うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

NHK杯2017⑯

最後までしっかりとエキシビションを味わって、ああ、色々あったけど2日間楽しかったなあ、と感慨に耽っていると、とんでもない単語が大型モニターに映し出されているのに気付いた。

…広島?

広島??!!

えええええええ?!ええええええええええええええええええええ?????!!!!!

冗談でも何でもなくここ数年でいちばん驚いた。こんなに驚いたのは絶対結婚しないと思ってた知人の結婚報告だったらしい文章を季節外れのエイプリルフールだと思って半年くらい信じずにいたら真実だったことに気付いた時以来だ…。って酷いだろお前(汗)←その本人もよく自虐?ネタにしてたので余計信じられなかったんですよね…

はっきり言って1ミクロンもその可能性を考えていなかった…。毎年の慣習として、来年の開催地が最後に発表されるNHK杯で、まさか広島の名前を聞くことになるなんてまさに夢にも思っていなかった…。だって広島は大きな大会もアイスショーもほとんどやって来ないお土地柄なんですもの。広島でフィギュアスケートが見られる機会はローカル大会の「スケートヒロシマ」と「ディズニー・オン・アイス」くらい。しかも後者は金がなくて行ったことがなく、何故金がないかというと広島で開催されることのないファンタジー・オン・アイスなどのショーに行くための費用にすべて消えていたからである…。元々超薄給でしたし(泣)

こんな、こんな嘘みたいな話があるのだろうか。初めて会場で見たNHK杯の最後に、広島の名を目にすることになるなんて。これ以上嬉しいことってあるだろうか。広島でのNHK杯の開催はこれで2回目、前回は27年も前のことだったという。10年ほど前に全日本ジュニアが行われたとは聞いているのだが(諸事情で見には行ってない)大きな大会はそれ以来…、ではないだろうか。間違ってたらごめんなさい。
私の生きてる間に広島で国際大会が見られるなんて本当に考えてもいなかった。苦労して旅費を捻出しなくても、朝も暗いうちから家を出なくても間に合う場所で開催されるなんて。1日もチケットが取れないという可能性も非常に高いので(汗)、結局家で見るはめになるかもしれないけれど、「ライブツアー等でよく飛ばされる広島」という土地柄を考えれば意外と取れるのでは…、と楽観視してみたい今日この頃。無理か…。
私の周辺にいた方々の中には既に開催地をご存じの方がいて、どういう情報網なんだ?と思ってたら、フライングで呟いていた記者がいたのか。競技に集中していて会場では一切ネット見てなかったからまったく知らなかった。知ってたらエキシビションが頭に入ってこなかっただろうから知らなくて良かったけどさ。そうそう、情報解禁とともに広島県が速攻呟いてたっぽいのには笑った。県も全面協力するイベントになるのかな。

歓喜と動揺で最高に上がったテンションのまま会場を出る。正直、観戦しているうちに羽生君の不在がじわじわと染みてきて悲しかったし、遠目でも表彰台が見える位置だっただけに、あそこに羽生君の笑顔があったのかもしれないと思うと辛い気持ちだった。鼻血吹くほど「Notte Stellata」が見たかったので、またもや叶わず意気消沈したのも本当だ。けど、ここ近年では見られなかったような珍しいものがたくさん見られた大会でもあり、しかも最後の最後に衝撃の事態が待っていたわけで、終わってみればとても思い出深い大会になったと思う。来られて良かった。

ホテルに預けていた荷物を引き取ってから、とりあえず大阪駅へ向かった。バスの発車時刻まで暇を潰さなければならない。本当は行きたい場所があったのだけど、お金もなかったし、バタバタしていて中途半端な時間になってしまったので諦めた。
でもここだけは、とグランフロントへ足を運ぶ。あったあった、NHK杯のキスクラと選手のパネル。もう時間が遅かったせいかスケートファンの皆様らしき姿はなく、のんびりと撮影が出来た。ひとりだったのでキスクラに座る勇気はさすがに無かったです(汗)。パネルは羽生君、宮原さん、メドベージェワ、ヴァーチュー&モイヤ、でした。

荷物が邪魔で疲労困憊だったのだが、ロッカー代も節約したいので持ったままうろうろ(泣)。疲れたので遅くまで営業している店で夜食に近い夕食。あ、お通しが出てくるタイプのお店だ。美味しかったからいいけどロッカー代節約しといて良かったな(←みみっちい…)。お通しは美味しかった。魚のフリット
店を出て、飲み物でも買おうかとコンビニに向かったが、おや、駅の構内のスーパーが遅くまで開いてる。こっちの方が面白い商品がありそうだ、といそいそと入店。見たことのないほうじ茶のペットボトルと、自宅で飲むためのジャスミンティーのティーバッグを買った。ちょうど家で飲むお茶が切れそうだったんだよな。ガバガバ飲むからティーバッグが楽でいい。これも見たことのない商品だったけど、なかなか美味しい。ちょっと高かったけどね。

ようやく時間になったので夜行バスに乗り込む。うっ、こんなに狭い車両だったっけ。しかもさすがに混んでるし。日曜日だしな。
出発してほどなく消灯。しかしやたら明るいので何で?と思ったら、私の席の読書灯がつけっぱなしになってた…。前に乗った人が消し忘れた模様。車内が明るいとわかんないのね…。
あんまり眠くないんだけどなあ、とぼんやり座っていたが、疲れていたようで気が付いたら爆睡していた。目が覚めた時にはもう広島。早朝の広島の街は閑散としていて、来年はこんな苦労しなくても、エキシビション終わってから余裕でサンデースポーツまでに家に帰れるんだ…、とよくわからない感動に浸る。もう広島の街に居る理由は何もないし、知らない場所でやり直したいと強く思っていたけれど、来年までなら居てもいいかな、と思い直してみたりして。現金だな(笑)。

以上で旅日記は終了ですが、NHK杯にまつわる諸々などにあと少し触れてからおしまいにしようと思います。

選手の不調が相次ぎ、混沌としている今シーズンですが、羽生君のNHK杯欠場とそれによるグランプリファイナル不出場は最大級の波乱だったのではないかと思います。「オリンピックシーズンのグランプリファイナル覇者がオリンピックも制している」というジンクスが男子シングルには存在し、ソチオリンピックシーズンはまさに羽生結弦その人がそのジンクスを再現していたという事実がある以上、羽生君の5連覇を願っていた人も多かろうと思いますが、このジンクスには例外があることもまた知られているのではないでしょうか。そう、トリノオリンピックシーズンのプルシェンコはこのジンクスに当てはまらないのです。あのシーズンのファイナルの覇者はステファンでした。ええ、ステファンのファンなものですから、よーく覚えております…。プルシェンコはそもそもファイナルに出場していなかったはずです。出場していたらかなり間違いなく勝っていたでしょうから。
それだけでなく、今シーズンはこのジンクスそのものが通用しない可能性が高い気がします。有力選手がファイナルに進出できない例があまりに多い…。しかも事は男子だけにとどまりません。NHK杯の時点では詳細が判明していませんでしたが、メドベージェワも負傷していると言うではないですか…。個人的に今シーズンの彼女の演技に感じていた違和感の正体がこれではっきりしました。でも怪我を負いながらあの演技が出来るとは…。ファイナルには行くつもりのようですが、NHK杯の様子を見ると無理はしないで欲しいと思います。(※この記事は11月26日くらいに書き上げたものです)
てな感じで、今年はジンクスのことを一切考えないでまっさらな気持ちで見たらいいんじゃないかという気がしております。滑る方も見る方もこれで縛られなくなったから良かったんだよきっと。とにかく皆さん、怪我や体調不良からの回復をお祈りしています。

しかし、ファイナル4連覇って冷静に考えるとものすごいな…。ものすごいのに…。どこの国でもそうなのかもしれませんが、日本人のルサンチマンの強さには辟易してしまいます。強い者の強さを素直に認めず、無名だった選手が広く知られるようになったり、弱かったチームが優勝したりすると、手のひらを返したようにその存在を妬む人間が何と多いことか。羽生君のような選手はおそらくそうそう出てこないのに、この状況を楽しまなければ損だと思うんですけどね。視聴率も随分下がったようですけど、「スケートファン」の人口はおそらく今回の数値よりも低いのに、それほど高い視聴率を叩き出せる選手が男子に現れたことを素直に喜んだ方が健康的じゃないのだろうか。そんな選手がいなければ放送がそもそも行われないでしょうに。あなたがその選手を大好きなように誰かもあの選手が大好きなんだよ。だいたい、自分の大好きな選手であれば、たとえその選手が地球を滅ぼそうが「うちの子は悪くない!」って言うんだろうコイツは、ってな奴が感情的に何をまくしたてたところでそりゃ誰も聞きやしないって。そもそもあなたの子供じゃないですし。自分の思い通りに楽しむのが目的なら、別にフィギュアスケートじゃなくてもいいと思うよ。気に入らない選手や気に入らないファンのことをいちいちいちいち気にしないでいられる方が穏やかに暮らせると思うんですけど…。不思議でしょうがない…。

そうそう、総集編も見ました。男子の表彰台に年齢表示が(汗)。ヴォロノフは「ツカレタ」とか言ってたのか、かわいい。会場ではわからなかったので。そうか、リッポンの4回転ルッツは回転不足だったか…。
松葉杖の羽生君は切なかったけど目は死んでなかったし、毎年ファイナルがピークな感じだったのがリズムが変わったことでいい方向に動くかもしれないし、きっとこの悔しさを昇華させてくるだろうと確信した。そうだよ、今のヴォロノフの年まで続けたら6連覇くらい出来るかもしれないじゃん。プルシェンコも何か言ってたしさ、ほれ北京とか…。

あとですね、大会10日くらい前に見た夢がどうにも変な夢だったのでネタにしようと思ってたんですけど、さすがに長いのとちょっと思うところがあるので割愛。死ぬほどアホみたいな夢なんですけど…。うん、そのうちネタにします。でもホントにアホみたいな内容なんで忘れてください(笑)。ここは私の備忘録。

そんなところで、いい加減長過ぎですしそろそろ筆を置くことといたしましょう。とりあえず来年まで生きていますように(汗←超切実)。てか警告されたっぽいけど来年チケット取っていい?ねえ神様取ってもいい?ネタの神様ー!←そっちかい

NHK杯2017旅日記~来年こそスーパーゼウス(←その言い方いい加減やめろ)を当てたい編~
ー完ー

付記:2018年のNHK杯に向けて、役に立つかどうかはわからない内容ばかりになる気がしますが何となく情報発信していこうかなとうっすら思ってます。たぶんこのブログ読んでる人3人くらいなんであんま意味ないかもしれないが、私が楽しいので(笑)←何だよそれ
とりあえず開催が決まって浮かれて書いた記事を最後に加えておきますね↓↓↓
usagipineapple.hatenablog.jp

NHK杯2017⑮

整氷が始まったが、明子の部屋も再び始まる。これは第二部開始まで席を立てそうにないなあ。トイレ行ってて良かった。てか今日のスケジュールそもそもトイレ行ってる暇ないやん!

