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うさぎパイナップル

ただ、書くことが好きなだけです。

再放送万歳

昔は相当な昼夜逆転だったのに、日付が変わるまで起きていられなくなってはや幾年。夜中のスポーツニュースをハシゴするつもりでいたのに気が付いたら朝だったことは数え切れない…。どう頑張っても眠気に勝てない。睡魔最強過ぎる。しっかり睡眠を取らないと吐いてしまう上、朝が早い生活が続いたことでそういうリズムに慣れてしまったので仕方がないのだが、幼児かお前は、と時々自分で突っ込んでしまいます…。
そんな私が珍しく目を覚ましていた先週の金曜日(だったっけ)、風呂上がりにたまたまチャンネルをNHKに合わせたら、あっ、手塚治虫の特集をやってる!時々見てたんですよね、100分de名著。だいたいもう眠くなってる時間なので本当に時々だったけど(汗)。

最初の10分くらい見逃してしまったんですが、残り90分を非常に面白く視聴できました。主に取り上げられた作品はだいたい読んでるかなあ。鉄腕アトムだけは漫画として読んだことがなかったはずで、リボンの騎士も読んだことは覚えてても内容は忘れちゃったんだけど。
だいたい手塚先生は作品数が半端ない。一時期集中的に読んでたことがあったんだけど、本当にごくごく一部でしかなかったです。ぜーんぶ読むのが夢だったりします。むしろ全集が欲しい。本気で棚ごと買おうと思ってた時期もあったくらい。結局買ってないのは単純に金がなかったから(泣)。
ちなみに、特に好きな作品は『ブラック・ジャック』『四谷快談』『奇子』かな。四谷快談だけは手元に無いんだけど。すごい探し回って収録されてる文庫見つけたのに、誰かに貸したまま返ってきてません(泣)。ブラックジャックも未収録作品以外はほぼ読んだけど全巻は持ってない。セリフの改変が嫌だからって、わざわざ昭和の版のコミックス(秋田書店の裏表紙が青いやつ。青かったらだいたい昭和のだったよーな…)をちまちま探して集めてるので。わざわざ本屋を巡ってちまちま集めるのが楽しいのよ。ネットで簡単に手に入っちゃうと面白くない。そもそも私はネットで物を買うのが好きじゃなかったりする。それがベストだと判断した場合は別だけど。んで、何年も前から集めてるのに何でまだ揃ってないのかと言うと、やっぱり金がないから(泣笑)。
ブラックジャックとか四谷快談については話し出すと長いので(笑)別の機会に譲るけど、ホントのホントに大好きです。でも『どろろ』や『火の鳥 異形編』あたりも好きだなー。短編もいい作品色々あったなあ。

しかし、『奇子』とか『MW』とか、私はすごく好きだけど、これ取り上げるか、とやっぱり思っちゃった。『青いブリンク』とか『リボンの騎士』あたりの手塚作品だけ見て育ったような人にはなかなか衝撃的なのではないだろうか。『鉄腕アトム』描いてた人が『奇子』も描いてるんだもん。どれだけ振り幅が広いんだと思ってしまう。奇子は超面白いけど、そういう意味でなかなか人に薦めるのを躊躇ってしまうんだよなあ。エグい話ですよねえ。

様々な分野に天才と呼ばれる人物は数あれど、アホでただ人の私にも判断できる数少ない天才の代表が手塚治虫だと個人的に思っている。掛け値のない天才と言おうか。むしろここまで来ると神。
火の鳥』の作品群のいくつかを初めて読んだ時、すべての漫画は結局手塚治虫の模倣でしかないのかと思って震え上がった。凡百の作家が一生に一度書けるか書けないか、というレベルの傑作を、惜し気もなく短編という形でいくつも散りばめた『ブラック・ジャック』。『メトロポリス』なんて軽く半世紀以上前の作品だよ?私が読書家だったのは小学生の頃だけだったので、きっと私の知らない超天才的なストーリーテラーというものがこの世には何人も存在してきたのだろうけど、私の知る限りでは手塚治虫が最強だと思う。ただ面白いというのではない、簡単に消費できない面白さなのである。しかもその面白さは、漫画という表現方法を最大限に利用した面白さなのだ。日本がこれだけの漫画大国になったのは手塚治虫が生まれたのがたまたま日本だったから、といったニュアンスの話をやっぱり手塚治虫の特番(NHKだったはず)で昔誰かが言ってたのがすごく印象的で、無茶苦茶納得したのをよく覚えているのですが、今回の番組でも同じような話をされてましたね。やっぱりあの話、私の記憶違いじゃなかったのか。

私が手塚治虫作品をなんて面白いんだろうか、と思ったのは小学生の頃で、たまたま読んだ『ブラック・ジャック』と『四谷快談』がそのきっかけでした。特に好きな作品にも挙げた2作ですが、要するにこの2作が私の手塚治虫体験の原点だということですね。『三つ目がとおる』とか『ユニコ』とかのアニメも見てたはずなんだけど、たぶんそれらが手塚治虫の作品だということを当時の私は知らなかったんだと思う。まあ、子供でしたからな。
ブラック・ジャック』を読んで医者になろうと思った人が結構いるらしいけど、私は手塚治虫になりたいと思った。でもそんなの子供にもわかるくらい不可能だから(笑)、大人になったら手塚先生と仕事がしたいと思ったのをよく覚えてる。でもその時にはもう、手塚先生は鬼籍に入られてたんじゃないかな。私の決して叶うことのない夢のひとつでしたね。面白おかしい部分がないわけじゃなかったみたいだったけど、天才っていうのはやっぱりみんなそういう部分があるのかなあ、と番組を見ながら妙に納得してしまった。変態か、なるほど(笑)。確かに、奇子なんて話は度を越した変態じゃないと描けないような(笑)。

とりあえず、火の鳥全作品を読みたくなりました。未読のやつが結構あったはずなんだよな。うん、超読みたい。久しぶりに、とってもとっても楽しめた番組でした。起きてて良かった。教育テレビ(この言い方古いのか?)はたまにものすごいヒット(注:私的に)を飛ばすので時々猛烈に見たくなってしまう。「ねほりんぱほりん」にも期待しています。