うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

四大陸選手権2019雑感④

さてさて、昨日の続き、第3グループからです。もうとっくに競技は終了してますが(汗)、しばらく四大陸の感想が続きますのでのんびりとお付き合いください。

お名前の前に★がついてる選手はテレビ放送のあった選手です。放送のなかった選手はフジテレビ公式サイトで見られるアーカイブを視聴しての感想です。

女子ショートプログラム

第3グループ

6分間練習の挨拶でアナウンスが言い間違えてましたな。ブルックリーさんが先なのにカイラニの紹介始めちゃった。もちろん言い直してたけど、ちょっと珍しいミス。こういうこともあるのね。


11:ブルックリー・ハン
単独のジャンプで転倒してしまいましたね、そこ以外は良かったと思うので惜しい。もう完全に定番になった印象のある曲ですが、年齢をある程度重ねたスケーターにしか出せない味わいと落ち着きが感じられて素敵でした。


12:カイラニ・クレイン
ちょっと見ない間にマダムっぽくなってる。NHK杯の時こんなんだったっけ…。泣かせる曲と追いすがるような演技で見応えありましたな。大きなミスもなかったと思うし。あー、コンビネーションのセカンドが回転不足か。でもトリプルループ?!
何故みんなルッツの助走はあんなに長いんだ。やっぱり難しいのか。私アホなのでほとんどジャンプ見分けられないんだけど、ルッツだけ何となく分かる確率が高いのは助走が長い選手が多いからなのだった…。


13:イム・ウンス
コンビネーションジャンプが壁ギリギリに見えたけど、しっかり降りた。良かった。これ放送しなかったのもったいないなあ、いい演技だったのに…。曲にも演技にも、裾がブルーグレーの白い衣装にも清涼感があって、見終わると清々しい気持ちになりますね。


14:キム・ハヌル
韓国代表の女子は皆15、6歳なのか、ヨナに憧れてスケートを始めたくらいの世代なのかな。そして韓国は男女とも今シーズンのショートはロマンティック路線でいくのか。
最初のジャンプがちょっとどうだったか?というくらいで全体的には美しく滑ってたようには見えるんだけど…。最後のスピンはめちゃくちゃ綺麗だったし。でも本人はキスクラで俯いてしまってる、ああ得点が低い…。最初のジャンプ2回転だったんだ、それじゃ規定で無得点だ、ああそのせいか…。


15:アレイン・チャートランド
ああ、彼女も単独のジャンプが2回転になってしまった、得点が丸々入らない。これは得点的に厳しい…。スピンやステップも確実だったしほかは良かったんですけどね。スピンはひとつ危なく見えたのがあったけど。女子にしては強い曲でカッコいいプログラムなのでなんかもったいないなあ。
うーん、得点が全然伸びない…。ああ、コンビネーションもふたつとも2回転になっちゃってこれも減点されてるからか。ああああ…。


16:イー・クリスティ・レオン
彼女もジュニアのグランプリシリーズで見かけましたね。こうしてシニアの選手に混ざってみると、振付のこなし方や細かい部分に詰めの甘さを感じるのはやはりまだジュニアなのかなという気がしますが、これから伸びてくればいいですね。
最初のジャンプの転倒はちょっと痛そうだった。すごくふんわりした、霧の中にいるような幻想的な曲で、少女の年齢の選手の演技に使う選曲としてはいいかもしれない。

第4グループ

テレビ放送はここからでした。女子の放送時間男子より短くない?と思ったら、最終グループしか流れないからだった…。日本の選手全員最終グループだしなあ、二時間しかないししょうがないんだけども。
坂本さんが目を惹いた。6分間練習でも流れのある美しいジャンプ。フリーレッグって言うの?、間違ってたら申し訳ないけど、着氷に使ってない方の足の振り方がめっちゃ好きなんすよね…。
しかし、女子の煽りは何故普通なんだ。男子は無駄に凝ってたのに(汗)。


17:エリザベート・トゥルシンバエワ
最終グループは彼女だけ放送がなかった(泣)。それほど目立った成績を残してる選手じゃないから仕方ないのかもしれないが、結構お馴染みのスケーターな気がしてたのに。
アクセルが減点されてたが、ミスはそれくらいで、全体的に非常にそつのない演技。決して派手さはないんだけど、落とさない、こぼさない。トップ選手の演技だなあという感じ。これでも6位か、女子の争いすげえな…。ヨーロッパの選手いなくてもこれかい…。


★18:マライア・ベル
このプログラム大好き。世界中の人に見て欲しいくらい。ええもう、あんまり好きじゃなかった使用曲がすごい名曲に聞こえてきたくらいです。
すっっっばらしい演技でした。これが見たかったんだよおおおお!曲のパワーと彼女のパワーとがマッチして、最高に心地好い。心地好い風を身体中で受け止めてるようだ。女の子ってこんなにかわいいんだよって教えてくれるみたいな。
これはガッツポーズも出るだろう。客席が結構ガラガラなのがもったいない。もっと見て欲しかったなあ、アメリカの人にも。おおお70点超えた!


★19:紀平梨花
指を怪我したとのことで心配してたが、どうだろうか…。痛むとつらいよね…。
ああああ、アクセルがすっぽ抜けてしまった。シングルアクセルはショートでは無得点になってしまうので痛い。スピンもひとつレベルが取れてなかった。いつもより演技の伸びやかさもなかった気がするので、やはり繊細な競技だなと実感する。指1本でも影響するよね。
しかしステップは見入った。足元ばっかり見ちゃった。
アクセルの点が丸々ないことを考えると、これでも十分に点は出てるんだよな。トリプルアクセルは強力な武器だけど、両刃の剣でもある。

強行出場って言われてたけども、本人が出ると決めたことを強行って言うのは個人的には違和感あるかな。選手が出ると決まった試合をなるべく休みたくないのはおかしいことじゃないと思うし。
たとえば、半年前から準備してきたプレゼン当日に、我慢すれば何とかなる頭痛があったとして、大事を取ってプレゼンは休みます、って人はたぶんほぼいないようなものじゃないか。プレゼンが自分の評価や将来に繋がるとわかっていたらなおさら。こういう話の時にはいつも思うのよ、日常的に君らやってるだろ?と。特に我々日本人は。それがいいことかどうかはとりあえず置いといて、人のことどうこう言えるの?って話で。


★20:坂本花織
うおおおおおおおノーミスきたああああ!!きたああああああ!!
ジャンプだけ見ればパワー系のスケーターなんだろうけど、ステップやスピンもいつも確実にレベル取ってくるし、この気だるい曲のイメージを壊さないながら決して軽やかなだけじゃなくずっしりとした重力もある。蝋燭の灯りの中でゆらゆら尾ひれを揺らす金魚を見てるみたいなプログラムで、噛めば噛むほど味が出る。やっぱり彼女の演技好きだわ。
日本の選手の結果があまりふるわなかったので、ニュース番組などではアナウンサーやコメンテーターが残念そうにしていたが、ひとりイキイキしてる選手おるやん!とすごい突っ込みたかった…。だいたい、まだショートだし残念そうにするのは早いぞ。


★21:ブレイディ・テネル
リショーの振付なんだ、あの人が売れっ子になるわけだな。テネルのシャープさみたいなものと曲と振付とが完璧にマッチしてる。これ生で見てみたかったなあ。
演技がものすごく短く感じた。素晴らしい出来。文句のつけようがないですね。
ラストのスピンがめちゃくちゃカッコいい。近付くと斬られそう。テネル姐さん…。テネル姐さんだよ…。


★22:三原舞依
おお、どうした冒頭のジャンプ…。セカンドが両足着氷か、回転も足りてないかな…。うーん、やっぱりそうか…。
ちょっと動揺したのか緊張したのか、表情が固くて心配したが、後半になるといつもの伸びやかさが少し戻ってきてて安心した。でもステップレベル3かあ、審議もいくつかついてたが…。
この得点でもめちゃくちゃ悪いというわけではないと思うんだけど、こりゃ流れなかった選手もいい演技が多かったのかな、とテレビ放送終了時では思う順位。


テレビでは過去の四大陸の覇者が一覧で流れたのですが、日本人ばかりの中、ポリーナ・エドモンズの名前に目がいく。懐かしいなあ、元気かな。

アイスコープによるダブルアクセルの比較も流れる。坂本さんすげえ、四冠。ウンスのダブルアクセルの高さがえらいことになってるけど(笑)。2.46m?あれ誤植だよね?見間違いだったらごめんなさい。

上位はほとんど差がない。特にテネルと坂本さんは全然ない。いくらでもひっくり返りますねこれは。フリーも楽しみですな。
四大陸の記事はまだまだ続きます。今回は全カテゴリー見てるので長いっすよ←予告



