うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

あなたを嫌いになる方法がわからない

ちょっとここ数日、モヤモヤとしております。

たぶん、強めの意見を見たときだと思うんですが、自分に言われてるようで気が重くなることってありますよね。ありませんか?なかったらすみません(泣)。

でも、自分がちょっと強めの意見を言う時は、別に誰に向けたわけでもなくて、単に一般論というか、自分の意見を整理してるだけのことも多くないですか?私はそういう時が多いです。要するに独り言ですね。ブログもまた読み物に昇華した独り言かな、と思います。人にもよるけど。
実際に言われたこととか、はっきり誰かを想定してる時もありますが、そんなに多くないし、それはそれだとわかるように、ある意味覚悟して書いてます。

それを、全然関係ないのに、自分のことかと聞かれてしまうと、どうしたらいいのかわからない。本気でわかりません。違うとしか言えないし、だからどうしてくれと言われてもただ戸惑いしかない。

私は自分の意見が全然言えなくて、いつも下を向いて黙ってしまうタイプです。何も言わないので勝手に気持ちを推し量られて決めつけられてきました。
このままだと、自分の気持ちが伝えられずに、ただ都合よく扱われてしまう。
だから、時々はっきり声に出します。違うと思う、それは嫌だと。
そうしたら、その一言で、この人はおかしいと決めつけられてしまう。
その繰り返しでした。まあ、おかしいんでしょうけど。そこは自覚してます。

でも、私から見るとほかの人がおかしいと感じることもあります。しんどすぎて我慢できないこともあります。わかって欲しいこともあります。
黙って笑ってやり過ごしたけど、ものすごくつらくて今でも忘れられないこともいっぱいあります。
でも、それを言うと「ネガティブなことは言うな」「何もしてあげられないから困る」「あんたがおかしい」と拒絶されてしまう。
ただ、そういう自分と向き合ってる作業をしてるだけの時も、それすらもダメだと言われてしまう。

でも、ずっとうまくいってます!楽しいです!幸せです!って言えないですよ。
嘘つけないですよ。
もちろん私も全部は書いてないし、書いてないことの方がずっと多いです。皆さんが思ってるよりも実態はたぶんずっと酷いです。
だからって、助けてくれ、って書いても届かないことも知ってます。
けど、今は大変な状況です、ってことはちゃんと声に出しておかないと伝わらない。
「あなた」に言ってるんじゃない。誰かに伝わればいい。いえ、伝わらなくてもいいんです。
頑張れない時は頑張れない、ってちゃんと自分に言わないと本当に壊れます。
これは自分は違うって思ったことを整理することはその人の自由だし、そういうことを書いてる人もいっぱいいます。書き方間違えると炎上しちゃうし、中にはそりゃあかんわってこともあるけど。
明るくて面白くて楽しいことばっかり言って生きていられますか?
ネットではそうでも、現実はどうですか?
家族や友達と愚痴言い合ったこと、一度もないですか?嫌なお客の悪口を裏で言い合ったことないですか?
いつも明るかったあの人から、いつも我慢してたあの人から、笑顔が消えてしまったことは一度もなかったですか?
いつも笑ってるって、本当はものすごく恐ろしいことなんですよ。

ぽろっとこぼした本音だけが拾われて独り歩きしてしまう。
8割笑えることを書いたとしても、残りの2割だけで判断されてしまう。
そういうことがあまりにも多い。

たとえば、皆さんが私の身内で、毎日毎日私に愚痴られたらそれは嫌だと思います。嫌でも顔付き合わせますしね。
でも、たまにしか会わない人とか、ネットでしか付き合わない人の場合は「スルー」ができますよね。
悲しいですよ、スルーされると。その相手に直接アクションしてる時はね。
けれど、たとえばブログの場合なら、今日の内容気に入らないわ、と思えばスルーできるじゃないですか。てかそれが当たり前。
私が何を言おうが泣こうがわめこうがほっときゃいいし、皆さんも私なんかに気を遣う必要ない。もちろん皆さんも好きなこと書けば良くて、それを私含めた誰かが気に入らないと思っても、それは仕方のないことで。てか黙ってればそんなのわかんないことで。
そこを私が、絶対にコメントください、スターください!とか噛みついてきたら、それは明らかに私がヤバいけど(笑)、さすがの私もそんなことはしてないし(笑)、そこは皆さんにもご理解いただけてると思います。
たまに本気で記事書いた時だけは泣くけど…。とほほすみません。でもそういう記事はたいてい反応ないし(汗)、私が泣いてても、あーそうなんだ、って流してしまえばいいし、私もその時泣いてもう終わってるし。
それに限らず、もしやだなこいつはって思えば読まなきゃいいし。誰に読まれてないとかそんなの全然わかんないし。

リアルの延長ではあるけど、リアルよりはずっと薄い繋がりだから、そのへんの自由度はずっと高いし、自分で決める余地もいっぱいある。
ある意味リアルじゃないから言えることもいっぱいある。
すごい共感する時もあれば受け入れられない時もある。リアルでは探せなかった共感できる相手が見つかって強い繋がりができることもあるかもしれない。でもそれはあんまりないことで、合わないことの方がたぶん多いけど、その時にそっと目を閉じることは、リアルよりもずっと自由で簡単、のはず。毎日会社で顔を付き合わせる嫌な上司から離れるのは大変なことも多いけど、ネットはそっとウインドウを閉じれば済むわけで。

少し話が戻りますが、たまの2割を「うーんそれは」って思うことはもちろんありますよ。でも残りの8割をちゃんと見てれば、その人を構成する要素はそれだけじゃないって気付く。場合によっては嫌ですって意思表示します。でも、それは嫌いだからじゃない。逆です。残りの8割のあなたが好きだから。
2割は嫌かもしれないけど、そこを自分に合わせてくれる必要もないし。どうしてもその2割が嫌なら、その時は仕方ない。しばらくは辛いかもしれないけど、特にいい人だなって思ってたりするとすごい辛いけど、時が来れば癒えていく。

うまくまとまらなくてごめんなさい。ホント何書いてるのかわかんないですね。
でもね、これだけは。
私には至らないとこいっぱいあると思います。たぶんかなり敏感なので、深く傷付くことも多いです。そんな自分がすごくしんどいです。
でも、だからってあなたを自分の思い通りにしようとか、自分のサンドバッグにしようとか思ってない。
自分と関わりのあった人のことはみんな嫌いではないのです。いじめられてたクラスメイトも、ひどい目に遭った上司も、自分の家族も。
どんなに最低だこいつって思ってても、嫌いになれないから。合わなかったけど、みんないいとこあるって知ってるから。
からしんどいんです。悲しいんです。
忘れるために必死で嫌いになろうって、たくさん悪口見つけても、結局嫌いになれないからつらいんです。
いいとこあるって知ってるから。
それだけは、わかってください。

吐き出すところがなくて、わけのわからんことを長々書いてごめんなさい。
忘れようと思って書きました。心が折れてしまいそうで。

ネットって難しいですね。
私みたいなおかしい人間のところにいつも来てくださる皆さん、適当に放置してくれる優しい皆さん、ありがとう。ブログがいちばん居心地いいです。
でも涙止まらなくて。
ごめんなさい、折れちゃうかもしれないです。
頑張るけど。ちょっとだけ、肩貸してください。

フィギュアスケートだらだら語り in 6月

今月のだらだら語りです。月2回くらいにしようかねえ。今のところ全然ショーに行けない夏なので、このままネタが尽きそうで(泣)、そのうち毎日だらだら語りを始めるかもしれません(笑)


まずはやっぱりこの話題でしょうね、羽生君の国民栄誉賞受賞の正式決定。まだ現役ということもあり、辞退する可能性もわずかながらあると考えていたので、正式な話が出てくるまでは静かに見守ろうと考えていたのですが、無事授与の運びとなって本当に良かったです。
羽生結弦は凄い選手になるだろう、いやもしかしたら選手の枠では語りきれない傑物になるかもしれない、とぼんやり思っていたけれど、思ったよりもずっと早く、加速度的に勢いを増して駆け上がっているような気がしています。世界を変えるかもしれない人の誕生を、しかもフィギュアスケートの世界に生まれてきた人を、この目で見守り続けることができる我々は、もしかしたら後世の民に羨望される幸せを現在進行形で味わえているのかもしれません。実際の受賞以降に、またじっくり語れたらいいなあと思ってます。
受賞することでまた背負うものができるかもしれない。できなくなることも増えるかもしれない。でも、それは彼にしか味わうことのできない世界。彼だけが辿り着くことのできた世界。そして彼は、その世界に飲まれてしまうことは決してないでしょう。この賞が彼の軸を曲げることは決してないでしょう。心から安心して、我々の国の代表となるべき人物である、と自信と誇りをもって称えることができます。
副賞は最高のお米と最高の卵と最高の醤油で卵かけご飯を作ってあげて、なんて思ったけど、そんなわけないですね(笑)。