メドベージェワの好きな日本語がまさかの「牛乳」。全然そんな意味ではないのだが何故か面白く聞こえる外国語、というものが我々にも存在するので、ロシアの人にはきっと面白い響きなんだろうな。彼女のインタビューは整氷の音であまりよく聞こえなかったのが残念です。
テッサとスコットも。メイプルリーフが上手く描けなくて焦るスコット(笑)。鈴木さんは二人のファンなんだろうなあ。
本郷さんと白岩さんで最後かな?白岩さんの潔すぎる絵に容赦なくツッコミを入れるアナウンサーに笑った…。

あれ、優勝者全員じゃないのね、と思ってたら、通訳さんのいる言語が喋れる人じゃないと呼ばれない、てな感じのことを近くの席の人が言ってたのに納得してしまった。日本人、もしくは英語が話せる人が基本ってことですかね。生放送だし、アイスダンスなんて当日まで順位もわからないわけだし、色々と難しい面もあるんだろうな。

そんなところで第二部開始。

①三浦佳生
オペラ座の怪人。名前だけはよく聞いてたけど、噂のあの子はこの子だったのね。ちょっと緊張したのかな、という印象だったけど、これをいい経験にしていって欲しいなあ。

②ポリーナ・ツルスカヤ
何か手に持って登場。上の方から見てたのでよくわかんなかったのです。まだとても若いはずなのに生活に疲れた麗しきご婦人みたいな雰囲気が素敵…。えっと、16歳くらいだったっけ?(汗)
彼女も黒い衣装。まさか女子は黒で統一されてしまうのか?!

③クセニア・ストルボワ&フョードル・クリモフ
クセニアさんも黒だった…。クセニアさんは派手な顔立ちじゃない美人で私の好みですね←いらんわその情報
もう何の不安もなく安心して見られるって感じ。うっとりしてる間に終わっちゃう。

④デニス・ヴァシリエフス
あれ、どこかで見たことある衣装だな。今年のショーで着てたっけ?などと疑問に思ったものの結局会場では思い出せずにいたのだが、後日ようやく思い至る。
あれステファンの「The Water」の衣装だ…!そりゃ見覚えがあるはずだ。でも何だってステファンの衣装?お下がり?
でもこうやって同じ衣装着てると、ステファンとは体型も違えばスケーターとしてもそこまで相似点は無いかな、とやはり思う。振付がもろにステファンだから一見似てるように思うけど、デニスの方がシャープというか、地に足のついた現実的なスケーターに思える。ステファンの若い頃の演技を見直したら、もしかしたらもっと似てるのかもしれないけれど。
スローが流れる際にステファンの様子も流れる。エキシビションでカメラがわざわざコーチを撮ってるってどういうこと…(汗)。そうさNHK、ステファン大好き過ぎ同士、これからも仲良くしようじゃないか。貧乏過ぎて受信料払うの死ぬほどキツいんで安くしてください♪←どさくさに紛れて何を

宮原知子
アランフェス協奏曲。フリーでソヨンが使ってたのと同じヴォーカル?
衣装がとっても素敵だった!全体的に白いんだけど、裏地なのか重ねてあるのか袖や裾からのぞく赤が「ギリギリに抑えた熱情」みたいでとてもいい衣装だと思った。ううん、赤じゃなく「朱」って書きたいなここは。
衣装もいい舞台装置になってたと思うんだけど、そうそう、アランフェスってこういう暗い情熱に満ちた曲だよな、と納得しながら見られた感じ。宮原さんはこういう曲が似合うなあ。小柄なので健気な感じの曲やプログラムをイメージする人も多いだろうが、女の情念みたいなプログラムの方が絶対似合うし上手いと個人的には思う。

⑥マディソン・ハベル&ザッカリー・ドノヒュー
ドラクエみたいな、いや海外もののロープレみたいな衣装である。何の物語なんだろう。どこかで聞いたような曲だけど思い出せなかった…。
彼らの事は実は名前くらいしか知らなかったんだけど(泣)、今後はしっかり覚えておきたいなあと思った。かっこよかったです。

カロリーナ・コストナー
女子は黒い衣装が続きますね…。皆今シーズンのエキシビションはそんな気分なのか。しかし彼女の衣装はスカートのあたりなどに絶妙な透け感があって、スタイルのいいカロリーナだから着こなせるんだな、という印象だった…。
漆黒の夜空、雲間から顔を出す満月。『月の光』のメロディが粒になってリンクに零れているような、その五線譜の上をカロリーナが流れる水のようにただ音に身を任せているような、そんな音楽そのものを感じられる絶品の時間でした。

⑧ジェイソン・ブラウン
競技はあまりいい結果ではなかったけど、エキシビションのジェイソンは会場中に幸せを振り撒きに来たみたいで、見ていてとても心地よかった。日本で滑ってくれて本当にありがとう。
衣装がめっちゃ普通で、そのままゴルフにでも行ってしまいそうだった(笑)。

⑨ウェンジン・スイ&ツォン・ハン
あれ、この曲、確かステファンが滑ってた曲だよな。そうだ、レオナ・ルイスだ。このペアが滑るとこんなに「拡がり」を感じる曲になるのか…。ステファンの演技も好きだったけど、彼らのプログラムもとても素敵だと思った。
優勝者にはアンコールあり。もう一度トゥーランドットが見られて嬉しい。ホントにいいものを見た…。

セルゲイ・ヴォロノフ
ショートから一貫して絶好調だったですね。彼が何故ここまで長く現役を続けようと思ったのかはわからないけど、たくさんのスケーターにひとつの生き方を示してくれたような気がする。本当に優勝おめでとう。
アンコールを促すアナウンスが「セリョージャさん」とか言ってましたが気のせいじゃないですよね?(汗)普通の視聴者は今頃「誰?」って首かしげてるぞ(汗)。「どうせ会場まで来てるのもわざわざ生放送でガン見してるのもガチオタだから好きにやっちまえ」っていうNHKの潔さに思えましたがたぶんっていうか絶対関係ありません(笑)。

⑪テッサ・ヴァーチュー&スコット・モイヤ
もう感想とかいらなくない?ごちゃごちゃ言わずに見ればよくない?って感じだった。凄いスケーターいっぱい出てた大会だけど彼らは別格中の別格だった気がするわ。彼らだけはもうちょっと近くで見たかったなあ。
アンコールで競技プログラムを滑ると、どれだけ競技のプログラムが手を掛けて作られてるかわかる気がする。エキシビションが本番!みたいな人、昔に比べても減ってる気がするな。大変なんだろうなあ…。

⑫エフゲニア・メドベージェワ
タイスの瞑想曲。女子スケーターの定番といった感じ。冒頭のジャンプで転倒した上、次のジャンプでも着氷が…。フリーと完全に同じパターン。フリーの時は「カロリーナの小娘どもに負けるかオーラに気圧されたのでは」などと超勝手に想像したりもしていたが(汗)、やっぱりそんなん全然関係なくてこれはどこか痛めているのでは、と思うに至る…。オリンピックも間近なのに、今回たまたま体調が悪いだけならいいが、と心配に。
アンコールでは再び「ジェーニャさん」などと呼びかけるアナウンス。何故そんなに馴れ馴れしいんだ(笑)。昔高橋君に「大ちゃん」って同じくアンコールの際にアナウンスが呼び掛けてたことがあったけど、同じ人?(笑)

そしてエキシビションはついにフィナーレへ。ああ、長年の夢だったどーもくんと戯れるスケーターをこの目で見ることができたよ…。感無量です。女子はやっぱり黒だらけ。揃うと壮観(笑)。メドベージェワは紫だったんだけどわりと渋めの紫だったので、宮原さんがスイミーのようになっていた…。
ある程度フィギュアスケートを見てきたファンでないと真から楽しめない部分はあったかもしれないけれど、でも逆にそういうファンにとっては、スケートファンになった頃を懐かしく思い出してしまうような、実にいい大会だったなあ、と穏やかで温かな空気とスケーターの笑顔に溢れたリンクを見つめていました。欲を言えば、上の方で見てるとどうしても目線が下を向くのでほっといても眠くなりがちで、そこにゆったりした曲が続くと眠気に逆らえなくなるので、もっとハビエルマンみたいなのもやって欲しかったかな(笑)。それくらいかな(笑)。

次回、最終回の予定です。以下次号。

NHK杯2017⑭

さあ、今年のNHK杯の最後を締めくくるエキシビションです!何年ぶりだよ、まともにNHK杯エキシビションを見るのは(涙)。

まずは各国の国旗を手に子供たちが滑り、それからどーもくん、そして選手たちの入場。どーもくんたちを構ってから自分の位置に向かっていくスケーターとどーもくんに興味ナシの(笑)スケーターに分かれていて、そこばっか注目してしまった。どうでもいいだろうそこは(笑)。

