うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

小春日和のおひさまがふりそそぐ窓ガラスにそっとふれたてのひらが、ほんわりあたたかくなるみたいに

お題「好きな作家」

漫画家もありでいいかしら?勝手にいいことにします←おい

てなわけで、前から書きたかった話を。

大好きな漫画家さんがいます。お名前は「ふくやまけいこ」さん。

ふくやまさんの漫画を初めて読んだのは、過去の記事に2度ほど話題を出した、叔母の本棚にあった雑誌だったか何だったかに掲載されていた短編。本当は学校の先生になりたかった女性の話…、だったと思います。詳しいことはほとんど覚えていないんだけど、それを読んだということは印象に残っていて、でもあまり思い出すこともなく過ごしていたのですが、とある漫画を読んだ時に、「あっ、この作品を描いた人はあの時の漫画の作者と同じ人では」と気付いたのですね。

その漫画とは『東京物語』。
昭和初期の東京を舞台に、雑誌編集者の桧前平介と、謎の青年・牧野草二郎の二人が、数々の怪事件を解決していく冒険譚。徳間書店版全7巻、大都社版全3巻、早川書房版全3巻、全部持ってます。大都社版と早川書房版は徳間書店版のいわゆる愛蔵版なので内容は同じなんだけど、描き下ろしも入ってたりするのですべて揃えました。私の宝物です。

私は本当にこの『東京物語』が大好きで、繰り返し繰り返し、何度も読みました。「好みのタイプは?」と聞かれる度に、「草ちゃん」って答えたいけど絶対通じないから適当にごまかす(笑)という行為をいまだに続けているくらいに私の青春でした。年食った今改めて読むと平介さんがホントにいい男なんですけど、三つ子の魂百まで、でやっぱり草ちゃんが好きかな(笑)。一見線も細くてふにゃふにゃぽやぽやしてるんだけどその実頭良くて頑固でブチキレるとなかなか怖くて…。詳しくは是非漫画を読んでください(笑)。
確か私が初めて観光した東京の名所は浅草寺でした。ここに平介さんや草ちゃんが…、とひとり感動したものです。大好きな作品の舞台に来られたという感激は今でも忘れられないですね。私にとって東京や横浜は永遠に「東京物語の街」なんだろうな、と思います。

牧野草二郎こと草ちゃんの服装や作品の雰囲気から、金田一耕助っぽいなと思ってたら本当に昔の横溝正史作品の文庫本のおどろおどろしい表紙がお好きだったという大都社版のあとがき(このあとがきファン必見だと思います)のお話には驚いたものですが(父親がコレクションしてたので私もその文庫版で金田一シリーズを読んでいたのですね)、実はふくやまさんの漫画はそれを一瞬感じないくらいに「かわいい」んです。絵柄もかわいいけど、物語もかわいい。かわいいと言うか、「嫌な奴がいない」んですね、基本的に。しかもそれでいて「説教臭くない」んです。みんなごく自然に「いい人」なんです。

たとえば、『東京物語』の一編に「北から来た青年」という話があるのですが、これに登場するスリの二人組。スリだから悪い奴のはずなんですけど、これが実に憎めないのですよ。盗んだ品物を嬉しそうに抱きしめているスリの表情、あんなにイヤミのない笑顔を描ける人はほかにいません。はっきり言って奇跡的です。
それはふくやまさんの絵柄のなせるわざかもしれません。とにかくかわいい。特に女の子の絵のかわいさは群を抜いています。『東京物語』初期の後半から中期の前半くらいまで(わかりにくい表現だがこれしか思い付かなかった…)の絵がいちばん好きですね。最近の絵柄も十二分にかわいいのですけど、シンプルになっていく以前の書き込みのまだ多い頃の絵柄、というのがどの漫画家さんもいちばん魅力的だな、と個人的には思います。

小学生の頃からこつこつとコミックスを集めてはいるのですが、ふくやまさんの作品はマニアックな出版社から発行されることが多く、書店ではかなり探しづらい…。手放す人も少ないのか、古書店でもそれほど見掛けません。読んだことはあるけれど自分の手元にはない、という作品が実はいっぱいあります(泣)。『ゼリービーンズ』も見つからないし『ナノトリノ』も1巻しか持ってないよ(泣)。初めて『ゼリービーンズ』を読んだ時の感激は言葉では言い尽くせない。ああ、これが私の探してたものだったんだ、という気がした。
『星の島のるるちゃん』は珍しく『なかよし』という実に手に入りやすい雑誌の掲載作品で嬉しかったなあ。当時兄弟がなかよしを買ってたので、るるちゃんをリアルタイムで読めたのはホントに幸せだった。文庫版の描き下ろしは素晴らしかったです…。

挿絵の仕事はやはり『夏の魔術』シリーズですかね。ふくやまさんのイラストが目当てで買いました。第1作目の『夏の魔術』は面白かったんだけど、段々パワーダウンしていって、完結編の『春の魔術』に至っては、10年くらい待ったのに…、という内容だったことしか覚えていない…。挿絵がふくやまさんじゃなかったら絶対買わなかっただろーな…。
私が揃えたのは新書版なんだけど、後に新装版も出たのかな?どうやら文庫版もあるっぽい?これもコツコツ探さなくちゃね。私はネットで物を買うのが嫌いなので、書店で地道に見つけてます。ワクワクしないじゃん、だって。ああお前、こんなところにいたのか!って出会いが楽しいんじゃないですか。いいんだよ、どうせ古い人間なんだから←投げやり
『ゆうれいママ』のシリーズもちょっとだけ読みましたよ。今はもう入手困難なんだろうか。これもめっちゃイラストかわいかった…。

細かい仕事をされてることも多いので、たまたま買ったムックなどにふくやまさんの漫画やイラストが載ってたらラッキー、と思うしかないのかなあ。『風の谷のナウシカ』のゲームブックもふくやまさんのイラストが載ってるから処分できない(笑)。確かごく普通にナウシカが好きで買ったんじゃなかったっけ。ゲームブックっていうのがね、あったんですよその昔は。サイコロとメモ用紙片手に地道に遊ぶんですよ(笑)。

比較的最近の作品で好きなのは『話の話』かな。ふくやまさんにしては珍しく?完全にファンタジー世界の冒険物語。久しぶりにいい漫画を読んだな、という気分になった。『LUNAR ETERNAL BLUE』というテレビゲームがその昔メガCDという実にマニアックなハードで発売されていたのだが、そのゲームを何となく思い出すんですよね。『LUNAR』も上質の児童文学のような冒険物語だったからかなあ。主人公のシリカと『LUNAR』の主人公ヒイロは何となく似てる気もするしね。好きなものというのはやはり似るものなのだろうか。

ふくやまさんの作品には、日本人が忘れかけているやさしさとかあたたかさみたいなものが空気のように自然に詰まっているような気がしています。心から好きだと思える数少ないもののひとつです。すっかり貧民になってしまった今の私にはなかなか厳しいけれど、これからも納得いくまでふくやまさんの作品を集めていきたいです。

ああ、ふくやまさんの作品の魅力を言葉で表現するのってめちゃくちゃ難しい…。これじゃ全然伝わらないだろうなと思いつつ、ひとりでも多くの方の心にふくやまけいこさんというお名前を残せたらそれだけでも嬉しい。是非手にとって作品を読んでみてください。なかなか連載の情報や単行本の発売状況などが掴みづらいですけどね(泣)。冒頭で挙げた短編も何かの単行本に収録されてるようですが全然見つかんないですよ(泣)。

鬼に笑われてもいいから浮かれたい

本日分の記事もとっくに書いていたのですが、急遽差し替えです。今日は、今日はこの記事を書かねば!