そしてびっくりしたこの話題。ジェイソンがクリケットに移籍!ボーヤンも噂はあったけど本当にクリケットに移籍!
メドベージェワの移籍については先月のだらだら語りでも触れましたが、ちょっとびっくりするようなメンツがクリケットに集結。これを予想していた人はさすがにいなかったんじゃないでしょうか。

あくまで羽生君を主役に置いた場合ですけども、これって完璧に「少年ジャンプ的展開」ですよ。主人公が今まで戦ってきた相手が誰かの招集を受けて集結して、仲間になって一緒に冒険に出たり悪を倒したりするアレですよ。スポーツものなら日本代表ドリームチームが結成されて世界と戦い始めたりするアレですよ!
直前に負った怪我からのオリンピック連覇という「誰がこのシナリオ書いたんだ、ジャンプへの投稿作か?」というレベルの物語が展開したばかりだというのに、負けず劣らずの超展開。これがまた、移籍する選手たちが皆それぞれに主役を張れる一流ばかりだし…。まだそれほど名の知られていない選手の中にも、これから凄まじく伸びてくる選手がいるかもしれないし。何せあのクリケットの手腕ですからな。

しかもですよ。スケーターは皆かわいいと思うけれど、ああ、いい子なんだろうな、と特に感じるスケーターばっかりですよね、新しく加わるメンツも、これまでに在籍してるメンツも。世界屈指のクラブとなった今、お互いを蹴落とし合ったりせずに切磋琢磨できる性質の子でないと手綱をとるのが難しいのかもしれません。とは言っても勝負の世界ですし、表に出さないだけできっと色々あるんでしょうけどね。
今後の展開を何となく予感してはみたけれど、全然違うかもしれないので、とりあえず心を無にしてワクワクと見守ろうと思ってます。環境が変わるみんなも、慣れるまで大変だと思うけど無理せず頑張って欲しいです。


ところで、実は羽生君のトークショーの中継にこっそり当選してこっそり行ってました。レポートというか感想文も一応書き上げてはいるんだけど、懸賞の当選品だし、どこまで詳細に書いて載せてもいいものか少々悩んだため掲載を見合わせています。ツイッターには散々出回ってたし、はてなでもレポートを見掛けたので問題ないかな、とは思っていますが…。もしアウトだったらとっくにアナウンスが出てるだろうし、ツイッターで質問募集なんかも行われないかな…。アウトならリハーサルのレポートなんてもっとアウトだろうけど咎められてる形跡無いし…。
もうちょっと様子を見てから、載せるならそっと載せようかな、と考えてます。ちょっと慎重過ぎますかね…。


ほとんど羽生君の話になっちゃいましたね(汗)。枕パッドやシーツのキャンペーンも始まりましたが相変わらずの極貧なので指をくわえて見てるだけです(泣)。Continuesのグッズ通販も涙を呑んで諦めちゃいましたし…。つらい…。
5月は、特に後半は、いいことも悪いこともバタバタバタッと立て続けに起こって、個人的にもちょっとアワアワしてた半月でした。いいことの流れに乗っていければいいんですけれど。とにかくまともに暮らせるようにならなければ…。

ではでは、また次回のだらだら語りでお会いしましょう!

とても覚えているけれど、何も覚えていないあの夏

今週のお題「修学旅行の思い出」

そう言えば、某観光地の駅にお子さんが集結してる季節になりましたねえ。わりと年中いる気もするけど、この時期は確かに多いような。

小学校も中学校も高校も、修学旅行の行き先はすべて違う土地でした。かぶっちゃう人もいるよね、たぶん。いなかったらすみません…。

今回は中学校の修学旅行について述べましょうかね。面白いのは高校のエピソードなんだけど、特殊な事情があって書いたら色々バレバレになりそうなので、いちばん当たり障りのない中学校にしたというだけですが(汗)。
もうお題が切り替わってる気もするのですが、これ予約投稿なんで許してください(泣)。


中学校の修学旅行で訪れたのは関西。定番の京都・大阪・奈良でした。子供の頃は関西圏に住んでいたのですが、たぶん京都や奈良にはその時初めて行ったんじゃないかなあ。いや、京都は親戚の結婚式で行ったんだっけ?うーん、幼稚園くらいの頃の話だからなあ、さすがに覚えてないや…。

修学旅行のしおりの表紙は私が描きました。制服を着た男子生徒と女子生徒、背景に大仏とか寺とか描いたような。「耳に髪の毛がかかってて校則違反」と注意されて直した記憶があるわ(汗)。背景の方が描いてて楽しかったような記憶も(笑)。
そもそも何で私が描くことになったんだろ。漫研だったからかな?忘れちゃったなあ。漫研は活動日に美術室で1枚絵を描けば部活動終了で良いという死ぬほどぬるい部活だったので最高でした。美術の課題が終わらなくて適当にイラスト描いてずっと課題やってたり、ただひたすら落書きしながら喋ってたり、わりと自由気ままでしたね、今考えると(笑)。

確か2泊3日の日程だったんですが、2泊とも京都だった記憶あり。初日の夕食が洋食で、ハムステーキかなんかが出たんだけど、ホテルなのでナイフとフォークしか提供されないわけですよ。私は両親が外国に住んだ時期があるせいか、子供の頃から家でステーキを食べるときは「ナイフとフォークの日」と決まっていて、自然に使い方が身に付くように教育されていたのでまったく気にせず美味しくいただいていたのですが、ふと自分の目の前の席の男子を見ると、何故かとても困った顔をしながら必死で私の手元を見ている…。
どうやら、フォークとナイフの使い方がわからない生徒が相当数いた模様。箸の置いてないお店で外食をしたことがない人が多かったのかな。昔の話ですしね…。うまく食べられず残した生徒もいたっぽい…。
翌朝の食事は和食だったので、皆安心したような表情をしながらもりもりと食べていました。わりと子供心にも衝撃でした。遊び感覚でいいので、テーブルマナーが身に付くように親御さんは考えておいた方がいいかもしれないですよ。今はさすがに事情が違うかもしれませんが…。

初日は奈良で東大寺やら薬師寺(たぶん)やら拝観、2日目は班行動で京都を1日観光、最終日が大阪のエキスポランド海遊館、じゃなかったっけな。うろ覚え。太陽の塔が見られる!と私はワクワクしてました。いちばんワクワクしたのが太陽の塔、よりによって(笑)。でも見た記憶全然ないんですよ、あんなに楽しみにしてたのに。何故だ…。
あ、鹿のいる公園行ったよ確か。奈良。「鹿ちゃんの餌買うたってください」っておばちゃんがわらわら近付いてきたもん。でも写真撮影かなんかあるので誰も買わなかったら「なんや!ケチやな!」って去って行かれた…。いやあの、中学生なんで、小遣いの額そんな高くなかったんで勘弁してやってください(汗)。

京都は何ヵ所か回ったはずなんだけど、何故か清水寺と映画村しか覚えてない…。本願寺のどっちかにも行った…ような…。事前に回る場所とルートを調べて決めて、その通りに回るんだけど、時間が足りなくなったりして何ヵ所か飛ばしたんじゃないかなあ(汗)。当時はスマホなんてありませんでしたしね…。
映画村で記念撮影するようにあらかじめ決められてたんですが、近寄ってきた町人に十手を首に突き付けられる私(汗)。さすがにそのまま撮らなかったとは思うけど、何で私なんだよ(笑)。昔からネタ振りまかれ過ぎだよ(笑)。

…大仏が凄かったとか寺が綺麗だったとかじゃなくて、基本死ぬほどどうでもいいことしか覚えてない…。まあいつもこうなんですけどね(汗)。
うすらぼんやりと記憶にある記念撮影の写真は夏服だったので、たぶん今くらいの季節の旅行だったのでしょう。何を修学したのかさっぱりわからないけど(笑)、それは二度と戻らない14歳の夏を閉じ込めた一瞬なのです。