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四大陸選手権2019雑感③

さて、男子に続いて女子のショートです。競技は女子の方が先の開催だったはずなのですが、テレビ放送に合わせて男子を最初に掲載しました。

記事が長くなるので、まずは第2グループまでの選手の感想。第3グループまでの選手は演技がテレビで放送されなかったので、フジテレビの公式サイトで見られるアーカイブを視聴しての感想です。アーカイブはグループごとにノーカットなのがいいですね、競技の流れが途切れなくて。

女子ショートプログラム

第1グループ

1:ホンジー・チェン
衣装からして白鳥だとわかりますね。おお、ノッテ・ステラータか。女子選手が滑ると可憐ですな。そういやジュニアのグランプリシリーズでこの選手見かけたよ、そうだそうだ、あの子だ。
ダブルアクセルが曲に合ってて良かった。あとスピンがいいですねこの選手←スピナー好き


2:ヴェロニク・マレ
もしかすると演技見るの初めてかもしれぬ。記憶違いだったらごめんなさい。
カナダの女子って感じがする、パワフルとまではいかないが強めの女性ボーカルによく合った演技ですね。ミスらしいミスもないし心地好く演技を見られました。


3:ラーキン・オーストマン
美人過ぎないこの人?オリンピックで完全に心射抜かれたよわたしゃ…。是非もっと上の順位まで上がって来ておくれ、大画面で拝見したいです…。
前半良かったんだけどなあ、ダブルアクセルで転倒してしまった、残念。すごく変わった曲なんだけど姉御っぽさがあって楽しそうで良かった。あれ、これマヨロフが使ってた曲か?なんかまっくろくろすけっぽいやつ←何だそりゃ


4:イサドラ・ウィリアムズ
うーん、最初のジャンプで転倒。ステップもちょっと物足りなかったかもしれない。テイクファイブはフィギュアスケートの定番、どうしても滑りに期待しちゃうしな。
黄色の衣装ってすごく映えてかわいいですね。色的に着こなすのが難しいのかもしれないが彼女はよく似合ってる。おお、ジャージの色ともマッチしてる、キスクラ素敵。


5:アンドレア・モンテシノス・カントゥ
うーん、コンビネーションジャンプとアクセルで転倒。コンビネーションの方はセカンドが跳べなかったし転び方も痛そう…。最初のジャンプも助走が長かったし、あまりジャンプは調子が良くなかったか。
ライブみたいな音源で盛り上がりそうなので、もっと弾けて滑れたら良かったかもしれないですね。お客ガンガンに乗せられそう。

第2グループ

6:ジョアンナ・ソー
凄いパワフルな曲。ジャンプ全部決まりましたね、いい演技ができて良かった。納得の点が出たみたいで本人も嬉しそう。
たぶん初めて見る選手かなあ、地上波しか見られない時期が長かったので、色々不勉強で申し訳ない。


7:ティン・ツゥイ
確かジュニアのグランプリシリーズの放送でも見かけた記憶があるな。あの時もいい演技だったけど、今回も素晴らしい。クリーンな演技と優雅な曲で壮大なイメージが湧く。年齢を重ねていったらどんな表現が身に付いていくのか楽しみになる感じ。おお、暫定1位きたー!


8:エイミー・リン
あー、最後のアクセルが…。転倒した上シングルになったので無得点か(泣)。そこまで良かったのになあ。ジャンプは逆回転かな?
衣装が豪華で素敵。シノワな感じで。でもだんだんフジテレビの選手紹介画面の背景に見えてきてしまう…。見えません?←知らんわ


9:キム・イェリム
ニューシネマパラダイス。あー、衣装の色すんげーかわいい。
冒頭の2本のジャンプは美しかったですね。余裕のあるダブルアクセル。彼女はもうジュニアの大会でも頭角を現してるし、安心して演技を見られますね。韓国は男子も女子も新しい選手が育ってきてるんだなあ。


10:アリソン・クリステル・ペルティケト
この選手も初めてお見かけするかも。曲名見たときは何の曲?って思ったけど、ああ、なんか有名な歌だな、タイトル知らんけど。すごい楽しそうだったし、真っ赤な手袋が目を惹く。力で持ってたように見えるジャンプもあったけど、大きなミスなくイキイキ滑り切れてたんじゃないかなあ。


ではでは、第3グループ以降はまた明日。



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四大陸選手権2019雑感②

昨日の続き、第4グループからです。競技の感想は、大会がすべて終了し、すべての記事を書いてから掲載することに基本的には決めてるのですが、のんびりし過ぎ、と突っ込まれたことがあるので(汗)、今回は早めに掲載開始してみます。

お名前の前に★がついてる選手はテレビ放送のあった方です。その他の選手はフジの公式がネット配信してくれたのでそちらを見ての感想です。

男子ショートプログラム

第4グループ

お馴染みのメンバーばかりですね。6分間練習を見ていても一気にレベルが跳ね上がったのが分かります。
アーカイブは挨拶からノーカットでありがたい。挨拶するメンツを見ていて、誰だろうこの人ホッとする、と思ったら友野君だった、という私はきっと疲れている←さすがにヤバイと思った(汗)脳大丈夫かお前←アホはいつものこととは言え…


16:ナム・ニューエン
どうしてカナダ方面の君たちの衣装はいつも地味だったり普段着なんだ…←トラディショナルな衣装と言いなさいせめて
コンビネーションジャンプの着氷が危なっかしい感じに見えたけど、あとはだいたいいつものナム君という感じで軽快、洒落た足さばきだったのでは。


★17:チャ・ジュンファン
テレビ放送は彼から。モデルみたいな写真が何枚も紹介される。かわいい顔立ちで、こりゃ人気が出るだろうなと思ってたけどとっくに大人気っぽい?
4回転サルコウ美しい、これは高い加点も納得。元々持ってるものも大きいだろうが、ハビエルと羽生君の間近で練習してきたというのは小さくない気がする。
おおおオールグリーン!まさにノーミスという完璧な演技。いきなり素晴らしい演技で地上波はスタートですね。かわいい顔立ちだけどどこかクールな優雅さが演技にあるよな。


★18:友野一希
うう、サルコウの回転足りてるかな…。ああ、やっぱりアンダーローテーションか(泣)。サルコウはともかく、コンビネーションのセカンドが跳べなかったのは得点的に痛い。ショートはほぼやり直しできないからな…。
ジャンプのミスはあったものの、うっとりと見とれてしまうニューシネマパラダイスで、後半は技術点カウンターの存在も忘れて見入ってしまった。いいプログラムなので完成形が見たいなあ、頑張れ。
ところで友野君の煽りがなかったけど、もう全日本で十分紹介したからいいってこと?


19:ブレンダン・ケリー
冒頭の4回転のコンビネーション、軽やか過ぎて3回転に見えたわ。いいジャンプだったのに単独のサルコウが抜けた…。ショートだから無得点(泣)。
振付をただこなしてるだけのように見えるのであとそのあたりかなあ。アモディオがコーチなら踊り狂い方とか教えてもらえそうなのに(笑)。
モロゾフまた痩せた?てかなんかイケメン度増してない?てか若返った?←つい選手より目が行ってしまうモロゾフの謎の吸引力


★20:田中刑事
刑事君の煽り力入れ過ぎ。爆笑。誰ですかこれ作ったの。ジョジョファンですよねあなた?先生怒らないから言ってごらん←全然違ったらごめんなさい(笑)
4回転は手をついたが回ってるかな、どうだろ。ああ足りなかったのか、うう惜しい、ここだけでしたかねミスは。
アクセルは高くてカッコ良かった…!ちょっと足つくの早かったように見えたくらいで。
でもいちばん良かったのステップだよね。ぐいんぐいんとリンクを刑事君の身体が覆い尽くすような、癖になるステップ。やっぱりレベル4なんだ。てかこの大会、ステップ結構レベル4出てるな。いつも国際大会での男子の判定は厳しい印象なのに。

第5グループ

最終グループはさすがに6分間練習が少し流れる。有力選手は恒例の格闘ゲームのキャラセレクト風に紹介。なんかカーテンの陰から出てきたみたいに見えるけど(笑)。
ノーカット配信で見るとボーヤンへの歓声が凄い。そういや前回の覇者彼だもんな。


★21:ジェイソン・ブラウン
冒頭のジェイソンがイケメン過ぎてビビった。一瞬誰かわかりませんでした…。
最初のジャンプ綺麗。蹴り上げた足も美しいが、そのままカメラマンが蹴られそう(汗)。それだけよく足が上がってるってことなのよね。
アクセルのミス以外は完璧にジェイソンワールド。何度か入ってたさっきの蹴り上げる振付といい、なかなか同様の動きはジェイソン以外にできないだろうという演技です。ただ、ジャンプのミス云々でなしにもっともっと完璧に滑れそうな印象ではあった。ぐはあ見たいそれ。


★22:宇野昌磨
ねえ今回煽り凝りすぎじゃない?何このドラクエ風(笑)。でも昌磨君は知っているのか、これファミコンの時代のドラクエやろ…(笑)。って知らんけど最近のドラクエがどうなってんのか(※私がゲーマーだったのは前世紀の話です)
彼はスケーターというよりゲーマーだとかなんとか言ってた羽生結弦氏の言葉がずっとじわじわきてるんだけど、ついに煽りまで侵食されたよ(笑)。

