うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

Fantasy on Ice 2015 in Shizuoka①

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

usagipineapple.hatenablog.jp

 

初めにお断りしておきます。今回の日記はショー開催から1年以上経ってから執筆しています。実は半分以上書いたところでデータが全て消滅してしまい、自分が色々ゴタゴタしていたことも手伝って、その後半年以上放置してしまいました。書きたい気持ちはあれども、あまりにも時間が経過してしまったし、色々悩んでいたこともあり、このままフェードアウトしようかと思い詰めておりました。
でも私にとって書くことは、誰かや何かと繋がる唯一の手段であって、孤独の時にあっても脳内だけで世界を構築していける最高の気分転換であって、止めてしまうことができないものなのだと思うようになりました。そもそも書くことが好きなのですよね。自分の中で区切りをつけるためにも、何とかして書き上げたいと思っております。今しばらくお付き合いいただければ嬉しいです。

と言っても、さすがに1年も経ってしまうとほぼ覚えていないんですけど(笑)、書いてるうちに思い出してくることを祈りつつ進めていこうと思います。

2010年に復活して以来(昔同じ名前でショーが行われていたことがあった。その頃はキャンデロロをメインに据えたショーだったらしいです。私は行ったことがありません)毎年開催されてきたファンタジー・オン・アイス。年に1度しか開催されないこともあれば、3都市で大々的に行われたりとその年によって変化のあったこのショーですが、2015年は何と4都市での開催となりました。幕張、静岡、金沢、そして神戸。前川清←ネタがわかる人はいるのか
恐るべし羽生結弦人気。どう考えても羽生君の影響ですよこれ。福岡でしか開催されなかったのに余裕で当日券が買えた2013年と、3都市で開催されたのに当日券がまったく買えなかった2014年の間に何があったのか考えれば一目瞭然。そう、ソチオリンピック。羽生君は2010年からほぼ毎回のように出演しているこのショーのレギュラーみたいなもので、ついに金メダリストの称号を得た彼を看板に据え、規模を拡大しようと主催が考えるのも当然と言えば当然と言えるでしょう。

だがしかし。4都市ですよ、4都市。さすがに全部は行けませんよ。行くつもりだったけどさすがに費用が捻出できませんでしたよ!(血涙)
そんなわけで、家から一番遠い幕張公演を断腸の思いで諦めました。ステファンが出演しなかった2011年の金沢公演をパスして以来、私がファンタジー・オン・アイスに行かなかったのはこれで2回目。たったの2回目です。どれだけ悔しかったかご理解いただければ(血涙)。
7時に家を出て22時近くなってやっと家にたどり着いたりしてるのに最低限の生活しかできない収入しか与えられない(月の手取りが15万いったことあったっけ?な世界)、という現実にいい加減疲れ始めていた当時の自分にとって、その悔しさはとても大きなものでした。それに加え、もっと質素な暮らしをしろ的なことをこの頃よく言われていて爆発してしまいそうなほど嫌な思いをしていました。私の貧困の直接の原因はフィギュアスケートではありません。あまり似たような経験をしてる人がいないので、理解してもらうことは難しいとは思うのですけどね。親の建てた家に住んで親の作ったごはんを食べて、仕事以外は何にもしなくてよくてたいした趣味もない、誰かの庇護の元そもそも金もエネルギーも使うことがないような人間が、他人の生活に口を出すだけのどれほどのことを知っているのか、私は純粋に問いたかった。楽で贅沢な暮らししか知らない人間に、底辺で生きて来ざるを得なかった人間の何がわかると言うのでありましょうか。徹底的に節約しながらの自活が、質素な生活ではないと言うのでしょうか。ねえ。正直ぶん殴ってやりたいと思ってました…。
ほとんどの人の言う「金がない」は「金を使いたくない」であって、実際に生きるか死ぬかのレベルで金に困ってる人なんてごくわずかなんですよ。しかもそんなレベルで困ってる人の方がずっと誰かの助けになろうとしてくれさえする。貧しいものに対する上から目線は無知という残酷な無邪気さゆえのものなのかもしれないけれど。でも。苦労させることなくあなたを育ててくれた環境に感謝し、自分とは違う地平に思ったよりずっとたくさんの人が住んでいることを、少しでもいいから知って欲しい。「あなたのために言ってあげてるの」という、親切に見せかけた「理解できない不快なものへの排除攻撃」に遭うたびに、身体中を鉄の棒で殴り付けられているような気持ちになってきた私の心からの願いです…。
なんか話が逸れましたが、結論を言うと健康で文化的な生活が送れてなかったということですね(泣)。どんなに切り詰めたところで収入が少なすぎたらどうしようも…。私には文化的な生活がいちばん大事なのに(泣)。それにたぶんスケート行ってなかったら別のものに大金使って精神安定させるだけですからね私…。愛を求めても得られない人間はそれをお金で買う以外手に入れる方法はないのですよ。人によってそれがブランドバッグに変わってみたり、居酒屋での一杯になってみたりするだけ。