Continues ~with Wings~ ライブビューイング⑪

そして羽生君は、最後にこう言った。

プルシェンコさんにもトークコーナーで聞いたけれど、僕たちスケーターはいろんなことを言われる。ただ滑ってるだけでも言われる。自分は大きく見えるだけで、普通に暮らしていてもあることだろうけど。
週刊誌の問題などもあって、なんで僕生きてるんだろうって、何回も死のうともした。
でも、スケートやってて良かった、生きていて良かった。

恒例の「ありがとうございましたー!」がリンクに響く。魔法が解ける瞬間は何とも味気ない。ぷつりと中継が切れ、映画館に明かりが戻る。

私はしばらく席を立てなかった。嗚咽が止まらなかった。泣くつもりなんかなかったのに、感情が溢れ返るように涙が止まらなくなってしまった。

不思議だとは思わなかった。
彼の演技を見ていれば、その繊細さは自ずと理解できるだろう。物事に対する鋭敏な感受性が備わっていなければ、それを演技に反映させることもできない。あれほど人を惹き付ける演技はできないのだ。フィギュアスケートという競技は本人の感性や歩んできた人生がそのまま演技に滲み出る競技だからだ。それは技術だけではカバーできない。持って生まれたものなのだ。
だがそれは、気付かなくていいことにも気付いてしまうということにほかならない。「普通の人」であればスルーできてしまう事態もスルーできない。結果として深く傷付き、そしてその傷も「普通の人」より深くなる。そしてその感覚を、なかなか他人から理解してもらえずに、孤独の殻に閉じ籠ることすら起きうる。
彼が一度も、その感情を抱いたことがないと考える方が難しい。

もちろん、心の形は人によって様々だ。ものすごく心が揺れやすい人の中にも一度も闇を覗き込んだことがない人はいるかもしれないし、頑強な心の持ち主がほんの些細なことで闇に飲み込まれてしまうこともあるだろう。
だが、誰しも一度は死にたいと思ったことがある、という私の考えは、どうやら完全なる思い込みであったようだと、わりと最近になってようやく知った。

上海のリンクに現れたファントム。あれが本当の羽生結弦なのだろうと私は何となく思っている。見る者を震撼させる、白刃のような狂気。普段の彼が何重にも掛けている理性のリミッターが外れたおそらく最初で最後。あれは血気盛んな若者の無茶で終わる出来事ではない。その向こうあるものに気付けたか気付けなかったかで、あの演技の評価は二分されたのかな、と今にして思う。
稀代の表現者となるべくして生まれた人物が、我が道を貫ける程気が強く、手に入れた栄誉にも溺れずにさらに上を目指せる程真っ直ぐに育ったのは、ひとえに周囲の人々の、特にご家族の深い愛情があったからだ。単なる想像でしかないが、かなり間違いなくそうだろうと思う。ひとつでもボタンをかけ間違えたら、もしかするととてつもなく生きづらくなったかもしれない彼のそのボタンを間違わないよう守ってくれたのは、間違わないように道を示してくれたのは、彼を愛し、支えてきたたくさんの人々の力だ。

だから、彼は大丈夫だとずっと思っていた。どんなことがあっても力に変えていける人だろうと思っていた。
あの恐ろしい、闇の中から腕を掴んで深淵に引きずり込もうとする感情に、とらわれることなど決してないと、どこかで思っていた。
週刊誌と具体的な例も出していたが、おそらくそれだけではないだろう。彼はまだ二十歳そこそこ。生きていくために感覚を麻痺させるには若過ぎる。
ああ、彼ですら無理だったのかと、無理な状況になってしまう程追い詰められてしまったのかと、軽い絶望感と大きなショックが、私を包んだ。
そして悟った。オリンピック以降何度も繰り返していた、「生きていて良かった」の本当の意味を。

私が初めてその感情に従おうとしたのは小学生の時だった。入学した頃から続いていたいじめが、担任が変わったことでようやく止んだのは5年生の一学期くらいだったから、少なくとも10歳くらいまでにはそう考えたことになる。まず死の概念が育ち、誰しも経験があるだろう夜な夜な死の恐怖に怯える時期が過ぎ、人は病気や怪我以外でも命を失うのだと気付くまでには時間が必要だろうから、やはり10歳くらいの頃だったのかもしれない。どちらかと言えば積極的な感情ではなく「自分居なくてもいいんじゃん」という消極的な拒否だったように思う。
あの頃の自分を思い出しても、知らない他人のように感じるだけで正直自分のことなのかもよく分からない。けどこうして思い返す度に湧いてくるのが「周囲の大人はいったい何をしていたのだろう」という疑問である。子供が自分は要らない、この世に居なくてもいいと毎日毎日思いつめる程追い詰められていたのに完全に放置していたということだからだ。ひとりだけ席を離されて授業を受けていても、ひとりでお弁当を食べている写真が遠足の思い出として残されていても、手を差し伸べてくれる人はいなかった。もしこれが自分ではなく自分にとって大切な誰かの話だったら、私にはとても耐えられないけれど、所詮愛情などというものはまやかしだったのだろう、私の周囲においては。

きっと元々壊れていた自分は、あの頃に完全に壊れてしまった。たぶん今もそのままだ。私の歩んできた道は変わることなくいつも地獄だったから。
そして壊れた私の手のひらを、あの頃からずっと掴んで離さないものがいる。時々握り方が甘くなるけど、離そうとしてはくれない。握り締める力が強くて、手首から先を隠す濃い霧のような闇に飲み込まれそうになったことは数え切れない。
もう飲み込まれてしまいたい気持ちと、何故飲み込まれないといけないのかという気持ちは常にせめぎあう。叫び声が上がる。あなたならこの手を引っ張ってくれるかもしれないと願いながら。
重い、聞きたくない、さもなくば沈黙。結局誰も信じていない私は、やはり信ずるに値するものなど何もないと、信じたその手が隠し持っていたナイフで切り裂かれた片手を、じっと見つめる。もう片手は相変わらず固く握られたまま。
私はこれからもこの誰かの手のひらをずっと握ったまま生きていくだろう。一度だってこの手は私を離さなかった。そしてそれは皆同じだと思っていた。闇に飲み込まれる恐怖と世界の人間のすべてが戦っていて、勝って手を離したからこそ「弱い」「甘えている」「勝手にすれば」などと言えるのだろうと思っていた。だから、この感覚を知らない人間の方がどうやらずっと多いということにまったく気付いていなかった。私にはこれが当たり前だったから。話が噛み合わなかった理由が、やっとわかった。

死にたいと叫ぶのは、生きていたいから。
あなたにそう叫ぶのは、あなたを信頼しているから。
どんなに裏切られても裏切られても、この世界に絶望しても、あの濃い霧のような闇に引きずり込まれそうになる感覚を味わい続けたい人間なんて誰もいない。

羽生君は、会場や映画館に集まったファンを信じてくれたんじゃないだろうか。
今はもう過去のことなのだろうけど、あの闇はこれからも彼を襲うかもしれないし、バッシングに関する最近の発言を考えても、同じ状態になることが怖いのかもしれないと少し思う。
だから、抱えきれなくなってしまうかもしれない前に、少しだけファンに肩を預けようとしたんじゃないのか。それは、信じている相手にしかできないことだ。

もちろん、これはすべて私の勝手な想像だ。だけれども、自分でも覗きたくないくらいの心の脆弱な部分を、あの理性的な、少なくとも人前では理性的であろうとする彼が、表に出そうと決めたのには相当な覚悟が必要だったはずだ。私は、そう思う。

ただ、ファンの中にもゴシップレベルの情報ばかりを信じている人間は実際にいる。もし羽生君のファンでなかったら、何も考えずに根も葉もない噂を吹聴する側に回っていたのだろうと思わせる人物にも出会ってきた。ファンだとは言っても根拠もないことで「◯◯は酷い目に遭っている、かわいそう」と思い込み居もしない敵を作る人物も多く、呆れて二の句が継げないこともあったくらいだ。そして残念ながら、本人はそのことに気付くような能力は持ち合わせていない。こういった人間が相当数いるからこそ、ゴシップやアンチに分類される情報を提供する商売が成り立つのだ。もちろん商売する方もする方だが、最も恐ろしいのはそれを無邪気に鵜呑みにする大衆の方なのである。
だから、これからも彼を貶めるような記事や声が無くなることはないだろう。心底腹立たしいが、無くなることはない。大衆に教養を適切に与えなかった先人の責任で、そんなものまで羽生君が背負う必要はまったくない。気にするなと言っても難しいだろうから、彼らはあなたが人気者だから、羨ましくて羨ましくてたまらないだけなんだよ、とだけ伝えておきたい。

