うさぎパイナップル

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Fantasy on Ice 2014 in Toyama⑦

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓usagipineapple.hatenablog.jp

 

照明の落とされた会場。ステージと氷上、薄暗がりの中にふたつの人影が見える。
ステージ上の人影はサラ・オレイン。この度の富山公演で生歌を披露する歌手。「庭の千草」のメロディにのせて、美しい歌声が氷の世界に響く。
氷上の人影は高橋大輔。一輪の花を手に、サラの声だけが響く世界に滑り出してくる。歌声と氷を削る音だけの静謐の世界。そっとサラに花を差し出す高橋君。
観客を一気に異世界に引き込む、素晴らしい演出。ジェフとオーサーの作品なのでしょう。さすが。
しかしこのとても美しい演出をぶち壊す、黄色い悲鳴と笑い声にはゲンナリ。高橋君が客席の近くを通る度に悲鳴が上がり、その声を聞いた別の観客が笑う、というダメ連鎖。全公演こうだったのでものすごくガッカリ。

高橋君の姿が見えなくなり、いつもの音楽が流れてくる。静かに開かれた異世界への扉の向こうに広がる、光と音の華やかな舞台。
群舞スケーターのあと確か最初に出てきたのがナム・ニューエン。軽快に登場したあとステージ正面の観客をウインクしながら指差して去って行ったが、
指差し正面でいただきましたー!
ヤキメンコがバク転で飛んでくる着地点も100%私の席付近で、ものすごい迫力。やっぱり今回の席ものすごーく近い。表情までバッチリわかる近さ。これはいつものショーの何倍ものコストパフォーマンスである。しかも翌週開催される新潟公演はステージ正面席を一般客が買うことはできないので、正面の位置でオープニングを堪能できるのは貴重。素晴らしい。

なんかものすごく動きのいい人がいると思ったら高橋君でした。歓声もすごい。でも誰よりすごかったのは羽生君だった。地割れのような歓声。こんなすごい歓声初めて聞いたかも。オリンピック金メダリスト、という存在の力。元々羽生君は人気があったけど、オリンピックでその人気が頂点に達した感じ。
その反面、外国人スケーターへの歓声は全体的に少々控えめだったようでした。私の周囲ではどの選手にもいつものように大きな歓声が上がっており気がつきにくかったですが、何となく前の方と後ろの方との反応の違いは感じました。そう言えばステファンのプレゼントボックスもいつもより中身が少なかった気がする。ジョニーもステファンも競技に出なくなって久しいし、アイスダンスは日本でほとんど放送しないし、何となくテレビで見る程度の人には知名度が低いのでしょう。反対に、現役選手のフェルナンデスには以前よりも歓声や国旗が増えてる気がしました。

オープニングが終了すると個人演技へ。トップバッターは今井遥。幕張と同じマラゲーニャでした。近かったので衣装のデザインもよく見えた。やっぱり素敵な衣装。

2番手はハビエル・フェルナンデス。昨シーズンのショートプログラム。抽象画みたいな衣装と気の抜ける音楽。まさかこれを見られるとは(笑)。でも生だと、フェルナンデスの鍛えられた肉体や技術の高さがよくわかり、テレビで見るよりずっと迫力のあるプログラムでした。

続いては「史上最年少のスケーター」が登場。ベビーカーに乗って登場した赤ちゃん。でもどう見てもベビーカーから体はみ出してるしムキムキ(笑)。そう、その赤ちゃんはセルゲイ・ヤキメンコ!
いつもオープニングやフィナーレだけで単独のプログラムは持たなかったヤキメンコと群舞スケーターが、こうやってひとつのプログラムを演じるのは初めてのことだと思う。出世したなヤキメンコ。
ヤキメンコの両親役で登場したスケーターのほかは、群舞スケーターは皆赤ちゃんの格好。白いオムツに帽子におしゃぶり、女性スケーターはかわいいけど、同じ格好のヤキメンコは頬紅も真っ赤で子供が泣き出しそうなレベル(笑)。その姿で何度も何度もバックフリップで飛んでくるのである、私の目の前に。どうやら着地点を私の席のあたりに決めているらしい。所謂「ドヤ顔」を一生分くらい見た(笑)。この席は「ヤキメンコ席」に決定!
プレミア席の目の前をスケーターが走り抜けて行ったり(日曜日昼公演はこれも目の前で堪能)、着地に失敗した(フリですが)ヤキメンコに水をぶっかけたり、とにかく騒がしいプログラムでした(笑)。でもこういうコミカルなのってショーには必要ですよね。それは痛感。お客さんにもすごくウケてました。こんな早い段階でリンクに水を撒いていいものなのだろうか、とそこは気になったが。
しかしホント、ヤキメンコ席だったな。どうやら私はヤキメンコを見に富山に来たらしい(笑)。一生分見たと思う(笑)。

以下次号。