うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

侵入者は黙って潜む

今週のお題「ちょっとコワい話」

私が中学生だった頃の話です。

ある朝、私はいつものように登校しようと、いつものように玄関へ向かいました。いつもと何も変わらない、慌ただしい朝でした。
学校指定の靴に足を滑り込ませようとすると、どうもいつものようにするりと履けない。午後になると靴がきつくなることはあるけれど、それにしては変だなあ、などと当時の私が思ったかどうかは知らないが(笑)、確かに妙な違和感があったように記憶しています。
しかし、多少苦戦はしたもののとりあえず問題なく履けた。きっと気のせいだろう。無理矢理靴に足を押し込んだ私は、違和感のことなど即座に忘れて、学校への道のりを早足で歩き始めました。

家を出てからわずか30秒程だったでしょうか。
突然、かつて味わったことのないような激痛が私を襲いました。
突き刺すような、なんとも形容しがたい強烈な痛み。それが襲いかかってきたのは、私の片方の足の爪先でした。

あまりの激痛に無我夢中で靴を脱いだ私は、おそらく悲鳴を上げたのではないでしょうか。
何故なら、私の足には、黒々とした巨大な生物が張りついていたからです。

黒く長い、不気味なシルエット。
そう、それは大きな大きなムカデでした…。

激痛の正体に気付いた瞬間、思いっきり足を振り上げる私。そのままさらに思いっきり降り下ろします。がっちりと噛み付いているムカデを振り落とすためでした。
危機的状況に遭遇した人間というものにはやはり「火事場の馬鹿力」が備わっているようです。巨大なムカデの姿は、あっけなく近くの草むらへと消えていきました。あんなに必死で足から何かを振り払ったのは、後にも先にもあの時だけです。ってそうそうないか、そんな機会(笑)

激痛の原因はとりあえず去ったものの、激痛そのものは去るどころか、痛みの原因がハッキリしたせいで気が緩んだものか、もう歩くのも辛い程に悪化。ほうほうのていで踵を返し、私は家に戻りました。徒歩30秒の場所で噛まれたのは不幸中の幸いだったのかもしれないです。もっと先まで歩いていたら、にっちもさっちもいかなくなってたかもしれません。携帯電話が現在のように当たり前に普及していなかった頃の話なので…。

よく覚えていませんが、確かその日は学校指定の靴が履けずサンダルで過ごしたので、足が腫れ上がってしまったのでしょう。単に痛くて履けなかったのかもしれないけど、どっちにしろ凶悪な痛みだったわけです。
結局、病院に寄ってから登校することになりました。事の次第を説明するため親が学校に電話すると、受話器を取ったのは当時の校長先生だったそうで、
「いやあ、自然が一杯でいいところですなあ」
と感心していたということです。
…そこ褒めるとこじゃないから!校長!(汗)

確か、あれは梅雨の季節だったように記憶しています。雨に濡れて湿気を含んだ靴は、奴にとって快適な寝床だったのでしょう…。
それから当分の間、靴を履く前によくよく注意するようになってしまったのは言うまでもありません(泣)。

皆様も、湿気の多い季節の靴には十分にお気をつけください…。恐ろしいものが忍び込んでいるかもしれませんよ…。

ってか、気付けよ当時の私(汗)

約束をするその指は、あなたが忘れた誰かの温もり

広島出身の知人が関東で働いていた頃、こんなことを言われたことがあるそうである。

「まあ、あなた広島なの?じゃあうちの子とは結婚しないでね」

「あの夏」から、もはや半世紀程度経っていた頃の話であると思われる。呆れ返るしかなかった。
しかし、こういった話は決して少なくないのだと、その後も時折耳にすることがあった。それは、ごく当たり前に平和学習というものを受けて育つ広島の人間には、衝撃とも呼べる出来事だった。

私の祖母は、あの日広島に住んでいた。爆心地から遠く離れた場所に住まいはあったが、行方不明になった家族を探すため、直後に広島市内にも入っていたようである。ちなみに、その時行方不明になった家族は今も見つかっていないそうだ。
私は祖母に一度も会ったことがない。若くして亡くなったからだ。私の知る祖母は、古ぼけた写真の中の、それも幼い頃に見たきりの、ぼんやりとした記憶の中に在るだけだ。
ただ、両親にも兄弟にも、おそらく親戚の誰とも似ても似つかない、私の肌の色は、この祖母から受け継いだものであるという。
(自分ではよくわからないのですが、北海道出身の知人が「北海道には確かに色の白い人が多いけどあなたほど白い人はそうそういません」との発言を残した程度には白いらしいです…)

母は祖母に何度か進言したそうだ。原爆手帳を取得した方がいいのではないかと。
しかし祖母は首を縦に振らなかったという。当時は被爆者への差別がそれは凄まじかったらしく、被爆の事実を隠してしまう人も少なくなかったようだ。
祖母が若くして亡くなった原因が被爆によるものかどうかは、当然ながら今となってはわからない。理由などなくても突然亡くなってしまう人などはこの現代にもいるし、まったく関係ない可能性も十二分にある。祖母の子供も孫も、皆それなりに元気で暮らしているし。

「広島駅から宇品の海が見えたんだ」と当時を知る人が直接話してくれたことがあったけど、それほどに何も無くなってしまった広島の街には、今や当時の面影はまったくない。少なくとも広島駅から宇品の海は決して見えないはずだ。わりと最近完成した高層ビルからは見えるかもしれないが。見える場所があったらごめんなさい。

街には人が溢れ、次の世代へと着実にバトンは渡されている。病気にかかる人もいれば、健康で長生きする人もいる。それは世界中のどこであっても、変わらない光景であるはずだ。

それでも、半世紀以上経ってもなお、無知による誤解を抱いたまま、平気で他人の心を抉る人間がいる。
あれだけ、あれだけたくさんの人が、当時の記憶を、原子爆弾の恐怖を、風化させてはならないと、事実を残していかねばならないと、何度も何度も、必死で、次の世代に、世界中の人に、伝えていく努力を続けているというのに。
広島で育った人には常識中の常識であろう、原子爆弾の投下された日付と時刻を、正確に言えない日本人は少なくないらしい。伝えられる本人が、無知のままであることを望んでいては、伝わるものも伝わらない。

東北で甚大な被害をもたらす地震が起こった。二次災害的に、原子力発電所で事故が発生した。

風評被害。いじめ。差別。
あの日から60年以上にもわたって、被爆者の方々を中心に必死で訴え続けてきたことが、よりにもよって世界最初の被爆国の住人に、まったく伝わっていないことが露呈した。
なんにも、変わっていなかった。

個人的な意見であるが、いじめや差別や偏見の根幹は「主に無知による自分の快を守るための他者への排斥の感情」だと思っている。知らないことに対して抵抗感を持つのは人間としてまあ当然のことではあるのだが、その状態から進歩できない人間がいる。
自分の物差しでは測れない。自分の常識では説明ができない。そういった存在に対して、とにかく自分の理解できる範疇に相手を閉じ込めようとする人たち。それは相手に対する、まったく愛情のない説教などといったものに形を変えていく。
それだけならまだいい。本当はよろしくないが、鈍い人間なら相手の意図に気付かないこともあるだろうから。閉じ込めることに失敗すれば、その感情は容赦のない攻撃へと変貌することがある。理解できないことへの不快感から逃れようと、それは段々とエスカレートしていく。