というわけで、2018年のNHK杯は広島で開催決定!はっきり言って1ミクロンもその可能性を考えたことがなかったので、ここ数年でいちばん驚いたんじゃないかと思うくらい驚きました、イン大阪…。まさか初めて会場で見たNHK杯の最後に「広島」の文字を目にするなんて。夢じゃないんだよねこれ?現実だよね?←落ち着け
だって1991年以来2回目って、30年近く経ってるんですけど!てか1991年ってカープが昨年優勝する前に最後に優勝した年か、ひょっとして。25年ぶりの優勝だと狂ったような騒ぎだったが、こうして考えるといかに長い年月だったかということが身に染みますね…。そりゃ優勝記念のくす玉割りしてた三越の社員さんが泣くわけだよ…。待ってて良かったね社員さん…。

その1991年開催時の会場はビッグウェーブだったようですが、昨今のフィギュアスケート人気を考慮するとあそこでは無理でしょうな。そこまで狭くもないとは思うけど、約四半世紀前とは事情が違うわけだし。個人の感想ですが、最前列だと手すりが邪魔で見にくい気もする。
となるとあそこしかないでしょ、と思ってた通り、やっぱりあそこでした、グリーンアリーナ。グリーンアリーナでショーや試合が開催されることを夢見た長い年月、もう私の生きてる間にそんな日は来ないと思ってました。これ私の妄想じゃなくて現実だよね?←だから落ち着け

とは言っても私がグリーンアリーナの中に入ったのはライブ時に2回だけなので、あまり詳しいことは書けないのですが、某韓国アイドルの追っかけだった知り合いによると、グリーンアリーナは「神会場」と呼ばれているらしく、とにかくよく見えるそうです。要するに狭いんだと思われます。大人気アイドルのライブが行われるような大規模な会場と比べたらの話かもしれませんけど。私が行った2回のうちの1回は確かスタンド最後列だったんですけど、それなりに遠いかなとは感じました。
毎年グリーンアリーナでディズニー・オン・アイスが開催されているのですが、実は一度も行ったことがないのですよね。行ったことがあればもう少し様子が想像できたのですが…。行ってみたいなとは思うんですけど、ディズニーにあまり興味がないのと、何よりもそんなお金残らないです、ほかのアイスショーで手一杯過ぎて(泣)。

狭いかも、ということでチケットは多少争奪戦になるかもしれませんが、それはいつものことですね(汗)。

グリーンアリーナは広島市では最も便利な場所に位置しているため、アクセス面に関してはほぼ問題ないと思います。すぐ近くのそごうの3階に「広島バスセンター」というバスターミナルがあり、広島空港からのリムジンバスや高速バスなど、主だった長距離バスは大抵停車すると思います。もし経由しなくても広島駅新幹線口には停まるんじゃなかろうか。どちらにも停まらないとしたらいわゆる格安のバスだと思いますが、私はバスセンターを経由しない便にたぶん乗ったことがないのでよくわからないのです、ごめんなさい。
広島空港は山奥で、冬季は高速道路が凍結してリムジンバス運休、なんてこともたまにあるのですが、時期的にそういったこともなさそうです。

新幹線経由の方は広島駅から路線バスや路面電車で紙屋町方面を目指していただければわりとすぐ着きます。観光気分を味わいたいなら路面電車ですが、バスの方が早いかも。とにかく、最も便利な場所なのでアクセスは簡単かと思います。だいたいそごうのあたりで降りればいいよ←紙屋町っていう駅やバス停いっぱいあるんでアバウトですみません(汗)

観光に関しても便利な場所で、広島城原爆ドームは徒歩圏内です。外国のスケーターや関係者には面白い場所かもしれません。
厳島神社のある宮島にも路面電車に乗車し宮島口方面を目指して終点の広電宮島口で降りてフェリーに乗ればOK。ただし路面電車はのんびりなので時間はかかります。万が一間違えて広島駅方面に乗ってしまっても終点の広島駅で降りて岩国方面のJR山陽本線に乗車し宮島口で降りて同じくフェリーに乗ればOKです。さらに間違えて広島港方面に乗ってしまっても広島港から船に乗ればOK、のはず(汗)。ごめんなさい、広島港経由で行ったことないんで(汗)。

とりあえず原爆ドーム厳島神社という二大世界遺産には触れておいて、スケートファンの皆様が目指されるかも、という場所に限定すると、まず今年のファンタジー・オン・アイス開催時にデニス・ヴァシリエフス君が向かったものの休館で入れなかったらしい「大和ミュージアム」。こちらもバスセンターから呉駅前までバスが出てるのでアクセスは簡単かなと思います。乗ったことない路線なので調査しておきます、お金あったらね←絶望
広島駅からJR呉線に乗って呉方面を目指し、呉駅で降りていただいてもOKです。晴れていれば海沿いを走るので景色が綺麗ですよ。広島のJRは悪天候に弱いので、万が一豪雨などの場合は大幅に遅延する可能性があるのでご注意下さい。
ただ、呉はそれなりに距離があるので、バスにしてもJRにしても、競技の前後に向かうのは時間的に難しいかと思います。宮島もそうですね。グリーンアリーナからのアクセスは確かに簡単なんですけども、時間はそれなりに必要です。
大和ミュージアムのすぐ近くの「てつのくじら館」も面白いと思います。潜水艦の見学ができるよ。ヴァシリエフス君が残念そうにしていたように、どちらも基本的に火曜日が休館みたいです。ここまでに書いたすべての記述に共通することですが、1年後もまったく同じ状況であるとは言えません。ただ、休館日が変わる可能性は低いんじゃないかなと思います。

それから先ほども挙げたビッグウェーブかな。入り口に町田樹メモリアル?コーナーがあります。おそらくまだあるし来年も撤去されないような気がしますが…。無くなってたらすみません。てか無くさないで(泣)。もうリンクとしての営業は始まっているでしょうから、貸切等でなければ滑ることができるはず。見に来ただけでなく自分でも滑ったという楽しい思い出になるかも。
ビッグウェーブへのアクセスはアストラムラインという乗り物が便利です。グリーンアリーナからでしたら、県庁前から牛田まで乗っていただいたら牛田駅の目の前に見えます。ちなみにアストラムラインはたぶん広島最強なのでそうそう運休したりしないと思います(笑)。ビッグウェーブはグリーンアリーナからそれほど離れていないので、さっと行ってくることも可能かな。

と、いった感じで、本当に広島の中心地なので、あまり困ることもないんじゃないかなあ。地元ゆえホテルは基本泊まることがないので逆にわからないのですけど(汗)、いちばん近いのはリーガロイヤルホテルでファイナルアンサーでしょうね。ほぼ直結と言っても良いのでは。次に近いのがメルパルクかな。でももしかしてもう取れないんじゃね?(汗)
つらつら書きましたが、アクセスのいい場所ですよ、ということを主張したかっただけなので、あとは地図や観光資料、各観光地や交通機関のホームページをご参考に、楽しく計画を立てていただければ、と思います。来年の話ですけどね(笑)

野球のシーズンとかぶるとカオスになってた可能性が高いですが、もうシーズンオフじゃないのかな。なので、カープの試合日にはエンドレスで「それ行けカープ」がかかっている店とか、店員が自分の店の制服ではなくカープのユニフォームを着ている店とか、「ここの県はどうなっているのだろう」と県民でもたまに冷静になる光景を皆様に楽しんでいただける機会があまり無さそうなのはちょっと残念(笑)。日程や結果次第ですが、もしセールなどやっていたらついでに楽しんで買い物して帰ってください。たぶん街のテンションにもかなり関係してくるので、カープも頑張ってくれてたらいいなあ。昔はあんなにお客入ってなかったんだけどね、球場…。

オリンピックの翌シーズンなので、選手の休養や引退が相次ぐことが予想され、顔触れは随分変わっているかもしれませんが、出場者に関わらず全日会場で見たいと思ってます。見たい。何せ、チケット代より旅費が悩みの種だった長い年月…。試合と言えば毎年2月に行われているスケートヒロシマくらいで、ディズニー以外のショーも10年くらい開催されてないはず(泣)。要するに、スケートが見たいなら基本旅に出なければどうしようもないのが広島という土地だったんですよ。それも楽しいんだけど、私のようなスーパー大貧民には相当頑張らないと出られない旅なのも確かで、福井(ファンタジー・オン・アイスね)まで確か10時間近くかけて青春18切符で行ったりしてました(汗)。何度行きたいショーや試合を諦めたかわからないよ…。確実に日帰りできる場所で開催されるなんてホントに夢みたいだ。やっぱり夢じゃないのかな、と思ってたらローカルニュースで流れたよ来年開催って。ホントにホントなんだね…←いい加減に信じろ

ま、チケットが取れる可能性より取れない可能性の方が断然高いので、結局家で見てるかもしれないですけど。あり得そう過ぎて笑えない…(汗)。でもライブツアーでもかっ飛ばされる率が高いという広島だし(客が入らないんじゃないのかな、知らんけど)、何とかなるんじゃないかなー、などと楽観的に考えたい。無理かやっぱり(汗)。その際はNHK広島放送局ライブビューイングなどやっていただければたいへん嬉しいですがどうだろう。展示などはやっていただけるかなあとうっすら期待してます。ちなみにNHK広島放送局もグリーンアリーナから徒歩圏内です。バスに乗ってもいいけど乗るほどの距離でもないよーな…。

