うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

Fantasy on Ice 2010 in Fukui⑬

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

usagipineapple.hatenablog.jp

 

この日の会場は「ここはロシア領ですか」と尋ねたくなるほどロシア国旗だらけだったので、一応用意はしていたもののさすがにひとりでは痛過ぎて振らないつもりだったスイス国旗を、土曜日夜公演では積極的に振ってみました。やっぱり国旗やバナーを見掛けるのは選手も嬉しいらしいので、感謝の気持ちを込めて。昼公演も一瞬出したけどすぐしまっちゃったのよね恥ずかし過ぎて(汗)。実際にはスイス領健在だったらしいけど、気付かなかったことが功を奏した…かも。

個人演技はともかく、フィナーレはほかのスケーターもいるので、ステファンが近くに来た時だけ広げてあとは畳んで拍手していましたが、何周目だったか、ステファンが近付いて来た時…

彼の目が、私のいる2階席の方向をとらえました。何かに気がついて、それまでもニコニコはしてたけど、本当に嬉しそうな、ほわっとした笑顔になって、手を振り始めたステファン。
知り合いでも見つけたか、スイス国旗を見つけたか、たぶんどちらかでしょう。
私の右手前の方にもスイス国旗振ってる人がいて、気付いたとしたらそっちかな、と思っていたのですが。

私のいるあたりの前を通り過ぎる時、ステファンがはしゃいだ様子で、指で何やら形を作っているように見えたのです。ちょっと腰を落として少し顔より高い位置で、指で、四角を作っているように、見えました。

もしかして…、もしかして本当にこの国旗に気がついた?
何故ならこのスイス国旗は、製作者こだわりのスイス本国比率で作られているからです。国連規定の国旗はお馴染みの横長ですが、スイスの本当の国旗は正方形に近いらしいのです。普通に日本で国旗を買う場合は、たぶん横長国旗なんじゃないかと思います。右手前で振ってた人の国旗もそうでした。
だから、ステファンのあのジェスチャーが私に見えた通りなら…、可能性はあります。
外国で暮らしていた人が、長くそこで生活しても日本語を耳にすると嬉しかったと言っていたように、何度来日してもステファンにとって日本は異国。そこで故郷の象徴を見つけたら…やっぱり、嬉しいものなのでしょう。本当に楽しそうだった…
もちろん、すべて私の妄想という可能性も非常に高いですが(笑)こんな幸せな妄想タイムのきっかけをくれた国旗製作者の某さんには心からお礼を言いたいです。ありがとうございます!

国旗に気付いてくれていたとしたら本当に嬉しいしそれに喜んでくれたのならもっと嬉しいけど、たとえそうでなくても、何かに気がついたステファンが見せた笑顔が、何よりも嬉しかった。まるで、温かい光にふわりと包み込まれたかのようでした。
あれは…あれは反則だ…。全然彼を知らなかった福井のお寿司屋さんが彼と直接話をしたそうで、彼は素晴らしい人間だ!とメロメロになってたというエピソードを聞きましたが、ありゃなるわメロメロに。遠目でもわかった。あの人絶対いい人だ…。きっと純粋な人なんだろうな、と思わせるエピソードもこれまでに色々見たり読んだりしてきたけど、それらのすべてを素直に信じてしまえる笑顔でした。彼を愛している大勢の人たちが、これからも彼を守ってくれるよう祈らずにはいられなかった。あの笑顔が永遠に曇ることのないように…
などとイタいことを衒いもなく書いてしまえる程に、あの一瞬は私の心に焼き付いています。この旅はこの一瞬のために用意されたのではないか、そう思うくらいに…←マジで痛スギですよあなたしっかりしろ←無理
でも実は、会場出て30分くらいしてから初めて、もしかして気付いてくれたんじゃ?って考えに至ったんだったりして(笑)。ぼんやりしすぎ…

この土曜日夜だったかな、フィナーレではけて行く時に、ちびっこと握手してる様子もかわいかった。子供に登場されたら勝てんわな、と冷めた目で見つつも、子供好きだという話は本当なんだな、といった感じのいい顔してて微笑ましく思いました。アフリカの子供の里親にもなってるんだっけ。突如として「ステファンは日本で言うところの黒柳徹子だな」と思った自分はいい加減にした方がいいですか、そうですか(笑)。是非徹子の部屋で電波対談をやって欲しいです(真剣)←え?

ああ…、とうとう、とうとう夢の時間が終わってしまった…。
夢から覚めぬままに、でも幸せな気持ちでスイス国旗を畳んでいた私に、隣に座っていた綺麗なお姉さんふたりが声を掛けてきました。
「あの、よくスケート見にこられるんですか?」
お姉さんたちは地元の人で、アイスショーは初めての、高橋君ファンとライサチェックファン。世界選手権を見に行こうか迷っていて、このショーで抱いた感想により行くかどうか決めようと思って来たのだそうです。私が慣れていそうに見えたので、声を掛けてみたのだとか。
A席でスイス国旗を振り、明らかにスピンとか動きが少ないところだけ双眼鏡使ってる私が初心者には見えなかったというのもわからないでもない気が(笑)…実際はジャンプの見分けもつかないド素人なんだけどな(遠い目)

お姉さんたちはとてもいい人たちで、一緒にスケーターへの花と写真撮ったり、ついでに駅まで送ってくれたりしました。知らない人の車に乗っちゃいけないじゃん!と散々あとから言われたけどね!(苦笑)
駐車場へ向かう時、スケーターたちを乗せたバスに遭遇。もう会場を出るところだったので全然顔はわからなかったけど、歩いて駅に向かっていたらたぶん気付かなかったのでラッキー←たぶんそうじゃないかってレベルのバスを遠くから見掛けただけでラッキーだと思えるってどんだけ単純なんだよ(笑)
ちなみにものすごい数の出待ちがいましたよ…。あわわわ…。
さらに駅に向かう途中、高架道路に上がっていくバスを発見!思わず「ステファンー!」と声を上げて手を振る私。だって車の中なら誰も見てないから恥ずかしくないじゃん(笑)。でもバカ?あんたバカ?(笑)

お姉さんたち、また福井に行くことがあれば、どこか同じショーや試合に行くことがあれば、絶対会おうね!送ってもらった写真の自分のバカ面に泣きながらも誓う私でした。友達までできちゃったよ福井。
…ちなみにステファン宛のお花と撮りましたが何か←サインとメッセージが入ってた。でもなんつーか、ミミズののたくったようなサイン…(笑)。いやいいんだけどね(笑)。メッセージは丁寧に書いてた(笑)

たぶん次でラストなんじゃない(笑)以下次号!