要するに、自分のことしか考えていないのである。この場合、当人の家族と呼ばれるものも、だいたい自分自身のことを指す。家族への愛情とかいう都合のいいものにすりかえているだけだ。
自分だけが助かればいい。自分だけが安全ならいい。自分だけが快適ならそれでいい。
「自分以外にも人間がこの世界に生きていて、彼等は全員自分とは違う人間である」ということを、理解できない人がいる。
知ろうとさえすれば、それはたいした問題ではないと気付くかもしれないのに。目を向けさえすれば、相手は自分と何も変わらないかもしれないのに。
事実かどうかなんて、何が正しいのかどうかなんて、どうだっていいのだ。自分自身以外にも視線を向けられれば、世界はひとつではないと気付く。気付くかどうか。ただそれだけ。
いかに自然に、「知ろうとする」能力を身に付けさせるか、それこそが家庭や学校における教育と呼ばれるものなのだろうとも思う。

しかし、この「無知による暴力」は、今日本の至るところで広がっていると感じる。このままでは日本は崩壊するだろうと何となく思っているが、その原因は政治でも経済でもなく、我々が幼稚になってしまった、ただそれだけのことではないか。いや政治が悪い経済が悪い、自分は悪くない自分には関係ない、と今ここで騒いでいるあなたこそが、この国を滅ぼすのだ。それはいつか、世界へと拡大していくのかもしれない。絶望的だ。

昨年、アメリカの前大統領が平和記念公園を訪問したことで、71年かけてやっと、本当に戦争が終わったように感じた。その71年の間に、どれほどたくさんの人の尽力があったのだろう。想像するにあまりある。
それなのに、その努力すら理解できないほど我々が愚かになってしまったとあっては、情けないを通り越して恐怖すら感じる。このままでいいはずはないだろう。どうしたらいいのかはわからないのだけれど…。

今こそ、勇気を出して原爆資料館に行ってみる時なのかもしれない。普通はその機会があるのだが、実は一度も恵まれず、また私自身が「あなたはあそこに行かない方がいい」と何度も言われてしまうような脆弱な心の持ち主であることから、今までずっと避けていた。東日本大震災もショックが強すぎて、実はいまだに映像などが見られない。ただ、無知のままでいいとは思っていない。

72年目の空も青かった。73年目の夏もいつものように暑い1日になるのだろう。変わらないものがある。変えてはいけないものがある。だけど、我々がこのまま自分自身を変えないことに固執するならば、夏は再び我々に訪れると、いつか約束してくれなくなるのかもしれない。

夏は還ってくるもの

お題「一気読みした本」

小学生の頃、私はかなりの読書家でした。その日も私は、学校の図書室で1冊の本を手に取り、夢中で読んでいました。

授業が始まっても続きが気になって仕方ない。今しかないと、給食の時間に食べながらこっそり読んでいたら、先生に怒られてしまいました(汗)。
非常に面白いと思った本はたくさんあるけれど、それほどに続きが気になり読むのを止められなかった本は、子供の頃に触れた作品としてはその物語くらいだったように思います。

その本とは、松谷みよ子さんの『ふたりのイーダ』。

小学生の頃に読んだきりなので、ほとんど内容は覚えていないのですが、どことなくミステリー仕立てで、少しずつ少しずつ提示されていくヒントが絶妙なため、ついつい先が読みたくなる展開だったように記憶しています。しかし決して「推理モノ」ではなく、そこにはファンタジックな要素やホラー的とも言える要素もごく自然に織り込まれ、子供の自由な発想にも応える間口のある、良質な児童書でもあったように思います。

いつかまた読み返したい、とずっと思っている作品なのですが、あの頃の、夢中で読んだといううっすらした記憶のままの方がいいような気もして、どことなく手に取らないまま今日まで来てしまっています。

今、この本を話題にしたのは、偶然でも必然でもあります。私がこの本を忘れられなかったのは、物語の核となるその要素に、衝撃を受けたからでもあったのでしょう。

蝉の声と入道雲と、高く広がる青い空。72年目の夏が、もうすぐやってきます。

プランは無縁のサバイバル

お題「夏休みの計画」

大人と子供の最大の違いは、
「夏休みレベルの長期休暇が取れるかどうか」にあるような気がしないでもない。

だって社会人になってからは、夏休みと言ってもせいぜい一週間じゃないですか?てか一週間も取れれば万々歳。夏休みがあっても細切れでしか取れない職場もあるだろうし、そもそも盆も正月もない職場だって少なくないでしょう。
一ヶ月半にも渡ってまとまった休みが取れることなど、失業でもしない限りほぼ不可能。しかもその期間は収入が途絶える危険性と隣り合わせ…。

社会人になる前の、生徒や学生と呼ばれる身分の皆さんは、生活が保障された上での長期の自由は、もう二度と訪れない可能性が高いということを常に念頭に置きながら、青春を謳歌して欲しいな、なんて思いますけど、実際に社会に出るまではなかなか想像しにくいですよねえ。子供だから許されることも多いから今のうちに、という冷めた思いを常時抱いていた私でも、夏休みの貴重さなんてほとんど考えたことなかったし。

基本的に体力がなく、何もしないでボーッとする時間が取れないと即ガス欠を起こす私のような人間は、本当は定期的にまとまった休みを取った方がいいんだよな、と常々思うのですが、そんなことをしたら即公園生活になってしまうので不可能…。せめて週休4日くらいだったらいいのに、とも思うんだけど(笑)。ずっとそればかりやってても飽きない仕事をしてる人はそんなに多くないだろうし、たとえそうだとしてもずっとやってたら疲労も蓄積するし、休みは大事だよなあ、とホント最近思います。適当に手を抜いて物事に当たれる人にはもしかしたらそんなに必要ないかもしれないけど、私はわりと何事も全力投球みたいでホントに疲れてしまうらしい…。その代わり興味のないことは手抜き以前に一切やんないけど…←極端過ぎ

そんなわけで、今年もいわゆる「夏休みらしい夏休み」はおそらく関係ないまま終わってしまうのですが、子供の頃はじゃあどうだったのかというと、小学生の頃とそれ以降で随分違ってたなという印象。

小学生の頃の私は学校の宿題は7月中に済ませてしまい、残りの期間は塾の勉強や読書に充てる、超真面目な生徒でした。ゲームやったり漫画読んだりもしてたけど、勉強もしっかりやってた。たぶん人生でいちばん勉強してたのが小学生の頃。
しかし中学生以降は人が変わったように夏休みの宿題を放置するようになり、8月31日に母親に「明日学校休んでもいい?」って聞いたことすらある、というスーパー自堕落人間に…。あれだけ自分を律し、計画的に物事を進めていた私はどこに行ったのか。いまだもって謎ですが(いやなんとなくわかる気はするけど…。まあその話はまたいずれ)、子供のうちは自由にさせた方が、大人になってからいい加減になるよりはいいんじゃないかと今身に染みて思います(笑)

多忙なのに貧困、という恵まれているとは言えない家庭に育ったため、家族旅行とかそういったものにも無縁で、夏休みなんて特に楽しいものではなく、ただ学校に行かなくていいだけの期間でしかなかったですね。計画が立てられるほど予定の詰まっている皆様がうらやましい…。
大人になっても結局貧困から脱け出せなかったため、思い切り期間の短くなった夏休みを、子供の頃同様とりあえず消費してるだけという感じがしないでも(泣)。それでもアイスショーを命懸けで楽しんだりはしてたんですけどね、今年は何も見に行けないまま終わってしまう可能性が高い(泣)。フレンズ・オン・アイスにものすごーく行きたいけれど、宝くじ次第、そしてその他諸々次第…。もう私ひとりの肩には背負い切れないのですが、どうせ相談したところで傷を抉られるようなことしか言われないんだよなー、と思うと友達に連絡する気にもなれず、今年の夏も人生を投げるかどうか自問自答しながら過ごす厳しい季節になりそう。てかもーなってます。こんな夏は今年で終わってくれるといいんだけど。希望はただそれだけ…。