そんなわけで、予想外の事態に浮かれ過ぎた広島県民が、鬼も呆れて笑わないようなことをつらつら書きつらねてしまいました。とにかく浮かれてるんだなコイツ、とそっと流していただければ幸いでございます(汗)。来年広島に来られるスケートファンの皆様が広島の街を楽しんでくださいますように。
来年まで頑張って生きようと誓った、このままでは来月から住むところがないような気がする浮かれた大貧民がお送りしました。ってお前、来年の計画立ててる場合じゃないだろそれ(汗)←もう投げやり

追伸:気にしない人もいますが、基本「広島焼き」は禁句なのでご注意を。数年前から耳にするようになった気がするんだけど、何故かイライラする言葉なんですよね、何がいけないんだろう?お好み焼きはうまい食べ物のひとつ、くらいにしか思ってない私でもそう感じるとは。普通に「お好み焼き」でいいんじゃないのだろうか…。ああ、お好み焼き食べたい。当分食ってない。もちろん肉玉そばね。てかそれしか食わんけどな私(汗)

カップ・オブ・チャイナ2017雑感②

ショートプログラムは最後まで眠くならずに視聴できたのですが、翌日はまったく仮眠を取らないまま臨んだら、あんなに余裕で起きていられるに違いないと思ったほど目が冴えていたのに、視聴の途中から始まった睡魔との戦いに負けはしなかったものの勝てもせず、うつらうつらしてしまってわりと記憶が曖昧です(泣)。楽しみにしてたのにちきしょおおおおおお(血涙)

てなわけで、ショートプログラム以上に大雑把な感想しか書けそうにないけど(泣)、女子フリー。


三原さん。ガブリエルのオーボエっていうのかこの曲。似た曲とごっちゃになってるかも自分…。でもよくフィギュアスケートで使われてるよねこれ?
単独で跳んだアクセルがちょっとあやしかったくらいでほぼノーミス、素晴らしい!なめらかな滑りも清々しかった。垢抜けない印象のある彼女だが、それって逆に草原で寝転んで空を見上げるような素朴で清らかなプログラムが誰よりも似合うってことかもしれないですね。それも大きな魅力だよね。
ショートもたまたまあの順位だっただけでほとんど差がなかったけど、表彰台にもギリギリ届かず残念…。でも次で優勝すればファイナルの可能性が、と思ってたら次よりによってフランスかよ!ある程度有力選手はバラけるようにアサインされてるはずだけど、それでも中国とフランスに偏り過ぎな気がするんですけど女子…。厳しいかもしれないけど、頑張って欲しい!


真凜ちゃん。トゥーランドット。後半畳み掛けるようにジャンプが続いて盛り上がるプログラムだけど、まだ曲をなぞってるだけのようにも見える。ただやっぱり目がいく、この選手。是非彼女だけのトゥーランドット、というレベルにまで滑り込んで欲しい。めっちゃ見たい。てか彼女も十分いい点出してるよね。どこまで激戦なのよこの大会の女子…。もうファイナルだよこれ(汗)
テレ朝恒例のオープニング、あのオープニングであんなに絵になってたの女子じゃ真凜ちゃんが初めてじゃ。ドキドキしちゃったよね(笑)。


トゥクタミシェワ。やっぱり腕を隠すような衣装はやめたのか。腕の出るデザインの衣装が逆に新鮮に見えるというのもなかなかないですな…。
トリプルアクセル回ってる!ステップアウトだけど高さも迫力も素晴らしい!その他のジャンプもさすがの高さで、やっぱりジャンプってこうでなくちゃなと思ったが、得点はこんなものなのか、うーん…。でも決して悪くない点のはずなのにこの順位って…。ファイナルで見たかったなあ、好きな選手なので…。
最後のガッツポーズめっちゃかわいかった。また笑顔が見られて嬉しい。


ザギトワドンキホーテ。これジュニアの時にも滑ってたよね、ジュニアからの持ち越しってあるんだ。
コレオグラフィックシークエンスから始まるという珍しいプログラム。ジャンプが全部後半だからなんだけど、ジャンプもタノがいっぱい入ってたりして、しかも両手→片手→両手、とバリエーションついてたりしてすごい…。完全に点を取るためのプログラムだが、これだけ容赦なくノーミスされるとさすがと言うほかないわな。ロシアってぜっっっっったい3枠じゃ足りないよね…。

樋口さん。007。めちゃくちゃいい演技だった。ホントにいい演技だった…。高いジャンプにスピード、アクション映画のサントラを使うスケーターは多くいてもこれだけ情景が浮かぶまでにスケートと一体化できる選手はそうそういないだろう。いいスケーターになったね…。ファイナルもほぼ確定じゃないかな。
ところで衣装もいいですよねこのプログラム。深い色の青とスカートのカットがとても素敵だと思う。


デールマン。実は少し前から睡魔が勢力拡大中だったんだけど、彼女あたりで奴らはかなり優勢に…。要するに眠くてかなり記憶が曖昧です(泣)。つらい(泣)。
ジャンプの着氷乱れがいくつかあったりして、随分順位が下がってしまった…。前もショート上位で折り返してフリーで順位を下げたことがあったような。去年のフランスだったかな。その時の涙は胸が痛かったから、今回はあの時より落ち着いてるように見えるキスクラで少し安心した。冒頭のコンビネーションジャンプは無茶苦茶カッコ良かったよ。


ラジオノワ。身体の線が本当に美しく、リンクに出てきただけで惹き付けられてしまう。あの小さかった子が…。ホントに彼女見てるとこればっかりだけど、やっぱりそう思っちゃう。
眠すぎて記憶飛んでるけど(泣)、今大会は彼女のスピンがいちばん好きでしたね。面白いポジションなのにぶれなかったりしてすごかった。


僅差過ぎだしハイレベル過ぎだし、ファイナルのメンツが全然読めない激戦の女子に続いて男子フリー。眠すぎてあまり覚えてないですが頑張って書いてみます(泣)。キシリトール噛んで抵抗したんだけど睡魔超強かったですとほほ(血涙)。我が家同様キシリトールでドミノが出来るというご家庭は現在多かろうと思いますが何も聞かないでください(笑)。デイリーヤマザキの限定版だけゲットできなかったよとほほ←何も聞かないでください(笑)


アーロン。オペラ座の怪人ですが、衣装シンプル過ぎないか。いいのか。どの登場人物なのかまったくわからんがそれでいいのか?(汗)
4回転3本成功、惚れ惚れするようなアクセル。こんなアーロン久し振りな気が。表彰台無理だと思っててごめんね。ブロンズメダルおめでとう。


刑事君。去年と同じプログラムだけど衣装は新しくなったんですね。すっごいカッコいい。よく似合ってると思いました。
冒頭のサルコウはばっちり跳べたけど、あとの4回転は3回転に…。最初に跳んだアクセルも素晴らしかったんだけど、途中で転倒してしまいジャンプの回数が足りなかったり、ミスが重なって得点が伸びなかった…。でも、ミスはあったけど魅せようという思いが伝わってきて、いい演技だったと思います。全日本頑張れ!


フェルナンデス。ジャンプが壊滅的…。転倒こそなかったけど、4回転が3回転になったり手をついたり、本来3回転だったであろうコンビネーションも2回転になったり…。足が全然動いてないように見えた。一体どうしてしまったんだろう。少々ミスがあっても一定のレベル以上の点を出せるのがハビエルなのに…。
どうやら体調が悪かった様子?食べ物が合わなかったのかな。オーサーも手術明けで帯同できなかったようだし…。今回6位ではさすがにファイナルは厳しいだろう。ファイナルにパトリックもハビエルもいないなんて考えてもいなかったよ…。オリンピックで待ってるよ。


ボーヤン。彼もジャンプが噛み合わない。4回転ルッツも手をついたし4回転トゥループに至っては転倒も。アクセルも無理矢理降りていた感じ。後半はもう足が重そうだった。ジャンプの基礎点が高いから多少の挽回は出来るとは言え、ちょっと残念。しかしショートプログラムでも思ったけど、すっかり大人の顔になっててびっくりした。去年までかわいい印象だったのに。


コリヤダ。素晴らしい出来だったショートプログラムに比べると、彼もかなり残念な内容になってしまった。転倒したとは言えルッツの高さには目を見張るものがあったので、また成功の瞬間を見届けたいものです。ファイナルはほぼ確定かな?まさかファイナルへのパスポートは4回転ルッツなのか。ジェイソンも進出しそうな気がするから違うか…。