しかしコンディション的には心配である。全日本の段階で四大陸は無理しない方がいいのではと思ったけれど、それどころではなく何度もそのあと捻挫してしまったなんて…。世界選手権もあるし大事にして欲しい気持ちもあるけど、彼が決めたことなら信じて応援するのみ。

昌磨君としては確かに難易度落としてる、4回転もトゥループ1本だけでコンビネーションもサルコウトゥループの3回転。着氷のミスもいつもの昌磨君のミスの仕方とは少し違う印象がある。でもトリプルアクセルはズバッと決めた、さすが日本男子のお家芸
昌磨君がスピンのレベル取れてないなんてどれくらいぶり?いつも確実に4だった気がするのに。と思ったが採点表は4になってる、やっぱりカウンターはあくまで速報なのね。
いつもなら細部までもっと張り詰めたものが感じられるけど、やはりそこまでではない。しかし基礎的な力は高いしミスも最低限だったと思うので、捻挫の影響は見てとれたものの高得点が出た方だろう。フリーもどうか無理せずに…。


★23:ヴィンセント・ジョウ
ダジャレ言わすなあああああ煽りいいい!まあ本人が楽しいんならいいんだけど、どうなんそこんとこ(汗)。でも不覚にもかわいかった…。
NHK杯の公式練習でなんか一生懸命さみたいなのが伝わってきて、頑張れって思っちゃったんだよね彼。さあ今日はどうか。
いきなり4回転ルッツにセカンドがタノのコンビネーション。半端ねえ!しかし今シーズンは回転不足判定が多かったので、得点が出るまでは何とも言えない。
ジェフの振付なんだ、これ。高難度のジャンプが組み込まれているのに違和感なく、流れるように終わっていく、男子選手らしい美しさのあるプログラム。
得点出た途端コーチがめっちゃ叫んでビビった(笑)。おお、これは回転不足取られてないよね?!おおおお…!100点超えた!


24:キーガン・メッシング
最終グループは全員流れるかと思ったけど彼だけカットだった(泣)。アクセルは危なかったけどなかなかいい演技だったのに…。時間の関係上仕方ないのであろうが…。まあ四大陸をゴールデンでやってくれるだけマシだよ、昔はテレビで全然やらんからこんな大会あるの何年も知らんかったよ私…。
決まったジャンプは本当に気持ちいいほど高いし、人がスケート靴を履いて滑ることの楽しさみたいなものが彼の演技にはあるよね。
てか衣装にジャージ羽織るとコピー機の修理に来た業者の人…←違う(笑)


★25:ボーヤン・ジン
着氷は乱れたものの、相変わらずいい意味でどうかしている4回転ルッツである。4回転トゥループは軽々とし過ぎていてもはや3回転に見えてしまう。アクセルもキリキリと音がしそうでいいです。
プログラムをめっちゃ滑り込んできたという感じ、密度が濃かった。あの素朴だったボーヤンはもういないのね…。
今シーズンはあまり成績が残せてなかったけど、このまま噛み合ってくれば北京ではいちばんの強敵になりそうな気さえするよ。良かったです。


終わってみれば優勝候補の昌磨君が4位。怪我の影響が大とは言え、上位の選手は確かに実力者揃いなのである。フェルナンデスが引退した今、世界の上位はしばらく前にもましてアジア系で独占されるかもしれないな。もし羽生君もネイサンも出ていたら、ほぼ世界選手権状態だったのではないか。
昌磨君の実力なら十分巻き返してくると思いますが、怪我の状態が気になるところですね…。男子の結末も気にしつつ、明日の女子ショートプログラムに続く。※注:競技はとっくに終わっています←汗



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四大陸選手権2019雑感①

J SPORTS?何それ(泣)、な私にとっては久しぶりの競技観戦です。試合が続いた影響で掲載がズレズレになっていた記事がほとんど無くなったので、さほどタイムラグなく掲載開始。すべて掲載が終了する頃にはやっぱり遥か過去の話になってるだろうと思いますが(泣)。


テレビ放送の初日はシングルのショートプログラム。テレビ放送は男女合わせて二時間の枠内で放送なので、流れる選手が限られるのはしょうがないかな。
冒頭で修造の幻が見えていたが、これよく考えなくてもフジだった…。おお無良君がいる。大忙しだな無良君。高橋君現役に戻っちゃったしね。

放送終了後にはフジテレビの公式サイトで全選手の演技が視聴可能となったので、テレビ放送とライブにこだわらなければ余さず見ることができました。やるなフジ。テレビ放送が終わるまでは出せないのはしょうがないでしょうね、テレビ局も商売だからな…。

てなわけで、まずは第3グループまでの選手の演技の感想。このグループまでの選手はテレビ放送されなかったのですが、フジの公式がネット配信してくれたのでそちらを見ての感想です。
ネット配信の方は解説やテロップが出ないので、お名前の表記や技等に間違いがあったら申し訳ありません。

実際の競技は女子シングルが最初だったと思いますが、地上波放送は男子からでした。よってその順番に記事も掲載します。

男子ショートプログラム

第1グループ

1:ニキータ・マンコ
カザフスタンと言えばテン君だったけど、彼にはもう会えない。ラキムガリエフひとりで頑張るのだろうかと思っていたが、あれ、彼出てないんだ。この選手初めて見かける。名前だけはそう言えば聞いたことあったな。
テン君ともラキムガリエフとも違う、シャープな雰囲気。曲のせいかもしれないが、とすると曲をしっかり捉えてる。まだまだ発展途上だろうとは思いますが、どんな風に伸びていくのかちょっと楽しみな感じです。


2:レスリー・マン・チュク・イプ
四大陸はいろんなアジアの選手の演技が見られるのが楽しいですね。親近感とか安心感とかやっぱりあるのかしら。彼もお初にお目にかかるな私。
ルッツで転倒してしまったがコンビネーションはしっかり。スピンが結構減点されてたので苦手なのだろうか、頑張れー。


3:イ・ジュンヒョン
おお、歓声が凄い。人気なのね。
このプログラムめっちゃ素敵なのでクリーンに滑って欲しかったけれど、うーん、ジャンプが2本乱れてしまった。残念。
男子は一度はこの手の「王子が迎えに来ましたよ」系のロマンティックなプログラムを滑ってみて欲しい。似合わなかったら来シーズンから変えればいいから(笑)。彼はとっても素敵です。うんうん。


4:ハリソン・ジョンイェン・ウォン
最初のジャンプをクリーンに跳べなかったけど、全体的には良かったのでは。スピンがなかなかいいですねこの選手。特にキャメルスピン、足の位置が綺麗で見入っちゃった。


5:フー・ジャン
やっぱりアクセルはトリプルになると迫力出るなー。ルッツは転倒してしまったが、スピンやステップもしっかりレベル取れてる。最初のグループに出てくる選手としてはなかなか力がありますね。男子は年齢的に味の出てくる頃だし。おお、暫定1位。

第2グループ

6:ドノヴァン・カリーリョ
カリーヨなのかカリージョなのかカリーリョなのか、はたまた違う読み方か。アナウンスがカリーリォっぽく聞こえたのでカリーリョにしてみたが。
てか何このイケメン。龍樹君系のイケメン。絶対好きな人おるやろ。会場からフォーフォー言われてるのもメンがイケてるからですか(笑)
ヤンキー座りから始まる(笑)。でもすげえ楽しそうに滑るし魅せてくる。おお、今大会初めてのほぼノーミス?是非4回回れるようになって欲しい、君はもっと行ける。


7:マイカ・タン
余裕のあるダブルアクセル。ジャンプも全部決まったし、ほぼノーミスの、堅実な感じのするいい演技でしたね。彼も初めて見る選手。最初の方のグループから見てると競技がもっと面白くなるなあ。
キスクラでおお!って叫んでる。本人納得の点?


8:イ・シヒョン
韓国男子のショートはみんなロマンティック路線か。いいぞー!
アクセルがシングルになってしまった、得点的には痛い。でもコンビネーションはタノ付きだ。もうタノは得点にならないとは聞いたが綺麗に跳べてたのでは。でも減点されてる…。うう。最後のスピンはちょっとよろけてたかな。
笑うとかわいいですねこの選手。6分間練習の挨拶でも思ったけど。緊張してる表情から一気にホッとする感じ。


9:ミカー・カイ・リネット
おお、懐かしのポエタではないか。ステファンの印象が強すぎるけど曲としては盛り上がるしそろそろみんなもっと使って。
スピンはぶれたり最後は音に遅れたりしてましたが、ジャンプは頑張ってたのでは。トリプルフリップ綺麗に跳べてるように見えたけど、ああアテンションなのか…。
お辞儀が仏教の国の人って感じ。タイの選手でしたっけ。


10:マーク・ウェブスター
お城の門で警護してる人みたいな衣装。絶対強いよ。変なことしたらつまみ出されるやつだよ。
レベルとかGOEとかは、うん頑張れ、まだまだいくらでも伸ばせるぞ、ってとこなんですけど、この重量感というか、重心が下にある感じがあんまりいないタイプで面白いかも。振付も個性的。決して嫌いじゃないわ…(笑)。

第3グループ

マレーシアのジャージ強そう。ジュベールが着てても違和感ない。むしろ着て欲しい←お黙りなさい


11:アンドリュー・ドッズ
おお、すごくいい演技だったのでは!ジャンプもクリーンだったし、曲に身を任せて流れる景色をゆったり見ていられるような演技。私は良かったと思うわー。
若々しく見えるけどもう27歳か、年齢を重ねた男子選手の演技は味があっていいですよねえ。おおシーズンベスト!


