うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

カープ観戦記 in マツダスタジアム2020⑦

9月15日にマツダスタジアムで観戦した広島VS中日戦の感想。当日客席で取ったメモを参考に書いていますが、何せ素人なので配球等見間違いや書き間違いがあるかもしれませんが何卒ご容赦ください。わざわざこんな記事探して読んでる人はほぼいないだろうと思いますが(笑)。

ではでは、続きをどうぞ。

6回表

中日の打順は1番に戻って大島から。ボール、ファールと続いたのだが、次の球がどこかに当たったんだろうか、怪我の治療でいったん試合中断。デッドボール?大丈夫?とそわそわするも、打席に戻ってくる。また打席に立つってことはデッドボールじゃないよね。打った球が自分に当たったとかそんなんだろうか。大丈夫ならいいんだけど。
戻ってきた大島はレフト方向へ打つも、ピレラがこれをダイビングキャッチ。前の方に倒れた?ので落としただろうかとハラハラしたが、しっかりキャッチしていた。ファインプレーで1アウト!ピレラ、この試合大活躍ですね。

2番の平田の初球はストライク。バットにかすってたように見えたけど。次の球をピッチャーゴロにしてしまいこれで2アウト。

このイニングも無失点で切り抜けるかと思いきや、何とここで3番のアルモンテにホームランを打たれてしまった…。ソロホームランだからまだ傷は浅いけど、これで4-1、3点差に。中日はこの試合やっと得点を入れたことに。

続く4番・ビシエドはショートゴロに打ち取り、失点するものの1点どまり。6回まで投げて九里はなかなかの投球内容。

6回裏

多分この回から中日の投手は藤嶋からゴンサレスに代わってるんですが、私がいろいろ聞き逃していたらしくメモがいい加減。代打で出てくると思っていたらしい…。あほや。
そろそろ追加点が欲しいカープの攻撃は6番の堂林から。字が汚くて読めなかったんだけど(笑)5球目をサードライナー?で1アウト。

続く坂倉はファール3本で粘るも結局空振りの三振。ファールボールが1球割と近くに落ちてきた気がする。ほかのお客さんがキャッチしてるの見ると軽々取れそうな気がしてくるけど、球場で見るとスピードもあるしまあ無理そうですな私には。

8番の田中も三振に倒れ、この回もカープは3者凡退。1回以降点が取れてない。ネクストバッターズサークルに九里の姿はなかった気がするので、ここからは継投のはず。リリーフ陣総崩れで負けるパターンがどうも今シーズン多かった気がするので、そういう意味でも追加点が欲しかったのだけど…。今日はきっとカープが勝つと根拠のない自信をもって球場に来たけど、なんかドキドキしてきた…。

7回表

カープは予想通りピッチャー交代。1点は失ったものの、九里は素晴らしい投球だったと思います。素人目ながら、客席から見ていていい球放ってるな、と惚れ惚れと見ておりました。時々危なかったけども。
7回のマウンドは背番号26・中田に託される。さあ、ここからが勝負。頼んだぞ。

5番の高橋への最初の球はストライク。いい立ち上がりに見えたのですが、その次の球を早々とバックスクリーンまで運ばれる…。この試合3本目のホームラン…。あんまり点が動いてないわりにはホームラン多いな。これで2点差。何か雲行きが…。

6番の阿部の2球目はボールだったけど、バットをうまく止めたように見えた。振ってないってことでボールだったのかな。ファールを1本打つなどフルカウントまで行ったけど、結局空振りの三振に。このまま切り抜けてくれー!!!

と願ったのもつかの間、続く京田にもホームランを打たれる中田…。中日3本目のソロホームラン。こんなにホームラン出るならランナー溜めてから打ちたかったでしょうが、カープには3本ともソロホームランで良かったという話ですね…。
ついに点差は1点に。今シーズンのカープの負け方を考えると正直1点差では心もとない。4点差もあるし今日は勝てるよ、と楽観ムードだった客席にも一気に焦りが見えてきた気が…。

8番の木下をセカンドフライに打ち取り2アウトとしたところで、ピッチャーのゴンサレスに代わり代打の堂上。今シーズンは10回までしか延長がないので、そろそろじゃんじゃん交代作戦で来ますかね、両チームとも。
1球目がストライクで、このまま打ち取ってくれと祈るように見つめておりましたが、2球目をセンター前に運ばれる…。しっかり仕事をした代打の堂上ですが、カープはこのまま崩れて行きそうで非常に危なっかしい雰囲気に…。さすがにチームがマウンドに集まってきます。

結局中田はここで降板。7回表を最後まで投げ切ることができず、ケムナに交代します。あのまま投げていたらまた打たれそうな空気でしたし、仕方ないのか。

打順は1番に戻って大島。2球目をファーストゴロに打ち取って3アウト!松山がボールを体で止めてしっかりアウトにしてたと思うのですが、ちょっともう記憶が曖昧です。とにもかくにもどうにか追加点は与えずに7回の守りを終了。


1回裏にカープが4点入れてからほとんど動かなかった試合が、6回と7回で一気に4-3と1点差に縮まり、ハラハラする展開に。前回見に行った時は相手に1点も許さずカープが快勝したし、今シーズンはあの三連覇のチームがどうしたのかと思うくらい負けが続いていたので、今日は勝って欲しいと強く願っていたのですが…。
思い出す、2014年の町田樹ゲストのカープ戦。確か9連敗くらいしていたカープが町田君がゲストに来る前にやっと連敗が止まるかなんかで、んで町田君が来た日も勝ったんだよ。だから解説の人がまた町田君呼びましょう、あの子は女神ですよとか言ってたんだよ確か。うろ覚えなので間違ってたらすみません。あれ以来、負けが続くと心の中に町田君を呼び出すことにしているんだ私は。呼び出す事態にならないでくれ、それはここぞというときに取っておかせてくれ…!!

それでもまだカープが1点リードしているのである。今日はリリーフ陣も頑張ってくれるかもしれないじゃないか。終盤に向けて熱くなっていくスタンドとともに試合は終盤へ。以下次号。




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カープ観戦記 in マツダスタジアム2020⑥

9月15日に広島対中日戦を球場で観戦した際に客席で取ったメモを元に綴る思い出日記です。素人が試合に夢中になりながら取ったきったないメモなのでところどころ解読不能なため、投球内容等々に間違いがある可能性大ですが、さらっと読み流していただければ幸いでございます。わざわざこんなブログ探して読む人もいないだろうと高を括ってこのまま書き進めます(笑)。
現在試合は3回まで終了。ではでは、続きをどうぞ。

4回表

中日の攻撃です。トップバッターは2番の平田。見事にボールが4回続いてフォアボール。2回も先頭打者がフォアボールで出塁したし、大丈夫かしら。ドキドキ。

3番のアルモンテは、ストライクをひとつ取られた後にヒットを打つ。2塁に向かった平田はアウトになったけど、1塁は間に合わなかったのかセーフ。アウトはひとつ取ったけど依然走者を一人置いたまま。

ここで4番のビシエドが登場。ランナー一人置いての4番は怖いなあ。
ボール球から入り、ストライクが二つで追い込まれるものの、またボール。続いて打ったファールボールはバックネットへ。ネットに当たるとガシャーン!ってすごい音がするね。その後もボールが続いてまたフォアボール。うう、ピンチ到来。

しかし5番の高橋の打球はセカンド方向へ。菊池?がキャッチして1塁ランナーにちょいと触り、それを素早く1塁に投げて1塁アウト。華麗なダブルプレー。魔法みたいだった…。
でも菊池だったかどうかははっきり見えなかったので間違ってたらすみません。場所からして菊池のはずだけど。てかあの魔法みたいな動きは菊池だと思うけど。菊池の華麗な守備を見に来たと言っても過言ではないので、菊池だったら嬉しい。何せそんなに視力が良くないもので、なかなか良く見える席ではありましたが限界が(泣)。
とにもかくにもこれで3アウト。ここまで中日に得点を許していません、素晴らしいですね。

4回裏

カープの攻撃は6番の堂林から。残念ながらセカンドゴロ。知ってる人が堂林ファンなので、活躍して欲しいのだが残念ながらこの打席も打てず。

続いて7番の坂倉。バックネットへファールを飛ばしながらも、結局ショートフライかなんかに倒れる。早くも2アウト…。

8番の田中はストライクをひとつ取られた後大きなファール。その後はボールが4回続いて結局フォアボールで出塁。2アウトでもランナーが出たぞ!