華やかにオープニングが終了すると、続いて個人演技へ。もうわりとうろ覚えなので(汗)、順番等間違ってたらごめんなさい。

①吉田陽菜
ちっちゃい女の子が出てきた、と思ったら曲が007?随分年齢的にギャップのある曲を、などと思っていたが、とんでもなく上手でまったく違和感がなく、びっくりした…。こりゃNHK杯エキシビションに選出されるはずである…。

②アレクセイ・ビチェンコ
おー、いきなりビチェンコ。彼のエキシビション見るの初めてかもしれないわ私(涙)。さっきがノービス?の子だっただけに、突然猛烈に渋い世界に放り込まれた感じ(笑)。黒い衣装のビチェンコさんもかっこいい。

③須藤澄玲&フランシス・ブードロ・オデ
めちゃくちゃ聞いたことある曲、何だっけこれ。切ない雰囲気が出てて素敵だった。ペアは「人間が二人になることで生まれる物語」を味わえるのがとても好きだ。人間が二人になることで、物語の拡がりは2倍にも3倍にもなるんだな、って感じる瞬間が楽しいのだ。

アダム・リッポン
出てくるなりジャッジ席の方に行ってマイクを手にしたので、「昨日は誕生日でした!お祝いありがとう!」とかなんとか言うのかな、なんて思いながら見ていたら、
あれ、なんか音楽流れ出した。本人はマイク持ったまま。

「…歌うの?」
思わず呟いてしまった私同様、ざわざわしながら顔を見合わせる客席(汗)。
って、ほんっとーに歌い出したんですけど!!!←今大会最大の衝撃

まさかの事態に一瞬思考が停止したが、すぐに思い直す。これはたぶん口パクで、歌ってる演技をしばらくしてから滑り出すんだろうと。そういうプログラムなんだろうと。普通はそう思いますよね?(汗)

しかし一向に滑り出さないアダム。一回ちょっとだけターンしたかな、それくらいで、明らかに足元に注力していない。つまり、歌うことに集中している。
ってことは口パクじゃなくて本当に歌ってるのかよ本人が。あまりにも上手いから歌手の声だと思ってたよ!ええええええ、凄い、滑ってないけど!何だこれ凄い、滑ってないけど!

そして一曲歌い上げたアダム。客席からはスタオベの嵐である。思わず私も立ってしまったし実際そのくらい上手かったのだが、なんとアダムはそのまま帰っていくではないか。
「…これで終わり?」
またまた思わず呟いてしまった私同様ざわざわしながら顔を見合わせる客席再び(汗)。しかしアダムはとうとう、滑ることなくリンクから消えていった…。

いまだかってこんなフリーダムなエキシビションプログラムが存在しただろうか…。
この衝撃の後に誰が何を滑ってももう印象に残らないよ…。おめでとうリッポン、君の勝ちだ←意味不明
しかし歌唱力は本物だったと思う。あの広いリンクの隅々まで響き渡るいい歌声だった。スケーターの歌と言えば「代々木体育館でいたたまれなくなった思い出を忘れたい」というイメージですと言ったらわかっていただける方にはわかっていただけると思うのですが(泣)、今回それが覆った感じです。いや、あれはあれで楽しそうでかわいかったんですけどね…。とりあえず来年のファンタジー・オン・アイスのゲストはアダムで決まりだな。マジで呼んでください(笑)。

村元哉中クリス・リード
今回のエキシビションでいちばんかわいそうな登場順だったの間違いなく彼ら…。あのリッポンのあとじゃ記憶から抹消されるのも仕方がないですがな(泣)。今度はもっと目立つ位置で出て来てね(泣)。いやホントに素敵だと思ったものこのカップル。また演技を見られる時が楽しみ。

本郷理華
こういうクールでノリのいいプログラム、よく似合いますよね。衣装も黒で、長身の彼女だからこそ着こなせるカッコいいものでした。日本人選手は全員エキシビションに出るのかなと思ってたけど、出ない選手も結構いましたね。時間的にもしょうがないのかな。

⑦クリスティナ・アスタコワ&アレクセイ・ロゴノフ
ロボット?操り人形?とても不思議で、でも叙情的なプログラム。からくり時計の人形と時計職人の物語で、時計職人が修理したら人形が勝手に動き始めて…、みたいな話を勝手に想像してたけどちょっと違うかな。もう一度じっくり見てみたい。

友野一希
あれ、どこかで見た衣装だな。前にも滑ってたよねこれ?彼にとっては素晴らしいNHK杯になったんじゃないかな。楽しそうに明るく滑ってる姿がとっても印象に残るので、あとは安定して成績を出していくだけ!

⑨アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ
ラノッテはチャップリンが似合うよなあ、と思ってたら、あれ、もうひとりチャップリンが!こういう演出が自然に出来るところが彼らのいいところだよなあ、なんて楽しく見てると、チャップリンの片方がリンクから消える。しばらくすると素敵なドレスの美女がチャップリンの目の前に…。この時のラノッテの演技は素晴らしかった。競技のプログラムが非常に密度の濃いものになっているせいか、エキシビションプログラムは軽く流すような印象のものが増えてる気がするけれど、これだけ手の込んだ本気のエキシビションプログラムを滑ってくれる彼らは本当にプロだなと思いました。

長洲未来
彼女も黒い衣装だ。黒多いな。しかもプログラムもノリノリ系。本郷さんとちょっとかぶってしまった感じ。彼女の方が体のしなり具合とか全体的な余裕とか、一枚上手でしたかね。第一部のトリにふさわしいさすがの演技でした。今シーズンの未来ちゃんは目が離せないな。

第一部は以上で終了、後半へ続きます。以下次号。

NHK杯2017⑬

エキシビションが始まるまで時間があるし、今日も来てる知り合いとお喋りしようかな、と思って席を立とうとしたら、リンクサイドに大きな塊が3つ見えた。ああああああ、あれは!あの手をばたばたさせてる激かわいいあれは!
そうこうしているうちにかわいい3つの塊がリンクに滑り出してくる。

そう、NHKのマスコット、どーもくん、うさじい、たーちゃんによるショー!

私はこれが見たくてNHK杯に来たんだ…!←わりと真実

あああ、着ぐるみだからでかいな(笑)。あの着ぐるみでくるくるスピンしたりしてるんだから中に入ってる人は凄い。ああ、入ってるとか言っちゃいけないですね(笑)。

アイスショーのフィナーレでもほとんどスケーターに手を振ったりしないのに(恥ずかしくて…)、去っていくどーもくんたちにはしっかり手を振った。お前はどんだけ好きなんだどーもくんが。
ふああああ…。超満足した…。ずーーーーーーっと憧れてたんだ、NHK杯の会場で滑るどーもくんを見るのを…。会場にほとんど子供なんていなかったし、誰に対してのイベントなのかは不明だが(笑)、こうして超大喜びしてる大きなお友達もいるのでこれからも続けてください☆←うわあ

さすがに整氷のようなので今度こそ席を立って、知り合いにも会ってトイレの列に並んだが、係員が席に戻れと声をかけている。「明子の部屋」こと選手へのインタビューコーナーが始まってしまったのである。そんなすぐ始まるんかい!でもさすがにここでトイレ行っとかないとヤバいしな、ということで諦めて並んだ。幸いわりと早目に捌けたが、佐藤君や友野君、ジェイソンと未来ちゃんは見られませんでした(泣)。

コストナーへのインタビューの途中から席で見る。今日もキスクラの見える席だったんですが、今日も上の方過ぎて「一応見える」程度だったので、ほとんどモニターを見ていました。遠かったけど、左から右へ光の筋がシュッと流れていく様子などはわかり、とても綺麗なキスクラだなと思って見ていました。

コストナーの描いた絵、イタリア人だしピザだよなとすぐ思ったけど…、早く正解言ってあげてくださいアナウンサーさん(汗)。確かに何とも言えない絵でしたけど何とも言えないので間が(汗)。
アイスダンスの日本人二組も。コレトさんオタクって、そういうのオタクって言うのか?どの程度なのか気になってるんじゃないか、みんな(笑)。
宮原さんはウインドウショッピングが好きなのか。年頃らしくてかわいいな。
日本のペアも二組同時に登場。フランシス君…、あれは相対性理論か?須藤さんと木原君が自分たちそんな大したこと書いてないです、って空気なのがかわいかった(笑)。

そろそろメダリストたちでも出てくるかな、と思ったらまさかの人物たちがやって来て思わず変な声が出てしまう私。それ以上出ないように慌てて口を押さえて耐えたが変な声が止まらない(汗)。それに気付いたのか近くの席の人も「もっと高画質で録画してくれば良かった」などと言い出す始末(汗)。

デニス・ヴァシリエフス君とステファン・ランビエール氏、まさかの明子の部屋…。
いや、前者は呼ばれてもまったく不思議じゃないのだ、勢いのある選手だし日本で人気も出ている。だが後者。コーチなんですけど。滑ってないんですけど。何でコーチまでいらっしゃるの。てかテレビ慣れし過ぎなんですけどコーチ。ってかコーチが目的だろこれNHKとうとうやりやがった←大混乱

もしかしたら、このコーナーにステファンがしれっと出てくるようなことが今後あるかもなあ、でもさすがにNHKだしそんなことしないよねえ、などとつらつら妄想はしてたけどさ。確かにしてたけどさ。
本当に出てくるなんて思わなかったですよママン…←誰だよママンって