12:カイシャン・チュー
コンビネーションのセカンドが抜けた…。単独のジャンプも2回転になったからこれは点が入らない…?ステップはハラハラする感じだったが、えっ、これも得点入らないの?要素を満たしてないとかかな…。でも採点表チェックしたらGOEは引かれてるがレベル2になってた、良かった。ダブルアクセルは決まってホッとした。
今回は彼だけフリーに進めなかったのかな(泣)。ううう、また四大陸来て頑張ってね!


13:ジュリアン・ジージエ・イー
うーん、4回転サルコウ高さあったと思うんだけど、手をついてしまった。アクセルも転倒。相変わらず助走が…。
プログラムも短く感じるし、トップグループに近付く力は持ってると思うだけに色々もったいない。シーズン序盤は調子良かったのになあ(泣)。
いつ見ても「クールビズの時期に会社行ったらこういうサラリーマン居そう」とか思う衣装←やかまし


14:樋渡知樹
すっげーキャーキャー言われてる。そうかアメリカの選手だもんな。
6分間練習でやっと気付いたけど、彼ジャンプが逆回転だ、時計回り。アクセルあたりは見慣れないからびっくりしちゃう。
バレエジャンプの足の開きやビールマン、あとステップがめっちゃいい。4回転が入るようになったら相当見応えありそう。キスクラのピースかわいい(笑)。


15:ニコラ・ナドー
体格が良くてペアの選手みたい。その身長で跳ぶトリプルアクセルは迫力ありましたね。しかし次のジャンプ、壁にぶつかりそうになってしまった。大事にならなくて良かったけど。ん?彼も逆回転?見間違いだったらごめん。
ステップは余裕があって素敵ですね。最後のスピンは曲に遅れてしまったように見えたがちゃんとGOEついてるな。おお、暫定2位だ!


長くなったので、第4グループ以降はまた明日。是非明日もお会いいたしましょう!



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フィギュアスケートだらだら語り in 2月⑦

フィギュアスケートに関する特集やスケーターが登場するコーナーが放送された番組の感想を今更語るシリーズ。以前はさらっと書いていたので数番組まとめてこのタイトルで記事にしていましたが、だんだん長文化してきたので(汗)、各番組ごとに書いてもいいのかもしれない。まあ、だらだら考えましょう(笑)。
感想自体はだいたい視聴後すぐに書いてるんですけど、試合があればそっちの感想を優先して載せるので、掲載が先延ばし気味ですみません。まあこのブログ、世界の果てにひっそり佇んでるだけなので、需要はないか、別に(笑)。

テレビだらだら語り①

まずは2月3日放送、『SPORTSウォッチャー』。BSテレ東の再放送(ですよね?)で見たので3日と記載してます。

広島はテレ東が入らないので、BSで視聴。BS見られない時期はテレ東の番組はほぼ全滅だったのでBS様々(涙)。なかなか深夜の放送なので起きていられないのではと思っていたのですが、例のレーダーが炸裂したようです…。

町田樹のプロ引退公演となったカーニバル・オン・アイスの舞台裏を中心とした密着映像。これが最後のドキュメンタリーと銘打たれていたが、彼はある意味で生涯スケーターだろうから、何のかんのときっとまた特集なりコーナーなり組まれるだろうと私は思っています。

プログラムの長さからして主催の理解なくしては成立しないだろうし、照明やカメラアングルにも細かくこだわり口を出せるのは、テレビ局やスタッフの協力があってこそである。それを可能にしたのは現場でそれだけのものを作り上げていくのをスタッフも目の当たりにしてきたからだろうし、そういう立場になれたのは競技で実績をあげたから。そしてその実績に到達するまでには気の遠くなるような練習の日々があったのだ。町田君の人生を、舞台裏の様々にそっと重ねながら私は番組を見ていた。

そうだ、決して最初から強い選手じゃなかった。君の舞台はもっと大きな世界のはずだと、広島のリンクで滑る彼を見ながら歯がゆく思っていた時期もある。私にとってはいつまでも「広島の町田君」で、遠くに行ってしまったことを寂しく思うことも時にはあるけれど、広島を飛び出していった町田君の姿を見ることはもっともっと大きな喜びなのである。
だから、万雷の拍手を浴びる彼をもう少し見ていたかった気持ちはあるのだけれど、あの現役引退時のことを考えれば、プロスケーターとしても滑っていたことはきっと思いがけないボーナスだったのだろうとも思うのである。どうにか一度だけプロとして滑る姿を見に行くことができたので、悔いはないです。でも、見に行けてなかったら一生後悔してたと思う。あの時助けてくださった皆さん、本当にありがとうございました。

選手として強くあろうとしていたのか、それも演出の一貫だったのか、町田君のトークにはどこか「作った」ようなところがあった。しかしこの密着映像から見えたのは、素の部分だったように思います。もちろんすべてではないけれど。
これからも熱烈なファンはついてくるだろうけど、どんな世界でも同じなのかもしれません。肩の力を抜いて、素の町田君として目標を追いながら自由に生きていって欲しい。本当に勝手なファンの言い分ですけど、私はそう思ってます。

遠くからずっと、応援し続けています。私は私にできる方法で、フィギュアスケートを楽しんでいきます。私の感性で、私の言葉で、フィギュアスケートの美しさや激しさ、面白さを綴っていこうと思います。
いつかほんの少しでも、文化にしたいというあなたの願いに、協力できる日が来るように。その日まで、生きていられるように。

…例のレーダーとはステファンレーダーのことです。ステファンが映る番組はほとんど見逃さないレーダーが頭についてるんですよ私。これが自分でも笑っちゃうくらい高性能でねえ。ああ、適当にスルーしてください、スルーで(笑)。
ああ舞台裏のステファン。ハビエルもいる…。何度か書いてるけど、「ステファンと町田君」は私にとっては特別なのです。そのたった一瞬の光景を、特別な気持ちで私は目に焼き付けました。

カーニバル・オン・アイスについては過去に記事にしていますので読んでいただければ嬉しいです。この文章にすべてを込めてしまったので、もうこれ以上書くと蛇足かもしれない。
研究の成果が出るまでには長い時間を要するでしょうが、長い時間をかけてそっと完成を待ち続けることができる。もしかしたらそれは、時に儚い競技人生を見つめなければならない我々フィギュアスケートのファンにとって、新たな喜びになるのではないでしょうか。
さよならは言いません。言う必要がないから。町田君のスケート人生は、これからも続くのです。

usagipineapple.hatenablog.jp


テレビだらだら語り②

続いて2月5日放送、『ザ・世界仰天ニュース』。日本テレビ

これは出演している芸人さんがかかった尿膜管遺残症に羽生君もかかったことがあるよ、程度の内容なので特に書かなくていいかな、と思ったのだが、芸人さんの体験談を聞いてるだけで非常に痛そうで、その状態で全日本出場して優勝したのがどれだけ凄まじいことだったのかが改めて伝わるので、一応触れてみます。
芸人さんも、自分が病気にかかってから羽生君の成し遂げたことに気付いて羽生君が好きになった、みたいなこと言われてましたね。身体の異常って自分がなってみないとわからないものだけど、苦しんでる人の状況を慮る想像力は常に持っておきたいものです。

羽生君のこの病気のことは今も印象深いんですよ。何故って、私この年の全日本のエキシビション見に行ったから。羽生君が出演しないことになって残念だったけど、試合も明らかに調子悪そうだったし、大変な病気だったらどうしよう、と心配しながら長野へ向かったことを覚えてる。病名が発表された時に、聞いたことのなかった病気だけどもう絶対忘れないだろうなと思った。あのシーズン、本当に怪我や病気が多くて、光を得た羽生君にこんな形で闇が襲うのか、とずっと心配し続けてた気がします。

あの全日本が、町田樹羽生結弦の最後の対決だった。町田君の引退で唯一残念なのが、もう二人の勝負が二度と見られないこと。プロ引退により、ショーでの共演ですら、もう二度と叶わない。
羽生君は町田君の引退を病室で聞いたのだろうか、どんな思いで聞いたのだろうか、ずっと考えてた。羽生君は町田君になついてるように見えたし、いいライバル関係にも私には思えたから。
私の勝手な思いでしかないけれど、本当にひとつだけ残念なのが、共にリンクに立つ二人に、もしかすると二度と会えないこと、それだけです。

