うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

世界選手権2018雑感④

女子の放送が終わったあとにゆっくり昼寝して男子の放送に備えるつもりが、結局一時間半くらいしか眠れないまま放送時間を迎えてしまいました(汗)。女子が始まる前にもろくに寝てなかったので明らかに睡眠不足なのですが、何故か眠くならなかった。女子の展開が衝撃的過ぎて興奮状態から抜けきれなかったのかも…。

その放送は公式練習の様子から。今整氷中のはずだしな、煽りとCMも今のうちにまとめて流すがいい。いやあ生放送ってほんとにいいもんですね←もうこのネタ通じない層とかいるんかのお(汗)
そうこうしてたらCMの間に第3グループの挨拶が終わってて無念。オープニングも流れてさあテンションマックスです。てなわけで男子フリー!


13:アレクサンドル・マヨロフ
すっかり渋いおっさんに…、ってまだ26歳だってば(汗)。ジャンプの抜けや着氷乱れもありパーフェクトではなかったが、最小限のミスだったように見えた。オリンピックは何故か出場できないという話になり残念に思っていたが、その悔しさは晴らせたかな。このよくわからない編曲と個性的な振付がスウェーデン…。


14:友野一希
落ち着いてるように見える。これはいけるんじゃないか?
サルコウのコンビネーションにはオーバーターンが入ってしまった。でも決まった単独のサルコウは美しい。アクセルのコンビネーションも決まった!素晴らしい出だし!
後半もすべてジャンプ成功。しかもまったくスピードが落ちない。動きは小気味良く、指の先まで明るい楽しさが詰まってる。画面越しからも伝わる観客の興奮。家庭内スタオベ!!!羽生君の怪我、無良君の引退で急に回ってきた代表の務めを十二分過ぎるほど果たす、最高に最高の世界選手権デビュー!!


15:パウル・フェンツ
アクセルのコンビネーション高い。空に飛んでいっちゃうかと思った。しかし後半のアクセルはシングルに…。シングルとは言えなかなか美しかったので、思わず加点ボタン押しちゃったジャッジの気持ちちょっとわかる。決まったジャンプは美しいのだが、乱れもそこそこ多かった。兵士なのかな、ヨーロッパ男子らしいどこか品のあるプログラム。コレオかっこいいです。


16:デニス・ヴァシリエフス
得点源のアクセルがばっちり決まる。まったく力みがなく、ジャンプは皆軽々として羽根のよう。お洒落なステップ。絶対会場で見てたら虜になるコレオ。精緻なスピン。素晴らしい演技!!競技だということを忘れてしまう。ステファンも壁を叩いて大興奮。気持ちはわかるが何故そのリアクション(笑)。


17:ミーシャ・ジー
得点源のアクセルを素晴らしい質で2本降りてくる。そのあとのジャンプも素晴らしい。最後のダブルアクセルの着氷が乱れたのだけがミスらしいミスか。このところずっと大きな転倒などのミスなく競技の演技を見せ続けてるミーシャには本当に凄いの一言。このプログラムはとにかくコレオが最高です。魂を感じました。


18:アレクセイ・ビチェンコ
素晴らしい4回転トゥループで演技が始まる。特に2本目の単独のトゥループは加点ボタン押したかったくらい。最高の出だしだったが、中盤疲れが見えたかジャンプに乱れ。2本目のアクセルはコンビネーション扱いにならないのか。しかし後半に進んでいくにつれ力強さが増していく。旧採点時代を彷彿とさせる、そんな良さが彼の演技にはある気がする。


緊張の第4グループの挨拶。キーガンがパソコン設置しに来てくれた人みたい(笑)。って意味不明(汗)。ボーヤンの番の時には何故かコリヤダが映る。カメラさあああああん!!!結局ボーヤン映らないし(泣)。
6分間練習中の実況は昌磨君の足の話題にやはり集中。もう何も言えない、踏ん張りどころだ…。てか練習時間あと1分ってとこでCM入っちゃったよ。ここで一呼吸おけってか…。あああああついに最終グループが始まる!!!