ここでもっと回が進んでいてしかも負けていれば代打でも出るのかもしれないですが、まだ4回なので九里がそのまま登場。ファールも打ったりしてましたが、結局空振り三振。ランナーいるからチャンスではあったけど、まだまだ投げなきゃいかんしねえ。そんなわけで、この回も得点なし。1回以降は両チーム無得点のまま淡々と試合は続く。

5回表

中日は6番の阿部から。ストライク2回、ボール、ファールが2本続いてボール、まで書いてあるんだけどそのあとメモがない…。たぶんアウトだったんじゃないかと、この後の展開からしても。

7番の京田も似たようなカウントを辿るものの、結局空振り三振。8番の木下はボール3つとファール2本でフルカウントとなった後にセンター方向へヒット。2アウトながらランナーが出た。

ここで中日は代打を送り込んでくる。ピッチャーの大野雄大に代わって背番号26・井領。あまりお見かけしないお名前なので、スコアボードの名前がよく見えず「なんて書いてあるの?」と友達と悩みました(笑)。
しかし井領はチャンスを活かせずセカンドゴロに倒れる。大野雄大を交代させてしまったので、ピッチャーは藤嶋に。この試合初めての代打や選手交代。なんだかんだと後半に突入したのね、と実感。特に中日は4点ビハインドだしね。

5回裏

中日は投手が藤嶋に交代、カープの打順は1番に戻って大盛から。ストライク、ボール、ファールが2本と続いて、ショート前ゴロ??足が速かったのだろうか、1塁セーフ。ノーアウトでランナーが出ましたぞ!

2番菊池に最初に放られたのはストライクでしたが、その間に大盛が2塁へ!盗塁成功!!!足速いんだな。だから1番起用なのね。
もう1球ストライクで追い込まれたうえ、打ってもキャッチャーゴロに見えたのですが、この球が取れなかったようで、なんとノーアウト1塁3塁に。1回以来の大チャンス来たーーーー!!!!!応援も熱が入るぞ!!!!

しかし続くピレラはキャッチャーフライ。4番の鈴木も3球三振。あっという間に2アウト…。5番の松山も1球ボール球を投げられただけで2球目でサードフライに倒れ、あっという間に3アウト。
ああああ~、チャンス到来かと思ったのに。1回の裏みたいに綺麗に打線が繋がることってやっぱりそうそうないのねえ。だからそんなプレイが見られると白熱するし、そんなプレイを見たくて皆球場に行ったり中継を楽しみにするのでしょうけど。


ここで再び整備。明日の先発が発表されます。明日はノムスケなのねカープは。中日はメモ取ってなかったので誰だかわかんないです、すみません。こんなところでそんな情報探す人もいないと思いますけど(笑)。

グラウンドにはスライリーが現れて踊っている。でもスライリーしかいない。本当はスライリー以外にも人間が登場して賑やかに踊るはずだったのかなあ。なんだかスライリーの姿も寂しい。まばらなスライリー…←意味不明
スクリーンに出るのもコロナ関連の注意事項ばっかりで、盛り上がりたい気持ちにしっかり水を差してくる。あんまり盛り上がって大声出すなよってことだからしょうがないのかもしれんけど…。昨年行ったときは周囲の全然知らない人たちのテンションが凄くて面白かったから、そんな光景が見られないのはやっぱ寂しいよね。

さあ、試合は後半戦です!!以下次号。




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カープ観戦記 in マツダスタジアム2020⑤

カープ観戦記の続きです。観戦中にとったメモを元に記事を書いていますが、何せ素人ですし試合に夢中だったので投球内容や打球などに間違いがあるかもしれません。よって、何となく読み流していただければ幸いでございます。こんな場末のブログをいちいちチェックする人はほぼいないと思いますが(笑)。
ではでは、続きをどうぞ。

2回表

カープの長い1回の攻撃が終わり、再び中日の選手が打席へ。まずは4番のファースト・ビシエド。ボールから入り、ストライク2つで三振に仕留められるかと思いきや、ふたつ目のボールの後にファール、その後もボールが続いて結局フォアボール。ノーアウトでランナーが出てしまった。でもまだ1塁。

続いて5番のサード・高橋。ストライク、ボールと続いてファールが2本。追い込んだもののボールが続き、フルカウントとなったところでヒット!ノーアウト、ランナー1・2塁。おっと、雲行きが怪しくなってきた。

6番はセカンド・阿部。ボール球に続く2球目を打ったものの、九里がキャッチ。2塁に投げた後1塁に送球、ダブルプレーで一気に2アウト!!!ギャー!!素晴らしい!!!
しかしビシエドはこの間に3塁に進んでいる。得点圏にランナーがいるので、依然ピンチ。

7番のショート・京田は初球から打ってきましたが、どこに飛んだか忘れたけど1塁送球でアウト。これで3アウト。一瞬ピンチには陥りましたがしのぎ切った。
3連覇した頃の勢いはどこへ、と泣きそうになる毎日だったので、今日こそは勝って欲しいと祈りつつ次のイニングへ。

2回裏

カープの打順は9番のピッチャー・九里から。空振りが続いて三振。まだまだ投げなきゃいけないしランナーもいませんし、無理しなかったのですかね。

打順は1番に戻り、大盛は打ったものの1塁アウト。続いての菊池も最後は空振りの三振でした。てなわけであっという間に2回の裏は終了。1回の攻撃が長かったので、余計にあっという間(笑)。

3回表

中日は8番のキャッチャー・木下からの打順。フライだったと思いますが、バットが真っ二つになってた。よく聞く話だけど、ホントに真っ二つになっちゃうのね。初めて肉眼で見たかも。

1アウトで9番のピッチャー・大野雄大。ストライク2つで追い込まれた後、ボール球をひとつ挟んで打ったけど、レフトフライか何かだったと思う。メモも「?」って書いてあるから曖昧。すみません。

打順は1番に戻って大島が登場。3塁側の客席にファールボールが飛び込んでいく。1塁方向に打った球は松山が真横に飛んでジャンピングキャッチ!そのまま1塁を踏んで?(すみません球場にいるとはっきり見えず…)アウト!
ファインプレーで3アウト。3回終わって得点を許さない素晴らしいピッチングと守備です。さあ今日はこのまま行けるか…?!

3回裏

カープは3番のピレラからの好打順。特大のファールから始まった打席ですが、結局三振で1アウト。

続いて鈴木。1回にはホームランを打った鈴木ですが、ボール球をふたつ見送ってファール、スリーボールとなったあとストライクでフルカウント。結局空振りの三振で、この回は得点できず。

先ほど素晴らしい守備を見せた松山も、ストライクふたつとボールひとつで追い込まれた後に3塁ゴロで、この回もあっという間にカープの攻撃は終了。いまだ4点差はあるものの、追加点が欲しいなあ、とドキドキとカンフーバットを鳴らす。


これで試合も3分の1が終了。少しグラウンドの整備が挟まれて、4回の攻防へ。

ちなみに、試合の途中にはプレゼントの抽選が行われました。3回か4回くらい抽選があって、結構豪華そうな商品も紹介されてた記憶があるのですけど、かすりもしなかったです(笑)。入場制限で観客が少ないので当たるんじゃない?なんて友達は笑っておりましたが、入場チケットに当たった時点で今年のカープ関連の運は使い果たしたものと思われます(笑)。
昨年来場した際は、プレゼントの抽選ももっと時間かけて派手にやってた記憶があるし(スクリーンに客席抜いたり)、ダンスが挟まれたり試合の隙間も休みなく盛り上がり続けてたように思うのですが、やはりコロナのせいで色々と控えめになってしまったようです。仕方がないのかもしれませんが、ちょっと寂しいですね。

あ、そうそう、町田樹さんが2014年にカープ戦の解説のゲストに来た時に、どの辺から見てたのか確かめようと思ってすっかり忘れてました(笑)。町田ファンの聖地の中では入場の難易度が高めかもしれない場所ですが、皆様いつかお越しください。観戦楽しいよ。てなわけでスケートネタもしれっと挟んで(笑)、以下次号。




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カープ観戦記 in マツダスタジアム2020④

前置きが長すぎてようやくプレイボールです(汗)。ここからは観戦しながら取ったメモを元に書いていきますが、字が汚くてところどころ判別不能な上、見逃したり見間違ったりしてるかもしれませんので、もし内容に間違いがあれば申し訳ありません。とっくの昔に終わった試合の記事などわざわざ読んでる方ほぼいないとは思いますけど(笑)。球場にいると解説聞けないからね、細かいことわかんないんですよね。解説って偉大ですな。
観戦に行けて嬉しかった人間の、夏休みの日記帳みたいなものだと思ってゆるく読んでいただければ幸いです(笑)。

ちなみに、9月15日の広島対中日戦です。私にとっては2回目のマツダスタジアムでの観戦でございます。1回目の観戦も対戦相手は中日で、その時は広島の勝利でしたが、今回は果たして?