話を戻して。幕張を諦めることは早い段階で決めていたのですが、実は静岡も初めは行かないつもりでいました。勿論費用的な問題です。交通費など旅費の額を考えると、金沢と神戸に集中して観賞した方がいいだろう、と考えていたのですね。
でも、会場によって出演者が微妙に違うことも多いし、演目を変えるスケーターも時々います。一度も行ったことのない静岡という土地にも興味がありました。交通網的には中国地方から行きづらいはずの静岡ではなく幕張を諦めることにしたのは、昨年も開催された会場であり、しかも音響がイマイチで私としては良い印象がなく、さらに昨年に続いてだと新鮮味がなかったというのも理由としてあります。
そんなこんなで、清水の舞台から飛び降りるつもりで静岡の先行に申し込みました。結果、日曜日公演だけですが無事にSS席が確保できてひと安心。土曜日も行きたいけどどう考えても予算的に無理だよなあとほぼ諦めていたら、どうしても前の方で見たくて初めてプレミア席に申込をした神戸の最終公演が、思いっきり外れてSしか取れず、よく見たらプレミアとSの差額が静岡のA席とほぼ同じ金額、しかもほかの地域の公演はほぼ完売だったのに静岡だけはまだ購入可能、という予定されていたかのような(笑)事態が発生したではないですか。とてもとても悩みましたが、結局思い切って買ってしまいました。土曜日夜公演、A席のチケットを。もうこうなったら何とかするしかありません!レッツ自転車操業!←今更感

こうして予定外に行く公演を増やしてしまった私は、高速バスによる弾丸0泊ツアーの計画を大幅に修正せざるを得なくなりました。時間もお金も無駄なく使えるよう徹底的にシミュレーション。その結果、行きは高速バスを乗り継ぎ、帰りはJRの在来線と高速バスを乗り継ぎ、という超ハードなスケジュールに大決定(笑)。過去のスケート行脚の中でもベスト3に入るくらいハードでした…。詳しくは後述。
さらに、土日両日とも見るということは静岡に1泊しなければなりません。慌ててホテルを探すものの、会場の最寄り駅である愛野のめぼしいホテルは当然のように取れず、結局浜松に決めました。新幹線の駅としては浜松より掛川の方が愛野に近く、その辺りにホテルを取る人が多かったようなのですが、私は新幹線を利用しませんでしたし、西日本から掛川へ向かうと愛野を通り過ぎてしまい、結局少し距離を戻る羽目になってしまうのです。そして利用する高速バスの終点が浜松であったことも決め手となりました。
色々見比べたのですが、結局まったく初めて行く土地ということで迷わないよう駅の近くのホテルに決定。少々お高かったので悩んだんですけどね…。でもこれまでの経験から、ホテルと交通機関ならホテルにお金をかけた方が満足度は高いような気がします。そもそも近年の外国人観光客の増加でホテルの価格は全体的に上がっているようです。土曜日の宿泊でしかも近くで大きなイベントがあったりする場合ともなると、微妙なビジネスホテルにも関わらず随分なお値段になってることもしばしば。皆様、旅行は是非お友達と行きましょう。それなりのホテルはそもそもひとりで泊まるような価格設定になっておりませんよ(泣)。

以下次号。