つまるところ「計画を立てたいが立てるほどの計画も夏休みもない」というのが主旨なのですが、今回もお題の内容とずれたまま終わっていく気がしないでもないまま無理矢理終わらせたいと思います(汗)

アイスクリームになりたい

あまりの暑さについに命の危険を感じ、数年ぶりに家のクーラーのスイッチを入れました。

電気代の節約のために(ほかにも理由はあったがうまく説明できない、というか忘れた…)「保冷剤を薄手のタオルでくるんで首に巻く」という漢らしすぎる方法のみでここ数年の猛暑を乗り切ってきましたが、どうも最近体調が微妙だということもあり、もう無理をしないことに決めました(泣)。
いやだって、早朝でも真夜中でも室温が30℃以下にならないって地獄過ぎる…。

そもそも私は夏が大の苦手で、夏になると様々な能率も上がらず体力もダダ下がり、「アイスクリームが食べたい」と虚ろな目で呟き続けるのを通り越し「アイスクリームになりたい」と言い始めるくらいに危険な状態に陥ります。いつもとあんまり変わらんじゃないかって?まあそう言われればそうかもしれないが(笑)
なので、耐えきれなくなるとカラオケに行って歌いながら涼んだり、近所の喫茶店でコーヒーを飲みながら涼んだりしていましたが、「それ節約の意味ないだろ」という総ツッコミを受け(笑)、今年は家で大人しくしていることにしました。家に引きこもってても面白くはないけど…。お金がなければ家にいるしかないからな結局…。

ああ、クーラーってこんなに快適なんだ。最高すぎる。
でも一度この快適さを味わうと、少しの暑さでもう耐えられなくなってしまう。これもあってできるだけ使わないようにしてたんですよね。しかしこの暑さではあまりにも頭が働かず、もはやブログどころではなくなってしまうので、つべこべ言わず快適さを取ることに決めたのでした。
そうだよ、夏がもうちょっと遠慮してくれれば万事は解決するのである。洗濯物がカラリとよく乾くのはとっても嬉しいが、脳貧血だかなんだかを起こすレベルの凶悪な暑さは控えめにしてくれないだろうか。でも私の知る限り、現在世界最強の暴君は夏様だという気がしている。だから無理だと思うけど、でも直訴します(泣)。これ以上暴れるのやめてくれないと、アイスクリームになるからな←勝手になれ←てか無理

エスプレッソも諦めてはいない

今週のお題「好きなアイス」

たぶん私の最大の好物はアイスクリームです。なので私にはうってつけのお題なのだが、よく似たお題(夏に食べたいおやつ)の際にアイスクリームへの愛はほとんど書き尽くしてしまった(笑)。ので今更書くこともないしスルーするつもりでいたら、そうだ、これがあった、というネタを唐突に思い出したので急いで書いてみる。

ある灼熱の陽射しが照りつける夏の日、私は友達とドライブに出掛けていました。ドライブと言っても、免許は持っているがもはや「写真つき身分証明書」として愛用しているのみ、という絶望的な運転テクニックの持ち主である私は、助手席で歌ったり騒いだりしているだけだったけど←クソうざい←いつものことです

その道中、休憩がてらとあるサービスエリアに停車する。そこは美東サービスエリア。九州方面に向かっていたから下りでいいんだっけ?

店内はわりと近年改装されたのか綺麗な感じ。ちゃんぽんが有名らしく、大きな広告が天井から下がっていました←うろ覚え
ちゃんぽんを食べられるほどおなかは空いていなかったので、売店なども覗いていたところ、非常に気になる商品を発見。

エスプレッソソフトクリーム」ですと?それは絶対美味しいのではないか。絶対そんな予感がするんだが!アイスクリーム好きとしては見逃せない!

しかし次の瞬間、あっさり見逃す(笑)。何故ならもっと気になる商品名が目に入ったからである。

「小野茶ソフトクリーム」。
何だそれ、初めて聞いたぞ。めっちゃくちゃ気になる!

てなわけで小野茶のソフトクリームを注文。バニラ?とのミックスにしてみる。ミックスがある場合はたいていミックスにしちゃいます。一気にふたつの味が楽しめるので好きなんだよね。もし片方のソフトクリームの味が濃すぎる場合などには口当たりがまろやかになるし。

お値段は確か350円。お姉さんがぐるぐると巻いてくれたソフトクリームは、白とやわらかな色合いの緑とのミックス。見た目にも涼しげで美味しそう。
あまりに美味しそうだったのですぐかぶりついてしまったのと(笑)、気温の高さゆえ音速で溶けはじめていたので写真はありません。撮ろうと思ったんだけどな。

早速口に運ぶ。


……
ぎゃあああああこれ美味しいいいいいいい!!!

お茶の苦みとソフトクリームの甘さがうまく合わさって、甘さは抑えられなおかつほんのり渋い。散々ソフトクリームに舌鼓を打ってきたいい大人の味覚も満足させる素晴らしい逸品。
様々なご当地アイスにチャレンジしてきたけれど、これは覚えている限りではベスト3に入るほど美味しいのでは。くそおおおおお10個くらい買えば良かったあああああ←溶けるわ

小野茶というのは山口県の名産品らしいです。全然知らなかったけど。この小野茶を使ったソフトクリームは、主に山口県の西部にいくつか食べられるお店がある様子。とりあえずこのソフトクリームのためにまた美東サービスエリアに行きたい、と思うほど美味しかったです。という訳で誰か連れてってくれ(笑)

以上、好きなアイスと言うより、最近見つけた素敵なソフトクリームについて、でした。いつも微妙にお題の主旨とずれてしまうのだが、まあこのくらいならいいか(笑)

ソチオリンピック雑感⑥ ~ファイナルティムシェルJAPAN~

昔書いた文章を発掘したので今更載せるシリーズ、ソチオリンピック編ついに最終回。いやはや長かった。よろしければ最後までお付き合いください。ついでだと思って←おい
では以下をどうぞ↓↓↓↓↓↓

 


いい加減やめろよこのサブタイトル←これで最後なんでお見逃しくだされ

☆2月23日
閉会式

まず印象的だったのがロシア国旗の入場ね。プルシェンコいるじゃないですか(泣)。背中のボルトが折れたらしいが、歩くくらいなら問題ないのかな。良かった。その他ロシアの金メダリストが勢ぞろい。団体で優勝してるしフィギュアスケートの選手が多い。トランコフ胡散臭い。

何よりオリンピックマークの自虐ネタね。日本だったら絶対予定通り進行してこんな演出に変更することまずないよね。これがロシアか。よく日露戦争で勝てたものだ←遠い目

選手入場。フィギュアスケートの面々発見。高橋君の構えるカメラの前でジャンプしながら撮影。ノリノリ。
ほかの国の選手はアメリカのゴールドとメリルだけわかったけど、たぶんまだまだいたよね。
あ、キャシーとクリスもいたよね。森元首相の発言が問題になってるが、一番の暴言は真央ちゃんに対してのものではなく彼らに対するものだと思う。キャシーとクリスには謝ってください。キッパリ。

選手着席。羽生君だけ上の方に座って、あと5人は真央ちゃん・佳菜子ちゃん・鈴木さん・町田君・高橋君の順でキュッと並んで着席。羽生君女子の観戦でも上の方にいたような。なんか考えがあるのかな。
突然町田君が席を立つ。階段を登っていく様子も映ってたけど、
トイレくらい先に行っときなさいよ。いや本当のところは知らんけど(笑)

ロシアの文化を表現したパート。音楽に文学、バレエやサーカス。あまたの優秀なピアニストを輩出したことを示す最初のパートでラフマニノフ、それからサーカスのパートだったか、仮面舞踏会も流れてもう真央ちゃんのための閉会式状態。

次の開催地・韓国のパートもあったが、アリランのみでつなぎ続ける漢らしい出し物だった(笑)。ほかにないん?

