うさぎパイナップル

ただ、書くことが好きなだけです。

ロステレコムカップ2017雑感③

さて、女子でございます。こちらも初戦から燃えるメンツですね!

番組はいつものように煽りから。男子のフリーも放送されるので羽生君についての内容が流れるが、初めて見る映像も多く煽りといえども貴重な情報である。この辺りは昔と全然スタンスが違う気がする。晴明神社って10年くらい前に行ったっけなあ。ルッツ練習の歴史が流れた際のBGMがロミオとジュリエット!ここでこれを流すなんて、テレ朝も立派なガチのスケートファンになったのだなあと←何だよその感想(笑)

てなわけで女子ショートプログラム。とっくに結果は出ていたので比較的のんびりと視聴。

坂本さん。プログラムは『月光』。
レイバックスピンから始まりステップへと流れ、ジャンプはすべて後半。前半はスローに、テンポが早くなる後半に畳み掛けるようにジャンプを跳ぶという音楽にピタリと合ったプログラム構成は素晴らしく、水面を流れる月の光のようでとても素敵だった。しかもノーミス。素晴らしいグランプリシリーズデビュー。何となく演技が好きだなと思って見てた選手なので嬉しかったです。

コストナー。この曲は『Ne me quitte pas』か。セリーヌ・ディオンが歌ってるバージョンなんてあるのね。この曲と言えば私にとってはどうしてもステファン。彼はこの曲で現役を終わったので(エキシビションだが)、彼女も最後のつもりなのかなあ、なんてちょっと心配になった。
赤い衣装はシンプルだが実に素敵で、さすが衣装に定評のあるカロリーナである。単純に彼女のスタイルがいいだけかもしれないが。何着ても映えるんだろうな…。
スポーツと言うより劇場で上演されている舞台のようだった。滑りも美しく人より行っている要素が多く見えるほど。
しかし30才になってたのか。こんなに長く現役を続けるとは思わなかったな。彼女の半分くらいの年齢の選手たちがひしめく中、さらりとノーミス演技をやってのけてしまう衰えの無さに驚嘆した。

第1グループの選手は彼女たちふたりだけが流れたのかな。6分間練習の様子を挟み、第2グループの演技へ。

ベル。プログラムは『シカゴ』。動きが曲によく合っててスピード感もあり小気味良く楽しそう。笑顔もかわいい。つられてニコニコ見てたらあっという間に終わってしまった印象。
最初のジャンプは詰まった感じだったがあとは良かったと思う。わずかなミスでこの差が出てしまうのか。女子は本当にひとつのミスも許されないな…。

樋口さん。素晴らしい!プログラムも彼女にぴったり。身体のエネルギーがほとばしるようだ。見ていて楽しく、あっという間に終わってしまう。ステップ最高。
ジャンプノーミスかと思ったら回転不足とエッジエラーがあったのか。それだけであの点になってしまうなんて、女子の戦い厳し過ぎる…。

ラジオノワ。昨シーズンと同じプログラムかな?彼女のイメージに合ってる気がするしなこれ。スカートふさふさ。
コンビネーションのセカンドジャンプにミスがあった以外は安定したいい演技に見えた。わかってはいるがロシア層厚い。オリンピックどうなるの…。

未来ちゃん。ノクターントリプルアクセルは素人目には決まったように見えたんだけど、回転不足なんですね。織田君さすがの指摘。
コンビネーションもルッツも転倒で残念…。衣装がとても素敵だった。

メドベージェワ。彼女もノクターン。同じ曲が続くとは。
閉じた目を開くと彼女の世界が始まる。もはや当然のようなノーミス演技、圧巻。普通に彼女に得点で負けてしまう男子選手いるよなこれ…。
アニメ好きなのはお母さんの影響とは初耳だった。ユーリのクッションをふっつーに使ってるの見て相変わらずガチだなと思いました(笑)。

続いて男子フリー。女子の録画放送が終わったと思ったら第2グループの6分間練習から「LIVE」の文字が!俄然緊張してきた!やっぱり生放送に勝るものはないね!

6分間練習でいいジャンプを決めまくる羽生君。ルッツは決まらなかったが、出来のいいジャンプは本番に取っておけば良いのだ。どうやら恒例になったらしい選手たちの挨拶も行われ、緊張感はこれ以上ないほど高まってくる。

第1滑走はミーシャ。まずはトリプルアクセルの大技コンビネーション。最後は2本のダブルアクセルで締める。4回転こそ入っていないが、ノーミスの素晴らしい演技。お辞儀までも爪先まで美しい。『タイスの瞑想曲』は女子が好んで使う曲というイメージがあるけど、これだけ柔らかく滑れてしまうミーシャはすごいな。

コリヤダ。エルヴィス・プレスリーメドレー。プログラムは正直ツギハギ感が凄かったけど、世界的な人気を誇ったプレスリーだし、会場盛り上がりそう。
4回転ルッツもサルコウも転倒、最後のトリプルルッツも転倒。でもよく挑んでしっかり回った、4回転。おかげで技術点がすごいことに。