しかもデニスへの質問よりステファンへの質問の方が多くないか。デニス君はたぶんステファンよりも大人だし(汗)、ステファンが人気選手だったこともよく理解しているのだろう、不快な顔など決して見せなかったけども(私にはそんな風に思えた)、でもちょっと失礼では、と我々は客席であわあわしておりました。けど同時に、ステファンを呼ぶなんてNHKはわかってるね、という感想も(笑)。
え、ちょっと、バンクーバーの映像まで用意してらっしゃるの…。しかもウィリアム・テルじゃないですか、大好きなんだよこれ、まさかここで見ることになるとは…。
NHKはステファンが大好き」説をこっそり唱え続けていた私であるが、それはこの度完全に立証されたと言っても良いのではないか。ユースオリンピックの総集編で、高梨沙羅ちゃんのジャンプの場面でステファンの歌が流れ出した時(ちょっとうろ覚えなので間違ってたらごめんなさい)からあやしいと思ってたんだよ私は!いくら沙羅ちゃんへのヒントになったからってあそこでステファンの歌声流す必要あるか?いやない!(笑)早朝のニュースでもあの歌声が流れてびっくりして飛び起きたのも忘れられない(笑)←ステファンの歌声って速攻気付いたお前もどうなんだよ(汗)←一応説明すると、2012年に開催されたユースオリンピックにロールモデル(だっだっけ)として招かれていたステファンが、緊張をほぐすにはどうしたらいいかという若い選手からの質問に「歌えばいい」と答えたところ「歌って」とリクエストされて本当に歌い、その歌声が何故か使われていた、てな感じの過程←間違ってたらごめんなさい

しかもデニスとステファンが明子の部屋第一部のトリだったという…。いや、どーもくんカメラが最後だったっけ?めちゃめちゃかわいいなどーもくんカメラの前にやって来た選手たち…。

ああ…、私はNHK杯にステファンを見に来る運命だったんだ…、とこの時痛感した…。何度も書いてるがうちのテレビは地上波しか映さないのである。例年通り家にいたらたぶんこのコーナー見られていない。お前NHKと手を取り合って踊るくらいのステファンのファンだろ、だったら見に行かせてやるよ、ってアラサーの神、いやネタの神様が降臨したに違いない…。生きてたのかネタの神様、もう遠い宇宙へ帰ったかと思ってたよ…。
…このくだり意味不明なんで、そっとスルーしてくださいお願いします(泣笑)

ステファンの登場で客席はざわつきつつも皆が思わず顔を見合わせたことで何となく話しやすい雰囲気が生まれ、ちょっと客同士の心の壁が取れたので、ステファンは偉大だと思いました(笑)。みんな好きなんだなあ、ステファンが…。私がステファンのファンだと知った方が「ステファン!お金かかる!」と半笑いだったのですが、まさにそれですよ。しょっちゅう来日してくれるからめちゃめちゃ幸せだけど完全に予算オーバーだよ!私12kg痩せたからなステファンの出るショーに行くようになってから←超実話、減らしすぎて医者に怒られた←最近引きこもりなのでまた増大中でヤバい(泣)
そうそう、デニスの絵がたいへんお上手でびっくりした。もっと時間をかけられていたらあんなもんじゃなかったと思われる。スポーツ選手の絵というとつい「マエケン画伯みたいなのでは」と身構えてしまうのだが(笑)、なかなか絵心があるんじゃないかと思ったな。マエケンマエケンである意味神がかってるんだけどね(笑)

ステファンの話が長過ぎですが、私的にはある意味ハイライトだったので許してください(汗)。てなわけで長過ぎなんで以下次号(汗)。

NHK杯2017⑫

本日まず行われるのはアイスダンスのフリーダンス。これで今大会の勝者がすべて決まります。
審判の紹介からしっかり味わってきた。やっぱり早目に来ないとダメですね←だから学習しなさいってあれほど

では第1グループ。

①小松原&コレト
やっぱり空気がどこか優しい。普通にうまいと思うんだけど最下位なのか…。滑りが上手いのはアイスダンスなら当たり前なのかもしれないが、超トップ選手以外はいまいちどうやって差がついているのかわからないのだった…。勉強しなくちゃなあ。

②村元&リード
坂本龍一の曲のメドレー、ですよね?イメージは桜ってことでいいのかな、青空を埋める桜吹雪とか水面を流れる花びらとか、情景が勝手に浮かんできてしまった。違ったらすみません。とても素敵なプログラムで、是非もう一度見たいと思った。オリンピックには絶対にピッタリだと思います。

③ボードリー&ソレンセン
スペインなプログラム。ボードリーさんの衣装がめっちゃフラメンコなやつで超素敵。スカートの使い方もかっこいい…。この胡散臭い感じがアイスダンスですよねえ(笑)。

④ローリオ&ルギャック
すごく洒落ていて少し退廃的な雰囲気。こういうのもすごくアイスダンスって感じである。単に私の好みなのだろうが、彼らだけでなく全体的にフリーダンスの方が断然見てて面白いな。

⑤ナザロワ&ニキーチン
衣装がかわいいなー。最後の方でやっと『パイレーツ・オブ・カリビアン』だって気付いたアホの自分…。臨場感は無いけどテレビ放送の各種情報はやっぱりありがたいものなのだな。先入観なしに見られるのはいいかもしれない。

第2グループの6分間練習はカッペリーニに釘付けでした。衣装がかわいい。かわいいかわいいかわいい!白の実にシンプルなドレスなんだけど、めちゃくちゃかわいいんですよ。うっとり…。アップになると細かいレースみたいなのがあしらってあってますます素敵だった…。

⑥シニツィナ&カツァラポフ
ラフマニノフのピアノ協奏曲。アイスダンスにこの曲ってあまりイメージがなかったけど、とてもいいプログラムだと思った。今回のNHK杯で見たアイスダンスのプログラムの中ではこれがいちばん好きだと思いました。まさにオリンピック用、といった感じ。
最後の最後に転倒しちゃってびっくり。でももう演技終わってるから得点的には大丈夫?だったのか?

⑦クームズ&バックランド
女性が金髪で男性が黒髪で、さらに身長差があり、その対比がエキゾチックな雰囲気のプログラムに馴染んでいて面白いなと思った。全体的にショートの方が良かったかなとは確かに感じたけど、こんなに順位が変わるものなのか?

⑧ヴァーチュー&モイヤ
すごい、すごすぎる…。リンクに出てきた時からもう演技に入ってる感じだった。最初のリフト、テッサがマグネットみたいにぴたっと吸い寄せられるんだけど、もう何て言ったらいいのかわかんないけど圧倒的。いくら説明するよりも見ればわかるから、って感じで語彙が消滅しました…。
いろーんな人が滑ってる曲なんだけど、格の違いを見せつけられた、という印象でした。バンクーバーオリンピックの覇者は伊達じゃないです。

カッペリーニ&ラノッテ
何の映画の曲かは全然わかってないまま見てたのですが、物語が次々に浮かんでくる。幸せだった人々が、時代(やっぱり戦争だろうか)に翻弄されて、そして…。全然違ってるかもしれないがそんなイメージ。演技が終わった時には映画を一本見終わったような気分でした。オリンピック用のとっておきって感じだった。良かったです。

⑩ハベル&ドノヒュー
おおお、ドノヒューさんかっこいい衣装…。これはこれでハリウッド映画のようですな。都会のバーでの男女の駆け引きみたいな。見てる方もワイン片手に見ていたい、みたいな。競技は真っ昼間に行われてたんだけど、正直時間帯が違う感じ(笑)。これぞアイスダンス…。

今年のNHK杯最後の優勝者インタビューと表彰式。かわいかったテッサもすっかり貫禄が…。テッサとスコットはこれが最後のNHK杯だそうだ。やはり平昌で引退の意向なのだろう…。今日のこの日に演技を見られて本当に良かった。

はー、なかなか見る機会の無いアイスダンスが堪能できて満足でございます。でも出来れば上の方よりも近くで見た方が面白さがわかるような気がしたな。

以下次号。

NHK杯2017⑪

表彰式を最後まで見て体育館を出ると、冷たい小雨が降っている。げっ、あんなに晴れてたのに。会場の外の写真を撮って帰りたかったのに仕方ない。傘もないので急いで駅へと向かう。

朝潮橋駅への入口は混んでいましたが、どうしようもないレベルの混雑ではなかったので、思ったよりも早くホテルに到着できました。最初から表彰式まで見るつもりで遅くなるのは覚悟していたんだけれど、予定が早まるのならその方がラッキー。さすがに疲れてましたしね。

チェックインした部屋は思ったよりもずっと広く、施設そのものは古かったけど、バスルームは改装したのかかなり綺麗で安心しました。ダメなんだ、風呂だけは綺麗じゃないとダメなんだ。だから出来るだけホテルは妥協しないんだけど、今回はビジネスながら正解のホテルだったみたいで嬉しい。古かったけど丁寧に掃除してあって好感も持てた。

新幹線の中で家から持ってきたお茶とお菓子を口にして以来何も食べておらず、ペアが終わる頃にはフラフラだったのだが、結局食べる暇がなくて部屋に戻ってからゆっくり食事をとる。本日お会いしたAさんにいただいたパン。とっても美味しかったです、特にピロシキがやめられない止まらない味だった…。本当にありがとうございました。生き返りました…。
結局、この日使った飲食代はお茶買った時に使った100円だけだったという…。毎日NHK杯見に行ってたら激ヤセするな←夜中に食ってるので痩せません

土曜日は知り合いの皆様に会えてとっっても嬉しかった。みんな羽生君が好きなので落ち込んではいましたが、みんなでガーッと悲しみを吐き出してしまえたので少しはスッキリしたんじゃ…ないかな?スケートの話を口頭で思いっ切り出来る機会って日常ではほぼないからねえ。昔はあったんだけど、もうその環境は帰ってこないから…。新しく作ればいいんだけれど、どこへ行ってもうまく生きていけない私にはもう望んではいけないものなのかもしれない。

眠れるかな、と少し心配だったけど、疲れていたのでさすがに爆睡。でもいつもの癖で5時か6時くらいには起きる。職場が遠くて早起きするようになった頃の癖が抜けないのだった。まあ寝坊するよりはいっか。その代わり夜は遅くまで起きていられないんですけどね、眠くて。