子供たちとマスコットが森の中で聖火を見つけ、迷ったけれどそっと吹き消す。クマの目からは一筋の涙。
開会式では「狂気を感じる」とまで言われていたマスコットがかわいく思えてくるからロシア恐ろしい。会場の外の聖火も消え、ついにソチオリンピックは閉幕。メルヘンで終わらせるなんてさすがロシア。いろいろ幅が広すぎ。

その後、場内にはDJが出現?とにかくなんかノリノリの音楽が流れ出して、ノリノリの町田君と高橋君が抜かれる。町田君の腕を引っ張る高橋君。ねえねえ俺たちも行こうよ、とか言ってそう。女子か。大輔お前女子か。
ノリノリの曲の中選手退場。最後までフィギュアスケートの面々ばっかり抜くカメラ。まあ固まってたしわかりやすかったですよね。

そんなこんなで、熱狂の日々もおしまいです。こんなにオリンピックを満喫したのはソルトレーク以来かな。10時には眠くなる私がよく根性出して完徹しまくったものよ…。すっかり狂った生活リズムが元に戻る頃に寂しさを感じることになりそうです。
ちなみに健康診断の結果はほぼ問題なかったようだが2kg増えてた。ギャー。睡眠不足と真央ちゃんクリアファイル目当てでチョコを買いまくったからだと思う。ちなみにクリアファイル(全3種類)はコンプリートしました(笑)

メダルに届かなくて悔しがったり、最高のメダルに畏敬の念を抱いたり、でも最後の最後に、メダルよりもっと大切なものがあると教えてもらった、とても思い出深いオリンピックとなりました。この選手さえ勝ってくれればほかは何も要らない、というレベルの選手がいない方がやっぱり楽しいですね。寂しくもあるけれど。

この感動を分かち合いたいと思ったのですが、そのたびにおひとりおひとりに長大な感想メールを送るのが大変だったので(汗)、レポートみたいな形にして送ることにしました。駄文にお付き合いいただきありがとうございました。起きてそうな人を狙って夜中にメール送ったりもしてましたが、結構反応があってありがたかったです(笑)

なんかまだまだあった気がするけど、とりあえずこんなところで。次は世界選手権ですね。埼玉には行けそうにもないけど、またテレビの前で全国民松岡修造化しましょう←意味不明

 

↑↑↑↑↑↑以上でございます。長々とお付き合いいただいた皆様、本当の本当にありがとうございました。
文中にある通り、これら一連の文章は、ソチオリンピック期間中や終了直後に、ごく一部の友人知人の皆様に送りつけたメールの内容です。オリンピックで盛り上がるのはいいのですが、私はメール書くとむっちゃ長くなるので(汗)、どうせならと思い、レポートみたいな形にまとめてからメールを出したのでした。あの時お付き合いいただいた皆様もありがとうございました。すまん(笑)
でもさすがにオリンピックだけあって、真夜中に「ぎゃあああああこれから真央ちゃんだ緊張で死ぬ」みたいなメールを送りつけても誰かしら返事をくれていたという(笑)。バンクーバーは真っ昼間の放送だったためなかなかリアルタイムに視聴できなかったので、生放送を満喫できるのは最高に楽しかったです。平昌は時差ほとんどないんだっけ?またソチの時みたいに盛り上がれたらいいなあ。って言うか会場に行きたい。たぶん私がオリンピック行けるの最初で最後だから行きたい行きたい行きたい。まずは宝くじだ←気の長い話←もうチケットないだろ

この頃私の中ではティムシェルが大ブームだったので(笑)各回のサブタイトルは当時本当に件名に付けていたものをそのまま流用しました(笑)。ひとつだけ記事を分けてひとつ増やしたから今回改めて生誕させたサブタイトルがございます。さてどれでしょう?←クッソどうでもいい

ソチオリンピック雑感⑤ ~グレートティムシェルJAPAN~

昔書いた文章を発掘したので今更載せるシリーズ、ソチオリンピック編第5弾。本当はこれで最終回だったのですが、あまりにも長いので2回に分けました。という訳で明日も続くのだがとりあえず以下をどうぞ↓↓↓↓↓

 

☆2月22日
エキシビション

始まるまでは総集編的な番組を見てました。ゲストに鈴木さんと佳菜子ちゃん。この二人後半に出るんだっけ?とか思ってたけど、そうか、出演しないんだと気付いて涙。

★前半

ダダン!という音とともにリンクに出場選手の国の国旗が次々と。日本端っこばっかだな。よく見るとその国旗の位置に選手が立ってる。
何故かオープニングは全員衣装でなく各国のジャージ。何か意図があっての演出だと思うけど。

まずは地元ロシア枠の少年。これはこれは美少年ですね。すぐシニアに上がってきそう。楽しみ。バンクーバーの地元の子供枠で滑ってたナムも今はもうかなりの選手になってるし。

さらに地元枠のペアの選手。猫ですよねこれ。ニャンニャンニャンの日だからですか←日本は日付変わってます
スイスの誰かさんを思い出し続けていたのは絶対に私だけじゃないと思うんだ。本人は忘れたい過去だろうけどもう無理だよ、無理←鬼

リプニツカヤ。赤い。意外と丸っこいのね。まあ成長期だし。
団体戦リプニツカヤ個人戦ソトニコワ、と選手を使い分けたロシアの作戦勝ちだったってことだろうなあ、この大会は。

アイスダンス5位のロシアの人たち(ボブロワ&ソロビエフ)。今までほとんど演技見たことなかったけどこのオリンピックで覚えたよ。

早速大本命登場。町田君。
白夜行は最後宣言しちゃったし、新しいエキシビションナンバーを作ってないとしたらこれしかないだろう、むしろこれだったらものすごく嬉しい。だけどクイーンだし今のロシアで演じて大丈夫か?と期待しつつも無理かなと思っていたのですが。
やってくれるのか。夢じゃなくて本当にこれなんだ。「Don't stop me now」!

メイク濃いし髪型もちょっと笑える。でもあのメガネ、あのマフラー。ロックスターを夢見る青年が見上げる真冬の夜空。青年の目に映るのは夢を叶えた自分。
キレッキレでしたね。トリプルアクセルまで跳んでる、ショーなのに。エアギターも絶好調。だから後ろから映すなって見せ場なのに。カメラマンわかってない。

夢の時間から現実に戻るところで終了するこのプログラム。代表になりたくてもなれなかった昔の町田君を思い出してしまう。でも彼は今、このソチのリンクに立っている。夢は叶った。
このプログラムをオリンピックで見られるなんて感無量です。大阪のメダリスト・オン・アイスで、観客総立ちだったこのプログラム。あの頃きっと町田君は一般的には名前も覚えてもらえてなかっただろうに、あの時の会場の盛り上がりは忘れられません。そしてオリンピックでも会場熱狂。

これが町田君ですよ。町田君の真骨頂ですよ。ついに世界中に見せつけることができた。感無量。逆バレンタイン確かに受け取った。町田君のプログラムで一番好きなんだよこれ。感無量←何回目だ

パン&トンも引退なんですよね。どこか儚さのある演技がとっても好きだった。町田君の直後じゃない方が良かった、じっくり見たかった(泣)