男子はカナダに続いて自爆大会になってしまいましたが、みんなオリンピックや世界選手権で頑張ればいいのです。楽しみにしてたのに睡魔の襲撃に負けて記憶が曖昧なのがホントにつらい(泣)。放送終了後音速で布団潜って爆睡しました…。

これでグランプリシリーズも折り返し。ショートもフリーも見たその日のうちに書いてたんだけど、一週間寝かせたおかげで今更感に溢れることになってしまい申し訳ありません。NHK杯はさらに今更感に溢れることになるかもしれないので予告しておきます。実は今年は現地観戦なんですよ、全日じゃないけど。記事にするのが楽しみ。出来るだけ急いで書けたらと思ってるので、よろしかったら目を通していただければとっても嬉しいです。

カップ・オブ・チャイナ2017雑感①

もうNHK杯が始まっちゃってるのに今更ですが、中国杯の感想を。載せるのが今になっちゃっただけで書くには書いてたんだけどね。

放送は深夜ということで、それまでにはとっくに結果が出てしまっていたのだけど、用事があったりしてまったく結果を知らないまま『報道ステーション』を垂れ流していたら、あれ、地上波放送前だというのに女子ショートプログラムの結果を詳しく説明している。いいのか?て言うかこのネット全盛時代にこの時間まで興味のある層が知らずにいるのは難しいもんね…。
その結果を見て震え上がる。ほとんど差がないじゃないか…。これは凄まじい大会になったんだな、根性で起きて見届けるぞ、と改めて気合いを入れる。

あと3時間程度だしこのまま寝ないでいよう、とだらだらしてたんだけど、やっぱり睡魔には勝利しづらくて、ものすごーく浅い眠りを繰り返しながら気が付いたら深夜2時半。しまった、別の局を流しっぱなしにしてて放送開始してるのに気付かなかった。テレ朝を流しっぱにしとくべきだった。私のバカー!(泣)

しかし時既に遅しである。見逃したのは最初の10分なのだけど、競技の結果などから考えてもたぶんザギトワの演技は流れたな(泣)。ううう、見たかったです、ううう…。


てなわけで、女子ショートプログラムの視聴は真凜ちゃんの演技の途中からとなりました(泣)。報道ステーションで詳しく真凜ちゃんの説明してくれてて助かったよ…。本当に私のバカ(泣)。
カナダとは別人でしたね真凜ちゃん。本来の魅力が画面に溢れ出ていた。カナダから連戦になるので体力面など心配していたけどひとまずは良かった…。素人にはノーミスにしか見えないけど回転不足があったからこの点なのか。


トゥクタミシェワ。腕の出てる衣装久しぶり?高さのあるジャンプに魅力たっぷりのステップ。まだ若いはずなのに余裕ある演技は安心して見ていられる。でも意外と点が出てないな…。まだちょっと眠かったので何か見逃したんだろう(泣)。


三原さん。リベルタンゴ。相変わらずのスピードで、決して悪い演技には見えなかったが少し迫力がないというか…。いろーんな人が滑ってきた曲だけど、それらに比べて印象が薄く感じた。グランプリ初戦だし緊張してたのかな。シーズン後半には滑り込んでまったく印象が変わるプログラムになる可能性が高い気がしたので今後に期待。しかし小数点以下まで同じ点になることなんてあるんだな。技術点が高い方が上位になる、というのも聞いたことあったようには思うけど実際に目にするのはほとんどないような。


樋口さん。あっという間に演技終わった。むちゃくちゃいい演技だった。エッジエラーやレベルの取れなかったスピンもあったということはもっと点が出せるということだよな。昨シーズンの経験を無駄にせず必死でもがいてここまでたどり着いたんだろう…。よく乗り越えた…。フリーも頑張れ。


ラジオノワ。ロステレコムよりいい演技だったんじゃないかな。ほんの少女の頃の可愛らしさも残しつつ、でも大人になりきった色気のそれでもなく、健康的で嫌味のないこの若さならではの魅力に溢れたプログラムという感じ。これは彼女だから出せる魅力だな。最後のスピン惚れ惚れした。あとやっぱりスカートのデザインがむっちゃかわいいわ衣装…。


デールマン。アイシャドーすげえな!ジャンプも相変わらずすげえな!たっけええええ!このハバネラ、真央ちゃんがその昔に滑ってた曲と同じかな。どことなくこまっしゃくれた感じの甘い歌い方のおかげか、破滅をもたらすカルメンってほどの迫力にならないのは絶妙と言えば絶妙だが、どうせならそっち方面に振り切って欲しかった気も。スピンでミスがあったせいかトップとは言え超僅差…。


女子皆見た目ノーミスやん…。ほとんど差がない。回転不足とか素人にはもはや判別不可能(男子のジャンプはたまにわかることあるけど…。回転数の差か…)なささやかな何かで思いっ切り順位が変わってしまう…。こうなるともうノーミスは大前提で、どれだけ技術的にも演技面でも洗練され聴衆に訴えられるかが勝負なのかな…。まぐれや運はほぼ効力を持たないかもしれない。それこそがスポーツなのだとは言えとんでもない頂上決戦なんですけど…。
しかし、カナダとロシアと日本の僅差の争い。まるで世界の縮図ですがな。特にロシアと日本、今大会に出場してる選手だけが有力選手じゃないってあたりが…。手を抜いた選手なんて誰もいないし皆全力だったことは見ればわかるから仕方ないとしか言えないんだけど、誰よりも彼女たちのために3枠もぎ取ってきて欲しかった。我々はその悔しさを枠なんて関係ないとか外野の無責任さ丸出しで自分自身に納得させれば済むけれど、選手は枠がふたつしかないという事実に向き合うことから逃れられないんだから…。夢を掴める選手がひとり足りないのは残念過ぎる…。

続いて男子ショートプログラム。刑事君の煽りが少し。刑事君に煽り映像…。感無量だよ(涙)。てか男子は佐野稔氏が解説かい!まあ夜中だしね(笑)。


ヴィンセント君。ああ、彼が噂のあの選手だな、ワクワク。いきなり4回転ルッツのコンビネーション!しかもセカンドジャンプがタノ!すげー!しかしフリップとアクセルで転倒。でもフリップ4回転ですがな。ジャンプの難易度最高レベルだよ。去年までジュニアだったってホントかよ…(汗)。何となく不思議な雰囲気の選手ですね。今後どう化けてくるかな。楽しみ。


私が見始めてからCMが入ったのはここが最初だった気がする。CMが全然なかったおかげで緊張感が続いて、だんだん目がさえてきたので有り難かった。男子になった途端急にCMが増えたのは、男子の方が夜中でも見るような熱心なファンが多いからとかそんなんなのかな。CMも見てもらわないと意味ないわけで。

てなわけでCM明けに刑事君。4回転サルコウにフリップのコンビネーション、そしてトリプルアクセル。ジャンプノーミス!怪我からの復帰戦ということで4回転を1本だけにした作戦が功を奏したのかな。ブルースも彼の独特の色気に合ってる気がする。いい演技だった…。コーチも解説の稔もめっちゃ嬉しそう。わかる、わかるよ…。ロステレコム出られなかったのホントもったいなかったけど無理しなくて良かったんだよね、きっと…。


アーロン。4回転トゥループのコンビネーションは両足着氷か。アクセルもお手つき。でも4回転サルコウは成功。みんなふっつーにショートから4回転2本だよ、もうどうなってんだよこの競技…。しかしこの曲わりと使用するスケーターが多くて何度も聞いたような気がするのでさすがにちょっとつらくなってきた…。ごめんなさい。アーロンにはもっと似合う曲がある気がするよ。


ボーヤン。4回転ルッツは手をついたけどしっかりコンビネーションにもっていく。すげーな、よく3回転跳べるなあそこから。4回転トゥループも着氷に乱れが…。等々、ミスはあったものの元々の基礎点がすごいわけだしさすがの90点オーバー。強さのある男子らしいプログラムですね。ジャンプを完璧に跳んでこそ完成するプログラムだという感じもしたので、パーフェクト演技が見てみたい、猛烈に。


