うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

All Japan Medalist on Ice 2010⑨

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

usagipineapple.hatenablog.jp

 

ロビーに戻り、お土産のハンカチやらプルシェンコグッズやら買い込んで(笑)外に出ると、シャトルバスに長蛇の列!
ありゃあしばらくはけないな、とその辺りをうろうろ。人だかりが見えましたが、どうやら出待ちの模様。近付く勇気も無く、遠くからバスを見つめただけでしたが、ようやく乗れたバス車内で出待ち写真を確認している人々は見掛けました…。
ちなみに、入場時に見た謎の機械は、照明でした。そういえばどこかで見たことあるような気がしないでもないや。

ホテル付近のお店で夕食と乾杯。閉店までいました(笑)。酒をあおりながら、今晩の地上波放送でステファンがカットされたという知らせを聞き「さすがフジテレビ」と叫ぶ我々。
高島彩のコメントからして予想はついたけどさ、今日一番会場を沸かせてくれたのは誰だったか答えてみなさいフジテレビ。観客総立ちだったのは誰でしたっけフジテレビ?
全日本選手権エキシビションなんだけど、確かにそうなんだけど…。たとえそうであっても、予定を変更してでも放送すべき素晴らしい演技だったと、私は思うのですが。

ホテルに戻ってスポーツ番組をチェック。翌朝もニュース番組チェックしました(笑)
さすがに疲れが出ていつの間にか爆睡…。

一夜明けて。明らかにそんなお客ばかりのレストランで(笑)いただいた朝食後、気になってたお店に立ち寄ることに。
お土産を選んでレジに向かうと、店員さんから「昨日は遅くに帰られたんですか?」「シャトルバスはたくさんありましたか?」と質問が…。
ああ、バレてるのね、そういう客って(笑)
どうやらこの店員さん、真央ちゃんのファンのようでした。真央ちゃんの話をとっても嬉しそうにされていて、本当にお好きなんだなと思っていたら、突然真顔になってこんなことを言い出した。
「あの小塚さんて人はいい人なのかしら?」
小塚君が同じ愛知の出身で仲良さそうだから気になるのかなと思って、小塚君の性格は悪いようには思えないしむしろ逆だろう、と単純に考えて「いい人だと思いますよ彼は」なんて答えたのですが、今考えると店員さんは小塚君の人格の話ではなく「小塚君は真央ちゃんの彼氏なのか?」と聞きたかったのでは…。「いい人」ってそういう意味ですよね。じゃなきゃ突然小塚君のこと聞かないよ、気付けお前(汗)。
店員さんは小塚君がどんな人かわからずとても心配してた様子だったので、真意を汲み取って、違いますよ、仲良しなだけですよって答えて安心させてあげなきゃいけなかったのに、空気読めない馬鹿ですみませんでした…。でもそんなこと聞かれても私が実態を知ってるわけがないんだけど(笑)。
しかしホント、真央ちゃんのことをみんな近い親戚の子供のように大切に見守ってるんだなあと実感した次第です。なかなかこんな選手いませんよね。

チェックアウトして、善光寺へ。バスを待つ間、昨日のぼったくりパンフレットを見てる人発見。
やっぱりそんな人ばっかなんだな…

善光寺にはさほど観光客もおらず、のんびりまったりと散策できました。どうやら今日は本堂の奥に入れない日だったようで(煤払いがあった関係らしい)、そのために人が少なかったのかもしれません。

本堂の手前に、体の不調な部分に浴びせる線香の煙ポイントが。確かジュベールNHKの番組でここに来てる様子が放送されてたなあ、あの人たちの後に頭に浴びるか…とぼんやり眺めていると…
「ちょっと!あれ、◯◯◯◯(一応伏せます)よ!」と腕を掴まれ仰天。
あああああああああホントだ…
そこには全日本に出場していた某選手が!
うわあああ、あうああ←パニック
「サインを貰ってこないか」と後から人には言われましたが、話しかける勇気なんかまったく無かったです。完全に固まってました…。
素敵だなあ…と、ほけーっと眺めていたら「◯◯◯◯の後に煙浴びてきたら?御利益あるかもよ!」との声が隣から(笑)
そ…それは…へんた…い、いや(笑)是非試してみよう!←お前…
と拳を握り締め煙スポットに近付こうとしたその時!

タバコを手にしたおじさんが風のように現われて煙を浴びて風のように去って行きました

煙の御利益はあるかどうかわかりませんがネタの神様は確実に降臨されたようです…

某選手はその後も善光寺を満喫していた模様。あちこちでその選手の名前を口にする人々の会話を聞く限り、境内にもそんな人ばっかりだったようです(笑)。話し掛けてる人もいましたが、何者?