1回表

カープのホームゲームなので中日が先攻です。先発は九里亜蓮

1番のセンター・大島、2番のライト・平田を三振に切って取り、序盤から好調の九里。3番のレフト・アルモンテも結局三振。素晴らしい立ち上がりです。
アルモンテの打ったファールボールを誰かがキャッチしてるのが見えたけど、ファールボールってもらえるのかな?ホームランボールはもらえなさそうだけど。アルモンテのおひげも見えましたわよ、今回の席(笑)。

1回裏

カープの1番はセンター・大盛。大型スクリーンに名前や身長体重などのデータが表示されたり、登場曲が流れたりするのはホームだからだよね。中日の選手のは流れないもんな。流れたら変か…。
大盛は三塁方向へのヒット。ゴロに見えたので大丈夫かと思ったが、これがセーフ!!いきなりカープが出塁!テンション上がってきたわ。

続いて2番のセカンド・菊池。素晴らしい守備の数々に何度も唸らせてくれた選手で、今日もスーパープレーが見られたらいいな、とちょっと期待しながら球場におりました。
中日の先発・大野雄大は大盛が気になるのか確か2回の牽制。菊池はファール2回で後がなくなったところでヒット!!ランナーは1塁3塁に。
2者連続出塁!!!いきなり大チャンス!!!!

得点圏にランナーを置いて、3番バッターはレフト・ピレラ。初球はボール。それからファール2本で空振りできなくなった後にまたボール。次もボールならフルカウントだよね、なんて見つめてたらここでピレラにもヒットが!!
大盛はホームに帰ってきて、菊池も3塁まで進塁。打ったピレラは2塁に頭から滑り込んだけど判定はアウト。ここでカープベンチからリクエストが要求される。
客席からは全然わかんないし、スクリーンに様々な角度から映し出される映像を見てもよくわからん…。けど、セーフで良くない?なんてざわざわしてたら審判登場。判定が覆り、ピレラはセーフに!

1点先制した上にノーアウトでランナー2塁3塁、という絶好のチャンスで登場したのは4番のライト・鈴木。この状況で鈴木誠也に回りますか。なんかしょっぱなからクライマックスみたいなんですけど!
ボールが3球続いて、歩いても満塁になるしそれはそれでチャンスが広がるけどここは打って欲しいねえ、なんて勝手にワクワクしてたら空振り。いやまだまだストライクふたつあるしね、と拳を握っていると、打った。打ちました。しかもボールは飛んでいく。飛んで飛んで、誰もいないスタンドに入った…!!!18号3ランホームラン!!!!!!!これが4番の仕事…!!!
客席はもちろん静かに超盛り上がっておりましたが、せっかくホームランボールが飛び込んだスタンドには見る限りひとりもお客さんがいなかった…。それがすごく寂しかったです…。いきなりこんな展開なら、絶対ボールが飛んできたあたりはものすごい騒ぎになっただろうに…。こんな状況を見ることも今回だけだろうなと思うと貴重な経験ではありましたが、やっぱり寂しい。そんなことを思っていたら鈴木がホームに帰ってくるの見逃してしまいました。無念。

あっという間に4-0。しかもまだノーアウト。いきなり「今日来てよかったねえ」モードに突入しだした私と友人ですが(笑)、まだまだ試合は始まったばかりですぞ。
きっちり4番の仕事を果たした鈴木誠也は、羽生結弦選手と同じ1994年生まれ。そう、あの黄金世代の一人なのですね。それもあって、いつかカープファンの羽生君と対談して欲しいなとものすごく勝手に熱望してたりします。一応スケートのブログなので、スケートネタも忘れずに突っ込んでいきますね(笑)。

熱気が冷めやらぬ中、5番のファースト・松山が登場。ゴロかな、見逃した…。何にしろアウトでここでようやく1アウト。

続いては6番のサード・堂林。今シーズンは好調の彼でしたが、本日の初打席は三振でした。最後は空振りだったかな。これで2アウト。

7番はキャッチャー・坂倉。おお、今日マスクかぶるのは坂倉君なのね。この子きっと活躍するよってディープなファンから聞いたっけなあ。
空振りとボールを経て、ボテボテのヒット。どっちの方向飛んでったかは忘れちゃったんですけど、ボールをグラブが弾いてたのが見えた気がする。でもエラーはついてなかったと思う。これで坂倉が出塁。

8番で登場したのはショート・田中。某スーパーに行くと笑顔のポップ等々に会える田中。地元の人しか分からんネタですみません(笑)。
初球はファールだったかな。ボール球も投げられてたけど、結局フライに倒れてこれで3アウト。

打者一巡しそうな勢いだった初回のカープの攻撃がようやく終了。なのでまだ1回しか終わってないけど記事が長くなってきたので本日はここで終了いたします。いやあ、なかなか観戦記書くの楽しいですね。9回まであるので書きながら途中で飽きないか心配ですが(笑)、最後までお付き合いいただければとても嬉しく思います。

以下次号。



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カープ観戦記 in マツダスタジアム2020③

友達と合流したので早速入場の予定が、友達の提案で近くのコンビニへ買い出しに。マツダスタジアムには缶やペットボトルが持ち込めないので、面倒で入場してから飲み物を買おうと思っていたのだけど、友達がペットボトルの水をプレゼントしてくれたのでありがたくもらった。ありがとう、何も買わずに我慢してたので(涙)。からあげも買ってもらったよ!←初志貫徹←アホ…

しかし、どっちにしろペットボトルは持ち込めない。入場前に、用意されている大きな紙コップに中身を移して、ペットボトルそのものは捨てれば中に入れてもらえる。なので水は紙コップに入れ替えた。前回来場した際にこぼしそうでドキドキだったので、そういう意味でも入場してからと考えてたのだけど、今回は普段より人も少ないし、気を付けてゆっくり歩けばいいかな…。
食べ物は持ち込んでもいいらしい。席にもよるのかもしれないが。だから途中でお弁当売ってたのね。1回目に来た時はそれ知らなかったよ、一緒に行った子も初めての観戦だったし。ノムスケのことを知らんかったので教えてあげたくらいだったし。

いよいよ入場。手荷物をがっつりチェックされて、プレゼントの抽選券をもらってゲートの内側に入る。段ボール箱にうちわがつっこんであって「ご自由にお取りください」状態だったので1枚もらった。配る人いないのね今回…。人手不足?前回はいたぞ。
入場ゲートで検温だと聞いていたのだが、検温されなかったよね?と友達に尋ねたところ、私の知らない間に自動で検温されていたらしい。友達はちゃんと気付いていた…。さすが。じゃあクリアしたってことだな、ダメだったら呼び止められてるだろうし。坂道でちょっとゼエゼエしてたし引っ掛かったらどうしようかとドキドキしていたのだが、さすがにそんなことくらいでそこまで上がらなかったみたいです(笑)。


階段を上がると、目の前にグラウンドが広がる。人生2回目のマツダスタジアム!!!スポーツ観戦の持つ独特の熱い空気にあっという間に包まれてしまうから不思議。野球場には昔の市民球場とこのマツダスタジアムくらいしか来たことがなくて、ほかの球場(ヤフオクドームとか…今名前違うのかな)は外から眺めたことがあるくらいだけど、独特のワクワク感と迫力があるよなっていつも思ってます。

この時はまだ5000人の入場制限があったため、座席は1席ずつ離して割り当てられていました。誰も座っていないブロックもたくさん。なので購入時に割り当てられたのであろう本来の席からかなりずれていた可能性がありますが、それくらいでちょうど良かったかもしれない。テレビに映りたくないしさ。タオル振ったりしてたら気まぐれで抜かれるかもしれないけど、おとなしく座ってるだけならたぶん大丈夫じゃないかな、という絶妙の位置でホッとする。テレビに映りまくる席なんて本当の本当に前の方だけでしょうから、ほぼ心配いらないでしょうけど(笑)。
マスク着用は息苦しくて辛い場合も多いけど、テレビカメラの入るイベント等では映りたくないあまりにマスク持参がデフォルトだったので、今やマスク必須の状況は不思議な感じがする…。何でマスクしてるのあのスケオタ、みたいなことをもう言われないっていう…。