コリヤダ。4回転ルッツすげえ!高い!でけえ!成功さえすればこんなに美しく跳べるんだこの人…!トゥループは少々あやしいと思ったがきっちり4回転と3回転のコンビネーション。アクセルも含めジャンプ全部高い。何の生き物なのか抽象的な何かなのか相変わらずよくわからんけど、演技も一定以上のレベル。出ましたよ100点。100点以上出たよ!
パトリックがNHK杯を棄権し(仕方ないとは言え本気で残念です…)ファイナル出場の可能性が完全に消えてしまったので、そこに彼が滑り込んでくるのはほぼ確定かな。ここにきて勢力図が書き換わるとは。いやー、まだまだ何があるかわかんねーなオリンピック。緊張するよあわあわ←だから早いってお前


フェルナンデス。チャップリン再び。トゥループのコンビネーションが3回転と2回転に、サルコウは成功したがわりとこらえた感じ、アクセルはステップアウト?着氷が…。抜けも転倒もなく最小限のミスだとは思うけど、やはり少しだけ冴えなかったかな…。それでも十分に高得点。客を惹き付ける演技力はさすが。胸元あたりまでの衣装のデザインもめっちゃ素敵。


よし、フリーが始まるまでに書き上げられた(※この記事11月4日に書いた文章です)。良かった、これでフリーの放送に集中できる。昨年は一部地域に該当して放送がなかったので嬉しいです(涙)。
今回真夜中の放送だったのは日本シリーズの影響もあるのですかねえ。しかし、今年の日本シリーズの視聴率はイマイチらしいという話を聞いてると、さっさとカタをつけてもらっといて日本シリーズの代わりに女子のフリーを流した方がよっぽど視聴率取れたのでは、なんて意地悪なことも思ってしまう…。いやそこまでは無理か、さすがに。真央ちゃんたちみたいに世間の隅々にまで浸透した選手が出てる訳じゃないからなあ…。

空洞に降る雨は涙と祈り

本日は別の記事の予定でしたが、急遽差し替えます。詳しくはまたきちんと書こうと思いますが、とりあえずざっと思ったことだけ書きます。

本当に久しぶりに、自分のため以外に泣いたと思う。怪我は仕方ない。治せばいい。でも、泣いていたと聞くと、どんなに悔しかっただろうと思うと、胸が潰れそうだった。

あんなに楽しみにしていたNHK杯に、羽生君がいない。

状況からして骨折などといった最悪の事態ではないのだろうと思われたので過度の心配はしていなかったけれど、それだけに難しい判断だと感じ、じりじりしながら過程を見守っていた。
正直、羽生君は状態に関係なく全日本にすら出なくてもいいと思う。全日本に出なくてもオリンピックに出られる体調ならば私なら迷うことなく代表に選ぶ。彼を出さないのは国家の損失レベルだ。愚の骨頂である。ファンだとかファンでないとかまったく関係なく、冷静に考えればその結論以外は存在しない。群を抜いてトップクラスの営業がたまたま会議を欠席したから大事な商談から外したら会社が潰れた、というレベルの損失だと思うが。
だけど、ひと昔前なら、超トップクラスであれば国内大会とオリンピックだけ出ても勝てたのかもしれないが、この高度化し複雑化した昨今の競技事情では、もうそれは通用しないような気もしてしまうのだ。試合でなければ掴めない感覚もあるだろう。四大陸は出ないと仮定した場合、オリンピックまでもう3回しか試合はない。出られるのであれば出た方がいい。素人の勝手な感想でしかないのだけれど、私はそう思った。それに、羽生君の性格も考え合わせれば、是が非でも出たいだろう。出させてあげたい。彼の気の済むようにさせてあげたい。千切れるほど祈った。私の勘は当たる。当たるけど、外れてほしくて必死で祈った。結局、勘が当たってしまったけれど…。今年の男子は何かにまとわりつかれている気がする…。色々ありすぎじゃないです?(泣)

とにかく、これが彼にとっていい方向へ進む道であることを信じるしかない。まわり道に見えた何かが輝かしい扉を開くことだってある。しばらく好きなゲームでもやってサッパリして欲しいです。幸い、やはり重傷ではないようですし。本当にそれだけはホッとした…。

ファイナルのジンクスとか色々あったから、どうしても出て欲しいって気持ちになってピリピリしてたけど、あのジンクスもプルシェンコっていう例外いるしな。自分に変なプレッシャーかけるのもやめよう。
でも、やっぱりショックが大きすぎる。切り替えようとはしているが、正直倒れそう。

羽生君のいない大阪は寂しすぎる。せっかく当たったチケットだし無駄にするつもりはないけれど、自分の経済状態考えたら計画をすべて白紙に戻して浮いたお金で家賃捻出した方がいい…。このままだと追い出される←真剣に実話
…会社から戦力外通告を食らって、なんのかんのとショックと少し前から続いていた体調不良で廃人のようになってしまい、今後どうやって生きていったらいいのかわからずこの瞬間にも途方に暮れている私の心の支えだったんだ、NHK杯は…。当たったとか言うと自慢っぽいので黙ってたんです。レポート書いて明かす予定でした…。私の足で良かったらあげたのに、神様。どうして皆が幸せと成功を祈っている羽生君を…。
もちろん、会場の熱気に包まれれば忘れていくだろうけど、正直、これを書きながら涙が全然止まりません。私が泣いてもなんにも変わらないし私に泣く権利もないのにね。一番辛いのは羽生君だよ、言うまでもないこと。

とにかく、大事にしてください、羽生君。何があってもあなたを信じて応援しています。でもごめんね、今だけ少し、少しだけ泣かせてね。

12枚と1杯のやわらかな空間

今週のお題「芸術の秋」

※今朝アップした記事だったんですけど、今週のお題がちょうどピッタリのテーマだったので、せっかくですしお題の記事ということにしてアップし直します。ホントに素敵な展示なので、ひとりでも多くの人に見てもらえたらいいな。
というわけで、以下仕切り直しで。


本日は早めの時間に更新。早くお知らせしないとイベント終わっちゃうので…。

イラストレーターである知人の原画展を見に行ってきました。この時期恒例なのですが、昨年はやむにやまれぬ事情で行けなかったので、今年は伺うことができてたいへん嬉しかったです。毎年楽しみにしていたのに、本当に昨年は無念だった…。

原画展の主催は「梶川ゆう子」さん。広島在住のイラストレーターさんです。

毎年、ひとつのテーマに沿ってイラストを描き下ろしたカレンダーを製作されていて、その原画をこれくらいの時期にお花屋さんのギャラリーで展示しておられるのですが、この展示が本当に素敵な空間なのですね。

梶川さんのイラストはちょっとゆるくて不思議でかわいくて、でもこだわりがあって繊細でユーモアに溢れてて、いつまでも眺めていられる独特の魅力があります。カレンダーのイラストにもそれは当然存分に発揮されていて、今回の一連の作品も思わず細部までじっくり見てしまう完成度。原画展だと各イラストのタイトルも添えられているので、その発想力やセンスに思わず口の端がほころんだり感心したり。
特に原画展ならではだなと思うのが、印刷では再現の難しい色がその素材を生かしたまま確認できること。やわらかい色使いの中に、金や銀のきらきらした絵の具も使われているのだけど、そのきらきら感がどうしても印刷だと再現されないのですよね。印刷でも十分かわいいし飾るのが楽しくなるイラストなんだけど、やっぱり原画の力は唯一無二なので、機会があれば是非足を運んで欲しいなと思います。

ご本人も本当に素敵な方なんですよ。絵を描かせるとバイオレンスだが本人は実におとなしい、みたいな例も多々あるだろうけど(笑)、梶川さんはイラストの世界からそのまま抜け出してきたような方です。ああ、この方だからこのかわいくて優しくてでも決して「別の何か」になったりしないイラストは生まれてくるんだな、と納得できるのではないかな。ご本人から直接イラストの説明を聞くこともできるのが原画展の醍醐味ですね。

会場ではカレンダーだけでなく、缶バッジやマスキングテープなど様々な小物も販売されています。この度は前々から勝手に熱望していた商品があったので速攻購入を決めました。それは便箋。しかも嬉しいことに便箋のみの販売。レターセットじゃなくて便箋だけ買えるのが有り難いんですよ。セットの封筒って余っちゃいませんか?私は手紙書くと長いから特にそうなんですよね←ブログの長さで察してください(笑)
是非また便箋作ってくださいね。私が間違いなく買いに参ります… 。

さらに、特定の日にちのみですが、会場で「カンポウチャRAIRA」のカワジエミコさんがブレンドされたお茶を試飲することもできます。カワジさんがおられる日は直接お茶の説明を聞くことができるので、その日に行ける方はチャンスかもしれませんよ。