第一線でフィギュアスケートに関わる限り、あなたに向けられる穿った眼差しは減らないだろう。だけどあなたを守ってくれるのも、そのフィギュアスケートだ。フィギュアスケートがあなたのそばにいる限り、あなたはきっと大丈夫。もし大丈夫でなくなったら、いつでもファンを頼って欲しい。もちろん決してスケーターではないただのファンがわかったような口をきくことはできないけど、あなたを信じることなら私たちにもできる。その前にきっと、あなたを愛するあなたの身近な人たちが、あなたを支えてくれるだろう。そして羽生君、それはあなたが支えられるに値する人だからなんだよ。
たぶん、暗闇に腕を絡め取られ深く傷付いた記憶を持つ者だけが、誰かに差し伸べる手の持ち主になれるのだろうと思う。本当は闇なんか覗かない方がいい、その方が絶対にいい。立ち上がれなくなってしまう人も少なくないから。でも、あなたはそこから戻ってこられた。あなたの苦しかった想いはあなたの演技を深化させ、そしてその演技は誰かの心に届き、溶け込んで、歩けなくなったその人を立ち上がらせる力強い腕となるに違いない。
羽生君、あなたはきっとこの世界を変える。あなたが今日、最後に我々に向けた言葉で改めて確信した。「消えてしまいたい」と願う人々に、その言葉は小さな明かりを灯したはずだ。この世の運命のすべてに意味を持たせようとするからこそ人生は辛くなる。でも、あなたは間違いなくこの世界に神の明確な意思をもって送り出された人間だ。そのあなたを闇が奪い去ろうとするならば、我々は全力で阻止するまでだ。

ねえ、羽生君。私は生まれてから一度も夢を持ったことがなかった。自分の手のひらを握り締めるあの腕に、どこかで引きずり込まれてぷっつりと消えるのだとずっと思っていたから、夢も目標も人生計画も一切考えたことがなかった。今も正直、どこまで行っても居場所のないこの世界に私がいる意味はわからない。拒絶と孤独の恐怖と戦い続ける果てのなさに疲れてもいる。
でもね、今初めて、身近な人に夢を口にしてるんだ。何を言ってるんだバカだな、と笑われてしまうような夢だよ。でも笑われてもいいから、それを目標にしようって決めたんだ。叶うか叶わないかなんてわからない。たぶんそれは問題じゃないのだろう。でも私は決めたんだ。真っ暗で何も見えなくても、この足がまだ動くのならば、地平線を目指して走ろうと。
ねえ、そう思わせてくれたのは、あなたなんだよ、羽生君。
いつかきっと、生きてて良かったって言うから。いつになるかわからないけど、そう言うから。生きてて良かったなんて一度も思ったことないけど(会場でいい演技に感動してそう言い出すことはあるけど、笑)、その日を目指してスタートするよ。今日がその日だ。すべてはここから始まる。

やっぱりあのわけのわからない予知夢には逆らえないんだな、と少し自分に呆れながら私はようやく立ち上がった。涙を拭う私に気付いた、東京の会場にも見に行ったという人と束の間に感想を述べ合い、またどこかの会場で、と言って別れるこの感覚。ものすごく嫌なことも正直あったけれど、フィギュアスケートを見てきて良かったな、と思った。そしてまた、どこかの会場でこの感動に巡り会おう、その感情を書き残していこうと、そう誓った。

ご一緒していただいた方とも、またきっと会おうと約束して別れた。明日は必ず来るものじゃない。今日のこの機会を作ることが出来て良かった。この人に負担にならない形でいつか本当の恩返しをしよう、きっと。

以上です。4月中にほぼ書き上げてはいましたが、自分の中でこの記事を載せてもいいとゴーサインが出るまで寝かせていました。小さなことでいいから、きっかけが掴めるまでは載せられる立場にはないと思っていたので。これを書き上げた今は、果たしていつ載せられるかな、今すぐ載せたいんだけどなあ、という不安や葛藤に揺れてますが…。さてさて、どうなることやら。

長い感想文にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。ライブビューイングも十分に楽しかったけど、やっぱり私は現場第一主義(笑)、次回は絶対に会場で見るからな!と誓って筆を置きます。私がこれからどう生きて何を残すのか、正直今は全然わからないけど、映画館の椅子で涙を拭いながら誓った想いを忘れないで暮らしていこうと思っています。そして羽生君が、もう二度とあんなこと思わなくて済むように、欠片だけでもその礎になるように、今後も精一杯応援していきたいと思います。

Continues ~with Wings~ ライブビューイング
スペシャル稔エディション
ー完ー

こんなオチつけるから真面目に読んでもらえないんだろお前(汗)

Continues ~with Wings~ ライブビューイング⑩

再び登場、エフゲニー・プルシェンコ。プログラムは…。
ぎゃあああああああああああああああああああこれかあああああああああああああああ!!!『タンゴ・アモーレ』!!!
忘れもしないバンクーバーオリンピックのフリープログラム。プルシェンコのために作ったとしか思えない曲。CD買いましたからー!めっちゃもう一回見たかったですからこのプログラムー!生で見たかったやつですからああああああ!!
しかも超キレッキレじゃないですか。何これ、もう何なのこれ。
あああああああああ会場行きたかったあああああああああああああああああああああああ←永遠に響くエコー←涙混じり

プルシェンコが捌けていくそのカーテンの向こうにチラリと見えた衣装が何なのか気付いて平常心ではいられなくなる私。その可能性は高いかもなとは思ってたけど、思ってたけど!
満を持して登場した羽生結弦がその身に纏っていたのは、そう、『ロミオとジュリエット』の衣装。おそらく羽生結弦の名を世界に轟かせるきっかけとなった、ニースの世界選手権で演じられたプログラムである。17歳の、若く荒々しく瑞々しい魂が、白い氷にぶつけた世界を焼き尽くしそうな熱さ。彼にはこれまでの日本人スケーターが持たなかったものが備わっている、そのことに多くの人が気付いたのがあのニースだったのではないか。最も羽生結弦らしいプログラムだと言っていいかもしれない。

本日もメドレーのようで、まずはノービス時代のプログラム『シング・シング・シング』。初めて?自分から滑りたいと先生にお願いした曲なのだそう。意外とこういう軽快な曲で滑ってない気がするのですごく新鮮。
続いて『ロミオとジュリエット』。これで好きになった人、と尋ねる羽生君。次々と上がる手に、やっぱり多いねと感心したあと、息を整えるためにもう少し質問させてくれと言ってさらに客席に尋ね出す。
「ぴょん落ちー?」「ソチ落ちー?」「ソチ落ち多いね、ジュニアからー?」「ノービス…はいないか」←いたっぽいぞ
…ぴょん落ち言うたな。確かに言うたな。ツイッター見てないと絶対出てこないからなその単語。もう隠す気もないんだな!皆さんのフォロワーの中にも阿修羅がいるかもしれませんよ…。
ちなみに私は「たぶん2010年のメダリスト・オン・アイスのフィナーレ落ち」です←誰も聞いてない上よりによってそこ?←敢えて挙げるならそこがいちばんあやしいんだよ(汗)

そして演技へ。あの時のニースは超えられないかもしれないけど、と前置きしてから滑り始めたが、
超えるとか超えないとかいう話じゃない。あれから6年、あの時のニースとはまた違う、でもあの時のニースを彷彿とさせる、とんでもなく凄みのある演技だった。最後に睨み付けるように少しだけ上に向けたその目は、6年前と同じ、もう二度とその眼差しからは逃れられないと覚悟させたあの目だった。
ニースのロミオは大暴れしてるうちにジュリエットも巻き添え食って死んでた、って感じだったが、今日のロミオは明確な殺意をもってジュリエットを仕留めた、という印象だったな。暗殺者としてものすごく成長しましたね。ってそういう話じゃないから、ロミオとジュリエット(笑)。そうそう、髪型も当時と同じにしてあってこだわりを感じました。

