うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

All Japan Medalist on Ice 2013⑨

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

usagipineapple.hatenablog.jp

 

休憩時間終了後、第二部がスタート。オリンピック代表が登場するのはここから。

まずは高橋成美木原龍一。成美ちゃんがトランとペアを解消し、木原君とペアを結成した時は本当にびっくりした。あれからまだ1年も経っていない。木原君は昨年の全日本はまだシングルの選手として出場していたはずだ。
正直、世界のレベルにはまだ程遠い。団体戦では最下位候補だろうし、個人戦でも状況は変わらないだろう。それでもこのペアには、応援したいと思わせる何かがある。それは木原君のひたむきさゆえかもしれない。過去のメダリスト・オン・アイスで見た彼は、観客を楽しませようとするユーモアに満ちた好青年だった。今回の団体戦のために無理矢理作られたペアではなく、日本のペアの歴史を塗り替えるような選手になっていって欲しいと思います。

アンコールを促すナレーション。やっぱり代表は全員アンコールがあるのね。
そんなわけでレ・ミゼラブル。トランと組んでいた頃はあんなにイキイキ滑っていた成美ちゃんが、今は別人のように見えるのは仕方ないことかもしれない。それでもいつか、あの成美ちゃんが戻ってくると私は信じているよ。オリンピック頑張れ。

アイスダンスの代表、キャシー・リードクリス・リード。すっかりお馴染みですね。
競技もそうだったけど、このエキシビションプログラムも和風。なかなか熱い演技で良かったです。クリスの膝にプロテクターがなかったのでちょっとホッとした。ネーベルホルンで「死んでもいい」と思ったというクリス、かっこよかったなあ。団体戦の意義は正直よくわからないけど、彼等が命懸けで手にした出場枠を無駄にしないように、しっかり応援したいと思うんだ。

会場の空気がガラリと変わる。でもいつものショーの、アイドルを迎えるような熱気とはやはり少し違っていた。安堵感。みんな彼を待っていたんだ、そんな空気がそこにはあった。
高橋大輔。昨日までの3日間散々泣かせていただきました。
海の上のピアニスト。うーん、このプログラム苦手なんだよなあ。ぴんとこないまま演技が終了しそのまま座っていたら、周囲が総スタオベ状態で、全っ然前が見えないでやんの。仕方ないからスタオベした。高橋君ゴメン(汗)。
アンコールはマンボね、どうせマンボでしょ、とっととおやんなさいよ(←楽しみにしてる)とワクワクしてたら、
eye!まさかのeye!よっしゃああああああ!
やっぱりいいプログラムだわこれ。もうめっちゃくちゃ盛り上がる。今度は自発的にスタオベした。高橋君許せ(汗)。

続いては村上佳菜子。彼女らしい明るいプログラム。夏のショーではイマイチかなと思っていたプログラムだけど、今日は抜群に良かった!無事に調子が上がってきたようでホッ。
アンコールはショートプログラム、だよねこれ。これも気合いが入ってた。彼女の良さは、エネルギーが身体の内から弾け出すようなところだと思う。生きている、って感じがするんだよね。
アンコールともどもスタオベ。このあたりから最後までずーっとスタオベです。

第二部の真打ち。毎年毎年、メダリスト・オン・アイスに出場できるかどうかを心配していた彼が、今年はオリンピック代表として堂々と紹介される。感無量。
町田樹。我らが広島の星。

白夜行」の物語が終わるのはクリスマスイヴ。だから僕がこれを滑るのも今日が最後です、というナレーションが流れると会場からは悲鳴が。私も叫んだよ。マジか!まさかのラスト白夜行。これは一瞬たりとも見逃せない。
試合が続き、目に見えて疲労が溜まっていた町田君。決して完璧な演技ではなかったけれど、これが最後だという熱い想いみたいなものが一貫してその演技に流れていた。ラストは氷に寝転んだまましばらく起き上がれなかったし、アンコールの拍手が鳴り止まない中、ティッシュで汗を拭っている町田君は、涙も拭っているように見えました。