真央ちゃん。あのフリーの後だと、運命的な深いものを感じずにはいられませんね、「smile」だなんて。
もし、ショートもそこそこ、フリーもそこそこでメダルに手が届いていたら、それが金以外だったら、またヨナに勝てなかったことばかり強調されていたんじゃないだろうか。メダルが絶望的な状況になって初めてあの奇跡は生まれたのかもしれない。バンクーバーは銀だったけど表彰台の真央ちゃんの目は虚ろだった。でもメダルに手が届かなかったのに、ソチの真央ちゃんはあんなにも満足そうな顔をしている。
もちろん何よりもメダルに沸く傾向が変わることはないだろうけど、メダリストじゃない選手がこれだけ人の心を動かして、しかもそれがマスコミが作ったような感動ではなく、本気で本物の感動だったことなんて私はこれまでの人生で記憶にない。あんなにVSヨナで煽っていたマスコミがすっかりそんなのどうでもよくなってる(ように思える)なんて相当だと思う。
結局真央ちゃんが全部持って行ってしまった感じ。あのラフマニノフが日本全土を浄化してしまった気さえする。ラフマニノフを使うと知った時、きっとオリンピックでは素晴らしいことが起こると思ったけど、これを予感してたのかもしれない。
招待枠での出場ということでしたが、これ以上ふさわしい人選はなかったでしょう。ずっと笑顔に陰があった真央ちゃんの晴れやかな顔がやっと見られて本当に良かったです。

イリニフ&カツァラポフ。黒い衣装。大人の世界って感じだがイリニフまだ10代じゃなかったっけ。

デニス。これステファンが振付したっていうプログラムですよね。ヤバい、むっちゃくちゃカッコいい。もうデニス様とお呼びするしかない。振付師としてはジェフに水をあけられた感のあるステファンだけど、こうして見るとやはり才能のある人なんだなと実感。てかそれを滑りこなしてるデニス様ですよデニス様。これ生で見たいです。カザフスタン行けばいいの?

ロシアの銀メダルペア。ごめん全然覚えてない(泣)。名前も覚えてない…えっと、ストルボワ&クリモフ。男性の方はソチに来たステファンと記念撮影してたな。

コストナー。競技で滑ってたけどシーズン途中でほかのプログラムに変更したシェヘラザード。でも、そんなことはないんだけど何も履いてないように見える衣装はそのまま…。会場反応に困ってたような。
フリー悪くなかったし彼女が優勝かなと一瞬思ったけど、金メダルには何かもう少し足りない、と思ったらやっぱりだった。綺麗なんだけど、勝者の演技じゃないと思ったんだよね。

ペシャラ&ブルザ。これアート・オン・アイスで滑ってた楽しいやつだ。確か放送ではカットだったから(泣)また見られて嬉しい。

高橋君も招待枠。新しいプログラムかな、とワクワクしてたらブエノスアイレスの春。好きだからいいけど。やっぱりこういう胡散臭いのが最高に似合うね。

★後半

ちびっこふたりが場を和ませた後、地元枠のラジオノワ。14歳だからオリンピックに出られなかったんだよねえ。民族衣装かな?めっちゃかわいかった。

ゴールドは久々にフィギュアスケート界に登場した相当の美人ですね。帽子を受け取りに(渡しに?)来たフェルナンデスの衣装…。あれか?あれをやるのか?

カナダのペア、ムーアタワーズ&モスコビッチ。練習中なのに携帯に夢中な男性が、パートナーを怒らせないようこっそりメールを打ってる、という面白いプログラム。こういうエキシビションならではのプログラムがもっと必要だよね。

フェルナンデス。やっぱりこれか。これオリンピックでやるのか。ショートからオリンピックそれでいいのかってプログラムばかりだったフェルナンデス、ある意味尊敬(笑)
生で3回も見たけどね、やっぱり笑っちゃった。水ぶっかけはさっきのカナダのペア。

キムヨナ。イマジンか、彼女も引退っぽいプログラムにしてきたな。
フリーはやっぱり、手のつけられないくらい強かったヨナじゃなかったよね。スピードなかったし。ただ無難なだけだった。でも得点が出たあとのヨナはすごくサッパリした顔に見えた。
ヨナもこれで重圧から解放されたんだろうなと思う。彼女が世に現れた16歳くらいの頃、私は真央ちゃんよりよほど彼女が上手だと思ってた。その頃の真央ちゃんはただ技術的に上手いだけで、表現という面では本当に子供だったから。でもいつの頃からか、ヨナの演技からは「義務」のようなものしか感じられなくなってしまった。国中から期待され続けた結果、スケートが好きじゃなくなってしまったんだろうと私は思った。これでやっと、彼女もスケートがただ好きだった頃に戻れるのかもしれない。
どう考えてもフィギュアスケートに興味のない人がヨナに暴言を吐く姿もこれで見なくて済むようになるんだろうか。ただ演技が嫌いなだけならともかく、自分のくだらないナショナリズムを振りかざすための捌け口にしてる奴らが私は大っ嫌いでした。どうせ国のために粉骨砕身する覚悟なんかないくせに、クズが愛国者を気取るんじゃない。お前は本当に他者を批判できるような人間か?賭けてもいい、絶対ノーだ。
フリーのあとのインタビューも憑き物が落ちたような顔で安心したよ。あまりにもバカが多くて、そいつらの言葉に惑わされてる人も多くて本当にウンザリしてた。演技はやっぱり面白くなかったけど(笑)、でもお疲れ様。彼女のショーは豪華なので一度行ってみたいのだが、ステファンに変な衣装を着せるのはやめてくれ(笑)

ヨナから眠い曲ばかり続いて、サフチェンコ&ゾルコビーもヴァーチュー&モイアもパトリックも記憶が曖昧です(泣)。今大会ほとんど寝てたんですけどヴァーチュー&モイア(泣)。パトリック…。誰か私にパトリック見せてくれ…(号泣)

ソトニコワは不思議な雰囲気のプログラムですね。蛍光イエローが目に眩しい。旗?がエッジに引っかかってたけど穴開かなかったか?大丈夫か?

デイヴィス&ホワイト。滑りの美しさをただただ見せつけるプログラム。ため息が出るわ。

そして羽生君。これしかないだろうな、と思ってたけどやっぱりこれだった、ホワイトレジェンド。和風のアレンジが施された白鳥の湖に、若武者のような衣装。黒髪に切れ長の瞳、日本語の美しさそのもののような名前を持つ羽生君にこれ以上ないくらいよく合ったプログラムだと思う。純和風の顔立ちなんて正直もうほとんど価値がないと思うのだが(特に国内では)、羽生君に関しては完全に武器になってると思います。
演技は少々お疲れだったでしょうか。ニキビもできちゃってたし。ビールマンもそのうちやらなくなっちゃうのかな、もう19歳だもんな。
でも19歳。ウイニングランの笑顔はまだあどけない少年のものだった。あまりにも強い、チャンピオンになるために生まれてきたような羽生君だけど、あの笑顔はなくさないでいて欲しい。
震災への想いも込めてこれを選んだんだろうけど、そろそろその荷物は下ろしてもいいと思うよ、羽生君。

トランコフ&ヴォロソジャールでラスト。あ、007じゃないんだ。トランコフのあのセーター、ロシアの公式ウェアらしいですね。音楽もロシアの曲?やっぱりオリンピック用にみんなプログラムを変えてくるのね。
…フェルナンデス…(笑)

この辺だったかな、金メダリストが並ぶ前でパトリックから挨拶。英語もフランス語も喋れるから抜擢されたのでしょうか。

フィナーレ。男女がペアになり踊るのですが、シングルの選手は同じ順位の選手と組んでました。真央ちゃんは高橋君とでしたが「ちょっとぎこちないかな?」と実況に突っ込まれてて爆笑した(笑)。確かに兄妹くらいにしか見えない…。高橋お前、もうちょっとどうにかだな(笑)
その後メンバーチェンジ。町田君と踊る時は真顔だったリプニツカヤが、羽生君に相手が変わった途端満面の笑顔になってていろいろ泣けた。リプニツカヤは羽生君のファンらしいが、町田君の立場は(涙)
町田君は次はコストナーと組んでたけど、身長差…ゴホゴホ。