息も上がって汗だくの羽生君。あれだけ全力の演技をすればそうなるだろう…。今日はジャンプが入れられないが、スピンとステップを心を込めてやる、次に会うときはジャンプ跳んでるからな!と力強い宣言。でも相当疲労しているので「用意はいいか?行くぞ!」と叫んでるつもりが声に力がなくてへろへろでした(笑)。
「自分の生命をかけたSEIMEI」と言い切り、マイクを置いて、彼に二つ目の金メダルをもたらした、名実ともに平昌で彼の代表作となった『SEIMEI』のコレオとスピンを滑る羽生君。ロミオの衣装でも不思議と違和感がない。むしろあのロミオがあるからこそこのSEIMEIもあったのだと思わせた。
魔の調伏が完了したことを伺わせるフィニッシュポーズ。大きく広げた両手を、見たことのない動きで閉じていく羽生君。何か印を結んでいたのか。ソチから平昌までの、運命という魔物との波乱に満ちた戦いの物語を、羽生結弦はその勝利をもって調伏し終えたのである。

フィナーレが始まる。流れ出す『Time to Say Goodbye』。選曲は羽生君、振付はシェイリーン。衣装は今度は白で統一の様子。
そのシェイリーンをアイスダンサーのようにエスコートするジェフ。そう言えばお姉さんとアイスダンスもやってたんじゃなかったかな。いい振付師にはアイスダンサーが多い印象だが、ジェフが振付師として頭角を現した要因はその辺と関係があるのかも。勝手な想像だけど。
オープニングには確かいなかった佐野さんの姿も。燕尾服みたいな衣装。昭和のフィギュアスケートを今に伝える稔。よく考えなくても超重鎮、よく快く出てくださいましたよね。羽生君も将来当時の活躍を知らない世代に結弦呼ばわりされる日が来るのだろうか…(汗)。

着替えもあるので羽生君は最後に登場。『言えないよ』の衣装かな、白で統一っぽいしね。この衣装好きなんですよ実は。一瞬ファントムの仮面を外したのも私は見逃がさなかったよ(涙)。最後は羽生君がスケーターの輪の中心でスピンを披露し、扉の向こうに輝く世界が見えるような曲のフィニッシュとともにフィナーレも終了。
この曲ってタイトルだけ聞くと別れをイメージするけれど、歌詞をちゃんと読むと壮大な愛の船出の歌なんですよね。結婚式には非常に適した曲でどうしてもそれを連想してしまいますが、男女の恋愛以外にも解釈できると個人的には思います。ショーはこれで終わるけど、彼らの物語はまだまだ続くのです。たどり着いた港の向こうには、今にも彼らを出発させようと待ち構える眩しい海が広がっているのです。

周回後、入退場口でひとりひとりとハグする羽生君。プルシェンコとはいちばんガッチリと。最後はシェイリーン。
そして羽生君は再びリンクに戻り、マイクを手に挨拶。カメラどこかな、とまずはきょろきょろ。くそう…、かわいい…←無条件降伏
喋った順番は忘れてしまったんですが、話はテレ朝からもらった、自分が見たいと思った、継承したスケーターを呼べた、そんな立場になれたことが嬉しいと話す羽生君。特別な存在になれて嬉しい、みたいな話最近よくしてるよね。
そして天を見上げるように呼びかける。「聞こえてるかわからないけど解説してるのぶくん、あなたにもたくさんのものをもらったよ」。こんな感じだったかな、違ってたらすみません。おそらく解説は上の方で行われていたのか、あんな上目遣いで感謝を述べられて織田君ギャン泣きしてないか大丈夫か、とカメラが映し出す織田君の姿を心配したが、良かった笑顔だ(笑)。でも、僕にも滑らして、と本音を。やっぱりスケーターとして出たかったんだね(笑)。

現役中は自分がプロデュースに関わるのは難しいかもしれないけど、また開催したら来てくれる?と客席にも呼びかける。もちろん行きますよ。てか今度こそ行けるようにこの悔しさを忘れまいと誓ったところだよ。私と同じ事を思ってるファンもきっといるだろう。そんな我々の心を見透かすかのように、見に来られなくて悔しいって思ってる人もいるかもしれない、と羽生君。ええ、今まさに私は映画館でそう思ってる。今の私にできる限界がライブビューイングだったというだけで、本当はその場にいたかった。ライブビューイングに行けただけでも相当思い切ったし、ギリギリまで無理だと思ってたから。諦めなきゃいけないなって考えてた時は自分でも驚いたけど悔し涙が出てきたくらいだった。あれはびっくりした…。

口が悪くてごめんなさいみたいなこと言ってたのここだっけ、忘れちゃったけど、ちょっと言葉が荒い羽生君がたぶん素だし、そんな素の羽生君が好きな人も多いだろうから大丈夫だよ、と言いたい。むしろ罵られたい奴とかいそうだよな(汗)
あと時間も気にしてて、あと4分くらいあるけど、と声に出ちゃってたけど、どこかに時計があったのですかね。

次回で最終回です。次回の記事は、よろしければ是非読んでください。
以下次号。

Continues ~with Wings~ ライブビューイング⑨

さて、まだまだコーナーは続く。平昌では穏やかに見えたが本当の心境はどうだったのか、という質問に対しては、自分のインタビューなどもよく見返すが、ポジティブな言葉はポジティブに返ってくるので、ポジティブにいこうと思っていた、でも内心はやはり不安だった、という答えだったかな。違ってたらすみません。意識して穏やかであろうとしてたということですかね。平昌の羽生君は、確かにいつもの羽生君ではなかったんです。長年応援してきた方にはお分かりいただけるかと思いますが…。

それから相当マニアックな質問も。コーチとの挨拶はコーチごとに変えてるの?というもの。なかなかそこまでチェックできないぞ、質問した人は凄いな。
この質問に羽生君は立ち上がり、身振りを交えて説明。ステップのコーチには優雅にフィギュアスケートの基本の挨拶、オーサーとはわりと普通の握手、ジスランとはもっとガッチリとした強めの握手、と羽生君への質問を読み上げたりと司会の役目をしていた女性(あとで羽生君が紹介していたが新村さん)と実際に握手をしながら解説してくれたが、羽生君が握手をするたびに「私ですみません」としきりに新村さんが謝っていらっしゃるのがかなり面白かった(笑)。羽生君に握手してもらえるくらい出世しようぜ!みんな!←ムチャ振り

そして最後の質問。演技を行う時は自分自身でいるのか客観的に演じているのか、どうやって演じ分けているのか、みたいな内容だったかと…。かなりうろ覚えですみません。この質問だけは全然記憶違いの可能性が高いので、信用しないでいただければ。
羽生君の回答もかなりうろ覚えで申し訳ないのですが、つまらない答えかもしれないが、と前置きした上で、かなり長く答えてました。その人の内にあるものが感じ取れるからこその感動がある、一方で演じることにおいて曲と衣装は非常に大切で、たとえば重い曲を滑った後に『Let's Go Crazy』を演じたりするのは切り替えが難しいとか。こんな感じだったっけ…。うーん、羽生君の答えも全然記憶違いかも、ごめんなさい。

以上で時間が来てしまったようで、質問コーナーは終了。新村さんを紹介しながら羽生君は捌けていきました。

再びスケーターの演技が始まります。後半は羽生君による映像は流れず、スケーターの紹介は場内アナウンスのみでした。

後半のトップバッターは無良崇人。プログラムは『美女と野獣』。試合の際の野獣のような羽生君と、普段の優しい羽生君をイメージしながら滑るとのことだったが、後者の羽生君はつまり美女ってこと?すげえ、違和感ない…←棒読み←完全降伏
無良君のスケートに合ったプログラムじゃないかと織田君も言ってたが、無良君の演技のパワフルさとその隙間から滲み出る優しさこそが本当の『美女と野獣』なのかも。なんかね、大きいんだよね。大きさがあるんだよ。プロスケーターとしての無良君のこれからがとても楽しみです。

続いて川口悠子アレクサンドル・スミルノフ。ああこれ流行ったやつですな、ダンシングヒーローほか3曲くらいのメドレー?
途中でシャツを脱いで衣装が替わったり、すんごいリフトがバリバリ入ってたり、スミルノフのやらされてる感が凄かったり(笑)、たいへん盛り上がる楽しいプログラムだったのですが、もうプログラムも最終盤というところで颯爽と現れた人物に会場絶叫。
首にタオルを巻き、ノリノリで踊る羽生結弦氏。3人で並んでフィニッシュすると、再び風のように逃げて行かれました。
ミラノの世界選手権でさ、日本人選手のキスクラで何故か流れるダンシングヒーローに「阿修羅出てたら絶対踊ってたんだろうなこれ」と思わず書いてしまってたけどさ(リンク貼らないんで探してください←誰も探さない)、
まさかこんなに早く本当にこの曲で踊る阿修羅が見られるとは思わなかったよドラえもん…。さすが期待を裏切らない男羽生結弦…←笑