決して前の方ではないけど、天井に近いような席でもなかったので、席に着いてからテンションが上がる。よく見えるー!!投手が使うロージンバッグの粉が風に舞うのが見えたり、主審の出すストライクのサインもはっきり見えたり。人数制限で座席もゆったりしてるしなかなかよく見えるし、なんか市民球場っぽさがあるね、と友達と感想を述べあいました(笑)。
中継を見ていると時々謎の奇声が聞こえてたけど、あれ審判の声だったのか、と今更気付くくらいに色々声も聞こえました。ベンチが出してる声とか。人が少なくて客席もそこまでざわざわしてないので、余計によく聞こえたのかもしれません。うむ、臨場感がある。
ちなみにカンフーバットでの応援はOKだったので、バットを鳴らす音みたいなのが球場で放送されてました。ここで鳴らせ!って合図だったんだと思うんですけど、間違ってたらごめんなさい。ユニフォームは着てなくても大丈夫だけど、カンフーバットはあった方がいいですね。応援が格段に楽しくなる。これは前回の観戦でも痛感したこと。

カープの今後の成績次第かもしれませんが(泣)、こんな人の少ないマツダスタジアムで観戦することはおそらくもうないので、貴重な経験になったかもしれません。しかしスカスカの球場はやはり寂しいですし、選手も盛り上がらないでしょうし景気的にも沈んでしまいますから、来年からは完全に人数制限もなくなれば良いのですが…。
ちなみに、近くの席を見回しても千秋先輩は座ってませんでした。おっかしいなあ、ここで会えるとばかり思ってたんだけどなあ…←今回ずっとこのネタ引っ張るので諦めてお付き合いください←豆腐の角に頭ぶつけて死ねって言いたいところですがこの人アホだから本当に死ぬかもしれませんよ←ツッコミも意味不明

ひとつ残念だったのは、せっかくよく見える席だったのにスマホの画面が割れていて写真が撮れなかったこと。マウスでないと操作ができず、撮影などは非常に難しいのです…。ブログに使わないとしても資料写真として最高だったのに、と無念でございます。とほほ。


始球式が行われ、いよいよプレイボール!さあ、広島VS中日戦、開始です!!
良かった、予告通りプレイボールまでこぎつけた(笑)。そんなわけで以下次号。



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カープ観戦記 in マツダスタジアム2020②

さて、試合当日です。球場まで辿り着く金すらないかもしれない、最悪の場合は歩いていくしかないけど貧血が酷すぎるからたぶん途中で死ぬな、などなど相当気を揉んだのですが、どうにかこうにか予定通り出発できることに(涙)。チケット無駄にならなくて良かった…。ううう。

いろーんな人から「チケット売れば?」って言われたけど、当選品の上、万が一コロナ関連の何かが発生した場合にどうなるかくらいの予想はつかんものであろうか。しかも「じゃあ自分が買うよ」とは誰も言わない。単純に都合がつかないというのもあるだろうしこちらも売る気はないが、リスクを負う気は無いが相手がリスクを負うことに対しては無責任で無関心ということであろうか。悪気はなかったのかもしれないですけど、今回に限らずあまり気持ちのいい言葉じゃないな、っていつも思ってます。

でも、チケットが当たったことが分かった時点で「必ず行ける」とは思ってたのです、絶望的な状況だったにもかかわらず。何の根拠もないけどそんな気がした。このタイミングで当たるなんて、きっとこれが何かに繋がっていくんだと思った。前回の記事で散々妄想した通り(笑)手相がついに当たるのかもしれないし、まったく関係ない別のことかもしれないけど、きっと何かに。実際、たぶんこれに繋がったんじゃないかな、と感じてることがあったりもしますし。
なんかね、私の場合がそうなだけなのかもしれないんだけど、意味もなく当たったりしない感じがするんですよね、懸賞って。必ず「助けが必要な時に必要なものだけが」当たるようになってる感じ。広島にオーラがわかるマッサージのお店があったんですけど(現在は広島では営業されてないけど…)、そこでも「必ず誰かが助けてくれるからあまり自分で頑張らない方がいい、深く考えなくていい」って言われたのね。実際その通りで、いつも本当にギリギリになるまで入らないけど、それでも不思議と何らかの助けが入ったから今まで生きてこられたようなもの。お金まったくなくてどうしようかと思ってたら米が5kg当たったりね(笑)。マジでそんな感じなんですよ、いつも。


とにもかくにも、私は広島駅に到着した。広島駅とその周辺にはいろいろなものが集まっているので、用事をついでに済ませるには便利なのである。マツダスタジアムの最寄り駅でもありますし。
広島駅には「エキエ」と呼ばれるお土産物屋や飲食店などが集まったフロアがあって、カープの観戦チケットを持っていると試合当日に割引などのサービスを受けられる店が多いのだけど、何せ全然お金がないため何の恩恵も受けられない私…。勝ち組なのに!!!今日だけは勝ち組なのに!!!!←血の涙

以前は「アッセ」という駅ビルがあったのだけど、建て替えのため長期にわたって閉館中である。なんだかハイテクな建物に生まれ変わるらしいのだけど、再オープンは2025年の予定だとか。生きてるのか、2025年に私は(笑)。手相によると生きてるけど(笑)。んで手相が当たればどこに住んでるのかわかんないけど。なんでも2022年から遠出が増えたりして仕事が忙しくなるらしい。何故2022年からなのかは同じく手相から予想がつくけど、当たるかどうかはわからん。
それらも含め、私が妄想してた相手が結局全部の鍵になるので、やっぱ早く現れて欲しいなあ。来年起こるって予言されてることを考えたら、もうあまり時間もない気がする。私が酷い貧血なのは持病があるからで、その持病を考えるとそれはほぼ諦めていた未来だったのですよ。もう考えることすら捨ててるレベルだった。だから、未来にそれが待ってるって告げられた時にどれだけ私の希望になったか。ちょっとねえ、この気持ちは説明できる自信がない。もちろん占いなんて当たらぬも八卦だけど、あなたは私の未来そのものなんだよってその人には言いたい。あーあ、一緒に見たかったな、カープ

エキエは新しくて綺麗だけど、わりと観光客向けオーラがまだ漂っているので馴染むまでもう少しかかるかもしれない。アッセは観光客向けというよりなんかもう地元民愛用の建物っぽかったけど。何着服買ったかなあ(笑)。私どうにも駅ビルが好きでねえ、スケート行脚の旅でも各地の駅ビルチェックが楽しかったりする(笑)。車に乗らないから(一生乗る気もない)、どうしても公共交通機関で手軽に利用できる建物が好きなのよ。


あまりの金欠にのんびりお茶する余裕もないまま駅を離れ、私は友達との約束の時間に合わせてマツダスタジアムまで歩き始めた。広島駅を南口から出て、電器店の入っている新しいビルと、書店やコンビニの入っている古いビルとの間の道を歩いていく。試合開催日はユニフォーム姿の人が何人も歩いてるのでついて行けばなんとなくわかると思います(笑)。
線路沿いの道には、フェンスに選手の情報などが表示されていて、なんとなく読みながら歩けるのでひとりでも飽きない。お弁当などを販売している店も見かける。ビルの陰であまり明るくないし(夜の方が賑やかに感じるくらい)いっそのこと駅から球場まで完全に整備された新しい道がつけばいいのに、と個人的には思うのだけど、生活道路でもあるわけだからしょうがないのかな。十分にカープ仕様にはなってるし。なんか途中にあるビルの壁の色も赤いし(笑)。

10分程度でマツダスタジアムが見えてきます。すぐ近くに比較的新しいマンションがあるのですが、ここファンに買われまくったんじゃないかなって勝手に想像してる(笑)。球場行き放題(笑)。チケットがあればね(笑)。
入場ゲートまではゆるい坂道になっていて、ド貧血の私は少々ゼエゼエしながらどうにか登っていく。往年の名選手のプレートや、優勝した年の写真などを横目に歩けるので、ゼエゼエしちゃいますがファンには楽しいはず。


