うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

グランプリファイナル2016雑感②

昨日の続き。

フリーの放送で今年のグランプリファイナルも終わり。毎年最終の放送だけオープニングのトゥーランドットの歌声が違う気がする。今年のオープニング映像は羽生君がとても綺麗でしたね。ホントにこれだけだと性別がわからん。わかっててもわからん←何となく言いたいことが伝われば(笑)

まずは女子フリー。
やっぱり6分間練習の前の挨拶で全然笑ってないメドベージェワ。プレッシャー凄いんだろうな…。

ラジオノワ。トゥーランドット。衣装の色綺麗。ジャンプのミスがふたつかな、この接戦では痛かった。でも最後のスピン美しかった。

ソツコワ。ショートより良かったですねー。落ち着きを感じるあたりにはジュニアっぽさはもうないですね。ロシアの選手全体的にそうだけど本当にスタイルが美しい。同じことをやってても見映えがしますよね。

ポゴリラヤ。切れ味のあるハッキリした演技で、ジャンプにも高さと余裕があって素晴らしかった。体が成長しきったのですかね、何か壁をひとつ超えて安定してきた感じ。今後も楽しみな選手ですね。

オズモンド。実は彼女の演技の最中に電話がかかってきたので集中して見られませんでした(泣)。笑顔に癒されてたのに…。悪くなかったように見えたのですが、順位下がっちゃって残念。

宮原さん。ショートに続いて素晴らしかった。勝ちたい気持ちが前面に出てて、それが演技の質を上げたように見えました。二年連続表彰台。立派。

最後はまたもメドベージェワ。直前の宮原さんが素晴らしい出来だったことも気になってしまったのですかね、最初のジャンプでミスが出てしまった。でもその後はさすがの演技。キスクラでもずっと笑ってなかったけど、終わってみれば余裕の優勝。素晴らしい。

非常に面白かったですね今大会の女子。来年もまったく同じメンツなんてことはないだろう、と思うくらい実力の拮抗した選手が多くて、ちょっとだけ気が早いけどオリンピックはどうなるのか今から怖い。特に日本とロシアの代表争いが怖い…。たぶんグランプリファイナルの出場選手が全員ロシアだったとしても驚かなかったと思うくらいだし…。あわあわ。

続いて男子フリー。
やっぱり笑ってないよ、6分間練習前の挨拶の羽生君。確かにみんな硬めの笑顔ではあったけど、でも一応笑って挨拶してたのに。何度も頂点に立ってる彼でも緊張しますよね…。去年規格外の記録を打ち立てた大会なだけに。
リンクのそばに修造がいると、暑苦しさとか熱血ぶりとか、とにかくなんか温度高そうな何かで氷が溶けないか心配になるよ(笑)

まずは昌磨君。もう完全にフリップはマスターですな、綺麗な4回転ジャンプ。ジャンプミスはあったけどまとまった演技。素晴らしい。ショートは時差ボケだったのか?まだちょっと眠そうにも見えたけど(笑)。ホントに、まだシニア2年目なんて思えないよ。日本の男子の未来は明る過ぎるほど明るいですね。

リッポン、ショートは良かったのに…。でもリッポンの世界は堪能できた。ベテランの貫禄。

ネイサン。すげえええええええええええ。すげえええええええええええ。すげえええええええええええ←崩壊
でもサルコウが完全にどこにもいねえ。そうかこのジャンプ構成、彼はトゥジャンプがとにかく得意な選手なんだな。そう言えば、スケート選手だった知人が、選手はトゥジャンプが得意な人とエッジジャンプが得意な人に分かれるって言ってたっけ。エッジジャンプが磨かれてきたらどんなことになってしまうのか。とりあえず四大陸でボーヤンVSネイサンが見たい…。ドキドキ。まさに空中戦。

羽生君。テレビ局も商売だから無理なのわかってても、やっぱり生放送で見たかったと思う演技。前半は300点超えの再来かと思わせる素晴らしい出来だったのに、あああ、サルコウのコンビネーション…。ああああ、コンビネーションのループ…。あああああ、久しぶりのルッツ…。ルッツのミスで客席から悲鳴が上がった時、「むっちゃわかるわその気持ち」って思わず口に出しそうだったわ(笑)。結果のわからない緊張感の中で演技見られてたら絶対もっと面白かったのに…。
小塚君がナウシカで滑った時、小塚君ってジブリ映画に出場してたっけ?なんて錯覚を覚えたものだが、羽生君のこのフリーは、ジブリは羽生君を主役にして映画作ってたはずだ、などと言い張りそうになるレベル(笑)。演技自体はNHK杯より良かったと思った。晴明様はリンクの魔物を薙ぎ払ってたけど、このプログラムはリンクの魔物も抱きとめて受け入れてしまうかのようだ。まだ受け入れきれてないのかな。完成する瞬間が楽しみなような怖いような。
キスクラひとりぼっちなのね。次がフェルナンデスだもんな。インタビューも目が笑ってねえ…。この時点では連覇危なかったもんね…。

フェルナンデス。ジャンプどうした。ステップも彼比で元気がないような。直前にアイスショーに出てたという話を聞いた気がするし、世界チャンピオンなだけに色々忙しいのかもしれない。でも今年こそ勝ちたかったろうに…。

パトリック。衣装が紫に。でも何故そのグラデーションなのかそうでないのか不思議なデザインなんだ?(笑)
ジャンプがー…。ジャンプがー(泣)。ショートあんなに良かったのに(泣)。でも曲がパトリックのスケーティングにピッタリで、そういう意味では何度でも見たくなるプログラムだった。

ベテラン総崩れで結局羽生君が4連覇。ちょっとだけ複雑だけど羽生君が実力でもぎ取った勝利には間違いがない。偉業達成。彼は本当にファイナルに強いですね。こうなったら是非5連覇でオリンピックに向かって欲しい。男子は伝統的にそのシーズンのファイナルの勝者がオリンピックでも優勝してるんじゃなかったっけ。来年のことはまったく読めないけど。
優勝が決まってからのインタビュー、「崖っぷち大好き」は羽生君らしいなとちょっと笑いながら聞いたけど、中国からの、というくだりにはうるっと来てしまいました。あの時、びっくりするくらい彼に対する否定的な意見が噴出したけれど、私は彼は何も間違ったことはしてないと今でも信じている。唯一見誤ったとすれば、それは自分の行動による影響力の大きさを把握してなかったことくらいだろう。死んでもいいから自分の決めた道を進みたいと魂から叫ぶ声を止める権利があると思うか?少なくとも外野には一切ない。自分が好きで見ているはずの競技の選手の決めたことを信じられない時点で、それはもうファンとは呼べない。彼はあなたを安心させるために滑ってるんじゃない。私はそう思ってる、あの日からずっと。自戒も込めて、そう思っている。もう二度と現れることはないだろう、文字通りの幻であったあの日のファントムを、私が忘れることはない。彼がどれだけフィギュアスケートに懸けているのか、その強い、あまりにも強い想いを目の当たりにした、あの日のことを。

またまた長くなったので、またまた明日に続きます。でも明日で終わり。たぶん(笑)。