阿修羅が爆笑を振り撒いていったリンクに現れたのはジェフリー・バトル。去年ファンタジー・オン・アイスでも滑ってたやつだったっけ、どうだっけ。
いやー、キレキレでしたねー。ジャンプには少しミスも見られましたが、画面が大きいおかげでジェフの動きの細かいところまで堪能できて素晴らしく満足でした。うちのテレビはわりかしかわいらしいサイズなのですけど、あのテレビではジェフの演技の情報量を拾いきれないんだな、と実感。もう30代も後半になろうとしているのに明らかに演技にキレが増しててホントどうなってるんだろうこの人…。引退後は復学するという話だったので(理系でしたよね)、今後どこまでスケートに関わってくれるのだろうかと少し寂しくなったりもしていましたが、10年経ってこんなにもジェフがスケートの世界の第一人者としてその名を轟かせているなんて、本当の本当に幸せです。

さらにジョニー・ウィアー。むっ、この曲は『Creep』じゃないか。でも衣装が違う。いや、デザインは同じなのだが色が違うのだ。これまでに見た『Creep』の衣装は黒だったけど、今回は赤。よりゴージャスな感じが出て、ますますジョニーらしい。このシンプルだけどジョニー以外は決して纏うことはないであろう衣装もプログラムを実に引き立たせている。
このプログラムは本当に名作で、ジョニーの変わった道かもしれないけど一本筋の通った生きざまが映画でも見ているかのように目の前に広がってくる。見てるとスカッとしてくるほど。もう一度見られて最高です。

ついにショーはクライマックスです!以下次号!

Continues ~with Wings~ ライブビューイング⑧

さて、いよいよ第二部がスタート。冒頭はちびっこ質問コーナー。おそらく事前に選ばれたのであろうお子さん2名が羽生君に直に質問できるという、お子さんにとっては一生の記念になりそうな企画。はいはい、「子供になりたい」とか言ってる奴怒らないから手ェ上げてー。いいか、耳の穴かっぽじってよーく聞きなさい。諦めろ←このくだり意味不明

自己紹介するお子さん方にかわいーねー、かわいーねー、と繰り返す羽生結弦氏に「かわいいのはオメーだよ」と結構マジでつっこみつつ(←もう戻れない何かを感じる)質問コーナー開始。
ひとりは確かダンス?をやってる子で、緊張したらどうしたらいいのか、という質問だったかな。お兄ちゃんも緊張するんだよ、いやおじさんかな、と返していたが、羽生君がおじさんに見える子供って、と冷静につっこみつつ、ああでも私も年齢一桁くらいの頃は20代くらいの人を容赦なくおじさん呼ばわりしてたかもしれない、とさらに冷静に思い返した…。いやあの、すみません(汗)。

もうひとりはバレエをやってる子。ダンス?の子とあまり大差はない質問だったと思うが忘れちゃった、すみません。羽生君も一ヶ月くらいバレエをやったことがあるそうで、バレエシューズ痛いよね、と子供の苦労に軽く寄り添いつつ、先生やお母さん怖いよね、でも応援してくれてるし頑張れって言ってくれてるんだよ、みたいな返答をしてたかな。
で、どっちの子への回答だったか忘れたけど、「みんなが自分だけを見てくれるよ」って答えてて、肉体で表現する芸術なりスポーツなりに携わる人には、たぶんそれってすごく大切な感覚だろうな、と思った。インターネット上では「自己顕示欲」などと揶揄されるものであろうが、その欲求が強い者はその欲求が強くなければそもそも成功しない世界を探せば幸せになれるのかもしれないですね。

子供たちが退場したあとは平昌オリンピックの解説コーナー。最終日の今日はまとめとして、事前にツイッターで募集していたファンからの質問に答えるという。インタビュー慣れしてるから大丈夫だと思う、と謎の気構えを見せる羽生君(笑)。昨日までは演技の解説があったようなので、それはテレビ放送待ちかな。って見られないしさ(泣)。
質問に入る前に、椅子から立てと指示される羽生君。まずはみんなで羽生君におめでとうを言いましょうと。映画館でも皆さん声を上げてましたよ。

で、たぶん最初がこの質問。黒いブレードはどうして選んだのか、みたいな内容だったかな。これは私も気になってた、黒なんてあるんだって。黒いから白い文字で羽生君の名前がアルファベットで入ってるの。ブレードに名前入れたりもするんだな、やっぱ特注なんだろうなあとか何とかうすらぼんやり思ってたのだが、羽生君はこの質問が寄せられて、みんなよく見てるね、と驚いたらしい。たぶんあなたの思ってる以上にみんな細かいところまで見てるぞ…。
が、ここで問題なのは「みんなよく見てるね」発言のあと。

「僕も見てるよー」

…前々から噂もあったしどう考えてもそうとしか思えない発言も多々あったので確信はしておりましたが、これで少なくともツイッターをチェックしてらっしゃるのは確定ですね…。かなり重度にネットがお好きなんじゃないかと予想しておりますが、はてさて…。とんでもない悪意を撒き散らす呆れたお方も少なくないのに、よく自分の情報を検索できるな、心臓強いな、と感心してたんですよ、実は。
しかしこれで「自分も見られてるんじゃアワワ」と青くなった人山程いそう。いや、もうそんな段階通り越してる人が大半か。だって羽生君が見てること前提で呟いてる人いっぱい見たしな(笑)。そうやって笑いに変えられるある意味での余裕が無ければ羽生君のファンは続けられないかもしれないですね。「たぶんもうファン引退するなんて無理」という方々が大半だろうとお見受けしますが…(笑)。

肝心の質問への返答ですが(汗)、ミーシャ・ジーからこういうブレードがあるという話を聞いて、サンプル?で挙げられていたかなんかだったプルシェンコのブレードに「キング」って入ってたから自分は羽根のマークを入れた、とにかく銀の部分を減らしたかったので黒いブレードにした、という内容だったかな。銀の部分を、ってくだりはすごい力入ってて笑った(笑)。羽根が入ってるのは気が付いてなかったかも自分。こんな自然に羽根のマーク入れられちゃうってこの人キキララか何かかな←混乱しすぎて意味不明(2回目)

順番はあやふやなので間違ってたらすみません。SEIMEIの演技の直後に氷に手をついていた時には氷と何か会話してたのか、という質問も。
羽生君によると、特に氷と話してたわけじゃなかったらしい。ソチのフリープログラムの最後のポーズが氷に手をつくので、それから続いてるという意味を込めた?のと、
「こうやったら誰かが画像作ってくれるんじゃないかと思った」
というまさかの発言が…!!
…見た、画像作ってる人いた。SEIMEIの姿の羽生君が跪く氷にソチの羽生君の姿が映り込み、その四年間の時が彼の右手を通して繋がっているという、とてもとてもロマンチックな画像。どなたが作られたのかは存じ上げないが。
まさか本人自ら素材提供…。お前…。どんだけ…。ネット大好き過ぎだろお前ホントにただのスケーターなのか←混乱
実際はこういったコラ画像は、被写体の権利やら撮影者の権利やら諸々でおおっぴらにやっていいものじゃないはずなんですよね。あんまり細かいこと言うと文化は発展しねーぞ、というスタンスを保ちつつもかなり慎重に構えている自分ですが、少なくとも被写体本人が「コラ作ってくれるの期待」(※たぶん悪意のあるものでなければ)とか言ってるんだから、撮影者が「本人がそう言うんだったらいいんじゃね」という態度ならみんな好きなだけ作ったらいいんじゃね…?とこと羽生君に関しては言ってもいいのかな、とちょっとだけ思いました。本来ならその人物が得るはずの権利(主に金銭)を本人ではない誰かが相当量享受する、という事態にさえならなければ、もっともっと自由であっていいんじゃないかとホントに思ってます。何かあった時のことが怖くて余計なことができず、結局何もできなくなってしまっている才能に溢れた人がきっとものすごくたくさんいると思う。それは結局文化の損失なんですよ。