宿泊費の差はやっぱりここに出るのかな、と朝食を頂きながら思ったが、高くても微妙なホテルや激安なのに美味しいホテルもあったりするから何とも言えない。ここのホテルは値段に見合って可もなく不可もなく。本当はこの近くの別のホテルに狙いを定めていたのだが、予算的にちょっと厳しかったんだよな…。妥協し過ぎない程度に価格を抑えて取らないと、いざ当日払えるかわからない、という状況だったので諦めました(汗)。まあそんなに悪いホテルではなかったし完全に寝るだけの利用になってしまったので十分です。

チェックアウトしてから会場へ。競技開始の1時間前くらいには着いてしまった。なので、昨日は出来なかったことにチャレンジしてみる。
まずはふらふらとガチャガチャの列へ。ほかの種類はもう完売とかでアクリルキーホルダーしかない。ガチャマシンが並べてあるのかと思ったら、箱に手を突っ込んで直接掴む方式でした。
金もないことだしひとつだけ引いてみた。

やった!刑事君だー!
刑事君は相当欲しかったので個人的には大当たりである。なのでもうこれだけで満足しようと思ったが、次にこんな機会がいつあるかわからないし、昨日の出来事(後述)を思い出すとやっぱり羽生君は欲しい。ちょっと悩んだが、もう1回挑戦した。今度は3つ!←金ないんじゃなかったのかお前

出たのは大介君、坂本さん、昌磨君。欠場になってしまったダイスにここで会えたよ(泣)。坂本さんも演技好きだし、昌磨君はキーホルダーになっても美男子だった(笑)。全然ダブんなかったし、結局誰が当たっても嬉しいということに気付きました(笑)。

でもやっぱし、羽生君当てたかったな。アクリルキーホルダーしか残ってなかったのも残念だった。何故って、昨日お会いしたスケートファン仲間のBさんが、羽生君の缶バッジを引き当てていたからだ。しかもホログラムなやつ。キラッキラしたやつ。
それビックリマンシールで言うところのキラですよね?!しかも羽生君って、つまるところスーパーゼウスですよね?!いわゆる大当たりってやつですよね??!!
ビックリマンチョコ世代(年がばれまくり)にはこれ以上血が騒ぐ展開があろうか。実際にはシールよりチョコが欲しくて当時社会問題になった「シールだけが目当てでチョコを捨てる子供」のニュースを聞くと「捨てるくらいならチョコくれ」とか思ってたんだけど(笑)、「キラキラのやつ=レア」の刷り込みとかついつい収集してしまいたくなるコレクター魂とかはビックリマンシールに培われた可能性が大である(笑)。決して集めてたわけじゃなかったんだけど集めてる人は周囲にいっぱいいて(従兄弟や近所の子供とか身近にいた子供はほとんど男の子だったのですね私)「集めることの面白さや奥深さ」みたいなものの入口が目の前にあった世代なのよ。って世代のせいにしてみました(笑)。初めて当てたシールは確かお守りだったっけ←どうでもいいわ

…どうでもいいついでだが、キーホルダーの入っていた銀色の袋はリサイクルプラなのかその他プラなのか不燃ゴミなのか。リサイクルプラのような気はするんだけど。悩んでしまったのでとりあえず捨てずに保管してます(汗)。

ちなみにスーパーゼウス…じゃなかった羽生君を引き当てていたBさんは、今までに一度もNHK杯に当たったことがなかったというあの方で、今回初めて取れたそうです。その上にホログラム羽生君まで…。宝くじ買った方がいいと思いますよ!たぶん来てますよ今年(笑)

さらに腹ごしらえも。昨日は急いで入場したので横目に見ただけだったけど、唐揚げの屋台がめちゃめちゃ気になってたんですよ!ガーリックはさすがにヤバそうなので(笑)醤油味ね。ちょっと早目のお昼ごはん。美味しかった。

昨日撮れなかった写真入りオブジェ?の写真もしっかり撮ってきた。昨晩降っていた冷たい雨は完全に上がっていて、抜けるような秋晴れの青空が広がっている。オブジェ?の写真は4枚、スイ&ハン、ヴァーチュー&モイヤ、メドベージェワ、そして羽生君。昨シーズンの世界選手権の覇者が全員揃った本当に豪華な大会のはずだった。どこまでも青い空を背にした、少し目を伏せて立つSEIMEIの衣装の羽生君。その姿がリンクのどこにも無かったことを、まだどこかで現実として認識できないまま、そっとスマホに思い出を刻んでその場を離れた。

さて、そろそろ入場するとしよう。着席の前に時間があるのでロビーを探索。あれ、手紙やプレゼントは投げ込まなくても受付してくれてるみたい?羽生君にお手紙書こうかなとちょっと思ってたんだけど、投げ込み不可能な席だし、自分の寂しさばかり書いてしまいそうで止めておいたので何も持ってはいなかったんですけどね。
平昌オリンピック関連のブースで配布しているパンフレットを貰ったり、NHKのブースでステラを買ったりしてから席へ。ステラは安価なので、せめてこれくらいは自分にお土産を、と考えて購入。思いっ切りパトリックvs羽生君で構成された誌面が悲しい…。二人ともおらんのじゃけど(泣)。

今日も上の方だけどわりとよく見える席。やはり今年の運のすべてをNHK杯で使ってしまったようだな私は(笑)。上の方なんで表情とかは昨日と同じくよくわかんないんですけどね。しかも昨日も来てるのに今日もよく席がわからず、係員に聞いても迷った上またまた近くの席の人に確かめたという…。つ、次は大丈夫だもん!たぶん!(泣)←絶対次の機会までに忘れる

では、今日もアイスダンスからがっつり観戦しますよ!以下次号。

NHK杯2017⑩

さあ、本日最後の競技、男子フリーです!書いてて楽しいんだけど書いても書いても終わらないこの感じ(汗)。いつ完成するのこの旅日記(汗)。

まずは第1グループ。6分間練習はリンクサイドがどうしても気になってしまったのは許してください…。

①ナム・ニューエン
ジャンプは抜けてしまうし、なんだか足が重そう…。最後まで滑れるのかと心配したが、後半持ち直しててある意味びっくりでした。ショートから調子悪そうだったけど、大丈夫なのかな…。

②佐藤洸彬
クリーンに跳べたジャンプはもしかしてひとつもなかった?(泣)わりと点差が無かったのでフリーの出来でいいところまで食い込んで欲しいと思っていたのだが…。初めての大舞台に緊張したかもしれないですね、しょうがないか。男子は彼の演技が楽しみで見に来た部分も大きかったので残念だけど、全日本で今度こそ素晴らしい演技が見られるのを期待してます!

③ドミトリー・アリエフ
彼もジャンプが決まらず…。とにかく最後まで頑張って何とか滑ってくれって感じだった(泣)。男子らしいかっこよさのある選手ですな。

④デニス・ヴァシリエフス
競技に集中したいからそちらには目をやるまいと思ったんですけど、やっぱり気になるわけですよ、リンクサイドが。今日もあのコートなのは6分間練習時に把握済みで、色的に目立たないかなと思ったらやっぱりわかるわけですよ。視力の悪い人間がめっちゃ上から見てるので、正直キスクラ付近は見えるとは言っても何かが動いてる、程度にしか人物が認識できないのに。
ですがやっぱりその程度なので、もちろん主に見てたのはリンクのデニスなんですが…。が、ステップでもうダメだった。おそらく自分も一緒にステップを踏んでいると思われるステファン・ランビエール氏がめちゃくちゃ動いてるのが見えてしまった…。しかも遠目でもわかるんだよ、その綺麗な動作が…。
ダメだ見てちゃいけない、でも気になる無理、というのを繰り返してました…。ごめんなさいごめんなさいそのコーチの大ファンなんですごめんなさい(泣)。ずっと見てたわけではないので、はっきりしたことは言えないんだけど、そんなにずーっと動き続けてた、なんてことはなかったと思います(汗)。

デニスの演技ですが、ジャンプ抜けたりもしてて決していい内容ではなかったんですよ。でも、ほかの選手もあまりいい演技をしていなかったのでその分良く見えたし、何より最後のスピンが非常に盛り上がったのでいい印象のまま終われたのですね。「ミスを無かったことにするラストのスピン」はかなり強力な武器だと思うのですが、やはり相当にスピンが上手くなければできない芸当なのだなと痛感したので、デニス君は是非ステファンから学んだのであろうその素晴らしい技術を高めていって欲しいです。ステファンのスピンは今までどれだけジャンプ失敗してようが忘れてしまう程のレベルでしたからねえ。そう、私はスピナーが大好きなのだった…。羽生君も最初はスピンの上手さに注目してたしな。
キスクラの様子もガン見してしまったが、ステファンのガッツポーズがスロー再生されて会場からは笑いが(汗)。ただ、幸か不幸かご本人は気付いてなかった様子でした(笑)。退場する前はフラワーガールたちの待機席に愛想を振り撒いて去って行った…。ああ、これでやっと集中できる…。ってごめんなさいごめんなさい(泣)。しかしあのスローと言い、NHKは明らかにステファンを抜く気満々である。やっぱり大好きなんだろステファンが。仲間だなNHK!←勝手に仲間にされて死ぬほど迷惑だと思いますが怒らないでください←おい

ミハル・ブレジナ
遠目では髪型がどうなってるのかわからなかった…。たいへんかっこいい曲で期待にワクワクしたのだが、彼もジャンプが決まらず(泣)。もっといいミハルでこのプログラムが見たい。てか『Stand by me』だったのかこれ。いや何曲か繋げてあるのかな。最初は違う曲だよね。

本日最後の6分間練習。いよいよ最終決戦、第2グループです!誰が優勝するのか最後までわからないぞ!