19:キーガン・メッシング
前半のジャンプに乱れ。トゥループもトリプルに…。ナム君ショート落ち(泣)の今、カナダの枠は彼ひとりにかかってるわけだしそりゃ緊張するよな…。
後半で再び4回転挑んできた。結局転倒したが、なんか華麗な転倒だったな。アクセルは素晴らしい出来だった。1955年くらいからずっと現役ですって感じのする、そんなフィギュアスケートの良さが彼のスケートにはあるよね。意味不明ですみません(汗)。今回はすごくいい演技ではなかったけれど…。うーん、やはり点が伸びない…。


20:宇野昌磨
4回転のループもフリップも転倒。足がやはり…。ジャンプは乱れ続け、後半に入っても4回転トゥループで転倒。ああもう見てられない、と悲痛な気持ちになってきていたら、最後の3本のジャンプが素晴らしいリカバリーのコンビネーション。よくあれだけのジャンプがこの終盤に跳べたと思う。あっという間に積み重なる得点。これが彼の底力。基本的な実力のラインの高さ。
終了後もまったく余裕のない表情。よく滑りきった…。得点は彼にしては伸びなかったが、この時点で3枠確保。よく頑張った、本当によく頑張った…!


21:ボーヤン・ジン
さあここから4回転ルッツ祭りだ!と思ったらルッツ転倒。トゥループもダブルに。アクセルのコンビネーションは決まった。かわいいボーヤンを堪能できるコレオもいい感じ。相変わらず唐突だけど(笑)。しかし後半のトゥループでも転倒。そのあともミスが続き、結局5回の転倒…。リンクが狭いのかと思ってたが、これはもしかして足が…。ステップももうスピードがない。一体どうしてしまった…。
ダース・ベイダーのぬいぐるみ?をもらってるのに運営が気付いたのか、キスクラでスターウォーズの曲が流れ出す(笑)。しかし笑ってる場合じゃなかった。ええええええボーヤンがこんな得点なんて(泣)。これ一体何が起きてるの最終グループ…。


22:ミハイル・コリヤダ
この高さでルッツが決まれば絶対最高に美しいのだが、やはり今日も転倒。ショートであれだけ美しかったトゥループも今日は決まらない。アクセルはしっかり跳んだが、ううむ、ループもダブルに。滑りは本当に美しいので、パーフェクトなら最高に魅せられるプログラムになるはずなのだが…。おそらくメダルが見えて緊張してしまったのだろう。彼はメンタルが最大の課題かもしれないな。
どうにもこうにも続く最終グループの大波乱。ああああ、昌磨君表彰台確定!正直ちょっと諦めてたのに…。何これマジで本気で大波乱過ぎなんですけど!


23:ヴィンセント・ジョウ
ううん、表情が冴えないが大丈夫か…。心配してたらやはりルッツで転倒。フリップは速報でトリプル判定になってたが、実際は4回転の回転不足だった様子。サルコウもミス。あれだけオリンピックでボンボン決まってた4回転が今日はほとんど決まらない。トゥループだけか、綺麗に降りたのは。リカバリーを狙ったのだろう4回転もことごとくミス。ああアクセルまで…。最後のタノ入りコンビネーションは意地の成功に見えた。
レビューがものすごいのでこれは点数は厳しいかもしれない。これがメダルが見えた時の怖さか…。採点も時間かかってるな。ああ、やはり伸びない。アメリカの枠がやばい…。どんどん昌磨君の順位が上がっていく。ホントどうなってるんだ今回の世界選手権…。


24:ネイサン・チェン
ある意味これでネイサンは気が楽になったかもしれない。やっとルッツ祭りも開催できた。しかも4回転6本。5本にするって言ってなかったですっけ?!絶対勝てると踏んで記録に挑戦してきたのか。4回転は最後の2本が美しいジャンプではなかったが、プログラムを通してジャンプの転倒はなく、最高ではないが圧巻の演技。技術点で叩きのめす演技の真骨頂である。さあ何点出るか。出たあああああああすげえええええ!!!ぶっちぎりの優勝だ!!
でもこれだけ基礎点の高い4回転を詰め込んだプログラムをショートから通してやってもこの点なのか…。ルール改正が噂の通りなら、4回転はトゥループサルコウだけで叩き出した羽生君の2015年のファイナルの得点は、おそらく永遠に抜けない記録になってしまったんだな、これで。


今回は昌磨君の表彰台は厳しいかと思ってたが、終わってみれば結局2位。また2位だけど、でも凄い、凄いよ。これが勝負なんだ…!そして友野君すげえええええ、5位だよ!フリーだけなら3位!上位陣の大波乱があったとは言え、3枠確保以上に大健闘だよ!

