うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

Fantasy on Ice 2010 in Niigata⑤

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

usagipineapple.hatenablog.jp

 

ゴスペラーズコラボに続いてスペシャルコラボとして紹介されたのが、荒川静香ステファン・ランビエールのコラボ。以前アメリカの大会のために行われたコラボを、この日本でも。

…その大会に出たことでステファンは当分競技に参加できないのだけど、たぶんそれと関係なくもう引退は間違いないのだけれど、でも何となくモヤモヤの晴れない私には、正直あまり手放しに楽しみにしているとは言えませんでした、このコラボ。

わかってくれとは言わないけど。ステファンが2008年秋に引退を表明した時、私がどれほど泣いたか。あまりに早過ぎる引退に、どれだけ悲しい想いをしたか。あれだけキッパリ引退会見をして、戻ることはないと言った人が、どんな想いで競技に帰ってきたのか。バンクーバーのフリーを終えた彼の表情は忘れられない。焼けついた鉄の刃で胸を切り裂かれるようだった。
彼はショー向きのスケーターだから、と自分に言い聞かせていた時期もあったけど、スケーターの華は競技なのだとオリンピックで思い知った。でも、もう彼は競技の舞台には存在しないのだ。どんなに待っても。
このプログラムは私にそのことを嫌でも思い出させるのだった。切り替えるための時間が私にはまだまだ足りない…。

笑顔で滑り出してくるステファンを見ていてもまだ切ない。そうこうしているうちに音楽が始まる。ビヨンセ


……
………
あの…(笑)
これ、ペアじゃないよね?(汗)
ただのユニゾンだよね?(汗)
てかユニゾンですらな(以下略)
だって合ってな(強制省略)
え…
ええー????!!!(汗汗汗)

ふたりともタイプが…、全然違うんだね、たぶん…。
ステファンはスケーターにならなければきっとどこかで踊っていたと思う、天性のダンサー。
荒川さんは、足元の美しさで魅せる、完全なるスケーター。
…に、私には思える。
ステファンの踊りに荒川さんはついていけてないし、荒川さんの滑りにステファンはついていけてない。お互いの欠点を補い合うような相乗効果的なものも、感じられない。
ステファンのタッパのなさも、生で見るとよーくわ(強制終了)
しかも荒川さんに手を引かれているラン(強制終了)

ノリノリでかわいかったんですけど、あのー、合わせる気あるのかステファン君(汗)。いや合わせてるつもりなんだろうけど勝手にフリーダムになってしまうのか(汗)。群舞の時もそんな感じだよね…。

ペアやダンスは何よりも「息を合わせて滑る」ことが大事なんだろうな、と思う。ふたりともどうしようもなくシングルスケーターなのね…。
初めて話を聞いた時は、なんて素敵なコラボだと思ったものですが、いざ目の当たりにしてみると、とにかく冷静にならざるをえない自分…。Aさんとも思わず顔を見合わせてしまいました(汗)

うーん、どうせならひとりずつゴスペラーズコラボでもしてくれた方が嬉しかったかも。勝手な意見なんですが。実を言うと今回もステファンでそれを見たかった。私はステファンの表現が好きだ。その幅の広さが好きだ。この曲ならこんな演技ができるのか、そんな驚きに心を震わせてみたい。日本でしか見られないランビエールの演技。そんなものが可能なら、是非ともこの目に焼き付けたかった。ほかのゴスペラーズコラボがみんな良かっただけに余計に。「ミモザ」か「永遠に」だったら、発狂する自信があります。

とかなんとか冷静に見つつもやはりステファンに会えた喜びは大きく、すっかり体温が上がってしまいました(笑)。てか会場が暑いんだよ!なんじゃこりゃ!

そんな熱気の中、第一部のトリを飾るあの人が登場。
エフゲニー・プルシェンコ
曲はなんとアランフェス!オリンピックのショートプログラム
出てくるだけで変わる空気。キレキレステップ。後ろの席から「やっぱり全然違う」という感嘆の声がする。
今年の夏は日本各地のショーにプルシェンコが出る。可能ならば見に行きたかった。後悔しないだろうになあ。

休憩を挟んで、第二部です。以下次号!