うさぎパイナップル

ただ、書くことが好きなだけです。

Fantasy on Ice 2013 in Fukuoka⑩

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

usagipineapple.hatenablog.jp

 

濃い人、さらに続く(笑)。元気良く飛び出してきたのはハビエル・フェルナンデス。そのうち世界を穫ってしまいそうな4回転ジャンパー。

赤いスニーカーにパーカー。ああああ、これってあのプログラムじゃないか!ノリのいい曲におそらく本人の声で「コールミーハビー!」などと台詞がかぶる。どこまでも陽気。そう言えばスペインの人だっけ。ラテンすげえ。ものすごく自然に陽気。

エアロビクスでよく使用されてそうな曲(オリビア・ニュートン・ジョンの「Physical」とか←これ好き)のメドレーに合わせて動き回るフェルナンデス。やおらパーカーとズボンを脱ぐと、赤いマントに黄色いランニングと短パンという出で立ちに。どうやらスーパーマンの色違いらしく、胸にはどこかで見たようなマークが(笑)。でも書かれている文字はSじゃなくてJ。JavielのJですね。
目まぐるしく変わる曲に乗って、スーパーマン風に飛んでみたり、腕立て伏せをしてみたり。客席の至近距離までやってきて踊ってみたりもしていましたが、土曜日夜公演はこの謎の踊り(笑)が自分の席の真下だったのですごくよく見えました。と言うかフェルナンデスが持って出てくるスポーツバッグを置いていくのがまさにその私が土曜日の夜に座っていた座席の真下あたりで、スポーツバッグから色々小道具を取り出していた関係か、そのあたりで演技をすることがとても多かったのです。まさにフェルナンデス席。太い眉毛もハッキリ見えたよ(笑)。

今度はバッグからペットボトルを取り出したフェルナンデス。ぐるぐる回りながら水を撒き散らす。ホントに入ってるのかよ水。さらに寝っ転がっているところにバケツで水をぶっかけられるフェルナンデス。水たまりできちゃってますけど。このあと滑る人どうするんだ(汗)
ちなみに土曜日昼に水をかけてたのはオーサーだったらしい。目の悪い私には一瞬ジュベールに見えてしまいましたが(汗)←水ぶっかけはステージの近くで行われていたのでショートサイドからは遠くてよくわからなかったのです。近くの席にもジュベールだと思ってた人いたし
ちなみに夜公演と日曜日はナム君が水かけ役でした。

水をかけられて目を覚ましたらしいフェルナンデス、ヘアバンドを巻くと真面目にトレーニング?とにかく運動量の多いプログラム。そして長い(笑)。よくこなせるなあ。でも想像以上に均整の取れた体つきを見ていたら、こんなの朝飯前なのかも、と思っちゃいました。腕の筋肉なんてすごかったよ。でもすごくバランスがいいの。鍛えてるんだろうなあ。
最後は撒き散らした小道具をお片付けして退場。土曜日夜は遠慮なくスタオベしました。あんな近くで堪能できればそりゃねえ。細かいところまでわかって面白かったですし。いやはや楽しいプログラムでした。くどいけど(笑)

再びAIのコラボレーションタイム。AIとの共演が決まった時、迷わず選んだという曲に乗せて滑り出したのは安藤美姫。曲は「ママへ」。
テレビでも何度も取り上げられたので見たことのある人も多いかもしれません。模様のある青い衣装。胸の下にスカーフのような結び目があって一見セパレートのように見えるけど、たぶん普通にワンピース。アート・オン・アイスに比べたら多少絞っているように見えたけど、やっぱり結構ふっくらしてる。

ジャンプも失敗が多かったけど跳んでいました。一度も跳べなかった6月のはじめに比べたらマシかもしれないけれど、やっぱり客に見せられるレベルの演技じゃないと思った。スピードも全然ないし、体も重そう。

そもそも何故「ママへ」なのか。決まった曲の中から選ばなければいけない以上仕方なかったのかもしれないが、何故「生んでくれてありがとう」なんだ。そこは「生まれてきてくれてありがとう」なんじゃないのか。何だか「あなたは私が生んであげたんだから感謝しなさい」とでも言ってるみたいでものすごく抵抗感が…。果ては選曲の理由について「みんな親に対する感謝を忘れてるから」って、あのその一体何様…(呆)