イラストなんかも本来は色々めんどくさい事態があるようですけど、平昌の際にはいろんな漫画家が羽生君のイラスト描いて載せてたし、たぶん本人も見たんじゃないかなと思われるものもあったので、本人が嫌がるような内容でなければ少なくとも羽生君は好意的に見てくれるんじゃないかな、とちょっと予想した。羽生君には創作意欲を刺激する何かがあるようですね。実際にファンによるとても上手なイラストも見掛けたりするし、コラ画像に期待してるくらいだからきっと本人もそれらを見てるだろう、てかそんな発言も聞いたことあるぞ確か(汗)。
私も落書きレベルだが個人的に描いたことはある(汗)。落書きだし、絵筆はほぼ折った人間なので載せるつもりは一切無いけれど。出来はともかく羽生君がめっっちゃくちゃ難しいのには参った。阿修羅寄りに描くとあの独特の少年っぽさが出ないし、かわいく描くと全然似ない。私の画力の問題も大きいけど、非常に上手な方でもそう言えば「似てる羽生君」って実は思ったほど見ない。似てないことはないんだけど、何かが違う。何かの要素が必ずこぼれてる感じ。写真なら見たままを捉えられるけど、絵はどうしても一部分を切り取ってそれを解釈し再構築してデフォルメしなければならないから、振り幅の大きい羽生君の要素のすべてを描き切るのがそもそも無理なのかもしれないですね。

待って、質問コーナーまだ終わっとらん(汗)。でも長過ぎるので以下次号(汗)。

Continues ~with Wings~ ライブビューイング⑦

前半が終了し休憩に突入。この間にリンクの整氷が行われるのですね。アイスショーではトイレに行く絶好のタイミングなので、映画館でも皆さん続々と退出されていたのですが…。
ここは映画館。せっかく画面があるんですよ、しかも大画面。テレビでもCMが無ければ繋ぎで解説の喋りなり何なり流す時間ですよ。具体的に予想してたわけではなかったけど、とりあえず席を立たずに画面を見ていたら、繋ぎとはとても呼べない素晴らしい映像が!映像が!みんな気付いて!戻ってきて!!!

そんなわけで、初日と二日目の羽生君の演技の様子が挟まれる。当初は氷上での演技は行われないという予告だったが、足の回復が順調のようで、ジャンプこそ跳ばなかったが二日間とも演技を、しかもメドレーで披露していたのである。特に初日はまったく知らされていなかったようなので、会場の驚きは大きかったことだろう。はあ、行きたかった(泣)←たぶん永遠に言ってる
トイレに行った皆さん戻ってきた方がいいですよ、と思わず声をかけそうになったが、映画館では部屋を出てしまうと状況がわからなくなるから気付かないだろうなあ…。会場なら騒ぎになって気付くだろうけど。ただ、会場と違ってそれほどトイレも混まないだろうから、皆さん戻ってくるのも早く、丸々見逃した人はさすがにいなさそう。

まずは初日。ツィゴイネルワイゼンの衣装に身を包んだ羽生君が登場する。既にネットやテレビのニュースで確認はしていたが、改めて言わせてもらおう。
15歳の時の衣装がまだ入るのか!大人になって筋肉がついたことは見てればわかるのにそれでも入るのか!どんだけ体型変わってないんだ!!マジで驚愕なんですけど!!!
天使とか妖精とかいう呼び名には「さすがにそれはちょっと」と線を引いていた私ですが、本当に天使か妖精なんだろうかと初めて思いました…。ホントどうなってんのこの人←思考停止

まずはノービスの頃のプログラム『ロシアより愛をこめて』。羽生君の中でロシアのテイストって原点なんだな。そう言えば思い返すと色々とそうだ。あんまり意識したことなかったけど。
続いて『ツィゴイネルワイゼン』。既に一曲滑っている羽生君は息が上がっており、「4分半になった途端こんなに難しいのかと思った」とツィゴイネルワイゼンの思い出を語ってからの演技。あああああ懐かしすぎる…。てか普通に15歳の頃の少年っぽさが随所に残ってていやそのホント何者なんですかあなた←崩壊
そして!この衣装でやることはもうないと思うと前置きして『バラード第一番』のステップ!!だってまさかまだツィゴイネルワイゼンの衣装が入るなんて誰も思ってなかっただろうからさ、誰も予想してなかったでしょこれは…。やられた…。何度目かわかんないけどまた羽生結弦にやられた←全面降伏

二日目は『悲愴』の衣装で登場。それもまだ入るんかい!ほんっっと驚異的な体型だなお兄さん!
震災後に滑ったプログラムのため、衣装にも意味があり、波などを表現しているとか。個人的に羽生君と言えばこの衣装のイメージがわりと強かったりする。当時の新聞記事に、この衣装を纏った羽生君のものすっごくいい写真が載っていて、その印象が今もとても強いからかもしれない。歌舞伎の一場面のような、ものすごく迫力と美しさのある写真だったのですよ。こんな可憐で繊細なイメージの衣装を着る男子が日本のトップにはいなかったので、て言うか世界を見渡してもあまりいないので、ある意味ものすごく羽生君らしい衣装かなと思います。

本日もジュニア時代のプログラムから。てなわけで『ミッション・インポッシブル』。表記間違ってたらごめんなさい。羽生君によるとかっこいいプログラムだそうで、振付覚えてる人は一緒フンッ!ってやってね、と客席に声を掛けていたが、たぶんみんな見るのに夢中でそれどころじゃないと思うぞ、とひっそりつっこんだ…。
確かにたいへんかっこいいプログラムで、是非この系統滑ってくれ、とリクエストハガキを書きそうになりました←混乱しすぎて意味不明
それから『悲愴』。ツィゴイネルワイゼンの比じゃないくらいステップが大変なのだそうだ。あああ、またこのプログラムを見る日が来るとは…。
最後は『パリの散歩道』。ワーワーキャーキャー言ってね、と客席に魔性の煽りを放ってからかの有名なプログラムを滑り出す。衣装と曲が全然合ってないんだけどその合わない感じが逆に新鮮だった気もする。こんな機会でもなけりゃぶっちゃけもう見られないでしょ。むしろ「綺麗な魔性」という新たな何かが誕生して…。た、たす、たすけて←救助不能

大画面で見られると思っていなかった羽生君の二日間の演技を堪能できてかなり満足。休憩時間は実質ほぼなかったわけですが、会場じゃないんだしこっちの方がいいや。
羽生君の演技のあとには、この三日間の様子を三日間に分けて放送するという予告が字幕で流れる。我が家では見られないのがとてつもなく残念ですけど…。このレポートは当日の記憶と自分の残したメモを頼りに書いておりまして、テレビの放送は全然見られてなかったりします。いつか再放送ででも見られたらいいな…。

場内では皆さん拍手や手拍子したり羽生君の呼び掛けに答えたり、きっと会場に比べたらいくぶん大人しかったのでしょうが、なかなかに盛り上がっていました。家で見ていたら味わえない一体感があって楽しかったです。

…これホントに全何回になるんだろう(汗)。ちょっとどころじゃなく青くなってきましたがとりあえず以下次号…。

Continues ~with Wings~ ライブビューイング⑥

再びスケーターの演技に戻ります。その前に羽生君からの紹介映像。
ロシア語で手紙まで書いてロシアへ渡った、というその行動力だったかパワーだったか、そういったものが羽生君の印象に残ったのだそう。出演の発表があった時、どういう繋がりなのか唯一わからなかったのが彼らなんですけど、そういう理由だったのかと納得。純粋に演技を見たかったりもするのかな、羽生君が。

ということで登場、川口悠子アレクサンドル・スミルノフ。黒い衣装が素敵…。
スロージャンプは転倒だったかな、でもまるで競技の一場面のようで、めちゃくちゃかっこよかった。これ会場で見たかったやつだ…。彼らの演技は確か一度だけ生で見たのだけど、その時もものすっごく良かったんだよね。今でもあの時の興奮が思い出せる。はあ、会場行きたかったな(泣)。

続いてシェイ=リーン・ボーン。彼女は出演するだろうと思ってたのでやはり。彼女の振り付けた羽生君のフリープログラムは全部大好きです。羽生君の紹介映像でも振り付け風景が流れたっけな、ちょっとうろ覚え。

リンクに現れた彼女の衣装が本当にかわいくて、一気に画面が華やかに。楽隊みたいな格好なの。そのイメージ通りの楽しいプログラムで、会場が盛り上がる盛り上がる。さすがアイスダンサー、めちゃくちゃ上手い。てか42歳?!まったく年齢わかりませんけど!
途中で男子スケーターの面々がラッパを持ってリンクサイドに登場。いちばん端に羽生君もいる。クッッッッソノリノリで踊ってらして爆笑。解説によると昨日は羽生君はこのラッパ隊には加わってなかったらしい。テレビ放送もやってることだしサービスか?(笑)小さい男の子もいたけど、ボーンさんの息子さんかな?