その時の思い出を一応置いときます。過去の旅日記では、このシリーズがいちばん思い出深いですね。

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ではでは、次のだらだら語りでまたお会いしましょう。


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フィギュアスケートだらだら語り in 2月⑥

1月に放送されたテレビ番組の感想を今更載せるシリーズ。記事そのものは視聴当日に完成させたんですけど、古い記事から順番に載せているので、載る頃には「いつの話してんだよ」という時期になっているといういつものパターンです(汗)。懐かしく思い出しながら読んでいただければ…。とほほ。

テレビだらだら語り①

まずは1月27日放送、『消えた天才』。

ゲストのひとりが安藤美姫。よし見よう、と楽しみにしておりました。が、後述しますが、実はフジテレビの番組と後半の一時間がかぶっていたのです。安藤さんのコーナーが最初の方だったらかぶる心配しなくていいんだけど、と気を揉んでおりましたが、残念ながら完璧にかぶってしまいました(泣)。

仕方ないので、後半一時間はフジテレビもチェックしながら安藤さんのコーナーを待つことに。
安藤さんコーナーに入る前にフジテレビで高橋君がゲストとして紹介されて完全にかぶるかと慌てたが、どうにかフジが高橋君メインのコーナーに行く前に安藤さんのコーナーが開始。ほっ。
結局安藤さんの登場は番組の最後でした。ってもスタジオゲストとして最初の方から出演はされてたはず。間違ってたらすみません。

初めて試合で負けた同い年のスケーターが「消えた天才」なのだそうである。スケートを始めて3ヶ月の安藤さん、4ヶ月の天才、両者の当時の演技が流れたのですが、始めたばかりだとは思えないくらい上手い…。二人とも天才でいいんじゃ(汗)。まだその時の振付覚えてる安藤さんかわいい(笑)。

おそらく野辺山合宿にも参加した有望選手だったのに、気胸にかかり調子を崩して引退してしまったらしい…。プログラムを滑りきるのはものすごく体力要るって言うもんな、呼吸が苦しいのはきつかったろうし、治ってからも息の出来ない苦しさがトラウマみたいになったとしてもおかしくないですよね…。

しかしチアリーダーとして活躍、アメリカのチアリーダーにも選ばれはしなかったもののチャレンジし、完全燃焼して現在は茶道の道に進まれているという。和服姿はちょっと荒川さんみたいな雰囲気あったなあ。
チアリーディングにフィギュアスケートの経験は役に立っただろうし、人生に無駄なことなんてきっとひとつもないんでしょうね。

安藤さんが考えたサインを天才が大事に持ってたり、安藤さんが再会をすごく喜んでたり、はしゃいでる安藤さんがかわいかったので、いいもの見せてもらったように思います。

テレビだらだら語り②

同じく1月27日放送、『アオハルTV初回2時間SP』。

高橋大輔がゲスト出演するということで楽しみにしてたんだけど、これ『消えた天才』とかぶるんでは…、と番組表を見た瞬間から戦々恐々。前述の通り前半一時間はだだかぶりでした…。

っても高橋君がスペシャルゲストとして紹介されたあとはしばらく別のコーナーが入る。安藤さんのコーナーが始まるまでふたつの番組をひたすらザッピング。安藤さんコーナーが始まってからはCMの間はこちらに戻って視聴。
高橋君が紹介されたあとに始まったコーナーはスタジオでの展開だったので、高橋君もうっすら参加してたんだよね。話を振られない限りほぼ喋らないだろうから見逃したとしてもさほどダメージはないんだけど、やっぱり時々コメントしたり、コーナーの勝利者を高橋君が発表したりしてたから、ガチなファンはガン見した方が良かったであろう。京都駅のアナウンスネタの人面白かったな、あの再現性はきっと鉄だよね。って違ったらすみません(笑)。

高橋君メインのコーナーは番組の最後でした。高橋君の青春の味として、セブンイレブンのチキン(竜田揚げ?)、砂糖を挟んで焼いたパン、ロシアのブリヌイ。話聞いてると食べることが好きなのね、きっと。
今食べたいメニューは砂糖パンだろうと思ったが、ビンゴ。あれがいちばん長いこと食べてなさそうだったもん。本人もきっと味を思い出したいだろうなって思ったから。砂糖挟んで焼くだけでいいのかな?実は初めて聞いたメニューなんですよ。
ケチャップとマヨネーズをパンに塗って焼いて食べるの超わかるわー、やってたようちらも(笑)。なんなら今もやるし(笑)。唐揚げ好きも伝わってきた。唐揚げ美味しいよな。

料理を始めたって話は聞いてたけど、現役復帰して暇だからなのかい(笑)。一度ハマると凝っちゃうタイプなんだろうな、美味しそう…!細かいとかきっちりしてるって話は以前から聞いてたので(洗濯機がないホテルはダメみたいなことも言ってたような)、ヒロミが「結婚できないな…」って言っちゃうのはわかる(汗)。

トリノバンクーバー・ソチのID写真が並べて表示されたのには笑ってしまった。髪型!ホント落ち着きましたよね、今(笑)。
酔っ払いと言うかパーティーピーポーエピソードも時々聞こえてきてたけど、それを証明するかのような、ジタバタしてるだけに見えるブレイクダンスの映像が鈴木さんによって公開されてしまう(笑)。でもバンケットかなんかでピンヒール履いてた時の衝撃には負けるかもなあ、なんて思ってたら本人がネタにし始めた。えっ、覚えてないのか本人。記憶飛ばしちゃう系の酔っ払い方するんだな(笑)。ヒロミの一言に爆笑してしまった、ピンヒール履いたらプロなの?(笑)

やっぱり高橋君すごく絞ったな、顔立ちが全然違うわ。あとやりたいことやってるから充実してるんだろう、めっちゃ落ち着いてる。喋るたびにヒヤヒヤしてたあの高橋君じゃなかったわ…。

もうちょっと全日本の話が聞けるのかなと思ってたけど、ガッツリバラエティ番組でしたね。まあスポーツ選手としての側面はまたの機会に楽しませてもらえたらそれでいいかな、うん。


ではでは、次のだらだら語りでまたお会いしましょう。


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フィギュアスケートだらだら語り in 2月⑤

スケーターが出演していたり、フィギュアスケートに関するコーナーが放送された番組について感想を述べるシリーズ。感想自体はだいたい放送後すぐに書いているのですけど、掲載は放送からかなり時間が経ってからひっそり、というパターンが続いております。グランプリシリーズの時期に記事がたまった影響でズレズレに…。
今更感溢れる内容ですが、こんな番組あったなあ、と懐かしく思い出しながら読んでいただければ幸いでございます(泣)。

テレビだらだら語り①

まずは1月22日放送、『グッと!スポーツ「蔵出し!ウインタースポーツSP」』。NHK地上波。

昨年11月に放送があった宮原さんの回を、蔵出し映像を交えて一部を再放送。新しく撮った映像もありましたよね?
ああ、変顔とか井戸田さんに脅かされてびっくりする様子とかツッコミ入れる様子とかやってたなー。改めて見ても面白いわ(笑)。

番組からの質問への回答をノートに記入して提出したという話にはちょっとびっくりしてたんだけど、まさかそのノートがソフトバンクの犬のノートだったとは(笑)。だよね、あれ?違ってたらすみません。
イラストも入れたりして個性も出しつつ、真面目な子なんだなあ、と伝わってくるノートでしたね。

そうそう、気になってたんだよ、ご飯注文してる様子。結構いっぱい皿が並んでたな、あれ全部食べられるの?って思ってたんだよね。すげえ、完食だったのか!さすがスポーツ選手。カロリーの消費量半端ないですよね。

練習熱心な真面目なスケーターというイメージが強かったし、その部分はもちろん変わらないのでしょうけど、隠れてた魅力が引き出されてる感じで良かったですね。なんか、数年前と比べて彼女自身にいい意味での余裕みたいなものを感じるようになったんだけど、その余裕が作ったスペースに、チャーミングな部分がいっぱい入り込んできてる感じがします。って、伝わりにくいですよねこれ。すみません…。

宮原さんのあとはスピードスケートの皆さんだったのですが、小平さんが高橋君の復帰でやる気が出たって話が興味深かった。そうそう、まさにスポーツを楽しんでるって感じだった、高橋君。最終的にはそこに行き着くんでしょうかね、トップ選手の皆さんも。小平さんも楽しみながら偉大な記録を打ち立ててくれそうです。
高橋君の復帰はスポーツ界にいい影響を与えそうだなあと何となく感じてたけど、ちょっとそうなってるぽくって、復帰は正解だったんじゃないのかな、ってなんか感慨深いものが。だって昔の高橋君、決して心底楽しそうには見えなかったんですよ。だから、あの高橋君がこの道を選んだことにびっくりしつつも、なんか爽やかな気持ちになったんですよね私。胸の支えが取れたと言おうか。わけのわからん感想でごめんなさい。