だいたい、子を成すという行為は非常に能動的だと思う。病気だとか犯罪の結果だとかであれば仕方がないが、正直たいした理由でなくとも合法的に堕胎は可能だ。乳児をわざと死なせるのは犯罪だが胎児をわざと中絶という形で死なせても一定期間内であれば基本的に罪には問われない。本当は問われるはずだけれど、問われないことになっているから中絶が成立する。体外に出てくるまでは人間ではない、との共通認識が日本国民に暗に存在しているからこそ可能なのだろうが、いずれ人間になる生き物を体外に出てないからってとりあえず人間とは見なさないとはよく考えるとすごいことである。しかも法の範囲内であればその生死をどうしようが罪に問われることもない。罪に問われたという人の話を聞いたことがないからそうなのだろう。
つまりそれは、出産とは親となる人間が自ら下した決断以外の何物でもない、ということである。しかもとても裁量の大きな決断だ。子供が子供を生んではいけないとされるのは、肉体的成熟の問題もあるが、その決断に対して責任が負えないからだ。自らが産むと決めたのだ。「生んであげた」なんて口が裂けても言ってはいけないし、感謝を求める行為も正直間違いだと思う。

彼女の現在は、自分で選んだ道にほかならない。にも関わらず彼女は、その責任を自分以外に求め、あまつさえ彼女の選択を理解することを暗に強要さえしているのである。「ママへ」などというあざといとしか言えない選曲はその最たるものだ。その「戦略」に乗っかって、子育てに対する理解がないとかお母さんを応援したいとか、何言ってるのかわからない人物や団体が彼女を擁護するのもかなり不気味。組織の構成員として勤務したことのないであろう安藤さんの産休やら育休やらに対する批判に本気で耳を傾ける価値があるのかどうか。制度は確かに必要だよ。でもね、休んでる人の穴を埋める人たちの苦労って考えたことある?一方的な主張だけでは制度は成り立たない。
彼女には「スケートのために子供を諦める」という自由もあったのだ。それを諦めなかったのは彼女自身の選択だ。子供もスケートも諦めたくないのなら彼女の好きにすればいい。それは自由だ。それを「自分は子供がいるから周囲の人間は自分に気を遣って当たり前、自分が好きに行動して当たり前、誰かを巻き込んでも当たり前」と悪びれもしないから批判が噴出したのだ。
母親や出産を神聖視する精神を利用して、子供がいることを免罪符に好き放題する人間。個人的には最低だと思っているが、安藤美姫はそういう生き物になってしまったように見える。不思議なほどの開き直りもその結果だろう。なのにまだ「女の子」を強調するあたりがどうにも…。子供を生んだらいろいろ許されると思ったのだろうな。関係ないからそれ。

それでもお子さんを責任持ってそれなりに育てているのならスケーターとしてどれだけ応援できなくなってもまだいいだろうと思ったが、お子さんの自立を促す目的だと思われるものの「だって乳児でしょ?」と突っ込むしかない子育て論を目にしてしまいもう擁護の余地なしだと思った…。お子さんがぐれないことを切に祈ります…。

観客もそんな安藤さんに既にウンザリしていたのか、思った以上にスタオベが少なかった。それどころか白けた空気が漂ってすらいました。でも仕方がないと思った。本当はみんな祝福したかったはずだ。だけどそれまでも、そしてその後も、あの立ち振る舞いではファンの心が離れてしまっても仕方がないと私は思った。本当はこんなことになって欲しくなかったが。
ジョニーの旦那さんは隣の女性に付き合わされたのか一緒にバナーを振ってましたが、きっとジョニーが安藤さんと仲がいいからでしょう。そんな人たちもいたから良かったけれど、日曜日に私の隣の隣に座ってた人なんて彼女の演技の時だけ席を離れていた。ファンが写真でも撮りに行ったのかと思ったけど、そんな許可を得ているファンならもっと近くで見てるだろうし、あまり考えたくないけど彼女の演技を見たくなかったファンなのかも…。それってあまりにも強烈な「拒絶」だ。

ナンシー関ならこの騒動を的確に斬ってモヤモヤを一掃してくれたんだろうな、などと叶わぬ夢を抱きつつ、以下次号。