坂を登り切ると、友達の姿が目に入った。いかん、時間に遅れて待たせただろうかと焦ったが、彼女もちょうど到着したところだったらしい。素晴らしい。
もし早く着いて、彼女を待ってる間に「チケット落としましたよ?あれ、あなたもしかして…。実は僕あなたのブログのファンなんです。からあげ買ってあげるから僕と一緒に見ませんか?」って千秋先輩(※のだめカンタービレ)に声をかけられたら彼女の分のチケットは先輩にあげるつもりだったけど、ゴミな妄想してる暇もなかったわ(笑)。てかもう千秋先輩限定なんかい(笑)。しかもからあげでそんな簡単に釣られるんかいお前は(笑)。私はどうやらごはんを幸せそうに食べるらしく(自分で自分を見たことないから知らん)よく他人から餌付けされるので、千秋先輩に釣ってもらえる自信はめちゃくちゃありますよHAHAHAHA←意味不明←んでもって先輩そんなにバカじゃない

千秋先輩を引き合いに出してるのはあながち冗談でもなくて、あの作品は千秋がのだめの才能を誰よりも愛しているのがポイントだから。男女の愛以前に、お互いがお互いの才能を愛するいわばファン同士とでも言うのですかね。千秋ものだめとの出会いでチャンスを掴んでいったわけですけど、それ以上に、千秋に見つけられていなかったらのだめはどうなっていたのだろう。幼稚園の先生が務まっていたとは思えない。いや、当たり前の社会人そのものがおそらく無理。
あの手相鑑定によると、私は相当な変人だったようです。鑑定してくれた方、めっちゃ動揺してたもん(笑)。たぶん、何かひとつかふたつだけものすごく適性があるけど、それ以外は全部ダメなタイプじゃなかろうか。実際、普通の女になろうとして大失敗して今があるわけで。一応、将来は非常に明るいとは告げられてる。今はそのひとつかふたつしかないだろう道を探してどん底を這ってるという感じ。
その人はたぶん、私にとっての千秋先輩なんだろうと思うのですよ。それ以外に考えられない気がする。そうじゃなきゃこんな変な女誰が見つけてくれるって言うんですか。そして私にとってもその人はきっと、尊敬できる自慢の先輩的な何かなんじゃないかと思うんですよね。誰でもいいわけじゃないんだ。
だから、予言通りその人が現れるの楽しみにしてたんだけどね。だってその人は、あらゆる意味で私を「人間」にしてくれる人のはずだから。実際、仕事の本当の開運期もその人が登場してから訪れるみたいだった。今度出会える人はきっと間違いじゃないって確信があったけど、幻だったのかなあ。ホントに秋になっちゃったし。なんだかんだと秋まで生きてこられたってことはきっと会えると思ってるんだけどねえ。この人かもって言われた人かそうでないのかはわかんないけど。
そうねえ、太田川の河川敷歩いてたら千秋先輩が追いかけてきてくれますかね二次元から←白昼夢


すみません、やっぱり何も観戦しないまま第2回が終了しました(笑)。第3回は何とかプレイボールくらいにはこぎつけられると思うのでもう少々お待ちください(笑)←ゴミ
以下次号。




「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。フィギュアスケート以外の話題は2018年9月よりこちらに集約させております。心の叫びや日々の呟き、小説から趣味の話、フィギュアスケートの話も時々、要するに何でもあり。週1、2回のペースで更新中なので、お気軽に遊びに来てくださいね。
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カープ観戦記 in マツダスタジアム2020①

マツダスタジアムカープの試合を観戦してきました!実は2回目の観戦で、1回目の際にも記事にしようと思っていたのですが、ずるずると忘れたまま運良く2回目の機会が訪れたので、記憶の新しい2回目をとにもかくにも仕上げてしまいますね。1回目は…、このまま書かずにお蔵入りかもしれない、ずいぶん前のことですしね…。

フィギュアスケートがメインのブログなのに突然カープ観戦記?と首を傾げられていそうですが、スポーツ観戦ってことで!!!広く取ってください!!!とりあえず!!!
しかもマツダスタジアムと言えば!!!町田樹ファンにとっては聖地!!勝手に聖地認定!!!町田君がゲストだったカープ中継は根性で家帰って最初から見ました(笑)!!!
しかもカープと言えば!!!ご存知羽生結弦の贔屓の球団!!!なんか「赤いから」とかカープ女子(すっかり聞かなくなったなこの言葉)みたいなことを申しておった気もするがするっとスルーする(笑)。どうですか羽生君ばりに滑りましたかこれ?←余計なお世話
私は羽生君がカープの始球式に登場する際にはどんな手を使ってでも球場に潜り込む所存であります!!!…羽生君の現状考えたら30年後くらいの話になりそうですかね、とほほ。

そんなわけで、町田君ファンと羽生君ファンの皆様は、いつか球場を訪れた時のシミュレーションのつもりで読んでいただけたら幸いです。もちろんそれ以外の皆様も。なんかもう無理矢理ですが(笑)。
スポーツ関連ではおそらく日本でも屈指の「チケットが取れない」マツダスタジアムでのカープ戦。なかなか今後も厳しいかもしれませんが(このままカープが低迷し続ければ入れるようになるかもしれませんが…それは…やめてええ~~泣)球場に行ったようなつもりでお付き合いくださいませ。


事の発端は夏も終わりかけたある日のことでした。滅多に鳴らない電話が音楽を奏でる。鳴らなさ過ぎて何の音だったか忘れそうよ。
発信先を確認してみると「非通知」。通常であったら電話を取らないが、懸賞好きなら思い当たるのではないか。仮に当選した場合、その連絡はたいていが「非通知」でかかってくるのだと。

はて何に応募した件での電話だろうかと、ドキドキしながら出てみると…。私は腰を抜かしそうになった。なんとそれは、広島東洋カープの試合のチケットが当選したという電話だったのである。しかも本拠地マツダスタジアム

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ここ数年、マツダスタジアムでの試合のチケットはとにかく入手困難になっているそうです。チケットを購入する権利を得るための抽選券だかなんだかを手に入れるための大行列ができたというニュースを覚えている方もいらっしゃるかもしれない。
プロ野球のためのスタジアムですから、当然何万人も入場できるはず。確かマツダスタジアムは3万人は入るんじゃなかったかな。しかも野球の試合って、基本月曜日以外は開催されてるじゃないですか。もちろん本拠地で対戦するのは毎日じゃないけど、月に10日くらいは試合するんじゃないかなあ。年に1回しかその土地でライブをやらない歌手ならともかく、年に何十日も試合があって毎回3万人くらいのキャパがあるのに、チケットが取れないってそりゃ、日本有数の入手困難度なんじゃないか…?たぶんよからぬ輩とかも幅を利かせてるんでしょうけど、それにしてもですよ。

それに加えて、今年はコロナも幅を利かせている現状である。私が当選の電話をもらった頃は、まだ野球観戦時における入場制限が行われていた。その数上限5000人。3万人でもチケット取れないのに、5000人じゃもう絶対無理じゃん。そもそも席割の変更とか諸々必要だろうし、年間指定席を購入した人しかどうも入場できなかったっぽいよ。もう絶対無理やんそんなん。

なので、本当の本当に「まさか」だったのです。ありとあらゆるチケットプレゼントに応募し続けて早数年。本当に当たる人いるの?と首を傾げていたら初めて本当に当選したのが昨年。観戦が途轍もなく楽しかったので懲りずに応募し続けたら、昨年よりも倍率の高い懸賞に、おそらく倍率がもっとアップしていたであろう時期に当選してしまった…。ミラクル。奇跡。『ミラクジャイアン童夢くん』ってアニメ昔やってなかったですっけ。って年がバレるわこれ(笑)。あとジャイアンツ言うたら怒られるわ、ここ広島じゃけんね(笑)。

電話を切った後もまだ半信半疑でしたが、果たして本当にチケットが郵送されてきた。夢じゃなかったのか。トトロじゃなかったのか…←意味不明
何度も何度も見直しましたが、確かにそれはカープ戦のペアチケットでした。今も手元に半券の千切り取られたチケットが残ってるから、夢じゃなかったみたいです。


しかしその時の私は球場までの交通費すら出せないくらい貧乏で、正直観戦は諦めるしかないだろうかとものすごく悩みました。金も仕事も男も友達も健康も未来も何もかも無いが、いい加減プラチナであろうカープのチケットだけはあるという面白いんだか面白くないんだか全然わかんない状況(笑)。ちなみに今も全然状況変わってません☆←吐血

広島にとてもよく当たると噂の手相鑑定の方がいて、実際私も相当当てられてきたのですけど、実はその方から「今年の秋から年末にかけて生活の面倒を見てくれる人が現れる」と予言されていたのですね。パトロンが登場するか結婚するそうで、ほかの結果なども合わせるとどうやら結婚するらしい。しかもこの秋から年末くらいに。っていい加減電撃だな。「この女俺がいないとこのままだと死ぬな」って誰かに思われるんじゃないすかね、たぶん…(汗)。んでたぶん冗談抜きでホンマに死ぬよこのままじゃ←血へど

じゃあ、もしかしたらこのカープのチケットがその鍵になるのかしら。誰か一緒に見ませんか?と声を掛けたらイケメンの金持ちが現れて「僕を連れてってくれませんか?お礼に結婚してあげましょう」って言ってくれるのかしら。それともとりあえず球場まで行ったら「チケット落とされましたよ?ああこの席ですか、お隣ですね。お近づきの印にからあげおごってあげますよ。ついでに生活費も払ってあげましょう」って爽やかなイケメンが言ってくれるのかしら。からあげ食べたい。カープうどんも食べてみたい!