スピードスケートも一度観戦してみたいんだよねー、実は。面白そう。テレビで見るより速そう。

テレビだらだら語り②

続いてこちら、1月26日放送『フィギュアスケートTV!』。BSフジ。毎月放送されているのですっかりお馴染みですね。
しかしこの日付は再放送のはず。実は本放送は完璧に爆睡してしまって見られなかったのですよ(泣)。だから再放送はたいへんありがたかったです。

しかし再放送もうっかり寝てしまってまして(号泣)、見たのは番組の後半からではないかな(泣)。三原さんのフリーの途中からでした(泣)。ああこのプログラム浄化される…。
宮原さんと島田君のショートが流れたので客席とリンクサイドのステファンが。何度見ても日本の大会に馴染み過ぎだよあのスイス人…。いいけど(笑)。
鍵山君のショートもう1回見たかったので嬉しい。全日本選手権の演技のうち視聴者リクエストのあったものを流す回だったんですな。

メダリスト・オン・アイスのメイクアップルームの様子が見られたのも興味深い。女子は特にメイク必須だから、プロにメイクしてもらえる機会は貴重だろうなあ。普段は皆セルフメイクですよね、きっと。専用のメイクさんがついてるスケーターがいたらそれはそれでカッコいいけど聞いたことないような(笑)。


ではでは、また次回のだらだら語りでお会いしましょう。


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南国の空へ飛ばす紙飛行機の名は、ファンレター ~土佐おもてなし海援隊~

お題「わたしのアイドル」

彼らはたぶん、私が心を掴まれた最初で最後のアイドルになるだろう。

noteにも一度書いた話なのですが、改めてはてなの方でも書いてみる。書かずにはいられないのです。


あの頃、壊れかけていた私は、いやきっともう壊れてしまっていた私は、気がついたら高知行きの高速バスに乗っていた。
逃げ出したかった、現実から。
どこでも良かった、ここでさえなければ。

ホテルの部屋でぐったりと眠って過ごし、観光もしなかった。お金も全然なかったから、買ったのはどうしても欲しかった柚子のシャンプー(柚子製品につい手が伸びてしまうのです、何も聞かないでください…笑)と家で飲むためのお茶、そして『時をかける少女』の文庫本。財布に残ったお金で買える本は、それくらいしかなかった。

太平洋が見たかったような気がするのに、結局足を運ぶこともなかった。お腹が痛くなって喫茶店でぐったり過ごし、ふらふらと街を歩いて、高知駅に辿り着く。バスの発車時刻までまだまだ余裕があったけど、もうほとんど所持金はなかった。

駅前には立派な観光案内所があった。たくさんのパンフレットやチラシにお土産。見ているだけでも楽しい。なんだか変わった格好の人たちがうろうろしているなと思ったけれど、あまり気にとめていなかった。
その時、声をかけられた。今からステージが行われると。

ステージとはなんだろう。よくわからなかったけど、暇が潰せれば何でもいい。普段ならそんなものは見ないで静かにぼーっとしていたかもしれないけど、その日は何となくそんな気持ちになったのである。

現れる6人の青年。あれはさっきの変わった格好の人たちじゃないか。
流れ出すキラキラした音楽。キラキラした笑顔。キラキラしたダンス。続き物のようですべては理解できなかったけど、熱さの伝わる舞台。軽快なトーク
南国の太陽の下で輝く、キラキラした世界…。

それが、「土佐おもてなし海援隊」との出会いだった。


私はそれまで、彼らのことをまったく知らなかった。本当の本当にまったく知らなかった。私の世界のどこにも居なかった彼らは、何の前触れもなくテリトリーに飛び込んできた。

衝撃だった。
まったく知らなかった存在に、不意に心を掴まれる衝撃。
すっかり忘れてしまっていた、強烈な感覚。

ああ、どうして私はステージのあとに販売されていたCDを買って帰らなかったのだろう。そうだよ、まったくお金がなかったからだよ…。後悔しかないよ今となっては…。

帰りの高速バスの中、『時をかける少女』を読みながら、私はさっき見たものをぼんやりと思い返していた。
何だったんだ、今のは。

帰宅してから、怒濤のごとく検索をした。彼らは幕末の志士たち6人で結成された、高知の観光PR隊。各地に同様の歴史上の人物に扮したPR隊がいるけれど、自分の地元のPR隊の雰囲気からしても、甲冑姿の重厚なイメージがあった。
しかし彼らは幕末だからだろうか、甲冑姿ではなく身軽な衣装。そのカラフルさや若々しさ、爽やかな歌にダンス。それらはPR隊と言うよりも、アイドルだった。そう、ご当地アイドルである。
ご当地アイドルって、こんなに眩しいものだったのか?こんなにキラキラしたものだったのか?!あああああああ←崩れ落ちる音

ツイッターにブログ、公式ホームページ。発信される情報を、私はひっそり追い続けていた。それらの情報だけでは、きっとここまで心を鷲掴みにされることはなかっただろうと思う。生で、自分の目で見ることの威力は、やはり何よりも大きい。

もう一度高知に行って、ステージを見よう。その感想と旅日記を書こう。
そして、堂々とファンだと宣言しよう。
ずっと、そう誓っていた。
私は何かを「好き」とはっきり言えるようになるまでに、自分の中で熟成させて納得しないと駄目な人間なのだ。最低でも、年単位で。本当に好きなのかどうか、ちゃんと自分で自分に問いかけないと納得しない、実に面倒な人間なのである。
しかも私がステージを見たのは一度きりだ。それでファンなどと言ってはいけないだろう、と年単位を経過させても私はずっと黙っていた。


しかし。

不意に、その発表はもたらされた。
2019年の3月に、土佐おもてなし海援隊は、活動を終了するという。

いつかはその日が来ると思っていたけれど、ショックだった。
私の今の生活を考えれば、おそらく活動終了までに高知へ向かうことは不可能だ。日々の食事すら取れない貧困状態なのだから。
もう一度だけ、あのキラキラしたステージを見たいという私の願いは、それをブログで伝えたいという私の願いは、もう叶わないかもしれない。

ステージを見たのも一度きりだし、ファンだとか好きだとか言っては本当に好きな人たちに失礼だろう、とずっと黙っていたのだけど、その解散予告を聞いた時点で、私は吹っ切ることにした。

ひとりでもいい、彼らのことを知って欲しい。高知へ行く機会があれば、彼らのステージを見てきて欲しい。
あのキラキラした世界が、本当に消えていってしまうまでに。
自分の周囲で彼らをわずかでも知っている人間はひとりしかいなかった。私のブログを読んでくれている方はわずかな人数だけど、その方々だけでもいい、「土佐おもてなし海援隊」という存在に、気が付いてもらえたら。目に焼き付ける機会が持てたら。

そう考えて、noteに思わず記事を書いてしまった。大したアクセスのない私のnoteにおいて、その記事は今のところ第3位だ。ツイッターのように過去記事はどんどん流れて読まれない印象の強いnoteで、ほんの少しずつでもまだ読まれているたぶん唯一の記事だ。
ただ、そんな感じでnoteの記事は埋もれていくし、初めてもて海(土佐おもてなし海援隊の通称)さんたちについて文字にしたのと解散のショックとのせいか、文章がしっちゃかめっちゃかである。後々まで残せるであろうはてなブログに、もう一度彼らについて書き直してみようと思った。ちょうどいいお題もある。たった一度、偶然ステージに遭遇しただけで大したことは書けないけれど、それでもいい、文字にしよう。伝えよう。伝えたい。


そんな思いで、今回の記事を書きました。ええ、実は私の日々の癒しです。かわいいんだよ、ダンスとか歌とか。かわいいんだよ…。こんなかわいい人たちに毎週のように会える高知が羨ましすぎて、移住しようか本気で考えたもん…←末期

あと2ヶ月。彼らの姿をもう一度この目に焼き付けたいという夢は決して捨ててはいない。いざとなればヒッチハイクで高知へ向かおう、とか思ってますけどそううまくはいかないですね、ハイすみません…。
あまりにも私は困窮してしまった。貧すれば鈍するで、どんどん追い詰められて何も考えられなくなる自分に気が付いている。ささやかな夢にでもすがりついていなければ、私は崩壊してしまうだろう。
もし崩壊してしまっても、誰かが私の書いたものを受け取ってくれたなら、それで私は本望だ。

あと2ヶ月しかないけれど、土佐おもてなし海援隊さんたちのことを、どうか頭の片隅に覚えていてもらえたら、とてもとても嬉しい。良かったら、一緒に応援しましょう。全然詳しくないにわかファンだけど、良かったら。
せめてCDだけでも、CDだけでも何とか買いたいと思ってます…←結構売り切れててびっくりです、人気あるんですねえ