私は家ではほとんどお茶しか飲まないという人間なんですけど、だからってこだわりがあるわけでもなく、クールポットにお茶パックを投入して常に冷蔵庫に常備しているだけの話でして、お茶好きと言うには少々語弊があるかもしれません(汗)。体調が悪い時でも温かいお茶が飲みたいが急須用意したり湯を沸かすのはしんどい、でも電子レンジのボタンくらいなら押せるだろう、ってことで常に作ってあるだけ…。けどお茶ばっか飲んでるってことはやっぱり好きは好きなのでしょう。いい加減なだけで(汗)。
いちばん好きなのはほうじ茶かな。安いし(笑)。体調があまり良くなくなってから、どうせ毎日飲むんだし、といろんなお茶を試してきたんだけど、結局今は健康状態に関係なくほうじ茶である。ハトムギ茶とかタンポポ茶とか、それぞれに美味しいんだけど、ほうじ茶の安心感は鉄板ですわ、個人的に。でも旅行先でもいちばん探してしまう自分へのお土産はやっぱりお茶ですね。美味しいお茶に巡り会えた時は本当に幸せ。

そんな私にとって漢方茶はたいへん興味のそそられる存在なのですが、健康に良いとされるお茶(ハーブティーとか)は正直味はイマイチなものが多いし、漢方薬に至ってははっきりマズい…。絶対に超苦いとか謎の痺れを感じるとかそんなんだよ、と「漢方茶」などと聞くと尻込みしてしまうのですが…。
カワジさんのブレンドされるお茶はたいへん美味しいんです。いくつかのブレンドを飲んだことがあるだけですが、これなら毎日でも飲めます。あまりに美味しくて冗談抜きで感動したもん自分。お茶大好きだけど食の好き嫌いはかなり激しい私がこれだけ美味しいと思うということは間違いなく美味しいんじゃないかと思うが如何だろうか。

漢方茶なだけあって飲み合わせなどには留意した方がいいようで、きちんと説明書きを渡してくださいました。う、私みたいに気にせずがぶがぶ飲んじゃう奴はちゃんとご本人から説明を受けた方がいいかも(汗)。美味しいからって何も考えないのはダメですな、きちんと体調を考慮して自分に合ったお茶を選ぶべし。その人だけに合わせたお茶のブレンドもしてくださるとのことなので、いつか私だけのお茶を作ってもらうのが目下の夢であります。その時はさすがに毎日ちゃんと淹れるわ、クールポット常備茶は別に作るわ…(笑)。

漢方茶のパッケージには梶川さんのイラストが使用されていて、商品が並んでるのを見るだけでも癒されます。用途別のお茶はどれも欲しくなる。どんな味かも気になるし、並べて飾っておきたいビジュアルなんですよ。

今年の原画展は例年より会期が長く、約1ヶ月にわたり前半と後半とで会場を変えて開催されるようです。前半の展示はそろそろ終了してしまいますが(11月12日まで)、後半(11月17日から11月30日まで)は宮島口という観光客の方でも訪問しやすい場所ですので、是非旅の思い出に寄ってみてはいかがでしょうか。前半の会場のお花屋さんも平和公園から徒歩圏内くらいなんだけど、地元の人じゃないとかーなーりわかりづらいかも…。このお花屋さんも素敵なんですよね。現在の場所に移転されたばかりなのかな。移転される前に原画展の帰りにふと気になって購入したお花はとてもいい買い物だった。今は花を飾る余裕すらないのがつらいけど(泣)。昔は1輪だけでも切らさないようにしてたんだけどね…。

てなわけで、このすっぱいブログで紹介してどれだけ効果があるのかとは思うけども(汗)、しかも許可いただいて写真撮らせてもらおうと思ってたのに綺麗に忘れてて文字だけで紹介するという体たらくだけど(どんなイラストだったりお茶だったりするのかは下記リンク先でお確かめを!)、お近くの方は是非行ってみていただきたい。そしてハマって帰ってきていただきたい。お近くでない方も是非是非。私も期間内にもう1回行きたいなあ。




「梶川ゆう子 2018カレンダー原画展」

↓↓↓開催場所など詳しくはこちらでご確認を↓↓↓

http://perukerumiru.jp/news.html
(※梶川さんのホームページ内の告知ページ)



・梶川ゆう子さんのホームページ
http://perukerumiru.jp/

・カンポウチャRAIRAさんのホームページ
https://kimochi-karada-raira.shopinfo.jp/

気まぐれに情熱は扉を叩く

今週のお題「私がブログを書きたくなるとき」

「気分が乗った時」
そうじゃないと書けません…。

管理がしやすいので1日1記事、と何となく決めて更新しておりますが、日々の日記の代わりにするつもりは毛頭ないので(赤の他人に今日は何をして何を食べた、みたいな記事毎日毎日書かれてもどーでもよくない…?私は知り合いだろーがファンの著名人だろーがどーでもいいぞ…)、書きたいことがあればその日に起こったことでなくても書き上がったものから載せていく、という感じ。

フィギュアスケートの記事は出来るだけ早めに書いていこうと心がけてはいて、ものすごく面白かった試合などはどんどん言葉が浮かんできてあっという間に…とはいかないけど(汗)、この感動を誰かと共有したい、という気持ちで書き上げて載せてる。結局ひとりで騒いでるだけに終わるんだけど、世界のどこかには同じ気持ちになってくれた人がいるかも、と思うだけでわりと満足。羽生君はものすごく書きたい気持ちを刺激してくる存在です。インスピレーションの泉。いや私にとってはポエムの泉か(汗)。こんなに自分がポエマーだったなんて知らなかったよ←超自虐

前々から頭の中をぐるぐるしてた思いなどは、読んで嫌な気分になる人いるかもしれないけど自分の意見としてきちんと意思表示したい、という気持ちで推敲を重ねてから載せてます。自分はずれてるんだろうと思うけど、ずれてるんならずれてるからこそ「あなたの意見」を強要されてきたのはつらかったし、意思表示してわかってもらえないなら仕方ない、という気持ちで覚悟して書いてる。この手の記事は自分という人間を白日のもとにさらす内容なので相当エネルギーが要る。なので、書こう、という気持ちにならなければ書けないけど、いつそういう気持ちになるかは全然わからなかったりする。

書くことは大好きだしある意味ストレス解消にもなってるし、自分にとっては「作品を作り上げている」感覚に近いものを抱きながら日々ブログに携わっているので、基本的にとても楽しいんだけれども、とにかく「気分が乗らないと何もできない」というクズなので、色々自分に締切を課したり課題を出したりしてるんだけどぜーんぜん守ってない(汗)。毎日必ず書く、というのはなんか無理っぽい。体調が良くない時も正直多いし。心が折れてる時も近年やたら多いし。

なので、最近は気分が乗ってる時にひたすらまとめて書いてます。毎日その日の気分で何かを書くことよりも、毎日自分の城に積み上がるきらきらした煉瓦を眺める方が楽しいので、後者を優先することにした。そのうち気分が乗らなくても日常の一部として「書ける」ように祈りを込めながら。指が、腕が動き出しさえすれば、書きたいことはいくらでもあるんだから。
人間って基本語りたがりなんだよね。会話で語るのは聞いてるようで聞いてもらえないことも多いけど、ブログで語るのは相手が聞いてるか聞いてないかは気にさえしなければいいことだから、もしかしたらある意味での救世主になりうるツールかもしれない。実際、私は完全に心折れててよく記憶がないほどの時期(※わりと最近)でもブログだけは続けてた。何かを作りたい、って気持ちだけで死んだように生きてた。人間ってその気なんかなくても突然人生が終わることはよくあるわけで、特に私みたいなのはいつまでたっても気付かれず社会の迷惑になる可能性がかなり高いわけで、自分が突然この世から消えた場合の予防線と言うか対策は取っておいた方がいいと前々から考えていたこともあり、書くのが単純に好きだからということ以外に、更新が止まったら非常事態を疑ってくれ、という一種の保険のつもりもあってブログを始めたんだけど、ちょっと意味は違うけど結果としてブログに救われた形になってるので、これはこれで良かったかな、と思ってます。まだまだ気まぐれだけど、一時期よりずっと書きたい気持ちが湧いてきてるので自分でもホッとしてる。

そんな気分屋の私の最大の敵は「充電」です。気分が乗っていても充電が切れちゃったら書けないよ!充電状況に振り回されない執筆環境を手に入れることが今の夢です。とにかく食べるものにも困るような貧困生活からの脱出が第一ですかね(血の涙)。

