うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

Reborn Garden⑤

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

usagipineapple.hatenablog.jp

 

それぞれのプログラムが連作で、第一部全体でひとつの物語を作り上げている構成が斬新だった前半も終了。ショーを見に行った回数なんて数える程だけど、それでもこれまでに見たことのないタイプの構成で、新鮮でした。スケーターひとりひとりがいっぱい練習して何度も打ち合わせして作り上げていったんだろうなあ…。

さて、整氷のため20分の休憩に入ります。開演前も休憩中も、さらには終演後も、会場内はジブリ映画の音楽が流れていました。確かジブリも協賛だったっけ。開演前はナウシカだったかなあ、ナウシカは名曲揃いだよね。私が初めて自分のおこづかいで買ったのはラピュタのサントラだった。遠い昔。あの子がママみたいになるくらいの年月が流れてしまいました…

休憩終了後はいよいよ第二部。
まずはオープニング。リンクいっぱいに広がる子供たち、ポンポンを手にした安藤さんと武田さん。とってもかわいいチアガールたちによる、元気いっぱいの演技が始まりました。
客席の通路でも青いチャリティーTシャツを着た女の子たちが元気に踊ってました。しかしまあ、私の席の近くで踊ってたちびっこスケーターが本当にいい笑顔でしてなあ。あの子が選手として大成したらいいな。
あれから1年が経過し、その瞬間を厳かな祈りとともに迎えた今、気持ちを切り替えて元気に生きて行こう。そんなイメージのオープニングでした。

続いては個人演技。トップを飾るのは柴田嶺。曲はパンフレットによると「Prayer」なんだけど、ごめんどんな曲だったか忘れた…(汗)
彼の演技を見るのもたぶん初めてだと思うんだけど、とても柔軟性があって中性的で、見ていて気持ち良かった。もっと見てみたい、と思わせたスケーターでした。
ちなみに、柴田君の演技からは、演技開始前に青いチャリティーTシャツ姿の中野友加里さんがスケーターの紹介をしていました。それぞれからのコメントを朗々と読み上げる中野さん、すっかりマスメディア業界の人だなあって感じでした。

お次は小林宏一。曲はQueen、「I was born to love you」。あー、無条件にテンション上がる曲きたー!
肉体のパワーを搾り出すような演技、男らしくてノリノリで、かっこよかったです。楽しかったー。
後ろの方から「こういうショーにこれはな」という否定的な声が聞こえました。そういう風に感じる人もいるかもしれないけど、第二部のオープニングで切替え終わってるんじゃないのか?と私は思ったけど。第二部は普通のショーってことでいいんじゃないの?なんだかな…。ちなみに男性の声だった。てか演技中は黙ってろ。

さらに武田奈也。ハッキリしたピンクの衣装。曲はパンフレットによるとリトルマーメイドらしいです。ごめん映画そのものを知らないの。
あの弾けるような笑顔と元気の出る演技、かわいかったです。きっといい子なんだろうな彼女。いや何となく。

続いて南里康晴。おや、このプログラムは福岡でも滑っていた「Special」じゃないですか。福岡の最終公演はジャンプが一度も決まらなかったし、第一部もグダグダ(泣)だったので、ちょっとドキドキしながら見ていたのですが、美しいジャンプをしっかり跳んでいたのでホッとしました。何なの私?南里ファン?(笑)←そうだろ…
赤いシャツに黒いパンツの南里君、芳醇なワインのような雰囲気のある演技でした。

ここでまたまたちびっこスケーターが登場。「きらきら星」に乗せて滑るちびっこたち、非常にかわいかった。ちびっこも出て来るプログラムはこれが一番気に入ったかも。
柴田君がまたまた登場して、ちびっこたちの間を一定の間隔で図形を描くように滑るコンパルソリーみたいなことをやっていて、単純だけど見ていて面白かった。柴田君はスケートが正確なのかな。ってこれ第一部の話だったらごめんなさい。
またまた自分の席の近くであのいい笑顔の女の子が踊ってました。なんか顔がほころんできちゃうよね。

再び個人演技へ。てっきりトリだと思っていた安藤美姫がここで登場。
プログラムはお馴染み、「千の風になって」。日本語の歌詞だとちょっと今日は辛いかもしれない曲だけど、英語だからいいか。わかんないし(泣笑)
実は横浜に行く前に、主催者である彼女のことをもっと知ろうと思って「安藤美姫物語」を読んだんだ。折原みとの漫画ね。モロゾフは漫画になってもウザイのか、というのは置いといて(笑)、無邪気な笑顔で滑っていた彼女がいつの頃からか明らかに陰のある笑い方をするようになったこと、トリノの後別人のようになって戻ってきたこと、色々思い出しながら読んだ。
彼女は強い人じゃないんだと思う。発言にも?と思う時がある。それでも彼女は乗り越えてきたんだ、多くのことを。このショーも決して自分のワンマンショーにすることなく、仲間という糸を織り上げるように完成させ、披露してくれた。
本当にいいスケーターになったね。貫禄の演技を見ながら、そう思った。
…すごいどうでもいいけど、横浜に行く前には佐藤信夫さんの「君なら跳べる!」も読みました(笑)。こんな本も出てたのね。なかなか面白かったです。

続くスケーターの登場に、会場の空気が明らかに変わる。なんつーか…黄色?ごめん、心のこもったコメントを中野さんが読み上げてくれたのに吹き出しそう(笑)
ジョニー・ウィアー、登場!

…一言で言うと、素晴らしかった。これまでショーで見たジョニーとは全然違う。体も絞っていたし、非常にキレもあった。静かな美しさと静かな力強さが対を成すような、絶品の演技。ああ、本気で競技に戻って来るんだ…。ジョニーの真剣さと、日本のために想いを込めて美しく熱く滑る姿に、素直に感動しました。
…ただ、会場は今にもアイドルコンサート化しそうなのを必死で押さえてる感じで、感動しながらちょっと笑ってしまった…ごめんジョニー(笑)
曲はどこかで聞いたことがあるな、とずっと思いながら見てたんだけど、私の記憶が正しければエドウィンマートンの編曲によるショパンノクターンだと思います。CD持ってるんだ。ジョニーにはピッタリだと思いました。ちなみに新しいプログラムだったみたいです。
しかしまあ、幸せは人を美しくするものなのね。人妻ジョニーは本当に輝くばかりに美しかったよ…

ショーはいよいよ佳境へ。以下次号。