最初で最後の、わたしのアイドルへ。これは最初で最後の、渡すことのないファンレターである。
皆さんを知らないままで人生を終わらなくて良かった。もうこの目に皆さんを焼き付けることができなかったとしても、あの日の偶然の出会いを私は忘れません。どうか最後まで、いつまでも駆け抜けていってください。瀬戸内の空の下から、応援しています。


noteの記事はこちら。3ヶ月くらい前に書いたもの。お題とフィギュアスケート以外の話題はこんな感じで現在はほぼnoteに書いてますので、noteにもお気軽に遊びに来て下さいね。↓
note.mu


2020年11月30日追記:
もて海関連で検索して当ブログに辿り着いてくださる方が今でもいらっしゃるんですが、どうもこの記事(いちばん古いのに…)とあともうひとつくらいしか検索にかからないようなので、過去記事リンク集を作ってみました。たいした内容はありませんが、お役立ていただければ幸いです。この世界の果ての果てを見つけて訪ねてきてくれて本当にありがとう。

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フィギュアスケートだらだら語り in 2月④

フィギュアスケートに関するテレビ番組の感想を、だいたい「何を今更」なタイミングでひっそり載せるシリーズ。いつも2、3番組まとめてひとつの記事にしていましたが、本日は長くなりそうなので単一の番組のみで記事にします。

てなわけで、本日感想を書くのは、1月29日にNHKBSプレミアムで放送された『アナザーストーリーズ』。
2月4日に再放送があったので(NHKはこれがありがたい)、そちらも視聴してからの感想です。録画機器ないんですわうち(泣)。非常にいい番組でしたので、再放送視聴後すぐにアップしてみます。

稀代のスケーター・羽生結弦について、3人の人間の視点から語られる言葉によってその姿を浮き上がらせていく構成。羽生君本人にはおそらく一切インタビューを取っていないのに、まるで羽生君がそこにいるかのような気がしてくる、非常に興味深い内容でした。

ディック・バトン

最初の視点はディック・バトン。羽生君の前にオリンピックを連覇した、男子シングルのスケーター。しかし、彼が連覇したのは実に66年前。もう90歳近いのに、かくしゃくと毒舌を振り撒く様子は痛快ですらありました。

そう、口が悪いとは聞いていましたが、まあバッサリ(笑)。プルシェンコもクーリックもバッサリ(笑)。頭取れそうってことかい、プルシェンコのスピンは(汗)。クーリックのキリンはみんな思ってただろうけど、そこから先の言いがか…毒舌ぶりには「これ当時本人にも言ったの?」と思わず心配になるほど(汗)。

しかし、羽生君には一切その毒舌を振るわなかったのですよ。それどころか非常に褒めていた。しかもその褒め方が的確だった。思ってることを全部言葉にしてくれた。日本のテレビだからってリップサービスするような人物には見えなかったので、本当に素直に褒めてるんだろうと思います。

バトン氏が素晴らしいと名前を挙げたスケーターはすべて女性で、ジャネット・リン、伊藤みどり浅田真央伊藤みどりのジャンプは規格外だし、真央ちゃんはずっと現役時代を見てきたから何となく分かるけど、ジャネット・リンが今になっても名前を挙げられる理由が、今回初めて理解できた気がする。
演技に流れがあり、ジャンプを跳ぶまでもスムーズで、何より見る人の目を惹き付ける何かがあった。演技を一定時間以上見たことがたぶん無かったので、こういうことだったんだ、とすごく納得できました。

羽生君の演技はひとつの作品として完成されている。いいプログラムや演技は実際の演技時間より短く感じますが、羽生君はまさにそれ。おそらく相当こだわっている音楽編集に始まり、ジャンプ前の無駄な力みのなさ、高く真っ直ぐなジャンプ、多彩なスピン、滑らかなプログラムの流れ。しかも彼はそれを何でもなさそうにこなしている。何でもなさそうに見えるように。

そして、バトン氏の言うところの「劇場」。羽生君の演技に我々が惹き付けられるのは、羽生君の持つ技術の高さだけが要因じゃない。彼はリンクの上で「主人公」になれるのだ、誰よりも情熱的に、誰よりも切なく。彼の中に燃え盛る、冷たくて熱い氷の炎。それはどれだけ技術を磨いてもおそらく手に入るものじゃない。
稀代の表現者に、圧倒的なスケートの技術が備わった。そしてその人生にはおそらく神が筆を加えている。そう、バトン氏の言うとおりもう点数どうこうの話じゃないのだ。彼の場合は点数も付いてくるけれど。
今、羽生結弦以上に面白いフィクションなど存在しない。彼がシニアデビューする前にスケートファンになってて良かった、羽生結弦を見逃さなくて良かったと、私は真剣に神に感謝しています。

バトンさんがあれだけ自信たっぷりにバッサリ斬るのも道理で、彼は3回転ジャンプやフライングキャメルスピンといった今では当たり前になっている技の数々を、世界で初めて行った人物だと言うではないですか。70年近く前の映像を見ても(こんなの残ってるんだ、スゲエ)ブレのない美しい技がわかるのですよね。
こんな実力とチャレンジ精神を兼ね備えた人物だったのか。それじゃ、守りに入ったような演技や、とにかく勝てばいいという演技は面白くないだろうなあ。雑巾を絞ったようなジャンプ、でしたっけ…。バッサリだな(汗)。

ものすごく勉強になる話がいっぱいで、バトンさんだけで一時間やってもいいと思ったくらいです。あと、お父さんが文鎮にしてしまった金メダルにじわじわきました(笑)。

エフゲニー・プルシェンコ

第2の視点はプルシェンコ。彼が羽生君について語る姿は過去にも何度か流れていますが、これまた新しい話がてんこ盛りで、プルシェンコだけで一時間やってもいいと思ったくらいです←さっきも似たようなこと言ってなかった?

プルシェンコが35歳まで現役だった理由がやっと分かった気がしたよ。戦闘民族なんだ、この人。強いライバルといつも戦っていたかったんだ。

彼の最大のライバルと言えばヤグディンしかいないのだけど、ヤグディンは若いうちに引退してしまった。でもそれは股関節の故障のためで、それがなければ彼は現役を続けてたんじゃないかと私は思ってる。
現に、ソルトレイクで金メダリストになった翌シーズンに、彼は普通にグランプリシリーズに出場していた。羽生君と同じように。でも、確か新しいショートプログラムを一度披露しただけで、その翌シーズン、故障が回復せずに結局引退してしまったのである。
あの時の彼の涙を、私は生涯忘れないと思う。私はソルトレイクヤグディンの『Winter』を偶然見てしまったから今があるのです。ヤグディンを選手として応援できたのは本当に短い間でした。今でもあの時のショックは忘れられそうにないです。

ヤグディンの突然の引退によって、プルシェンコは二度と彼と対決できなくなってしまった。彼にもう一度勝つチャンスを失ってしまった。
当分続いた、プルシェンコ一人勝ちの時代。易々とチャンピオンの座が維持できるのならいいような気もするが、強い選手というのはえてしてそういうものじゃない。彼は待ってたんじゃないだろうか。自分と競い続ける、自分と対等に戦える強いライバルを。
私はステファンの大ファンだったので、プルシェンコがステファンの引退を、リップサービスではなしに残念に思ってるのではないかと彼の発言から感じたことがあったのだけど、その理由がこの番組で何となく分かった気がするのです。

でもステファンはバンクーバーを最後に現役には戻らなかった。同様に、次々にリンクを去るライバルたち。孤高の帝王は、いつも氷上に取り残される。
そこに現れたのだ、羽生結弦が。

私は、ソチオリンピックプルシェンコが羽生君にバトンを渡すオリンピックなのだと思ってた(番組内でもそんなこと言ってなかったっけ?違ったっけ、違ったらすみません)。二人の対決にワクワクしてた。結局叶わなかったけれど。
どうやって羽生君を叩きのめすか考えていたというプルシェンコにゾクゾクした。あんなに自分を慕って、大ファンだと公言している年若いスケーターを叩きのめしてやるって。そして自分の身体がおそらく限界に達したと気付いてからは、羽生結弦を叩きのめす選手を育成することに情熱を燃やしてるって。
最高のリスペクトだ。これ以上の褒め言葉はないだろう。

最高の演技は試合でしかできない、というプルシェンコの言葉に私は最高に痺れた。名言が飛び出しまくっていた番組だけど、私はこれにいちばん痺れました。そうか、だから羽生君は今も競技のリンクに立ってるんだ、きっと。

バトンさんとはまったく違う視点からの、おそらくプルシェンコにしか語れない羽生結弦。こんな濃い番組あっていいのか。でもこれだけで終わらないんですよ奥さん!すげえよこの番組…。

ハビエル・フェルナンデス

そして第3の視点は、羽生君のリンクメイトでありまさに同世代の選手として競いあったライバル、ハビエル。日本のテレビが彼にこれだけ長くインタビューを取っているのは初めて見たかもしれない。