…例のごとくお題の主旨とはずれてる気がするが、とりあえず書くのが好きなので、気分さえ乗ればそれがいつだって「書きたくなる時」です。以上。

全日本選手権2016⑨

そこそこ早めに会場を出たものの、門真南駅はやはりと言うか入場規制がかかっていた。とは言っても早めに出たので、そこまで待つことなく地下鉄に乗車できました。とにかく何も食べていなかったのでくらくらした…。

なんばで案の定迷ったものの、思ったよりも早くバスターミナルのあるビルに到着できた。ああ、やっぱり最後まで表彰式見れば良かった(泣)。でもそうやってたら帰れなかったかもしれないしなあ。悩ましい。なーんでこんなに貧乏なんだろうな自分(泣)。
とにかく空腹過ぎて死にそうなので、深夜のマクドナルドで遅すぎる夕食。クリスマスにファーストフードというのも冴えないが、ほかにもう店が開いてなかった…。温かい飲み物と食べ物のおかげでようやく落ち着きました。バスの出発時刻よりも早く閉店してしまうので、やっぱり早めに出てきて良かったのかも。

マクドナルド閉店後はバスターミナルの待ち合いでバスを待つ。電光掲示板を見ると、私の乗る便が本当にこのターミナルから本日出発する最後の便。あまりに深夜のせいか、乗車料金に加えて深夜料金も払わないといけないというシステムでした。初めてだな、こういうの。

高速バスが夜更けの街へと走り出す。車内は女性客ばかり。どうやら皆さんジャニーズのコンサートへ行かれていた模様。やはりジャニーズの文化と言えばうちわなのか。バスの座席に飾るようにして眺めておられた…。
疲れていたものの、バスではあまり眠れず。多少うとうとしただけで、あっという間に昨日の朝バスに乗車した隣の県に到着。クリスマスの夜空の下、目を付けていた深夜営業の店に飛び込んだ。
店内の暖房が効きすぎていたせいで気分が悪くなってくる。真夜中に濃いものを食べてしまったのもよろしくなかったかもしれないと、アイスクリームをおかわりしたりしてるうちに夜が明ける。美味しいアイスクリーム食べたらだいたい機嫌直るから、この人←単細胞

夜が明けたと言ってもまだ真っ暗である。朝の時間帯になったというだけの話。真冬の駅のホームはやはり芯から冷え、自動販売機で買ったホットレモンで暖を取りながら、乗り換えがもっとも少なくて済む便を待った。
滑り込んできた在来線に乗り込む。程よく暖かい車内と、車輪の刻むリズムに心地よく身体を預けているうちに、疲れ果てていた私は泥のように眠り込んでしまった。乗り換える駅まで3時間くらいは乗っていたんじゃないかと思うけど、ほとんど目が覚めませんでした。

こうして丸1日と少しにわたる全日本の旅は終了しました。さすがにハード過ぎたのか、帰宅後当然のように女子のフリーも見るつもりが、ハッと気が付いて目覚めると、外は真っ暗、て言うか深夜。
…放送は完全に終了しておりました(号泣)。
確か夕方くらいから横になっているだけのつもりがうっかり寝てしまい、そのまま何時間も爆睡してしまったらしい…。ぜんっぜん目が覚めなかった…。どれだけ疲れてたんだよ自分(泣)。
これに懲りて、いくら経済的に厳しいからって、体力の限界を超えるような無茶な旅程を組むのはもう止めようと思った(泣)。昔から体力なかったけど執念というか煩悩というか、とにかく気力でカバーしてきたのだが、もはや気力でどうにかできる段階に自分の身体はないようだ(泣)。まともにごはんも食べられない時期が随分続いてたしね…。てかそれ今もなんですけどね(泣)。いや、そういうことよりもそもそもカバーできるはずの気力も枯れているのが大きな原因という気がする…。

めちゃくちゃショックだったけど、夜中のニュース番組で真央ちゃんの演技だけノーカットで流してくれたのでどうにかそれだけでも見た。上位の選手じゃなくて真央ちゃんがノーカット、というあたりに女子選手の現状が伺える気がしたけど…。それを打開できるような選手が現れて欲しいな、と切に願った。それでも、ノーカットで放送してくれたおかげで真央ちゃんの現役最後のフリーをどうにか見逃さずに済んだ。ありがとう、フジテレビ。

そう、詳細なメモを残せなかった理由は、あまりにも疲れてしまい帰り道には既にさっき見たものを忘れ始めていた上、メモを書きながら移動はしていたものの疲れが勝って進まず、帰宅すれば上記のような有り様で、ショックでメモの続きを放置してしまったからでした(泣)。
メダリスト・オン・アイスも見たはずなんだけどもはや何一つ覚えていません…。こんなに綺麗に記憶が消去されているなんて珍しいです(泣)。結局このあと体調も崩したし、色々色々あってキャパシティオーバーだったものと思われます…。

ああ、何とか最後まで書き切れました。今更書くほどの内容か?とも思ったけど、自分にとっては記念すべき初めての全日本観戦だったので記録に残しておこうと思います。競技観戦なのにカテゴリーに「アイスショー旅日記」が加えてありますが、時系列でも記事を整理しておきたかったので無理矢理混ぜました。気が付いた人はいないでしょうが(笑)、もしツッコミを入れたくなっていた方がいらしたら、そういうことなんでよろしくお願いします。
今年の全日本もめっちゃ行きたかったけど、私の今の生活では不可能だな…、とほぼ諦めモード(泣)。たとえ全日本に行けなくたって、クリスマスの頃にはこのどん詰まりの現状が打開されていることを心の底から祈ります…。どうか路上とか駅とかで生活する羽目になっていませんように…


全日本選手権2016観戦記
ー終ー

全日本選手権2016⑧

男子の競技が始まる前にトイレへ。結局ほぼ飲まず食わずで観戦していたため、トイレはこの時に行っただけだった。めちゃくちゃにおなかがすいて最後の方はへろへろだったけど、せっかく来たんだもん、ひとつの演技も見逃したくない。だからその作戦で正解だったのかもしれません。かなり辛かったのは確かですが。
しかしどうやら皆この時間を狙うようでトイレは激混み、席に戻って来られた時にはもう第1グループの6分間練習が始まっちゃってました(泣)。

そんなわけで男子フリー。女子同様、あまりにも時間が経過しすぎて詳細はほぼ忘れてしまっているのですが(泣)、ろくに書き残していないメモを頼りに何とか思い出してみます。記憶違いの部分など多々あると思いますがどうかお見逃しいただければ(泣)。

第2グループまでの選手で印象に残ったのは中野耀司君。『もののけ姫』という多くの人に知られた映画の曲を使用していたということもあったかもしれないけど、会場が彼の演技に引き込まれているのが伝わってきました。得点以上にいい演技だったと思います。
それから壷井君。『タンゴ・アモーレ』とはこれまたプルシェンコの印象が強すぎる曲を、と思ったが、なかなか曲に負けてない。面白い選手がたくさんいるなあ。

第2グループまでは昨日のショートプログラムの放送で流れなかった選手の演技も見られて嬉しかったけど、近くには寝ているお客さんもいるような有り様…。ノーミス連発だった女子に比べたら、確かに選手の実力の差は大きかったかもしれない。第3グループからはぐっとレベルも上がり、会場も段々と白熱した空気になっていきましたが。

その第3グループ、ジュニア選手の皆さんが素晴らしい。星南君も島田君もとっても上手。島田君は非常に熱い。演技から熱いものが溢れ出していて、今後が楽しみだなと思いました。
ニューシネマパラダイス』は本当にフィギュアスケートに合う曲だなと改めて。素敵な演技でした、鈴木潤君。

そして最終グループ。素晴らしい演技連発で、ひとときも目が離せませんでした。
まずは岩手の佐藤君。ステップが素晴らしかった。全出場者の中でいちばん良かったと思うくらいでした。ジャンプが安定すれば絶対もっと上に行ける選手だと思った。近くのお姉さんが「ほのぼのした」とおっしゃってました(笑)。

日野君。素晴らしい!会場スタオベの嵐!昨日に続く会心の演技に、胸が熱くなりました。投げ込まれたムーミン拾って帰っていく姿がなんかかわいかった。イケメンだからギャップがかわいく思えたのかな(笑)。

続く友野君もすっごい演技!ほぼノーミス?ジャンプが綺麗…。ため息。もちろん会場はスタオベの嵐でした!