演技終了直後のものらしい昌磨君のインタビューによると足は大丈夫だったみたいだが、昌磨君ちょっと涙目に見える。目が赤い…。この時点ではメダル逃したと思ってたかもしれんね…。昌磨君が泣いてると胸がきゅっとなる。小さな子が純粋に悲しくて泣いてる姿みたいで…。
友野君もインタビュー。君その枠に来年しっかり滑り込んでおいでよ。今日の演技は一気に世界中にその名を知らしめただろう。本当に素晴らしかったです。

表彰式。ああ銅メダルはコリヤダ君だったのか。大波乱過ぎて呆然としててわかってなかった、ごめんね(泣)。
アメリカの国歌が表彰式で流れるなんてどんくらいぶりだ…。オーカナダ、君が代、スペインの国歌(すまんわからん)じゃないとかどんくらいぶりだよ…。おおアメリカ3枠だったのか、アーロン頑張ったな。ロシアの3枠も久しぶりじゃないか?アリエフも頑張った!
しかしネイサンのこの点はオリンピックでも優勝できてるほど高い。昌磨君は逆にこの点では表彰台にも乗れてない。みんなオリンピックにピークを合わせてたというのがわかるなあ…。ネイサンはちょっとピークがずれちゃったんだね、きっと。ウイニングランは映してくれないらしく女子のインタビューが挟まれる。そして刑事君の演技が。


11:田中刑事
冒頭の4回転サルコウで手をつく。次のサルコウのコンビネーションとアクセルはしっかりと決めたが、後半得点源になるはずの4回転トゥループがトリプルに。アクセルでも手をつく。ジャンプなかなかクリーンに決まらない。コンビネーションもひとつ足りてないか。あまりいい演技ではなかったが、壊滅的では決してないし出来ることはしっかりやれたんじゃないかな。かっこよかったよ。彼も靴の調子が良くなかったんだっけ…。彼自身の調子は悪くなさそうに見えただけに、うう、うまくいかない…。


女子の振り返りが始まる。夜中から早朝の放送で見てない方への配慮ですかね。まあしょうがないのだが、ミハル見たかったなあ…。樋口さんのこのプログラム大好きなので、最高の007がシーズン最後に見られて感無量です。個人的に今大会の主役は樋口さん。
しかし男女とも何があったんだろうかと思うほどフリーは転倒が多かった。高難度プログラムの諸刃の剣ぶりを如実に示していたし、ショートがイマイチでもたいていフリーで巻き返してくる選手とはとても安定した高い実力のある選手で、その数はあまり多くない、ということも強く感じた。オリンピックにピークが合わなかったり合わせなくて良かった選手がここにしっかり合わせられたのかなという印象の中、ケイトリンは凄かったな。ネイサンも。今度こそ面目躍如できたね。あと今回は滑走順も地味に大きかったような気がした。

再び昌磨君のインタビュー。怪我等でお休みの選手も多く顔触れがオリンピックの表彰台と大幅に変わる中、オリンピックと同じ位置につけてる昌磨君すごいよな。やはり底力がある。何となくこの大会は昌磨君に次世代の日本を担えるか神が試す大会でもあった気がするな。彼にとってのひとつのターニングポイントになるのではないか。足は大丈夫だとのことだが、焦らずまた調子上げてってね。

そしていつものエンドロール?これを見ないとスケートシーズンは終わりません。まだアイスダンスのフリーダンスがあるけどこちら放送ないんで(号泣)。あの関東ローカルとかいうやつは廃止してくれ、100円やるから(←いらんわ)。ああ無良君…。吹き抜けていった風に新しい風。紀平さん、トゥルソワ。そしてこの大会に初めていない羽生結弦の存在感。来年は帰ってきてね、待ってるから。ああオリンピックのエキシビションのそのシーン大好きだ…。また来シーズン!

ネイサンのインタビューも。声いつ聞いても渋いな。今回はネイサンの独壇場でしたね。ルール改正が噂の通り行われた場合二度と見られない構成かもしれないと考えると、実に印象的な演技だった気がします。ひとつの時代の終焉を華々しく飾る運命的なラストだったとでも言いましょうか。

エキシビションに続く!