ヴァシリエフス。前半はまったくジャンプが決まらなかったが、後半に入り段々と立て直し最後は別人のように生き生きと滑っていた。ステップが実に素晴らしく、全体的に洗練されて気品のある演技で見応えもあった。ショートプログラムではまったく思わなかったけど、フリーはステファンっぽい動きが多かった気がする。スピンも独創的で、これは会場も沸くだろう。観客を惹き付ける力はあると思うので、今後はジャンプが課題か。
解説がステファンの話を色々してたっけ。そうそう、ファイナル連覇してるんだよねステファンは。あのオリンピックシーズンのファイナルで真央ちゃんが優勝したくらいからだよねえ、こんなにフィギュアスケートの番組が放送されるようになってきたのは…。もう12年も前なんだな…。

アリエフ。前半は好調だったのだが後半のジャンプで3度の転倒…。ジュニアからシニアに上がったばかりだそうなので、やはり体力面などの差は大きかったのか。最後の方はスピードもなかったと思う。振付などもただこなしている印象だったが、シニアの試合にも慣れてその辺りの壁を越えられれば見応えも出てくるかな。

羽生君。生放送なので御守りを握りしめて祈りながら見ました。
まずは4回転ルッツ。降りた!沈み込むようなギリギリの着氷。だがスローで見ると高さも回転軸の美しさも素晴らしく、確かに加点されてもおかしくないかも。着氷の印象ってどうしても強いけど、それだけがポイントではないんだな。
ループはルッツで消耗したか。しかし抜けや転倒よりはいい。良い判断。
トリプルフリップは軽々と、ビールマンスピンも入る。オータムクラシックでは手袋してなかったから外したのかな、それとも外すから手袋してなかったのかな。ステップは見たことのない動きもありハッとした。私は羽生君に晴明の影が重なるいいステップだと思ったが、レベル3。
演技後半。4回転サルコウも沈み込むような着氷だがよく持ちこたえた。続くトゥループは2回転になってしまったが、4回転トゥループのコンビネーション、さらにトリプルアクセルのコンビネーションは素晴らしい出来。この時点でコンビネーションがひとつ足りないので、最後のジャンプは伝家の宝刀トリプルアクセルだろうしここでリカバリーするか、と一瞬思ったが、そうか振付的にコンビネーションを跳び直す時間はないんだ。すぐにスピンに入るから。ここが今後の課題か。
確かにミスはあった。だがそれ以上にものすごく価値のある演技だったと思う。だってあの羽生結弦が4回転ルッツを実戦に投入してきたんだぞ。これで彼の最強の武器・トリプルアクセルを確実に2回跳んでくることになるぞ。私が選手だったら「もう無理。ぜってー勝てないから引退します」って逃げ出すくらいの脅威だぞ。
2位は2位だし本人にとっても悔しい結果だろうけど、正直主眼はそこに置いてないと思った。この大会で彼が得た収穫はあまりにも大きい。ここに気付くかどうかで、今回の彼の演技への評価は随分変わるのではないか。熱心なファンは誰も心配していないようだ。これが答えだろう。それに、グランプリシリーズの初戦で勝てないのは完全に恒例行事となりつつあるし(泣笑)。やたら強い印象のヨーロッパの大会ですら勝てなかったとは…。ジンクス恐るべし。だがジンクスはまたも彼に強力な起爆剤を与えた。いい予感しかしない。例年に比べたらずっと仕上がりも早い。痺れるようなシーズンの幕開けだ。

最終滑走、ネイサン。ルッツもフリップも軽やか過ぎて4回転に見えない…。すげえ。4回転だったはずのトゥループは珍しく2回転に。コンビネーションジャンプでも2回転のトゥループを跳び、さらにトリプルアクセルのコンビネーションでも跳んだため、トリプルアクセルセカンドトゥループが3回目のダブルトゥループとしてザヤックルールに抵触。なのでコンビネーション扱いにならないのかなと思ったら、ザヤックでもコンビネーションとは認められる様子。これは大きかったかも。うーん、勉強になりますね。
プログラムはショート程の吸引力はなく、ちょっと間延びしてるというか、ジャンプを跳ぶためのプログラムという感じがまだするので、その辺がシーズンを通してこなれてくればとんでもないことになるんじゃないかという気がした。彼はジャンプのミスが少ないし今後も安定して強そうだ。

以上で男子は終了。ノーミスしてたのはミーシャだけ?まだシーズン序盤だしみんなこんなものでしょうか。しかしシーズン序盤から熱過ぎる。一体何本4回転が飛び交うのですか…。そして生放送最高でした。今シーズンの羽生君はもしかしてずっと生放送で見られるかな。ああ、テレビの前で呼吸が止まる日々が始まる←今回も必死で見過ぎて息できなかった、ステファンが羽生君とネイサンをリンクサイドで見てたのにもまったく気付かなかった程集中してました…

てなわけで次回でラストです。よろしければまた明日お会いしましょう!