アダム・リッポン
6分間練習の際に今日がお誕生日ですと紹介されていたアダム。衣装がキラッキラで、めっちゃ上まで光って見えました。男子でこんなにキラキラしてたの彼だけだったと思います。
冒頭のジャンプは4回転ルッツ?決まった!決まったぞ!めちゃめちゃいい演技で、たぶんノーミスだったんじゃないか。美しいリッポンの本領発揮って感じだった。本人もいい出来で嬉しそうでした。最高のお誕生日になったね。

キーガン・メッシング
わりと急な出場だったし、ものすごくいい演技とまではいかなかったけど、悪くはなかったんじゃ。派手さはないがいいスケーターだなと思った。チャップリンよく合ってる。こんな小柄な選手だったのね。

友野一希
彼も小柄なんですね。でもそんなん感じさせないほど勢いがあった。かなり急な出場なのに、最後までスピードも落ちず、持ってるものをしっかり見せていい印象を植え付けたのではないかな。カラッとした明るさは今の日本男子のトップ層にはない感じで素敵な個性だなと思いました。ぐいぐい伸びてって欲しい。

セルゲイ・ヴォロノフ
うおおおおおノーミスだああああ!初優勝が見えているという非常に緊張しそうな状況なのに、この落ち着き。さすがベテランである。
ジャンプ降りる時の手の動きとか、随所にプルシェンコっぽさと言うかロシアっぽさが見える、10年くらい時を遡った気がたまにしてくるスケーターが、30歳にして初めてグランプリシリーズを制する。こんな燃える展開が待っていようとは…。

⑩アレクセイ・ビチェンコ
パーフェクトではなかったけど、ベテランらしい押さえるところと思い切っていくところとのメリハリのついた、振付がどうこうじゃなくて、そういう余裕のある演技に見えた。彼の表彰台もあるかな、どうかな、くらいの気持ちだったから、本当に熱い展開でした。ブロンズメダルおめでとうございます。
この時だったっけ、経過をモニターで見ているアダムがカメラに気付いて「ん?カメラ?イェーイ!」って感じでポーズ取ってるのが会場の大型モニターに何故か映し出されて客席から笑いが(笑)

⑪ジェイソン・ブラウン
ファイナルが見えて緊張したのか、ちょっと残念な出来。スピンやスパイラルは本当に美しいんだけれど、4回転もないので上位を狙うにはノーミスが前提なのに、二度のジャンプの転倒は痛い…。もっといい演技が出来る選手のはずで、明らかに精彩を欠いていると思った。楽しみだった身としては残念だけれど、また次の機会にいい演技見せてくれたらそれでいいんだ。

初優勝にも関わらずこんな初々しさの欠片もない優勝者インタビューというのもなかなかないような(笑)。ロシア語になった途端流暢になるヴォロノフが余裕綽々過ぎて最高でした。今大会のヴォロノフはいつも以上にすごいイケメンでしたね。絶対ファンが増えたと思うよ(笑)。

表彰式は帰る人も多くてガラガラだったんだけど、アジア系のいない男子の表彰台って近年珍しい気がするし、何より今が2017年ということを忘れてしまうようなアラサー表彰台が熱すぎて最後までしっかり見てきました。本日二度目のロシア国歌。日本人選手がまったくメダルを取れなかったNHK杯というのも久しぶりなのでは…。まだアイスダンスが残ってるけど、日本の選手が表彰台に乗る可能性は無いと言っていいからな…。
しかしアラサー表彰台。普通の人には「誰?」なメンツだろうけど、我々的には最高に熱いよ。ショートの時点で浮かんだ「今大会はアラサー男子しか表彰台に乗せようとしない神がいるのでは」という予感がまさかの的中だよ。神だから我々人間には逆らいようがなかったかもしれないけどさ、だからって、アラサーじゃないけど絶対表彰台に乗るだろうからって羽生君にあんなことしなくていいじゃないかよ(泣)。結局ペアとアイスダンスの表彰台を見てもアラサー男子が大好き過ぎる神が強固な意思を発揮しすぎていたようだ。お前の好みはよくわかったから大人しく星に帰ってくれ…。
アラサーの神は冗談ですけどね(笑)、そこそこ長くフィギュアスケートを見てきたファンには感慨深い試合になったのではないかなと思います。選手生命が比較的短いとされる競技なだけに、年齢を重ねてもちゃんと戦い方はあるんだ、ってことを示してくれたいい大会でしたね。男子はあんまりいい演技がなかったのでそこは個人的に残念だったけど。

すごく面白かったんですが、実はあまり集中して観戦できませんでした。羽生君のことで寝不足だった上に飲まず食わずで昼からずっと観ていたので、男子はもう疲労がピークだったのです(泣)。肩や背中がバキバキで、腕が痛くて揉みながら見ていた程でした。いちばん楽しみにしてた男子なのに(血涙)。トイレに行かなくて済んだのは助かったけど、やっぱり水分をまったく取らないのは非常に体に悪いんだなと思ったし、どこかで適度に休憩を入れたり、前日入りして体を休めておくとかしないと長時間の観戦はキツいなと痛感した。シングルがいちばん見たい人も多いだろうから、アイスダンスからぶっ続けで座って見てろ、というのは酷かもしれません。これが寒い会場だったらなおさら。暑くても体力奪われるし。男子の競技中は夜だったから暖房でも入ったのか、かなり暑かったです。
てなわけで、次に競技を観戦する時までに体力をつけておこうと思いました。え、アイスダンスから見るよ。表彰式も全部見るよ!←懲りてない

以下次号。

NHK杯2017⑨

ペアのフリーに続いて女子フリー。客席がいちばんよく埋まってた気がする。やはり宮原さんの復帰戦ということもあり注目度が高かったのか。単にアイスダンスとペアは見ない人が多いのかもしれないけど(泣)。

では第1グループ。観客も増えてきて緊張感も増してきたぞ。

①アレーヌ・シャルトラン
うーん、転倒が…。ショートからあまり調子良くなさそうに思えた。でもさすがに国際大会に出場している選手なだけあり、なんだかんだと凄いなあ、と単純に思ってしまう。

②ニコル・ライチョバ
テレビではわからなかったけど、会場だととても存在感がある選手だった。フィギュアスケートの伝統を継いでるみたいな。勝手なイメージですけどね。致命的なミスはないように見えたけど、うーん、もう一歩だったかなあ。

③パク・ソヨン
アランフェス協奏曲なんだけども、あの曲の持つねっとりした暗さみたいなものを綺麗に無視した感じのあっさりした演技…。と言うかどこか体調が悪かったりしたのかな、とりあえず最後まで頑張ってみました、って感じだった。自国のオリンピックに向けて緊張もあるだろうけど、頑張って。

アリョーナ・レオノワ
パーフェクト!めちゃくちゃ嬉しそうな威勢のいいガッツポーズに、こっちまで嬉しくなってしまった。ロシアの女子だけでファイナルが行われても何の不思議もないくらいのこの現状で、彼女が現役を続けていくのは我々には想像もできないほどの苦難を伴うと思う。それだけに、あの笑顔は本当に嬉しかった。会場もスタオベ。
インドの音楽は意外とフィギュアスケートとの親和性が高いような気がするのだが、彼女のプログラムはそのひとつのヒントかもしれない。単に彼女自身と相性がいいのかもしれないけど。

⑤白岩優奈
ジャンプの回転が速いし、軸も細い。シュパッ!って感じで決まるので、上の方から見てても面白かった。完璧ではないけれど致命的なミスがあったわけではなかったと思うし、シニアデビュー戦ってことを考えればまずまずじゃないのかなあ。
すごく聞いたことのある曲なんだけど、なんだっけこれ…。会場で見るのはテレビと全然違って楽しいけれど、こういう情報とか細かい技とかは全然わかんないので、私のような永遠の素人にはわけのわかんないまま次の選手に進んじゃったりすることが(泣)。解説ってやっぱり大事かもなあ。曲はパンフレットに書いてあるんだけど競技中は集中してて見てる余裕なかった…。

⑥マライア・ベル
とってもチャーミングな選手なんだけど、ミスが続きあまり盛り上がることなく終わってしまった…。ショートも良くなかったし、たまたま今回ピークを合わせられなかっただけだと思いたい。またいい演技が見られる機会がありますように。

続いて第2グループの6分間練習。ああああ何だこのメンツすげえ…。挨拶見てるだけでどうしようもなく高揚するよ…。
挨拶が終わって選手たちがリンクに散った途端、中央でコストナーがスピンを始めたんですよ。そりゃあ絶品のスピンなんですけど、「女王の座は小娘どもには渡さん」っていう宣言みたいに見えた(笑)。いや彼女そんな選手じゃないと思うけど(笑)、でも気が強くないと長年選手なんてやってけないんじゃないかなとも思うのよね。最後にリンクから上がっていったのも彼女でした。

本郷理華
とてもいい演技だと思いました。テレビで見た時はピンと来るプログラムではなかったんだけど、この日会場で見た演技は本当に素晴らしかった。それだけにジャンプがひとつ、本当の本当にもったいなかったです。長久保先生がご事情で引退されて、決して楽ではなかったと思うのに、オリンピックを見据えて最高の彼女になろうとしているその努力を応援したいなと思いました。

長洲未来
冒頭のジャンプはトリプルアクセル!高い!全体的にとてもいい演技だった。しかも選曲がものすごくピッタリというか素晴らしくて目が離せなかった。見に来て良かった…。何故これで表彰台に乗れないんだ…。
リプレイが大型モニターに映ってアクセルの着氷がスローで流れた時の会場から上がったため息は、本当に残念そうな空気を含んでいました。ああ、もう片方の足の爪先が…。日本人は大技信仰だから、とトリプルアクセルにばかり注目する人々を揶揄してた知人がいたし私も基本それは同意だが、でも実際に大技に挑む選手たちの姿を見ていると、ロマンを追わなくなった人生など終わっているのと一緒ではないのか、と思ってしまうのである。

