うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

Fantasy on Ice 2014 in Makuhari⑩

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

usagipineapple.hatenablog.jp

 

そして本命登場。ステファン・ランビエール

黒いズボンに、赤い、ハイネックのぴったりしたトップス。黒い肘当てがついてるのが正直あまりセンスがいいとは言えないけれど、ステファンらしいシンプルな衣装。

曲は「The water」。いつものように動画を見ないで幕張に臨んだ上、今日のこの日まで彼の生の演技でしか聞いたことのない歌なのですが、どうにも頭にこびりついてしまうメロディで、演技を思い出すたびに頭の中をぐるぐる回ってちょっとウザい(笑)。

暗い水の底を覗き込むような、どこか不安を感じさせる演技。ステファンの身体はまるで五線譜にたゆたうように、生暖かな水のように氷の上を「流れて」いました。一切の動きが水の流れるようにとどまることのないプログラム。とてもステファンらしい演技。でもこれまでに見たことのないステファンの演技。

ステファンだけ違う競技をやっているようでした。「別格」という言葉がこれほどステファンに似合うと思ったのも、息をするのも忘れるくらい見入ったのも久しぶりかもしれない。スタオベの後倒れ込むように椅子に座って、この人のためだけに高額なチケット代を支払ったとしても全然惜しくないな、とため息をつくばかりでした。

ひとつだけ気になったのは髪の長さ。夏はいつも短くしてしまうのに、今年は切らないで来日したらしい。でもかなり長いこと切ってないみたいで、さすがにそろそろカットした方がいいんじゃないかというボリュームになりつつあった。スピンでは特に目立つ。カザフスタンから直接日本に入ったんだから日程に余裕あったろうに、空いた時間で髪を切れ、日本の美容院ならきっとうまくカットしてくれるから、と私とAさんは言い続けておりました(笑)

ちなみに前の席の人はステファンに興味がないらしく、あまり前のめりになることもなかったのですが、それでも邪魔なのは邪魔でした。そんな私の気持ちを知ってか知らずか、その人の頭を綺麗によけて演技してくれたステファンにはグッジョブ、と叫ばざるを得ません(笑)。

タチアナ・ヴォロソジャール&マキシム・トランコフ。土曜日はステファンの演技の衝撃であまり印象に残らなかったけど、日曜日はその美しい演技に思う存分酔いしれました。ラフマニノフかな?有名なクラシックのとても美しい曲。さすがオリンピックの金メダリスト、と唸るしかない圧巻の演技でした。幕張公演にしか出演しないのがとても残念。

再び郷ひろみが登場。とても大切な曲だと言って歌い始めたのが「このメロディーだけは」。これも知らない曲でした、すみません。
郷ひろみひとりがステージで歌い始めたせいか、ひろみワンマンタイムと思い込んだらしい人々が一斉に席を立つ。おそらくはトイレだろうけど、自分が今まさに歌ってるのに平気でトイレに立たれる、という経験はひろみの長い芸歴でもなかなか経験してこなかったことではないだろうか。色々理由あるんだろうけど、やっぱり失礼だよなあ。

しかしひろみワンマンタイムなどではもちろんない。歌の途中で高橋大輔が登場。そう、郷ひろみ高橋大輔のコラボレーション。
天井から下りてきたミラーボールがリンクに鮮やかな色を照らし出す。まるで星の海を高橋君が舞っているようだ。とても美しい演出。

高橋君のコラボレーションと言えば、昨年の藤井フミヤとの「Another Orion」があまりにも良かったので、それと比べると今回はさほど印象に残りませんでした。ごめん高橋君。
それよりも気になったのが例の客。視界不良なのは言うまでもないが、どう考えても今、今まさに高橋君を撮影したよね?としか思えない携帯の画面を隣の家族に見せる女の子。

撮影禁止ですけど?!てかこれはスケートに限らず映画やらコンサートやら各種イベントでは常識じゃね?

しかしその後シャッター音まで聞こえた。誰のカメラかはわからなかったが明らかに近い…。
第一部はこの高橋君の演技で終了でしたが、さすがに見かねて休憩時間に通りかかったスタッフに写真撮影をしていたっぽい客がいたことを知らせました。前のめりも、退屈そうにモゾモゾしてるのも、後ろが我慢すれば済むようなことはともかく(本当はものすごく迷惑だけどね!)、写真撮影は論外。手荷物チェックが厳しくなったり携帯の使用すら禁止されたり、様々な制約がアンタらみたいな客のせいでさらに強化されるんだよ。クソ迷惑。

しかし席に戻ってくると子供たちがお菓子食ってるのを目撃する…。たぶん飲食禁止って書いてあったよね…?普通禁止だし。
前のめり、ポニーテール、カチューシャ、写真、飲食…。禁止事項を次々制覇していくこの一家(正確にはお父さんはほぼ気にならなかったので残りの3人)にひたすらウンザリさせられて土曜日は終了しました。最悪でした…。

ちなみに土曜日の休憩時間は通路でAさんとお話していたのですが、いつもパンフレットのいちばん最初に載っているおじさまが通りかかるのを目撃。ショーの度にほぼ必ず見かけるんですけど。主催者だから当たり前と言えばそうなんだけど、いくら主催者でもこんなに毎回見かけるってどういうこと。謎すぎる(笑)

以下次号。