そして前半最後のスケーター。紹介映像の最初に「プルさん」とか言っちゃってなかったか羽生君(笑)。昔は髪型も真似していたという有名なエピソードも話してたかな、間違ってたらごめんなさい。相変わらずガチファンだな、と映像から滲み出る何かに対して思いました(笑)。

そう、もちろんトリはこの人、エフゲニー・プルシェンコ!しかもプログラムは『ニジンスキーに捧ぐ』!
マジかあああああああああああああ!!!!これかああああああああああああああ!!!!
たぶんスケートファンなら一度は生で見てみたいプログラムのわりと上位に入るのではないか。スターズ・オン・アイスでも滑ったと聞いて羨ましさに震えていたのですが…。ああああ(泣)。
しかもですね、これがもんんんんんんんんんんのすっっっっっっっっっっっごくいい演技だったんですよ。若い頃の美しいプルシェンコが戻ってきたみたいでしたよ。あれだけ羽生君に好き好き言われてショーにも呼ばれて好き好きオーラ全開で質問までされて、しかもその相手がオリンピックを連覇するような化け物だときたら、ものすごく気合いが入ったとしても不思議はないでしょうが…。
我を忘れてスタオベしそうになったのを必死で耐えました。やべえここ会場じゃなかった映画館だった…。でもこれだけはスタオベさせて欲しかった気もする。たぶん今まで見たプルシェンコの演技の中でいちばん良かった。

あああああああああああああああああああ会場行きたかったああああああああああああああああああ(永遠に続くエコー)

会場にいたのはほとんどが羽生君のファンだろうとは思うけど、いちばん満足して帰れたのは実はプルシェンコのファンじゃないのかな。こんな演技見せられたら、しかも会場で見せられたらもう一生ファンやめられないだろう…。プルシェンコは会場で見た方が間違いなくその凄さがわかるスケーターなので、武蔵野森でご覧になった皆さんは私どころではなく感激されたのではないだろうか。うらやましい、本気でうらやましいです…。

ああ、微妙に長い(汗)。もうちょっと続けるつもりでしたが一旦ここで切ります。そんなわけで以下次号。

Continues ~with Wings~ ライブビューイング⑤

確かここだったと思うのですが、間違ってたらごめんなさい。今回出演できなかったスケーターからのメッセージ映像が流れました。オファーはされたけど都合つかなかったってことかな。

まず登場したのはステファン・ランビエール。ジョニーやプルシェンコに比べるとあまり強調されてないが、ステファンともいい関係を築いているようですね。ステファンのファンとしてはちょっと嬉しい。
トロントでの光景も流れて、髪の長いステファンの姿が。この映像は見たことないな、と思わず食い入るように見つめてしまう(汗)。ステファンも羽生君のこといい加減好きだよな…。

次はハビエル・フェルナンデス。彼は出演するかなと思ってたけど、スペインのヒーローはきっとすごく忙しいんだろうな。彼もオリンピックメダリストですものね。
ここでどうやら最終日だけだったらしいサプライズ。何とスペインと中継が繋がっているという。スペインのリンクに現れて軽く滑るハビエル。しかし素人目に見てもグダグダ…(汗)。スペインは早朝6時くらいだという話なので体が起きてなかったのか、明らかにスピンもブレブレ(汗)。

実は当日はハビエルの誕生日。みんなでハッピーバースデーを歌おう、と客に呼びかける羽生君。これはついに歌声披露かとうっすら期待したが、歌が始まるとマイクを客席に向ける羽生結弦氏。抜かりないな!(笑)
ハビエルの演技が明らかに良くなかったため心配する羽生君。自分の怪我を心配してくれてたけどハビエルの方が心配だと。司会のサポート?をされていた方に「連絡すれば?」と言われて、そうします、と答えてました。そうね、ここで悩まなくても普通にそれ可能だよね君たちね(笑)。

そして!そしてえええええええ!ある意味でこのショー最大の目玉がこの人。そう、まさかまさかの佐野稔の登場である!
まずは羽生君からの紹介映像。羽生君のお姉さんが佐野さんのスケート教室に行ったのがそもそもの羽生君がスケートを始めるきっかけだったそうで、本当の本当に自分がスケートに関わる原点になった人だと。そうか、そりゃオファーするわ…。佐野さんの解説も好きみたいですね羽生君。私もワイドショーに出てる佐野さんの情報を逐一知人にメールするくらいには好きだよ(笑)。試合の翌日には各局ハシゴされてることもたまにあって、「稔タイム続く」とか何とか送りつけてる←その情報今いらねええええええ

昭和の薫りがする衣装でリンクに現れ、イナバウアーなどを披露する佐野氏。どうやら体調が良くなかったそうで、演技時間はごく短かったです。演技後にリンクサイドに現れ、声援が小さいよ、と客席を煽る羽生君。しょうがないから「みのるー!」ってちっちゃく叫んどいた(笑)。
実は佐野さんが滑るの初めて見ました。歌の趣味が古すぎるせいか(懐メロ好き…)年齢詐称疑惑を常にかけられている私ですが、佐野さんが世界選手権でメダリストになられた時にはさすがにまだ生まれておりません。私の知ってる佐野さんは飄々とした調子で解説をしている姿だけでした。なので、もうこんな機会二度とないかもしれないし絶対会場行きたい、って思ってたんですけどね。って絶対行きたい理由が稔なのかよ!いやでも絶対私以外にもいるからそういう人!(笑)

羽生君がリンクサイドに現れたのには理由があって、ここからはなんと佐野さんと羽生君による技術解説コーナーがスタート。やっぱり佐野さんの解説が好きだからか、羽生君(笑)。
しかし羽生君は怪我の影響でまだ十分に滑れないので、実演は無良君が行うとのこと。おお、無良君ファンにも嬉しい展開なのでは。

今日のは簡単、とか言い出してるあたりで何となくピンときて、パリの散歩道の映像が流れ始めた時点でほぼ確信したのですが、やっぱりこれか、「カウンターからのトリプルアクセル」!
…いや鬼でしょ、出来る人がいるんだからやろうと思えば可能な技術なんだろうけど鬼でしょ(汗)。やはり「羽生君しかやってる人がいない」という事実が解説の2名から告げられる。そうね、そう言えばほかに見たことないわな…。今だから言っちゃうけど、初めて彼のこの跳び方を見た頃は、あまりに華麗に振り向き様に跳ぶのでアクセルだって気付いてなかったからね私(汗)←ジャンプの見分けがつかない人ならではの発言

やはり練習では一度もうまく決まらなかったらしい無良君。まずは普通にダイナミックな無良君のアクセルを披露してから、カウンターからのアクセルに挑戦。しかしうまく回転できず。前日までに「イーグルからのトリプルアクセル」にもチャレンジさせられていたらしく、そちらにも挑戦するがこちらはパンク。これがパンクってやつです、的な解説を入れる羽生君。
無良君は2回連続でのアクセルを披露してくれたりもしたのですが、これが出来るほどアクセルが得意な無良君でもカウンターから跳ぶのは難しい、という結論に落ち着き、羽生君のジャンプの変態ぶりが改めて立証されてコーナーは終了。常々加点満点でも足りないと彼のトリプルアクセルについては感じていたが、その理由を見せつけられた気がしました。

とにかく爆笑しながら見てしまった。ジャンプを跳ぼうとする無良君に上がる笑い声に羽生君が「笑わない、一生懸命やってんだから」と客席を嗜めていたが、無良君を笑ってるのではなく羽生君と佐野さんのあまりのムチャぶりに皆笑わずにいられなかった部分も多々あるんじゃないのかな(汗)。だって無良君が「いやちょっと厳しいっすわ」的な感じでかなり戸惑ってるのに、「出来るよね?今日のはカンタンだしもちろん出来るよね?」ってな調子でひたすら要求してらっしゃるんだもん(汗)。
本当に、清々しいくらいのSでした…。思わず「どんだけドSなんだよ」と声に出ちゃってたよ私(汗)。涙出るくらい笑った…。無良君本当にお疲れ様です…。

…全6回くらいで収まるだろうと予想していたのですが無理だなこりゃ(汗)。というわけで以下次号。