まるで穏やかな日だまりのように、笑顔で語り続けるハビエル。その笑顔のように明るい性格なのだろう、だから彼はトップになれたのだ。男子選手は特にメンタルが大きく成績を左右するような気がする。どれだけ実力があったとしても、試合で発揮できなければ意味がない。
それにしても羽生君の平昌の演技見てなかったのか。自分の演技ですら見ないとはびっくりだよ。そうか、演技は見せるもの…。痺れるわハビ…。

表彰式に向かう前だったろうか、羽生君と昌磨君とハビエルが抱き合っておそらくはお互いを称えあっているのであろうその時に、お前最悪!と言いながら泣き出す羽生君の姿は印象深い。羽生君の金メダルが決まって私はギャン泣きしていたのですが(汗)、また羽生君が泣くので「うおおおおハビエル何言った泣かすなあああああ」とさらにギャン泣きし(笑)、でもそんな二人を冷静に見てる昌磨君の平常心ぶりに笑ってしまって、なんつーか平昌の表彰台最高…←日本語崩壊

…で(汗)、その時に羽生君に「僕が君と競技に出るのはこれが最後だよ」という話をした、というのは知ってたけど、初めて他人に引退を告げたのがその時だったのか…。ハビエルがライバルとして認めた人物は、羽生君だけだったんだ。だから最初に告げる相手は羽生君しかいなかったんだ、きっと。
平昌で羽生君のライバルになるのは、昌磨君を除けばハビエルだろうと私は思ってたんですよ。ハビエルには経験があるから。これまでにも何度も頂点を争ってきた二人。表には出さないけれど、心の中で火花を散らしたこともあったでしょう。でも不思議と、その争いには優しさと爽やかさがあった。

同じ目線に立った者。同じ競技を愛する者。おそらく彼らにしかわからない、遥かな高みにある絆。高過ぎるフィギュアスケートの人気ゆえにバッシングにさらされる羽生君を、怪我を抱えた羽生君を、彼はいちばん近くでずっと見守っていた。それと同時に、いちばん近くでライバルとして、プライドと尊敬をもって競いあってきたのだ。彼のたった一人の、本当のライバルと。

世界選手権でハビエルに敗れ、祝福を述べながら泣き出してしまった羽生君を優しく抱き締めるハビエル。こんな美しい光景があるのかと、こんなライバル関係があるのかと思った。このハビエルの、太陽のような包容力は何なんだろう。あの時と同じことを、インタビューの間もずっと感じていました。
羽生君が寒空に凛と輝く白い月ならば、ハビエルは朝の海を明るく照らすオレンジの太陽だったんだ。一緒に宇宙を回り続けていたのに、太陽は自分の空へ帰ると言う。でも遠く離れても、太陽のぬくもりはそっと窓際に残っているんじゃないだろうか。


最後に、3人からのメッセージ。これがもう三者三様で最高なのである。

もう好きなようにやらせてやれ、と言うバトン氏。
4連覇は可能、いや5連覇だって不可能じゃないと言い切るプルシェンコ
今は前だけを見て、いつか後ろを振り返る時が来たら、その道に僕がいたことも思い出して、と微笑むハビエル。

まとめると、「自由に前だけ見て進んだ結果5連覇」なのかな(笑)。って、まとめちゃいけないですね(笑)。

この番組、絶対羽生君も見ると思うんですよ。5連覇発言聞いてひっくり返ったんじゃないか本人(笑)。さすがにプルシェンコ以外考えてもなかったと思うよそれは(笑)。
でもさ、もし札幌がオリンピックの誘致に成功したとしたら、2030年は日本開催でしょ。日本開催のオリンピックで5連覇。フィギュアスケートの競技の性質考えたら、これ以上の伝説向こう100年、もしかしたら200年は生まれないぞ。完全に少年ジャンプですね。ジャンプでも無理。もう古事記とかのレベル?←意味不明

しかしひっくり返ったそのあとに、ハビエルの言葉に涙するんじゃないだろうか。少なくとも私は泣いた。何だろう、この暖かさは。前を向いて進みながらも、羽生君はその暖かさを忘れることはないんじゃないかな、きっと。

ああもう、3人が3人とも最高過ぎる。やっぱりひとり1時間で3時間番組で良かったんじゃないですかね。こんなに1時間を短く感じたNHKの番組初めてだよ。
あと、BGMがプログラム使用曲メインだったのもすごく良かった。こういう細かいこだわりって地味に響くんですよ。


羽生結弦というスケーターへ寄せられる深い愛情と畏敬の念から浮かび上がる彼の「別格さ」。それを語る3人のスケーターの信念と魅力。それらに加え、「フィギュアスケート男子シングルとは何か」ということに思いを馳せる番組でもあったと思う。その上で、思うことがひとつ。

ハビエルのインタビュー内容に被せて、彼のアンチが凄まじいことにもさらっと触れてましたね。うまく隠してるつもりだろうけどコイツもそうだな、って人は確かにいっぱい見てきた。そんな人にこそ、この番組を見て欲しいと思った。
フィギュアスケートが好きだと言えるのならば、この番組を見て何も感じるものがないわけないと思う。トップ中のトップたちが語る信念ある言葉には、ねじ曲げて受け止める余地なんか無かった。「自分の好きなスケーターより人気があるから、勝てないから嫌い」というその本音は、「自分が好きなスケーターを信じていない何よりの証拠」だと、早く気付いて欲しいです。でもまあそんな人、こんな超絶長いブログ絶対最後まで読んでないでしょうけど(笑)。

みんなで楽しく応援したいだけなんだけどなあ。私の知らないことは教えて欲しいし、いい演技には一緒に喜びたいし。「劇場」は観客がいないと成り立たないじゃないですか。どうせなら最高の観客になりたい。みんなでなりたい。

死ぬほど長くなってしまいました(汗)。羽生君関連の記事はいつもこうなるので、書く前に覚悟を決める必要があります…(汗)。
ではでは、また次のだらだら語りでお会いしましょう。今度はこんなに長くないと思います(笑)。



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限定グッズは春の囁き

今週のお題「わたしの節分」

もうずっと昔の話ですが、ちょうど節分の時期に私用で京都に赴いたことがありました。

神社仏閣の多い京都、節分のイベントがきっとそこかしこで行われているに違いない。せっかく京都まで足を伸ばすのだしどれかには行ってみたいな、と色々調べた結果、私はある神社の情報に行き着いた。

なんだ、このあやしげな面相の人々は。
何々、このあやしげな人々から懸想文が買える…?

もう気になるポイントしかありません(笑)。どんな行事なのか期待に胸を膨らませながら、私は京都行きの電車に乗り込みました。

目指す神社は「須賀神社」。京都のどの辺だったっけ、完全に忘れちゃったけど。あ、平安神宮の近くだったっけ。渋くて静かな界隈だった気がするけどもう忘れた…。

懸想文とは恋文のことで、タンスに入れると衣装が増えるとか良縁があるとかいう話だったような。もちろん授かって帰ったんですけど、あやしい懸想文売りから買った記憶が全然ない。いたっけ、境内に?それが目的だったのに(笑)。ふっつーに特設社務所みたいなとこで買った気が…。
予定までの隙間時間でサッと出向いたので、時間が早すぎたとか遅すぎたとかそんなとこかもしれないし、ゆっくりする時間も無かったのかもしれない。

もちろん懸想文はタンスに入れてた、と言いたいところだが、タンスがないのでスタッキング式の衣装ケースに入れてた。通販でちょっとずつ買って増やしてた。かわいいんですよ、金属と布でできた引き出しで。
結構大きなもので、あやしい懸想文売りの絵が描いてあって、引き出しを開ける度にちょっと楽しかった記憶が。

良縁は特になかったけど(笑)、服は確かにあんまり困ったことないかも。自分でも虎視眈々とバーゲンを待って買ったりするんだけど(笑)、結構友達が服くれるんですよ。趣味が合いさえすればお古でも喜んでもらってた。これ書いてる今もお古着てるし(笑)。
首筋だかうなじだかにホクロがあると衣装持ちだって聞いたことあるけど、そのホクロも持ってますよ。子供の頃にも、母のお友達が服作ってくれたりしてたっけ。まあ、高校生くらいまでは容赦なく男の子のお下がり着せられたりもしてましたが。いとこが男ばっかなんですよね実は。

神社やお寺の変わったお守りやグッズにめちゃめちゃ興味をひかれてしまう人間なんですけど、この懸想文、個人的にはそれらの中でもすごく好きだった。懸想文って名前もなんか好きだし。
なので、また節分の時期に京都に行きたいなあ、懸想文買ってきたいなあ、とずっと思っていたりします。今度は須賀神社だけじゃなくて、節分の行事を行っている神社やお寺を色々回りたいですね。今年も無理だったから、来年こそは…(泣)。

てなわけで皆様、新年明けましておめでとうございます。さよなら2018年、頼むよ2019年。この春に開運しなかったら私の人生はたぶん終了するので、本当の本当によろしくお願いします(泣笑)。



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