そしてリンクに現れるハート。同性愛を制限する法律に賛同するような演出だな、でもこの中に賛同しない立場の人いると思うぞ、まあでも恋愛フリーダムの国ロシアだからね、などとわけのわからないことを思いながら見ました(笑)

ヨナがひとりぼっちになってる、と思ったら、次のオリンピックは韓国ですよ、という演出だった。そう言えばそうだったっけ。

ペアはリフト、女子はスピン、と次々技を披露する中、豪華な男子のジャンプの際に誰もいないリンクを中心に映してたカメラ。カメラ。もう最初の方から思ってたんだけど今回

カ メ ラ 下 手 す ぎ

バンクーバーの時も相当だったけど(男子4人のジャンプの時に歌手のおっさんのアップとか)今回もいちいち酷かった…。もうそういうものなのかオリンピックのエキシビションって(泣)

そして周回。何故か胸のボタンを外すパトリック。何やってんのと突っ込んでたら、どうやら羽生君の足が当たって怪我してないか確認してたらしい。脱ぎたがりなのか?とか思っててすみません(泣)

挨拶とか特に振り付けがないらしい箇所は、日本男子3人は何故かキュッと並んでてちょっと笑った。金メダリストの羽生君は離れてたときもあったけど、町田君と高橋君はずっと一緒。女子の試合はバラバラで見てたのに(笑)。あれなんで高橋君は関係者席じゃなさそうなところにいたんでしょ。ショートでもフリーでも泣いてるし真央ちゃんに聞こえるくらい大きな声で応援してたっていうし、いい奴だな大輔。

そして写真撮影があったり、何となくグダグダしながら終了。アンコールもなくサクサクと進行していたのに、最後がグダグダで日本のショーみたいだった。でもロシアの不思議な空気感があってこれはこれで。最後に金メダリストが滑るので仕方がないけど、後半は眠気を誘う曲ばっかりで大変でした。フェルナンデスや町田君みたいな人ももっと必要かも。

 

↑↑↑↑↑てなわけで、明日いよいよ最終回。乞うご期待←誰もしない

ソチオリンピック雑感④ ~ハイパーティムシェルJAPAN~

昔書いた文章を発掘したので今更載せるシリーズ、ソチオリンピック編第四弾。昨日に引き続きどうぞ↓↓↓↓

 

☆2月16日
アイスダンスショートダンス

男子で燃え尽きてしまったのとさすがに連日寝不足で、寝たり起きたりしながらうとうと見ていたため記憶が曖昧です(泣)。ほかの競技もやっててなかなか映らなかったような。
キャシーとクリスがフリーに進めなかったのがショック…。


☆2月17日
アイスダンス・フリー

やはりこの日もうとうと。それでも見てたんだけど睡眠学習状態です…
でもチャーリーさんとホワイトさん(笑)は覚えてるよ。あのメリル倒立→メリル180度開脚、のリフトは何がどうなっているのか。いろいろ次元が違いすぎてメダルは疑ってなかったけど、やっぱり金メダル。おめでとうございます。
ペアとダンスは女性はもちろんだけど、男性に力量がないと上達しないんだろうね。目立ってないけど地味にすごすぎるチャーリーさん。豊が惚れるわけだ←そこから離れろお前


☆2月19日
女子シングル・ショートプログラム

何故か男子の時以上に緊張していた女子。男子はワクワクすらしてたのに、女子はとにかく不安だった。まさか的中することになろうとは…。

★第1グループ

寝たり起きたりしてたのでほぼ記憶がない…トホホ。見てなかったわけじゃないです。
韓国の選手、3人も出てるんだ。ヨナのおかげで3枠あるんだねえ。日本は3枠のひとりになるのがあんなに大変なのに、でもこれがオリンピックってやつなんだよねえ。

★第2グループ

この辺もまだうとうと。客席の町田君が抜かれたのこの辺だったっけ?それで目が覚めました。
羽生君も抜かれたし、高橋君も見てたようですね。バンクーバーは3人が並んで見てたのに(てか選手席がハッキリ決まってたみたいでほかの国の選手もみんな固まって座ってた)見事にバラバラで見てる男子3人。バンクーバーの3人はやっぱり仲が良かったんだねえ。フォーエバー…

ブラジルの選手なんているんだ。もっとじっくり演技見たかったけど眠くて眠くて。無念。

★第3グループ

どうもこの辺もまだまだうとうとしてたようですわ(泣)。でもゲデバニシビリから目が覚めてきました。相変わらずダイナマイトですね。

キムヨナ。4年間ほとんど大会に出てないブランクがどう出るかと思ったが、さすがの心臓だった。ノーミス。相変わらず演技は面白くないんだけどやっぱり強いね。
たくあんみたいと言われてた衣装も気になるが、個人的には演技中と練習中の顔が全然違うのに驚いた。さすが美容の国の人。メイク超うまいね。競技始まるまで「え?ヨナってこんな顔だったっけ?随分老けたな」って思ってたけど、競技始まったらヨナだった(笑)

★第4グループ

すまん、やっぱり眠い。

佳菜子ちゃん、ジャンプがー(泣)。初めてのオリンピック、団体戦も出てなかったしね。フリー頑張れ。

マルケイ今シーズンずっと調子いいよね。大人の女性で素敵。

鈴木さん、団体戦が良くなかったから心配してたけど、やっぱりイマイチでしたね。どこか痛めてるんだろうか。衣装変えてきましたね。素敵。

★第5グループ

リプニツカヤは転ぶだろうなと思ってたけど、やっぱり…。団体戦にピークを合わせてしまったのだろう。うなだれてキスクラに座る姿は痛々しくて、まだ15歳だったっけ、と改めて思った。

ロシアのあとじゃさぞやりにくかろうと思ったのに、コストナーは素晴らしかったね。彼女の美しい滑りを引き立たす選曲もいい。大一番で必ず転んでるイメージだったけど、やはりベテラン。

最終グループにメイテがいてびっくり。だんだんうまくなってくよねこの人。やっぱり黒人はしなやかだなあ。

団体戦のおかげでリプニツカヤばかり注目されてたけど、ソトニコワも十分ヤバいよ、と言い張ってたらやっぱりキター!強い!
プレッシャーも大きかっただろうに、のびのび滑ってて良かったと思う。彼女が1位なんじゃ?と思ったけど、やっぱりヨナなのか。でもほとんど差はないのね。いくらでもひっくり返るな。

ショートが終わった時点では、女子の感想は書かないつもりだった。最終滑走の上ロシアの直後。あまりにも運のない滑走順に、言い知れない不安を覚えていたのだけど…。
もうテレビ見ない、かわいそうでならない、という声をたくさん聞いた。私も仕事が終わってから今日ずっと元気なかったねと聞かれて、真央ちゃんが…と絞り出すのに精一杯だった。このまま最悪のオリンピックになるのかとこの時は思ってた…。


☆2月20日
女子シングル・フリー

仕事が忙しかったこともありさすがに疲労困憊で、第1グループは完全に寝てて、第2グループからうとうとしながら見てました。真央ちゃんだけは見届けようと頑張ってたのだが、ふと気がつけば演技始まってる。アクセル見逃したよ、あのアクセルを(泣)