とかなんとか廃品回収すら拒否されそうなレベルのゴミ妄想をして過ごしておりましたが、当然そんな都合よくイケメンなど現れないので(笑)とりあえず知人に声をかけ、いちばん最初に返事をくれていちばん熱意に溢れていた友達と行くことにしました。なかなか取れないチケットですからね、本当に見たがってる人と行きたいと思っていたのです。
そうでなければ、私がマツダスタジアムで観戦する楽しさを伝えたいと思った人と行ってみたかった。実はその人と観戦してる自分の姿を思い浮かべ続けていたら当たったので、妄想って幸運を引き寄せるんだなって感心してたんですよ(笑)。でもそれはどこまで行っても妄想なので…。はい。うん、まあ、はい…。


しかしまあ、このままだと冗談抜きで死ぬと思うのでとりあえず早く現れてほしい、予言の人(笑)。もう秋なんですけど!!!年末なんてすぐですけど!!!!
手相によると、去年の春に転職とか異動とかいった仕事上で何らかの大きな立場の変化を経験した人っぽいんですけど(そんなことが私の手のひらに書いてあるっていうのがすごく不思議なんですが)該当する人いらっしゃいましたらなにとぞ(笑)。

んでもって、この人もうとっくに私のこと知ってるらしいんだよね、手相によると。それがいつのことかも聞いていて、2018年の年末前後だとか。2018年の12月から翌年1月とかそのあたりみたい。でもその時期には私には何も思い当たることがないので、ネットで私を見つけたかどこかですれ違ってその人の方だけ私を覚えてるかのどっちかくらいしか可能性はなさそう。つまり、私にはこの人が誰なのか実はわかっていないのです。ヒントから色々予想はできるけど、それだけ。既に私も知ってる人の中にいるかもしれないし、全然知らない人の可能性だって十分あるわけです。
しかも、その時期は聞いた時点では既に過去のことだったんですよ。この手相鑑定の的中率はかなり高かったので、未来がそれだけ当たるなら過去のことは確実に当たってるだろうと予想されます。つまり、確実に誰かが私を認識したはずなんです、私の知らない間に。

それにですね、その時期に私を認識した人って二人いるらしいのよ。「遠くにいる人」と「近くにいる人」と表現されていて、「近くにいる人」が正解らしい。だから火星とか北極とかに住んでる人ではなさそうですね(笑)←当たり前
線が刻まれるってことは、ある程度の関係性を持つ相手なんだと思うので、たぶん今も何らかの形でその人の記憶に私はいるんじゃないかと思われる。すれ違って以来存在を忘れてて、今年の秋になったら思い出す、とかいう話ではない気がする。実際、どっちともいずれ関わり合いになるのでは?みたいな話だったような。ひとりはもう関わるどころの話ではないってことですしね。
何でも、有名人的な人でも相手に認識さえされればそういう線が出るのらしい。たぶん、自分が一方的に好きになった場合に出る線と、相手からも何らかの感情なり関係性なりが発生した場合に出る線とは別物なんじゃないかな。普通は認識されることなんてないじゃないですか、せいぜいライブで目が合ったとかそんなんでしょ(笑)。でもその程度じゃ当然線は出ないはず。そんな程度で線出てたら皺だらけになりますもんね(笑)。
そう考えていくと、私の左手に刻まれてる二人はある程度私の存在をはっきり知ってるはずなんですよ、道ですれ違っただけとかいう人物である可能性はとても低い。で、そこまでの認識が私の関知していない間に発生するということはやっぱりネットの可能性がいちばん高いかな、とは思います。今まさにこれを読んでるかもしれないんですよね。誰だよ(笑)。

あ、そうそう、結婚とか恋愛とかは主に左手で見るみたいですよ。んで生命線が重要みたい?自分の鑑定を思い出す限りでは。主に生命線から、だいたい何歳くらいでこんなことが起きる、って割り出してたみたい。
仕事は主に右手で見るみたいで、仕事のことはよっく当たってましたね。最初に鑑定に行ったときは、とにかくひとりで生きていくことにフォーカスしてたから仕事のことしか聞かなかったんだけど、向こうから「何歳で結婚しますよ」って教えられたのね。それもう何年も前の話だけど、もちろんその年齢って今の年齢。ついでに私の誕生日年末なので、年末までにそういう話になればちゃんと当たるんですよね(笑)。
左手の生命線の、今の年齢じゃないかなあってあたりを見たら、なんかやたら主張してくる線が一本あるので、この人じゃないのかなあって思ってるんですけど、全然関係ないかもしれないです(笑)。

そんなこんなで、私にできるのはある程度の予想だけで、その人が正解かどうかの判断は実はできないわけですね。だから私から声をかけた場合は不正解の可能性が十分に存在するわけです。けど誰かが名乗り出てきた場合はほぼ確実にその人じゃないかと思われるので、名乗り出て欲しいんですけどねえ。なんか口実作りなさいよ。
要するに、この人が名乗り出てきてくれた場合を妄想してたらチケット当たったんですよね(笑)。すげえ理由(笑)。さっさと登場してたら観戦に行けたのにねえこの人。なかなか取れないのにねえ。まあ野球に興味なかったら惜しいとも思ってないでしょうけど(笑)。

誰なのかはわからないですし、その人が幸せになるかどうかもわかりませんけど、私はきっと幸せになるんじゃないかなあ。そんな気がしてしょうがない。それにねえ、なんかちょっとロマンティックな話じゃないですか。私人生後半は大逆転らしいんですけどね、多分この人がいないとそこまで辿り着かんのじゃないかと思うのですよ。だからこの人はたぶん私の人生における最重要人物で、私がずっと待ってた人のはずなんですよね。
一応、いちばん可能性がありそうな人については鑑定で聞いてみたんですけどね、んでタロットと併用したうえで「たぶんこの人」とも言われたんですけどね、でも確実に特定できるわけじゃやっぱりないみたいで。だから、私の全然知らない人がいきなり登場する説も依然として残ってるわけ。

どうしたらいいですかねえ。どうしたらあぶり出せますかねこの人(笑)。手相鑑定の人には「何もしないで待ってろ」って言われたんですけど、もうほぼ年末みたいなものなのでさすがに手をこまねいていられないんですけど!!!予言された通りのことがこんな短期間に全部起こったらパニックですし!!!いや、色々実験はしてみたんだけど、たぶん全然関係ないネットウォッチャーとかが引っ掛かってる。暇だなお前ら!!!前から存在に気付いてはいたけどな!!!てか怖!!!!!
これ読んでたらホントにもうなんでもいいから名乗って、石油王じゃなくても千秋先輩(※のだめカンタービレ)じゃなくてもいいから(笑)。千秋先輩だったら嬉しいけど←クソ寝言


そんなこんなで「妄想でチケットを当てる」という再現性のまったくないエピソードを無意味に書き連ねているうちになんか5000字くらいになってるのでとりあえず本日はここまで。前振りが長すぎてまったく何の観戦もしないまま以下次号。次回も何も観戦しないかもしれないので気長にお付き合いいただければ幸いです(汗)




「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。フィギュアスケート以外の話題は2018年9月よりこちらに集約させております。心の叫びや日々の呟き、小説から趣味の話、フィギュアスケートの話も時々、要するに何でもあり。週1、2回のペースで更新中なので、お気軽に遊びに来てくださいね。
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生半可には愛せない・はてな版⑤ ~羽生結弦~

特に好きなスケーターについて個別に語ってこそっと掲載するシリーズ。一応今回で最終回の予定でございます。

こそっとさらっと綴るつもりが、結局いつものように長くなっております(汗)。過去記事も読んでいただけたら嬉しいです。私は誰かのファンと言えるまでに時間をかける傾向にあり、ファンだと言い出した時点でそう簡単には冷めなくなっているという愛の重いタイプなので(汗)、こういったタイトルとなっております。