宮原知子
ううん、会場で見てもやはりジャンプが低い。それだけでなく、以前の彼女にあった圧倒的な吸引力も感じられなかった。なんだかんだ言ってそこまで大きなミスもないし、復帰戦としては十分過ぎるほどだと思う。しかし、問題は今がオリンピックシーズンだということだ。
彼女の怪我の話を耳にした時、それはオリンピックに間に合わせられるような軽い怪我なのか?とかなり不安になった。彼女がどれだけ復調できるかで代表争いの様相は大きく変わる。それを占うのがこのNHK杯だったように思う。怪我をする前ならば彼女はほぼ当確だったろうが、NHK杯の様子では、完全に全日本一発勝負になりそうだな、という印象だった。結局それが最も後腐れなく決められるだろうからいちばんいいのかもしれない。まだ1ヶ月あるし、宮原さんがこのまま調子を上げずに終わるとも思えないし、樋口さんが一歩抜けているのも確かだが、間違いなくこの人、という選手がいないのも事実なので、来月の全日本は全員が全力を出し切って、素晴らしい大会になるように祈らずにいられない。…せめてパブリックビューイングとかしないと怖くてひとりで見られないんですけど誰かあぁ(泣)←お金無さすぎてチケット取るの諦めた人

⑩エフゲニア・メドベージェワ
冒頭のジャンプで転倒。次のジャンプも着氷が乱れた。会場の空気が一瞬凍りついたような、ざわっとしたものが流れたような。まさかの展開である。
しかしそのあとは、ミスが何か?とでも言わんばかりの演技であった。普段の彼女からはミスが想像できないだけに、大丈夫なのかとハラハラしたという側面もあるけれど、最後まで全然飽きることなくひたすら彼女を見つめているうちにあっという間に終わってしまった。
彼女はきっと、ものすごく上手いわけでもものすごく華があるわけでもないのだろう。でもそれを工夫と気の遠くなるような努力でカバーしているのではないか。ロシアの選手と言えば普段はパーティー三昧なのに試合に出ればさらっとすごい演技をして優勝をさらっていく人たち、というイメージだったんだけど(汗)、たぶん彼女はそうじゃない。何故彼女が凄いのか、うまく言葉にできないけれど、この目で演技を見て何かが掴めた気がした。もう一度見たい、そう強く思わせる選手だった。元々気になる選手ではあったけど、やはり実際に見てみなければわからないものがある。

⑪ポリーナ・ツルスカヤ
すげえ、ジャンプ高い!ノーミスだよねこれ。でも正直プログラムはスカスカだった…。直前がメドベージェワだったので余計に対比がはっきりしてしまった。だがこれは明らかに凄い選手である。ジャンプ跳んでるだけ感がなくなればとんでもないことになりそう…。ロシアどうなってんだよ。なんかドーピング問題で揉めてるけど、ロシア抜きでオリンピックやっても本当に勝ったとは言えないよ、女子のフィギュアスケートは。無事出場できることを心から祈る。

カロリーナ・コストナー
うーん、ショートに比べるといまいちだったなあ。腕の動きの美しさなどはうっとりと見とれてしまった。もっといい時のカロリーナが見たいなあとは思ったけど、演技の説得力みたいなものがなんというかほかの選手とは比較にならなくて、これで完璧に滑られたらスタオベでは足りないような状況になるのでは…。まさか2017年の今になって彼女の滑りを競技の場で見られるなどと夢にも思っていなかったので感慨深かったです。オリンピックも楽しみだな。彼女の復帰で勢力図変わったよね。すごい選手だ…。

なんだかんだ言って高得点のメドベージェワが優勝。ミスのひとつやふたつで崩せる選手じゃないということが今回はっきりし、オリンピックに向けてますますの脅威と化したんじゃないでしょうか。こんな猛烈に強い選手久しぶりな気がするからワクワクしますね。しかし本人は出来に不満だった様子で、優勝者インタビューでもちょっと納得いってない表情でした。

メドベージェワも決して小柄なわけではないんだけど、コストナーとツルスカヤが長身なので3人の背丈が揃っているように見える不思議な表彰台。こうして並んでると実に美しい…。
フィギュアスケートファンにはもっともお馴染みの歌かもしれないロシア国歌が場内に流れる。ああ、ようやく国際大会を見に来られたんだな私は、と今更ながら感激だった。個人的には女子がいちばん面白かったです、今大会。

以下次号。

NHK杯2017⑧

ペアの競技開始まで、ちょっとだけロビーをうろうろ。入場してから物販スペースなどが目についてはいたんだけれど、急いで席に向かったのでろくろく見ていなかった(泣)。

日本代表のジャージなどが展示してあるブースに『ユーリ!!! on Ice』の勇利君のパネルが。確か日曜日は見当たらなかったんですが。超久しぶりにアニメを見たけど、私は単純に面白いと思ったな。なんだかんだ言ってスポ根が好きみたい(汗)←たぶん人生で最初にハマった漫画『ドカベン
雑誌やらカレンダーやらどーもくんグッズやら、めちゃめちゃ欲しかったんだけど、お金がまったくないのでスッパリ諦める(泣)。どーもくんブーケみたいなの超かわいかったのに…。どーもくん大好きなんですよね私。ああ、羽生君のカレンダーやっぱり欲しかったなあ…。とほほ。

ペアの競技に入ってから、やっと完全に落ち着いて見られるようになったかな(泣)。そうか、審判の紹介もあるんだっけ。意外とゆっくり休憩してる暇ないのね…。
6分間練習や演技の残り時間や、演技に入るまでの時間がモニターに表示されているのにもこのへんでやっと気付いたような気がする。やっぱり肉眼で確認できる距離に選手がいて実際に滑っているので、どうしてもそちらに目が引き付けられてしまうのだ。演技が終わっても次の選手がリンクに出てきてるし、6分間練習中はそこかしこに選手がいるし、モニターを見ようという気に全然ならなかった。少しずつ、今のはリプレイで確認したいとか、何点出たか気になるとか、順位の変動をチェックしたりとかで、モニターにも目がいくようになりましたが。

我が家のテレビはペアの競技も滅多に映さないので(←だから生活を安定させてBSを契約しろと言うに)、こんなにがっつりペアの選手たちが見られるなんてめーちゃくちゃ幸せ。アイスダンスとの違いは「縦に空間が広がる」ことなのかな。アイスダンスは近くで見る方が楽しい気が何となくするけど、ペアは上の方で見ていてもあまりおいてけぼり感がなく楽しめるかな、と思った。
てなわけで、ペアについてもあんまり、というかろくに知識がないので、アイスダンス同様「かっこいい」とか「素敵」としか言わんと思いますがどうぞお許しください(泣)。え、お前はいつだってそうじゃないかって?はははは、なんだね今更←開き直り←たち悪い

まずは第1グループ。

須崎海羽木原龍一
ロミオとジュリエット。ステップ?(だったのか?ごめんなさいよくわからなかったんだけどそんな感じの箇所)がとても初々しい雰囲気でかわいかったんだけど、ああやっぱり悲劇で終わってしまうのね…。正統派な感じのするプログラムで、普段ペアを見ない人たちにもわかりやすくていいんじゃないかなー。
初めて演技を見た時はシングルの選手だった木原君。ジャンプはやっぱり上手いなあ、って6分間練習ではガン見してしまった。

②須藤澄玲&フランシス・ブードロ・オデ
ビートルズ。とても落ち着いた雰囲気で、何となく安心して見ていられる感じでした。人間が二人いることでしか描けない物語がペアやアイスダンスの醍醐味だよな。
客席に日本の国旗がたくさん掲げられていて、国籍問題でオリンピックに出られないのであろうことは残念だけれども、頑張って欲しいなあと思った。

③ジュリアン・セガン(セギン?)&シャルリ(チャーリー?)・ビロドー
ジュリアンさんの真っ赤な衣装が印象的。アイスダンスやペアってどうしても女性が目立つから、男性は一見添え物っぽく感じてしまうけど、実際には男性が上手かどうかがすごく大事なんだろうなあ、と何となく思う。なかなか良い出来で終わったように見えました。

④ミリアム・ジーグラー(ツィーグラー?)&セベリン・キーファー
何度か転倒があったんだけど、痛そうだった…。ペアは本当に、ある意味命懸けの競技ですよね。ジャンプがあるのでアイスダンスよりは優劣がわかりやすいんだけど、ジャンプの転倒はシングルよりもさらに痛そうに感じてヒヤッとする…。

各グループの最後のスケーターは、キスクラで得点待機中に次のスケーターがリンクにいるという事態が起こらないせいか、そのタイミングで急いで席を立ち、おそらくはトイレに行ってそこそこ急いで戻ってくる、という人がぼちぼち見られた。観戦慣れしていらっしゃる…。私なんかは、ほとんど競技を会場で観戦したことがないので、そういうタイミングも全然掴めてなかったし、ただひたすらひとつも見逃がさずにいよう、という気合だけで座ってたけど。でも、どこかで適度に休憩を入れないと、長時間の観戦はなんだかんだ言ってキツい、ということをこの日の最後には噛み締めることになってしまった。ガラガラの客席を見て、せっかくチケット取れたのに、という思いは会場でも感じていたけれど、いちばん見たい競技を万全の状態で見よう、という人も少なからずいるのかもしれないな、と考えたりもしたNHK杯でした。まあ、私の勝手な想像なんですけどね。

てなわけで続いて第2グループ。

⑤アレクサ・シメカ・ケネリム&クリス・ケネリム(クニエリム?)
ああこれ、『ゴースト』か。昔よく聞いたなあ主題歌。映画の内容はうっすらとしか覚えてないんだけど。
どこか優しい雰囲気で見応えありました。衣装の色も綺麗だった。6分間練習の時、男性の鍛え上げられた肉体の線の美しさが遠目でもよくわかって、ああ、ペアの男性って感じでかっこいいなあ、と感心してしまいました。

⑥クリスティナ・アスタコワ(アスタホワ?)&アレクセイ・ロゴノフ
あれ、ロゴノフさん、6分間練習の時にはピンクっぽい色の上着を羽織ってた気がするんだけど…。あれジャージだったのかな?
アスタコワさんの黄色い衣装が曲のこじゃれた雰囲気にものすごくぴったりで、プログラムの全体的な雰囲気もなんか好きだった。3位から5位くらいまではいまいち得点の差の理由がわからんかったです。勉強しないとなあ。