もう今さら私が言うことなんて何もないとは思うけど。こんなに日本中が、こんなに何かに対して素直に感動したことって今までにあったのかな。ジョニーが「この先の試合がどうなっても自分の記憶に残るのはこの真央の演技だ」みたいなことを言ってたけど、これがすべてだと思う。
ずっと世界のトップだった人がこんな早い滑走順で滑るなんて、腐ってしまってもおかしくなかったと思う。でも彼女は諦めなかった。誰よりも難易度の高いプログラムに挑んでみせた。
ショート16位に沈んだことが逆に良かったのかもしれない。これで真央ちゃんも国民も、金メダルの重圧から逃れることができた。真央ちゃんは初めて自分のために滑ることができたんだってワイドショーか何かのコメンテーターの声を聞いたけど、まさにその通りだと思う。
真央ちゃんのあんな笑顔、何年ぶりだろう。15歳の無邪気な子供だった頃の彼女がやっと戻ってきた気がした。メダルよりあの笑顔をみんな待ってたんだって同じくワイドショーのコメンテーターか誰かの言葉に強く頷いたよ私は。

スポーツなんだから勝つのは当たり前だし、メダルを目指すのは当然のことではある。マイナースポーツなんて特にそうだろう。メダルを取ることで初めて注目されるなんてことも多々あるからだ。
それでも、メダルなんかどうでもいい、とこれだけ多くの人にいわしめた真央ちゃんの演技。メダルにこだわってた人も目が覚めただろう。メダルよりもっと大切なものがある。メダリストの演技が何よりも素晴らしいとは限らない。それがフィギュアスケートの難しさであり、面白さだと思う。
正直、最終グループならもっと点が出ていたと思う。回転不足も取られていた。でももうそんなことどうでもいい。私は一生この演技を忘れない。得点が出た時の八木沼純子の「おおう…」といううなり声で我に返るまで(笑)涙も止まらなかったし、これ書きながら実はまた泣いてる。町田君の件でモヤモヤしてた私の心も吹き飛ばしてくれた。真央ちゃんのようなスポーツ選手にはもう生きてるうちに会えないんじゃないだろうか。どうかこれからも、皆に愛されて幸せに暮らして欲しいです。

もうこの後誰が何を滑ってもあれ以上の演技はないだろうと思いつつも、完全に目が覚めたので静かに残りのグループを見ました。アメリカのエドモンズ、伸びてきそうですね。手足が長すぎて美しく見えなかったんだけど、女性らしい体型になれば変わるだろうか。

最終グループはみんなほぼミスもなくてすごかったと思う。でもコストナーとヨナの演技を今後思い出すことがあるかと問われれば、あの真央ちゃんの演技がなかったとしてもノーだろうと思う。ふたりともミスもなくて無難だったけど、それだけだった。コストナーはプログラムが微妙だというのも大きかったと思うが。金メダルはソトニコワで妥当だと思います。伸びやかに滑ってて見てて楽しかった。リプニツカヤもやっと少しだけ笑顔を見せてくれたし、ゴールドもワグナーもさすがでしたね。

しかし、男子に比べてやはり女子は肝が座ってますね。「男子は全員下手だった」って佐野稔が言い切ってたけど、ホントにそう(笑)


☆2月21日

ろくに寝てない状態で健康診断を受けるという暴挙をかまし、その帰り道に近くなのでNHKに寄ってみた。オリンピックのイベントをやってて、町田君の衣装が展示されてたりするのです。

ちょうど女子のフリーを大画面で流していたので、じっくり見る。最後に真央ちゃんの演技が流れて、改めて感動した。見てた人自分入れて4人くらいだったと思うけど、真央ちゃんの演技のあとは拍手が起こってた。私も拍手せずにはいられなかったです。

さて、今夜のエキシビションには男子3人と真央ちゃんが出ます。なんて幸せな完徹なんだろう。それまでにまたNHKに行って今度はじっくり展示を見て、町田君の祝勝会を勝手にやって(笑)完徹に備えます。皆様も是非ご覧ください。この綺羅星のようなスケーターたちの笑顔を。
どうやら町田君からの逆バレンタインはエキシビションで叶いそうです。あれを滑るのか!楽しみすぎて眠れそうにないわ。寝ちゃダメだけどね!

※佳境って書いてたけどもう終盤だ。男子書くのに時間かかったので色々今さらですみませんでした

 

↑↑↑↑以上。ホントに町田君の祝勝会と称して高いケーキに舌鼓を打ち、NHKカーリングのゲームしたり出場者のパネルと記念撮影したり(シングルの代表6人全員いたはず)、満喫してからエキシビションの放送に備えました。なかなか楽しかった。
てなわけで、明日か明後日くらいで最終回です←いい加減

ソチオリンピック雑感③ ~スーパーティムシェルJAPAN~

昔書いた文章を発掘したので今更載せるシリーズ、ソチオリンピック編三回目。早速以下をどうぞ↓↓↓

 

オリンピックも佳境ですね。また勝手に綴る。

☆2月14日
男子シングルフリー

放送は23時からだったので22時45分に起きるつもりが目覚めたら23時50分。競技は0時からなのでギリギリだった、危ない…。
でもそれまではフジが公式練習の様子をがっつり流したりしてたそうだ。なんでこんな時だけまともなんだフジ(泣)

★第1グループ

トリプルアクセルがどうにもみんな決まらないな、と思いつつのんびり見る。このあたりはまだ心に余裕が。
ショートで今後伸びそうと思ったフィリピンのマルティネスもフリーはイマイチ。でも覚えておこうかな。

★第2グループ

すげー楽しそうなミーシャ・ジー。どう聞いてもボーカル入りなのに今回だけは減点されなかったらしいがオリンピックのご褒美か←何それ
職場の人が「好きな人見つけた」って言ってたのがこのミーシャだった。面白かったかららしい。でも次にミーシャが地上波で映るのはいつだろう。彼女がミーシャにまた会えますように。…泣

さて、第2グループなのにもうクライマックスです。なんだこのメンツ。

アボット、4回転は跳ばなかったけど手堅くまとめたミスのない美しい演技。それなりに満足した表情だったし良かった~(涙)

アモディオは相変わらずのアモディオタイムだったけどジャンプが壊滅的…。ずっと不調ですがどうしたんでしょうか(泣)。キスクラも見ててつらい感じだった…

トマシュー!とうとう4回転は決まらなかったけどトマシュらしい素敵な演技だった。キスクラの笑顔とってもとっても素敵だった…。もっと上に行けるはずの選手だから歯がゆさはあるけど、現役最後の演技忘れないよ。さよなら公演絶対行くよ。さよならにして欲しくないけど…涙。

ケヴィンー!団体戦ですべて成功させた3回の4回転も、今回は回転不足などで1回だけが4回転の判定だったのかな。それでも諦めず最後まで演じたケヴィン。頑張ったと思う。やっぱりケヴィンの演技は何故か見たくなる。これからも応援するよ。

★第3グループ

この辺から全員メダル候補。なんという混戦。

まずはデニス。ミスは比較的少な目だったけど、どうにもピリッとしない演技で、これはメダルはないなと思った。なんかプログラムがデニスに合ってない…。去年のは素晴らしかったのに。

ジュベール。4回転も決まったしいい演技だと思ったけど、点が出ませんでしたね…。スピンあたりで何かやらかしているのだろう(泣)。でも29歳のアランフェスは哀愁に満ちて、ジュベールの現役生活に静かに幕を下ろしていくようで何とも言えない気持ちになりました。ジャンプだけの選手だ思ってた時期もあったけど、でも12年もの間応援できて本当に楽しかった。清々しい笑顔に涙が出そうだったよ。また日本に来てね。待ってる。

ミハルやマヨロフ、ハンヤン、みんな出だしは調子よく4回転が決まるんだけど、後半になるにつれてどんどんパワーダウンしていく感じで、メダルから遠のいていってしまいましたね。全体的にみんなスタミナがもたない感じ。ショートとフリーの間に通常なら1日あるのに今回なかった影響?