善光寺から駅までは徒歩で移動。スタバでお茶して帰路につきました。

その後、地上波もBSも放送を見ましたが、地上波の方でガムかなんか噛みながらひとりぼっちで立ってる控室のステファンの姿に「誰か構ってあげて」と叫んでしまいました(涙)。全員の演技が放送されたBS(でもステファンとクリスタル・ケイのコラボはカット…ちっ)を見て、あの時間は夢じゃなかったんだなあ…、とやっと認識できた感じです。
ちなみに我々の姿も確認はできましたが、当日会場にいた我々以外には間違いなく判別不可能なレベルでした(笑)。良かった(泣)。

2010年に行ったショーの中で一番を挙げるとしたらそれは福井です。世界トップのスケーター、マートン、ナハロ、ディーマ、煌めくような才能が集まったあの舞台は、必死でお金を捻り出してまで行ったことを何も後悔しない程、素晴らしいものだったと断言します。
だけど、ステファン・ランビエールの演技や人物像に魅せられた人間として一番を挙げるなら、春の大阪とこの長野は、対を成して一生忘れない時間になったと答えましょう。
叶うならもう一度見たいと願い続けた椿姫。再び訪れたその機会は、想像もしていなかった程の素晴らしい時間でした。
ステファンの夢見るような表情、笑顔…。楽しそうで、嬉しそうで、こんなかわいらしい人がこの世にいたのかと思わせる程で、しかもその演技は類い稀な表現者のそれで、濃密で華やかで、輝くようで…。
この日ステファンが見せてくれたすべてが、私にとって最高のクリスマスプレゼントだったことは言うまでもありません。もちろんクリスマスはもう過ぎちゃってたんだけど(笑)、そんな細かいこと、どうでもいい。
そして、ステファンの演技には、私が好きだと思うものが色々詰まっているんだなあ…と思いました。私の好きな「表現」と、ステファンのそれは共通してるんだなあと。ま、ただの思い込みですけどね。
そんなことを感じた長野でした。

クリスタル・ケイが空気だったとか、カメラのおかげで緊張してのめり込めなかったとか、プルシェンコと町田君がいなくて残念だったとか、後ろがうるさかったとか、色々あったけど、久々に女の子で何度も見たいと思わせた大庭雅ちゃんとか、羽生君の可能性とか、高橋君や真央ちゃんのかわいさとか、やっぱり色々堪能できて、おかげで良い年末を迎えられました。ありがとう、長野!

―終―

2016年追記:これが2010年最後の旅日記ですね。この頃は席を選びたくて主にぴあの店頭でチケット買ってたんですが、今はもうほぼ使えない作戦だなと懐かしくも恐ろしい思いです…。
プルシェンコの出演が中止になったことで友人がどれほど落ち込んだろうか、どうやって声を掛けたらいいだろう…とすごく悩みながら待ち合わせの駅に向かったのに、いつもと変わらないどころかむしろ元気だったので安心しつつも戸惑った記憶があります(笑)。
カメラが嫌で嫌で、もっと後ろの人と席代わってもらおうかとまで言ってたのに、エキシビションは場内も暗いし、最前列でもない限りほぼ気にする必要がないのだと今回含め何度かショーに出向くうちに学びましたね。今でもやっぱりカメラは嫌ですけど。あと後ろの席の人、色々イラッとしたけど椅子を蹴られたのがいちばん腹立った…。何だお前は、みたいなお客たまにいるけど、コイツが最凶だったかも。しかも後に知り合いになった方がどうやら同一人物の被害に遭ってたっぽくて、あれはたまたまそういうテンションだったわけじゃなかったのね…と遠い目に…。
善光寺でのことは載せていいものなのかどうかかなり迷いましたが、風のように現れたおじさんがあまりにも面白かったので、詳細を伏せる形で書いてみました。いやあもう、素敵でしたよ。でも一人だったらたぶん気が付いてなかったな自分。その昔誘われて出向いたパーティーにテレビに出てる人(もちろん見たことあるはずの人)が普通に参加してたのに、やっぱり人に指摘されるまでまったく気付いてなかったし、そういうことはほかにも何度か…。アホなんですつまり。すみません。え、言われなくても知ってる?
しかし特筆すべきはやはり羽生君。ステファンの踊りの強烈な吸引力(笑)に100%負けていた当時の私が、羽生君のただならぬオーラを感じてステファンから目を離してしまったのだから。見てなくてごめん、とものすごく申し訳ない気持ちになったことを今でも時々思い出します。すごい子がいるんだなあくらいにしか思ってなかった羽生君への私の認識が大きく変わったのがこの長野でした。この時の印象があまりにも強くて、今でも羽生君と言えば私にとってはヴァーティゴです。ここまでの選手になるとはなあ。感慨深いです。