第5回は予想していた方も多いですかね、「羽生結弦」さんです。過去におそらく最も文字数をかけて演技の感想等を綴ってきたスケーターなので、個人的には今更感もあるのですけど、「ファンになった過程」みたいなものを個別に綴ったことはたぶんなかったと思いますので、そういった視点で書いてみようと思っております。


羽生結弦」という名を初めて聞いたのは、彼がまだ小学生の頃だったのではないかと思います。スケートの雑誌などで、期待の若手として取り上げられているのを見て覚えたのでしょう。
2006年に地元広島で開催された全日本ジュニア選手権に行けなかったことを、私はいまだに後悔しております。東北から凄い子が来るんですよ、と知人が熱弁をふるっていた少年。それが羽生君だったのですから。

記憶がもう曖昧なので間違っているかもしれませんが、私は映像で羽生君の演技を見るよりも前に、会場に足を運んで直接自分の目で彼を見たはずです。
その、初めて肉眼で彼を見た機会が、2010年の春に開催された「ダイヤモンド・アイス」。シニアに転向する直前だった羽生君を、この子があの噂の子か、と感心しながら見つめた記憶は今も残っています。
あの「ダイヤモンド・アイス」は、私にとって転機となったショーでした。あれがきっかけで、全国各地に足を運ぶようになってしまいましたので。

まだ粗削りながら、明らかに原石以上の輝きを持つ羽生君にずっと注目してはいましたが、あくまで日本代表のひとり、くらいでゆるく見つめていた私が「落ちた」瞬間は、たぶんあの時です。2010年の年末に開催された「メダリスト・オン・アイス」。

まず、個人演技として披露した「ヴァーティゴ」に相当ノックアウトされました。この子には日本人の男の子にありがちな「てらい」がない。自分を表現することに躊躇いがない。ここまで「俺を見ろ」的なオーラをこの若さで出せる子はそうそういないと思った。必ず世界の頂点に立つだろう、と直感しました。
が、とどめを刺されたのは実はその時じゃないのです。

それはフィナーレでのこと。フィナーレっていろんなスケーターが登場して、どこ見たらいいかわかんなくなるじゃないですか。なので、ステファン・ランビエールのファンだった私は、とりあえずステファンにフォーカスを合わせていたんですよね。
しかし私は、自分の近くに強烈なオーラみたいなものを感じて、思わずステファンから視線を外してしまったのです。

何かを感じた方向に、惹き付けられるように向けた私の眼差しの先にいた人物。
そうです、それが羽生結弦、その人でした。

何故お前はちゃんと俺を見てないんだ?と言われてしまった気がした。もちろん羽生君はそんなこと言ってないだろうし、そもそも私なんぞ見てもいないと思います。それでも思わずそう考えてしまった程に、彼からは逆らえないような強烈なオーラが滲み出ていました。席がわりとリンクに近かったので、余計にそう感じてしまったのだと思います。

あの時に気が付くべきだった。私はこの稀代のスケーターの切れ長の黒い瞳に絡め取られて、もはや逃げ出せなくなっていることに。

…同じタイミングで落ちた方がいらっしゃったら是非教えていただきたいんですけど、かなり間違いなくいないような気がしてます…。落ちるタイミングってもっと色々あるはずなのに、何でそんなわけのわからないところで…(汗)。でも、私にとっては忘れられない思い出なのですよ。あああ見てなくてごめんなさい、って土下座しそうになってましたし(汗)。
この時、羽生結弦は僅か16歳。少々意味はわかりませんが、私はこの時確かに、王者の片鱗を彼に感じたのです。

それでもこの時点では、まだファンと名乗ってはいませんでした。あくまで気になるスケーターのひとりという位置付けでしたね。自分よりうんと若い羽生君については、親戚の子供を見守るような心境に近かったですし。


それから約3ヶ月後に起きた、東日本大震災。あの時、仙台の親戚と、東北の知人の次に心配したのが、羽生君でした。親戚と知人は直接無事を確かめられるけど、赤の他人の羽生君はそうはいかない。まだ彼はシニア1年目、スケートファン以外にはさほど名前も知られていなかったはず。テレビなどで安否情報を流されるような立場でもなかった。やっと情報が入ってきた時は、本当にホッとしました。

2012年の世界選手権も思い出深いですね。そう、かの有名な『ロミオとジュリエット』。氷に激情を叩きつけるような羽生君の姿には、見る者の視線を釘付けにする、などという言葉では足りない何かがありました。
まるで畏怖の対象の前に、目を逸らせずに硬直して立ち尽くしているかのようだった。それは、メダリスト・オン・アイスのフィナーレと同じ感覚でした。
逃げられない。我々はもう逃げられないのだ。この透き通るような白い肌の、一見少女のようにも見える華奢な少年から。たった17歳の少年から。

ほかに強烈に印象に残っているのが2013年のグランプリファイナル。この日本から、想像以上にとんでもない怪物が生まれたのではないかと、震える思いがした。こんなに早く、パトリック・チャンを追い越すなんて。手がつけられないくらい強かった、あのパトリックを。
ソチでも表彰台の可能性はあるけど羽生君はどちらかと言うと平昌の金メダル候補だろう、さすがにソチの金はパトリックだろう、と思っていた私はこのファイナルで考えを変えました。これは羽生君にも十二分に優勝のチャンスがある。わからなくなってきた、と。

果たして、ソチを制したのは羽生結弦でした。ソチは深夜の放送だったので、徹夜で見てそのまま仕事に行った記憶があります。表彰台で見せた笑顔が、普段彼が出さないようにしてる少年らしい素顔みたいで、すごく可愛いな、と思ったことをよく覚えてます。どこかの番組が撮ってきたプルシェンコからのメッセージを見て「このビデオください」と真剣な顔で言ってたのも忘れられないです(笑)。爆笑しました(笑)。


自分はこのスケーターのファンなのだと最終的に私が結論を出したのは、おそらく2014年のカップ・オブ・チャイナ。そう、あのファントムです。

何度も書いていることなので、さらりと綴るだけにとどめますけれど、あの上海のリンクに現れた羽生結弦が本当の羽生結弦なのだと、私は勝手に思っています。普段彼が何重にもかけている理性のリミッターが外れ、彼の内に潜む狂気とも呼べるスケートへの執念が顔を覗かせた瞬間。おそらく、これが最初で最後でしょう。

少女のように儚い姿でリンクに佇む、黒髪の華奢な青年の身体に眠る、背筋が凍るほどの獣の本性。透き通る白い肌を染める、流れる血の赤。
この世のものではなかった。この世のものとは思えないような光景が、今この瞬間に現実の世界に展開していた。現実とは紙一重の位置にある非現実。人間の枠を出なければ開けられないその扉が開く瞬間を、見てしまったような気がした。

数多の芸術家や文学者が目指したであろう境地に、アクシデントがきっかけとは言え僅か19歳の青年が易々と辿り着いてしまった。辿り着いてしまったことを日本中が同時に目にすることとなった。本当の恐怖はそこにあったのではないか。人は想像もつかなかったものを前にすると恐れおののき平静を失う。恐怖に耐え切れなかったからこそあんなにも批判という形で抵抗せずにいられない人々がいたのではないか。今もそんなことを時々考えてしまいます。

いいか悪いかは抜きにして、こんな人物はほかにいない。世界中を見回してもいないかもしれない。メダリスト・オン・アイスのフィナーレや、ニースのロミオとジュリエットに感じていたものの正体がきっとこれだったのだ。私の中で、すべてが繋がった気がしたのです。

あまりに早く頭角を現したせいか、羽生君にはアンチも多かった。強烈な悪意を振り撒くスケートファンが怖かった私は、羽生君のファンだと口にすることを躊躇っていました。けれど、このカップ・オブ・チャイナあたりから、私は自分に勝手にかけていた規制を解いたような気がします。

やっと、覚悟ができたのです。私はもう、この青年から逃げられないのだと。おそらく、人生が終わるその瞬間まで。


なので、私がいちばん好きな羽生君は「アサシンの眼差しでリンクに現れるおっかない羽生君」です。こんなに勝つことにこだわる気の強い青年、近年見かけないような気がします。そう、私は羽生君の気の強さが大好きなんですよ。その気の強さと勝利への執念から生まれてきた名演技の数々は皆様の記憶にも新しいところではないかと思います。