そんな中町田君。正座して祈りながら見た。
もう明らかにガチガチで、最初の振付も硬くて心配してたらやっぱり4回転転倒。絶叫。しかしそれ以降はジャンプミスなし。スピードが全然なくて心配したけど絶対に諦めないという気迫が伝わってきた。転倒したけど素人が見ても綺麗に回ってたよね?頼むから4回転の判定を、と天に祈る中得点発表。ああやっぱり4回転の判定受けてる、団体戦よりも高得点。良かった(涙)
これで入賞は決まったけどメダルは可能性がなくなった。このグダグダ大会の中では十分にいい演技だったと思うんだけどね。がっくり。

★第4グループ

一気に緊張が解けて(町田君はちょっとだけ特別な存在なので、地元だからね)、わりとだらだら見始めたが、まさかこんな展開になるとは。

フェルナンデスがこの大会の鍵になるだろうなあと思ってたのですが、本当にそうだった。ミスもあったしベストには程遠かったけどさすがの演技で、順当にフェルナンデスが銅だろうと思ってたらまさかのザヤック…

これで銅の行方がまったくわからなくなった。こうなったらメダルにふさわしい演技ができるのはおそらく高橋君しかいない。こんなに高橋君応援したのたぶん初めてだと思う。
しかし冒頭の4回転、素人が見ても回転が足りない。レベル1だったスピンもあったらしい。技術点はやはり伸びなかった。
でも演技は素晴らしかった。今大会のフリーの演技でもう一度見たいと思ったのは町田君と高橋君くらいだった。清々しい笑顔の高橋君に涙が出た。メダルよりも彼にしかできない思いを込めた演技をオリンピックの舞台で見せて欲しいと思っていたけど、その通りの、いやそれ以上の演技でした。私は高橋君がジュニアの世界選手権で優勝した時の新聞記事をまだ保管している。あれから12年。最後のオリンピック、まさに有終の美だった。ありがとうという言葉しか出てこない。

羽生君。ギャー笑ってる怖い、と思ったらあれは無理矢理笑ってたのね。
冒頭のサルコウ転倒はいつものことだしいつもちゃんと回ってから転ぶので気にしてなかったが、まさかのフリップ転倒。もう金は無理かも、と頭を抱える。でもその後のジャンプは素晴らしい。このプログラムの得点源はアクセルのコンビネーションだよね。そのあたりもバッチリだったし、これは最後までわからないな、とドキドキしながらパトリック。

美しいコンビネーションジャンプが決まってこれは行くか、と思ってたら続く着氷ミス。彼がトリプルアクセルが苦手だったの忘れてたよ。どうしちゃったのかと思うくらい精彩を欠いて、結果は2位。まだ二人残ってるけど羽生君金確定。
最大の原因は滑走順だったんじゃないかな。羽生君のあとに滑るのが苦手っぽかったですよねパトリック。羽生君の運の強さにもチャンピオンの器を感じます。

まさかの最終グループ、とか言ってごめんねリーベルス。まさにダークホースだった。入賞おめでとう。

まさかブラウンがメダルか、なんて思ってたら彼も9位に終わり、稀に見るグダグダ大会だった男子フリーは終了。デニスのメダルを予想できてた人、いた?四大陸の出来も微妙だったし、可能性は低いと思ってた。さすが世界選手権銀。地力がある。品があって素敵な滑りだよね。しかしびっくりするくらい知名度がなくて、「あの3位の人誰?」と散々聞かれて結構泣けた…

完徹のまま出勤する準備をしてたら、羽生君の金の喜びより悔しさがじわじわこみ上げてきた。
町田君がメダルを取る条件が、すべてそろってたんだよね。有力選手のミス、例の二人がぶっちぎる、等。
両足でもステップアウトでもいいから、あの4回転で立っていたら。
たったの1.68点。
オリンピック名物の「地元での応援風景」がニュース等で流れなかった町田君。羽生君も高橋君も流れたのに。つまりそれは広島がそういうことやってなくて取材に行けなかったってことだ。確かに町田君は羽生君や高橋君みたいにそれぞれの地元で生まれ育ったわけではないけれど、それにしても…。広島県民をカープのキャンプ情報から町田君に目を向けさせるには、メダルが必要だった。メダルがすべてじゃない、という事実があったとしても。世界選手権に出たこともない彼が得た5位という順位がどれだけ素晴らしいのか、それに気付くほど広島の人は町田君のことを知らなかったのだろうから。メダルを取った途端、ずっと応援してたようなフリをするんだとしても、だ。
それを実感する出来事がいくつかあって、今も悔しさで煮えくり返ってたり落ち込みマックスだったりします。でも一番悔しいの町田君だよね…。来季で引退とか言わんでくれ…

複雑な気持ちのまま出勤したら駅前で号外を配ってた。休日なので駅前も人が少なくて、1部もらった後もう少し欲しいという目を向けたら「もう1部どうですか」って配布人自ら申し出てくれた(笑)
その紙面を見つめてたらやっと羽生君のメダルの喜びがこみ上げてきました。この子はいつか世界を穫るんだろうな、と3年前長野のメダリスト・オン・アイスで感じたことを今も覚えてる。こんなに早く駆け上がっていくなんて。プルシェンコのバトンは、確かに彼に渡されたんだね。
ちなみに号外はいろんな人がくれたんで、結局7部に(笑)。町田君がこっそり載ってるのは中国新聞ならではだと思う(笑)

メダルセレモニーも根性で起きて見ました。羽生君めちゃくちゃかわいかった。今まで見せたことのない顔でしたね。マスコミ対応もそつのない羽生君、まだ子供の部分をあまり見せないようにしてるんだなって思うけど、壇上の彼はただの子供みたいでかわいかった。
羽生君は日本の美を体現したスケーターだと思う。羽生君のような純和風の顔立ちの日本人って意外と見かけないし、名前の漢字も実に字面が美しい。演技中の阿修羅のような雰囲気にも畏れ多いものへ抱く美みたいなものが(笑)
こんなスケーターが日本から出てきた。こんな強いスケーターが。散々期待されて、でもプレッシャーに負けることもなかった。チャンピオンであることを楽しみたいと言い切れる強さ。もう生きてる間にこれだけの選手が日本から現れることはないかもしれません。感慨深かったです。

バンクーバーの表彰台は濃かったけど(笑)今回はなんかかわいいな。アジア系ばっかりなのね。
パトリックはやはり少し残念そうでしたね。フラワーセレモニーのあと、人前では見せなかった涙を流してたと聞いて胸が痛かった。2年前にオリンピックが開催されていたら誰も彼には勝てなかったと思う。運がない、よね…。でもみんなが彼に勝つために知恵を絞って、いつの間にかなくてはならない人になってたね。まだ引退とか言わないで。

ちなみにステファンはメダルセレモニーも見ていたようです。これを見届けてスイスに帰ったんじゃないでしょうか。可愛がってる選手がみんなそれなりの成績をおさめて、彼にも満足のオリンピックだったんじゃないかな。4年前のことを思い出すと、私はいまだに辛いのだけど…。

プルシェンコが棄権したことで、あの強烈なロシアコールが起こることもなく、いつも通りの会場って感じでそれはホッとしました。日本のお客さん多かったですね。

「あの最後に滑ってた子はオネエなの?」という質問に半笑いで首を傾げるしかなかった、そんなオリンピック。これが最後と表明してた選手がみんな笑顔だったことが何より嬉しかったオリンピック。ほぼ完徹でしたが満喫できたので悔いはありません。ひとつの時代が終わりました。

もうちょっと続くよ。