⑦クセニア・ストルボワ&フョードル・クリモフ
カルメン。オリンピック用の勝負のプログラムって感じがびしびしと。一度だけショーで演技を見たことがあるんだけど、クセニアさん綺麗な人だったなあ。遠すぎて何となくしかわかんないんですけどね、今回の席は。
魔性の女カルメンにいいようにあしらわれてる感じが素敵…。細かい演技までも行き届いていて、技の複雑さなんかもやはり順位が上がると増していくんだなあ、とさすがにはっきりわかる感じ。

⑧ウェンジン・スイ&ツォン・ハン
今大会でいちばん素晴らしいと思った演技がこのペアの『トゥーランドット』です。まさに絶品。
スピンやジャンプを二人が離れてそれぞれ行うところってどのペアを見ていてもなかなか合わないのに、彼らはぴったり。ペアスピンも明らかにほかのペアと違う見応えのあるものだし、スロージャンプもすごい。涙が出てきそうだった。
ん、コーチはホンボーさん?トゥーランドットは色々なスケーターが滑ってるけど、私はホンボーさんが現役時代に滑ってたトゥーランドットがいちばん好きだ。確か2003年頃の、夜中にひっそり放送されていた世界選手権。フィギュアスケートを見て涙を流したのはあれが初めてだった。フィギュアスケートとの親和性が非常に高い曲だけれど、もっとも合うのがペアなのかもね。こんな風に受け継がれていくんだなあ…。感激。

最終滑走者の得点が発表され、順位が確定。続いて優勝者のインタビュー。こんな風に進行してるのね。会場で見てると格別なものがあるなあ。
インタビューの間にも会場では表彰式の準備が進む。ごろごろ敷かれていく赤い絨毯、表彰台、国旗の掲揚台?とでも言うのかなあれ?表彰台はキスクラのデザインと合わせてあるんですね。

ファンファーレが流れ、表彰式が厳かに始まる。和服姿の女性たちや関係者が登場し、3位までの選手たちがプログラム使用曲とともに現れます。なかなかノーカットでは見られない表彰式をこの目で…。感激。
ロゴノフさん、ピンクの上着をここでは着ていた。やっぱりあれ衣装だったのか。動きにくかったのかなあ、衣装として用意したのに実際の競技で脱ぐなんてあんまりない気がするな(汗)。

おお、橋本聖子が現れた。スケート連盟の偉い人だもんな。メダルをかけてもらったりトロフィーや花束を渡されたり祝福してもらったり…。上の方からですがわりとよく見えるので、こんな感じなんだなあ、とワクワクしてました。

国旗の掲揚時には客席にも起立するようにアナウンスが。やはり国旗には最大限の敬意を払うのね。ああ、これは誇らしいだろうなあ、選手の皆さん。
国旗を吊るす?役目の方々が出てきた時、「日本野鳥の会の人かな?」とか意味不明のことを思った私を許してください…。どうしたらそういう発想になるんだよ、自分に呆れるわ(汗)。

最後にウイニングラン、そして記念撮影。記念撮影の頃にはもう席を立ってる人がかなり多かったような。そもそもガラガラでしたけどねペアも(泣)。
ペアと女子の間は随分時間が取ってあるからゆっくり出来るな、と思ってたんだけど、そうか表彰式の時間だったんだあれは…。と言っても最後まで見てもそこそこ時間はありましたが。整氷があるからな。

以下次号。

NHK杯2017⑦

土曜日の最初の種目はアイスダンスショートダンス。テレビでもほとんど見ることがない種目なので、初心者には敷居が高過ぎるかしら、と多少不安に思いつつ観戦開始。そう、15年フィギュアスケートを見ていてもアイスダンスに関しては完全に初心者…。なので、基本的に「綺麗」「すごい」「かっこいい」くらいしか感想が書けないので、そういうものだと思って以下はお読みください。すみません(泣)。

しかも第1グループは席についたばかりくらいでまだあわあわしていたため、6分間練習もほぼ見てる余裕がなく、何がなんだかわからないうちに終わってしまってじっくり見られなかった…(泣)。もし次の機会があったらギリギリに行くのは心の底から止めようと思った←しかもそれ全日本に続き2回目←相変わらずの学習能力の無さ

そんなわけで、ホントに大雑把なことしか書けませんが、以下各カップルの演技について。会場で聞き取れた名前とパンフレットやテレビ画面等に表示してある名前とこれまでに見聞きしたことある名前とがそれぞれ表記が違う、という選手も多く、とりあえずこれまでに見聞きした名前を優先して何となくこれかな、という表記にしてみましたが、違うよこれは!という表記がございましたら大変申し訳ございません(泣)。外国の方のお名前は非常に難しいです…。

①小松原美里&ティム・コレト
いちばん最初だったこともありぼんやりしててほとんど覚えてないのですが(泣)、ご夫婦ということでどこか優しい空気を感じたような。あと体育会系っぽい応援の声が飛んでたような。

②ペニー・クームズ&ニコラス・バックランド
確か欠場した選手の代わりの急な出場だったんですよね。でもそれを感じさせなかったし、細かいことは全然わかんないんだけど、うまいと思った。

③アレクサンドラ・ナザロワ&マキシム・ニキーチン
初めて演技を見る選手たちでした。後半がどっかで聞いたよーな曲だったけど思い出せなかった…。しかし、マンボとかルンバとか、ノリのいい曲が課題だから楽しく見られるなと会場に入る前には思ってたんだけど、やっぱり似た曲調が続くのってキツいな…(汗)。

村元哉中クリス・リード
キャシーとクリスが組んでた頃も素敵だなと思ってたんだけど、村元さんとクリスが組んでからは「好きだな」と思うことが増えた。アイスダンスの得点の付き方は私には難し過ぎるしわからないけれど、順位以上に、何故だか好きだと思える。頑張って欲しいです。

⑤ヴィクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ
お互い別の人と組んでなかったっけ。このカップルになってからはほとんど演技を見ていなかったはずなので楽しみでした。単純にうまいなあと思いました。ほんっとに素人の意見なんですけどね…。

続いて第2グループの6分間練習。ここでやっと、6分間練習に出てくる選手たちを手拍子で迎える、リンクに出てきた選手たちの挨拶に拍手する、6分間練習中に会場に流れる選手たちの紹介アナウンスをじっくり聞く、といった、テレビ観戦では難しい、会場ならではの楽しみ方を堪能できて感激する私。解説の声がかぶっていつも聞こえないな、と思ってた紹介アナウンス、会場でもあんまりよく聞こえなかった(汗)。いや、もちろんテレビよりはよく聞こえたんですけど、集中してないと意外と聞き取れなかった…。

ああ、白いリンクのあちこちに花が咲いたようにすいすいと滑っている選手たちを見てるだけでも楽しい。有名どころは遠目でも顔の判別ができるもんだな。衣装のスパンコール、いやビジューって言うのかな、そのキラキラした輝きも遠い席からでもよくわかった。すごく綺麗だ…。テッサとアンナの衣装がとにかくキラキラしてて、勝手にキラキラ対決とか呼んでた←本気でどうでもいい

では、第2グループ。

⑥マリー・ジャード・ローリオ&ロマン・ルギャック
ローリオさんのはっきりした色の衣装が素敵だった。アイスダンスの女性の衣装はホントに華やかだよな…。

⑦ロランス・フルニエ・ボードリー&ニコライ・ソレンセン(シャアンスン?)
場内アナウンスは「ソレンセン」に聞こえましたが…。へえー、デンマークの選手なんだ。あんまりフィギュアスケートでは聞かない国な気がしたので印象深かった。私が無知なだけかもしれないし多分そうなんだけど。

⑧テッサ・ヴァーチュー&スコット・モイヤ
リンクに出てきた時から何かが違う。滑り始めてすぐに「全然違う」のがはっきりとわかった。凄いんですけど…。アホでもこれはわかるわ…。スコットの前髪が生きているようで、思わず目が吸い寄せられてしまった。何ですかあの存在感のありすぎる前髪は。凄かったんだけど最後の方でちょっとずれてた?ような?

⑨マディソン・ハベル&ザッカリー・ドノヒュー
たぶん私は初めて見る選手たちなんだけど、かなりベテランのはずだよね…。すみません(泣)。演技の最後の方かっこよかったなあ…。終わり方かっこいいと印象に残りやすい。

⑩アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ
彼女たちだけかな、アイスショーとは言え生で演技を見たことがあるのは。彼らの演技はどこか陽気で、見ていて楽しくて好きだ。カッペリーニがとにかくかわいくて、6分間練習の時から「あそこにかわいい子がいる」って遠くからでも思うほどだったし、衣装もキラキラだしスカートのデザインがホントにかわいくてめっちゃ見とれてしまいました。ラノッテ…。ごめん(汗)。あ、わりと近くの席で見てた知り合いが今日はお髭が薄かったって言ってたよ←わざわざ書く必要あるか?その情報(汗)

家のテレビが全然映す気のないアイスダンス(※地上波しか入らないからです←泣)をがっつり見られてめっちゃ嬉しかった…。家から出られず諦めようかと一瞬思ったけど、根性で間に合わせて良かったよ。でも前の方でちょっと触れたように、私がそういう人間なだけなんだろうけど、似たような曲が続くのは結構しんどいものだなあ。ほかの種目でも曲がかぶるとまたか、って思うもんな…。それでも何百年も演奏され続けてきたような定番のクラシックは耐えられるんだが、流行りの映画やミュージカルの音楽は、ただ流行ってるだけの曲だったりすることもあるのでウンザリしてくることも…。規定とは言え、競技そのものが好きな人じゃなきゃちょっとしんどいかもしれない。アイスダンスの時点では客席ガラガラだったんだけど、ガラガラなのにはそれなりの理由があるのかもな、と思った。それでもまたこんな機会があったら是非見たいです。違いがわかるようになったら、似たような状況で滑ってるだけにそれぞれの個性が良くわかって楽しめるようになるはず!

以下次号。