さあ、表彰台争いはデッドヒート。誰が勝っても初優勝、だったっけ?
まずは刑事君。完璧とはいかなかったけれど、躍進のシーズンだったことを感じさせる演技。表彰台の2番目、本当の本当におめでとう!

素晴らしいショートプログラムが記憶に新しい無良君、フリーも前半はとても良かったのだけれど、後半に入ってから明らかに失速…。会場に満ちる嘆きが辛かった(泣)。優勝が見えて重圧に感じてしまったのかな…。無念。

そして最終滑走、昌磨君。彼の実力を考えれば決して手放しで褒められる出来ではなかったと思うけど、それでも致命的なミスがあったわけではなかった気がするし、ああ、これが世界レベルだ、と一目でわかる内容である。さすがです。
演技を終えた昌磨君が泣いているのに気付いた会場は、一気に温かい雰囲気に。近くの席の方々と口々にかわいいかわいいと言ってしまった(笑)。初めて迎えた「実力的に勝って当たり前」という状況がプレッシャーだったのかな。優勝おめでとう。

こうして、昌磨君涙の初優勝で男子フリーは終了。刑事君の2位が個人的にめちゃくちゃ嬉しかったので、表彰式まで見て帰りたかったのだけど、バスに乗れなかった時が恐ろしすぎるので、後ろ髪をひかれながら会場を出ました。かなりギリギリまで様子を見たんですけどね(泣)。帰り際、姿は見えなかったもののコールされる名前だけ何とか聞こえて、おなかがすいてぶっ倒れそうだけど、最後まで見られて本当に良かったな、と充実感に満たされながら駅へと向かいました。

そう言えばキスクラにサンタさんが出現していたような。選手にプレゼントあげてたのかな?
私の日常生活でまず見かけることはないであろう、超ゴージャスな毛皮をお召しになった山田満知子大先生は遠目でも凄まじい貫禄でした。そして岳斗コーチはたいそうイケメンでございました。
あとホントに空席が多かった。男子の後半になっても埋まらなかったです…。急用等で来られなかった人だけであんなに空かないと思うけどな…。

以下次号。

全日本選手権2016⑦

まずは女子ショートプログラム。…観戦後にすぐ執筆できれば良かったのだが、1年近く経過した今はさすがにほとんど覚えておらず、しかも諸事情で疲れ果てていてメモもろくろく残していない…。なので、特に印象に残っている選手のことだけピックアップして書いていきます。肝心の観戦の部分が薄っぺらになってしまってすみません(泣)。

各グループに注目の選手がいるあたり、さすがに全日本という感じ。第1グループはやはり坂本さんでしょうな。ジュニアとは思えん。

第2グループは遥ちゃん。アイスショーで何度も見てきた彼女にはやはり思い入れも強く、頑張って欲しかったけど…。ほんの少し前まで世界のトップ大会に出場していたような選手でもこの成績に甘んじてしまうのかと思うと、女子選手のピークの早さに悲しい思いが…。

それから白岩さん。かなりのファンらしい人が近くにいたのだが、衣装の一部が落ちてしまったらしいのに気付いて頭を抱えておられた。減点ですよね、あれ(泣)。

第3グループ。久し振りに大庭雅ちゃんの演技が見られて嬉しかった。それから広島の選手の中塩さん。頑張ったんじゃないかな。
第1グループからさすがに全日本だな、と思って見ていたけれど、このグループくらいからレベルが跳ね上がってきた印象。見応えあるわ…。

第4グループはさらに跳ね上がり、最終決戦っぷりがすごいことに…。まずは本郷さん。カルミナ・ブラーナ。会場で見てた限りでは彼女がいちばん良かった。泣いてる人いたぞ、確か。本当に氷上で映えますね彼女。引き込まれました。

続いて宮原さん。さすがである。安心安定、素晴らしい見応えで、あっという間に終わってしまった。ただ、テレビではわかりにくかったけれど、生で見るとジャンプの低さはどうしても気になった。演技が小さく見えてしまって損だな、と思ってしまいました。きっと対策はしているのだろうけど。

さらに松田さんも素晴らしい演技で続く。木原さんにはミスもあり得点が伸びなかったが(思ったより低いんだなあと感じた記憶がうっすらと)、樋口さんがこれまた素晴らしい演技を見せつけ、そしてこのグループの最終滑走が佳菜子ちゃん。とにかくジャンプが抜けてしまう印象の彼女、今回も…(泣)。ミスがあったとはいえ、彼女だってまだ若いのに、ほんの2年前はオリンピックにまで出た人なのに、と思うと、この順位は少なからずショックだった。今振り返ると、彼女の最後の全日本を、ショートプログラムだけでも見届けることが出来たということになる。やっぱり来て良かったな。とても寂しいけれど…。

そして最終グループ。会場の空気がガラリと変わる。6分間練習のリンクに滑り出てきた真央ちゃんに、視線が集中するのがわかる。綺麗なアクセルジャンプを跳んで、会場から歓声が上がっていた。きっとトリプルアクセルだよね。あれをこの目で見られただけでも、滅茶苦茶な行程を組んででもここまで来た甲斐があったというもの。

このあと四大陸で躍進を遂げる三原さんから始まる最終グループ。これまた熱い。こんなに上手な選手がいるのに代表の枠って3つしかないんだな…(泣)。

真凜ちゃんは確かにほかの子とちょっと違った。華があるとはこういうことなのだろう。努力で多少はどうにかなるのかもしれないが、こればかりは持って生まれたものなのでしょうな。マスコミが彼女に注目するのも無理はないのかもしれないなと思った。
もちろんそれだけの選手ではなく、ジャンプにも高さがあって綺麗だったし、上位に食い込んでくるのも当然だろうという演技だった。思わず泣いてしまっている姿に、会場が温かな眼差しを向けているのが印象的でした。

昨年グランプリシリーズでメダルまで取っていた永井さんの不調。ジャンプを修正しているという話を聞いた。時間はかかるかもしれないが、諦めずに頑張って欲しい。

そして最終滑走、浅田真央。私の見た、最初で最後の競技における浅田真央の演技である。これが最後になるなど、この時はまったく思っていなかった。
冒頭のアクセルがシングルになってしまい、会場があからさまにがっかりした空気に…。しかし即座にそれを払拭するように、真央ちゃんは円熟した選手にしかできない演技を見せた。ジャンプは確かに決まらなかった。でも、見ていて引き込まれたのは圧倒的に彼女の演技で、その点で真央ちゃんの右に出る選手は今回いなかった。

ジャンプはとても大切な要素だ。今大会の女子は皆とてもいい演技をしていた。次々と成功するジャンプは爽快の一言だった。だが、似たような演技が多いな、と感じたのも正直なところである。選手たちは皆若い。子供と言ってもいいくらいだ。魅せる演技という意味で物足りないのはある意味仕方ないのかもしれない。
年齢を重ねることで、演技に味わいが出てくる。積み重ねた人生が、氷の上の彼女たちの世界をより拡げていく。ただのジャンプとスピンとステップの集合体だったものに物語が生まれ、ひとつ上の作品へプログラムは昇華する。しかし、その時にはもう、成長した肉体は以前のような高く軽やかなジャンプを跳べなくなっている…。
実は男子より女子の方が、ずっと技術偏重の競技になっているような気がした。同じような技術レベルならば最終的にものを言うのはやはり表現面なのだが、ジャンプが決まらなければそもそもお話にならない。ジャンプはやはり身体が軽い方が有利であるようだ。個体として成熟することと高く舞い上がる力とが共存できないのは実にもどかしい。今は恐れるものなど何もないように氷を跳ねるこの少女も、いつか跳べなくなるのだろうか、と厭世的な気持ちにすらなってしまう。

そんなやるせない感情も覚えた全日本観戦だったが、しかしそれ以上に面白かった。面白かったけど、見ているだけなのにとても緊張した。会場に張りつめる空気は、私が初めて感じる大きな大会のそれだった。これまでは競技というとスケートヒロシマしか見に行ったことがなかったので、リンクにも客席にも漂う緊張感は、これまでに経験したことのないものだった。スケートヒロシマは客席を子供が走り回ってたりしてわりとのんびりしてたからな…。
ああ、会場で見ていた時はこの選手はここがいい、あの選手はそれがいい、といちいち感嘆してたはずなのに、完全に忘れてしまってとても悔しいです(泣)。言及できなかった選手の皆さんも、素晴らしい演技をありがとうございました。

以下次号。