…この演技を機材トラブルだかなんだかで最後まで録画できなかったフジテレビ、はっきり言って謝って済むようなレベルではないと思いますが。白夜行の余韻に浸りながらふと会場に設置されていた大型モニターを見上げると、放送休止の時間帯に表示されるカラーバーみたいなのが映ってて、そのあとすぐメダリスト・オン・アイスのロゴに変わったから変だなとは思っていたのですが…。
お茶の間では「TBSのドラマだから放送できなかったのでは」なんて憶測が飛び交ってたらしいけど(笑)、会場の観客はまさかそんなことが起きているなんて誰も気付いてなかったと思います。この目に最後の白夜行を焼き付けることができて本当に良かったと思う反面、せっかくの晴れ舞台を映像という形で残せなかった町田君に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。いや謝るのはフジテレビだけどな。
しかしまあ、会場では熱い演技を堪能できたんだし、どうしても見逃したくない演技があるならば、やはり時間とか様々なものを調整して会場へ足を運ぶべきなんだなと痛感した。すべてにおいてそうすることはもちろん難しくても、できる範囲で努力は必要かもしれない。

アンコールは「エデンの東」。火の鳥は長岡で見たけどこれは生で見たことがなかったので感激。町田君の演技の特徴って、一言で言うと叙情性、かなあ。

もしかしたら現役の彼女を生で見られるのはこれが最後かも、と思うと感慨深かった。浅田真央
金色のシンプルな衣装。昨年のメリーポピンズとは打って変わったプログラムに、彼女はすっかり大人になったんだな、と実感する。
真央ちゃん見るの1年ぶりのはず。まるで氷の上を羽根が舞っているような軽やかなスケーティングに感嘆しました。氷から少し浮いてるみたいに感じた。すごい。
アンコールはラフマニノフのステップ。これが、これが見たかったのよ私は!←いまさらチケットが取れなかったことに涙
しかもフィニッシュが自分の目の前。ものすっごく喜んだのに前の席の人の頭が思いっ切りかぶった。うおおお、うおおおおおおお(血の涙)

そして最後は全日本の覇者。羽生結弦
おお、この衣装は「花になれ」じゃないか、久しぶりだな。着物のようなデザインのこの衣装、羽生君にとてもよく似合う。
笑顔で歌いながら滑っているのが見えました。気持ちのこもった、とてもいい演技だった。羽生君なりにチャンスをつかめなかった選手達の想いもオリンピックへ連れて行こうとしているような、打ちのめされても打ちのめされてもでもそこに希望があるような、そんな演技に感じました。

アンコールはすっかりお馴染みのショートプログラム。不思議と飽きないのがすごい。ジェフの振付師としての才能に驚愕する。
しかし羽生君がこんなに早く駆け上がっていくとはなあ。プルシェンコの後継者が日本から生まれるとは思っていなかった。この時は出場が決まってなかったけど、プルシェンコと羽生君が最後の最後にオリンピックで対決するということに「運命」を感じずにはいられない。これは神が定めていた未来なのだ、きっと。

結局行わないのかと思い始めていたインタビューコーナーがここで始まりました。男子の代表3人がキス&クライに並びます。
町田君が喋ろうとすると何故かクスクス笑いが漏れる会場。発言に期待を込めての笑いだと思われますが、今回は別に変なこと言ってなかったのに(泣)失礼過ぎる(泣)
でも各種迷…名言について「言っちゃったよ、と思うことがある」みたいなことを笑いながら話す町田君はすごく面白かったので私も爆笑させていただきました(笑)
今年は野次を飛ばす人がいなくて安心した。近くにいなかっただけかもしれないけど。ファンの行いは選手に跳ね返ってくるんだと、今回の全日本を見ていて思った。高橋君のことが本当に好きなら、ほかの選手を貶めるようなことはやめて欲しい。それは応援でも、愛情でもない。

ラストを飾るのはこの人、鈴木明子。何度も生で見たエキシビションだけど、ますます磨きがかかったような気がした。
アンコールはショートプログラム。この曲やっぱり反則。見られて良かった。

今度は女子の代表3人でインタビューコーナー。3人が並ぶと衣装の色が信号機のようで気になって仕方なかった(笑)。
ところで、ペアとアイスダンスの代表のインタビューは無しかい。オリンピック代表なのに?団体戦の結果は彼等にかかっているというのに、失礼過ぎるだろうフジテレビ…。実は別に収録してました、とかいう展開はなかったんでしょうね、どうせ←地上波の録画はまだ見てない

以下次号。