ひとつだけ挙げるとするなら、やはり2017年の世界選手権でしょうか。逆転勝利をもたらしたフリー、『Hope & Legacy』。フィギュアスケート史上最高の演技だと言っても過言ではないかもしれない、と私は思っています。神は羽生結弦依代に選び、ほかの誰も勝たせるつもりがない。羽生君が滑り終えたその時、声を上げて泣きながら私はそう思いました。次に同じことを思ったのが、平昌オリンピックです。

オペラ座の怪人』と『SEIMEI』も大好きですね。前者は非常に美しいプログラムで、実はまた演じて欲しいとこっそり思っています。後者はもはや説明不要の、羽生結弦のマスターピースですね。私が今5歳くらいの子供だったら、「カッコいい!俺もフィギュアスケートやる!」って絶対言ってると思います(笑)。SEIMEIについて語り出すとキリがないので、こんなもので(笑)。

いい意味で変態の域に達している絶品のトリプルアクセルと多彩なスピンも大好きです。そもそも最初に羽生君に注目したポイントはスピンだった気がします。スピナー大好きなもので。
使用曲の編集も非常にこだわっていて好きですね。変なブツ切れ感がほぼないため、曲の違和感を気にせず演技に入り込める。とても細かいことですが、音楽が欠かせないフィギュアスケートという競技においては非常に重要な要素ではないでしょうか。どんなに素晴らしい演技でも、音楽の違和感が気になってしまって演技に入り込めなかったことが私は何度もあるので。

また、フィギュアスケートの鬼と言ってもいいくらいの彼のその姿は、まるで少女のように華奢で儚い。その凄まじいギャップには、いつも眩暈がする思いです。
繊細な競技に携わるだけあって、繊細な感性の持ち主でもありますよね。おそらく繊細過ぎるくらいの。「Continues ~with Wings~」でファンに語った本音を、私は忘れることができません。映画館の客席で号泣してしまいました。これからもずっと応援しようと誓いましたね。そして、彼にフィギュアスケートがあって良かったとも。彼を守ってくれるのは、時に彼を傷付けるかもしれない、そのフィギュアスケート以外にないだろうと。

インタビューなどでの言葉の選び方にもいつも感心しています。ごく若い頃から非常にしっかりとした受け答えのできる、聡明な選手だなと感じていました。
すべての方向をカバーして、なおかつ自分の言葉で正直に綴られたコメントには何度も唸ってきました。羽生君の年齢や性別を考えると、ここまで気を遣えるコメントは普通言えない、と心から驚いたこともあります。視野の広さと視点の高さ、そして想像力。羽生君にはそれらがすべて備わっている。逆に言えば、これらが欠けている場合に他者は傷付き、争いは起こるのでしょう。

こう綴るとまるで完璧な人物のようですが、スケート以上によく滑るかもしれない寒いギャグ、リュックからイヤホンをどんどん出してくる時などに見せたオタクの本性、嵐の櫻井翔さんに「写真を撮ってくれ」と頼むミーハーさ、エゴサを隠しもせずむしろファンを煽ってくるスタイル、等々、等々。
何だお前。お前何だ。ツッコミどころ満載過ぎるだろ。何なの(笑)。ええもう、本当に普通の青年なんですよね、羽生君は。少々マニア気質の。子供の頃絶対ボールペン分解してたでしょ?(笑)

個人的には、眼鏡姿が大好きです。超好きです。最近あんまりかけてないですね。コンタクトにしちゃったのか?またかけて欲しい。できるだけ細いのがいい。その眼鏡でエキシビション滑って欲しい。でも眼鏡邪魔だからすぐ外してもいい。冷たい眼差しで投げ捨てるように外して欲しい。全勢力を傾けてアリーナ席を取る←そろそろ黙れバカがバレる←もう遅い


羽生君は、試合はテレビで見られるし緊張するから、とアイスショーを中心に出向いていた私のポリシーを曲げさせた人物でもあります。ショーでは何度も何度も見てきたけど、どうしても競技の羽生君が見たいと、全日本やNHK杯のチケットを取るようになりました。しかし、その度に羽生君が怪我などで欠場…。
神様は私に羽生君の演技を見せてくれる気がないようですが、何とかこの運命には勝ちたいと思っております…(泣)。近年は私の生活が底辺過ぎてチケットどころじゃないのですが(泣)。来月も家あるかな?と毎月怯えて暮らしているよ、とほほ。

こんな底辺ではまるで説得力ないですが、いつか羽生君に取材できるくらいになってみたい。まあ寝言ですけど。
取材云々は置いておいて、羽生君のことを綴るのは本当に楽しいです。「これ本当に同じ人が書いてるんですか」って何度か言われたくらいに、羽生君の演技の感想を綴る時はポエム化してしまいます(汗)。綴らずにはいられないのです、自分の感性のすべてをもって。

そうやって綴っていくことで、羽生君のことを書き残したいという欲求を満たしているのかもしれない。歴史上の偉人を近くで見ていた人々はこんな気持ちだったのではないかと、私は羽生君に魂を震わせられる度に思うのです。せめてその活躍を後世に伝える礎のひとつになりたいと。
この閉塞した時代に神が遣わせた青年。それが羽生結弦なのではないか。いつの頃からか、私はぼんやりとそんなことすら思っています。

ああ、できることなら今すぐ15歳くらいの男の子に生まれ変わりたい。スケートやってる男の子に。羽生結弦のライバルになりたい。勝てなくても勝手に勝負を挑むライバルになりたい。今生では叶わないその夢の代わりに、私はこの稀代のスケーターについて綴らずにいられないのかもしれないです。


近年は進退を取り沙汰されることも増えてきましたが、あのスケートが大好きなスケートの鬼がそう簡単に自分の演技に納得して氷を離れはしないだろう、と私は勝手に考えてます。あくまで私は、ですよ。
どうかこれからも、彼の思う通りに進んでいって欲しい。その選択はいつだって間違っていたことがないから。
誰かのファンになるということは、その人を信じることではないかと私は思っています。羽生結弦ほど信じさせてくれる人はほかにいないかもしれません。

時にすべてのフィクションを霞ませるほどの存在、羽生結弦。彼の現役時代を見逃さずにいられる幸せを、私は日々噛み締めています。目を離している暇なんてない。これからもその活躍を、静かに熱く、熱く見守っています。いつか絶対客席から試合を応援するから、待っててください。



※本日の記事は、過去にnoteに書いていたフィギュアスケートの記事の再掲です。noteの方で読んでくださった方がどれくらいいらっしゃるかわかりませんが、スケートメインのブログであるはてなの方がよりたくさんの方に読んでいただけると思い、掲載からある程度時間も経ったことから改めてこちらにも掲載しました。

note掲載時に、スキやオススメ(サポート)をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。普段なかなか反応をいただけないので嬉しかったです。特にサポートは生活が助かったので本当にありがたかったです、後光が射して見えました…(涙)。はてなも、特にアカウントがなくてもスターがつけられるようになったらいいのになあ。

・このシリーズの過去記事は「アレクセイ・ヤグディン」「ジェフリー・バトル」「ステファン・ランビエール」「町田樹」というラインナップになっております。もしご興味ございましたら、読んでいただけたらとっても嬉しいです。


元の記事はこちらです↓
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生半可には愛せない・はてな版④ ~町田樹~

特に好きなスケーターについて個別に語ってこそっと掲載するシリーズ。全5回の予定で粛々と載せております。
第4回は「町田樹」さん。彼については以前このはてなブログに書いた文章に魂を削って閉じ込め、すべて燃やし尽くした感があるため、できるだけさらっと綴ろうかと思います。過去に書いた内容ともかぶってしまうかなと思いますが、改めて読んでいただければ幸いです。


2004年か2005年くらいのことだったと思います。私は新聞のスポーツ欄に、小さな記事を見つけました。
それは地元広島で練習しているフィギュアスケート選手を紹介する記事でした。広島にこんな子がいるんだ、男の子のスケーターって珍しいな、と何故か強く関心を持ったことをよく覚えています。
それが、確か当時中学生だった、町田君でした。

現在のようにスケートの放送が充実していなかった時代のことです。あの子はどうしているのかな、と気になりつつも、なかなか彼の演技をテレビで見る機会はありませんでした。地元のスポーツニュースはどうしても野球が中心で(もう宗教に近い何かですからの…)、ローカル枠で見かけることも少なく、取り上げられても見逃していたようです。
当時の私は、ジャンプの見分けもつかない不勉強な自分が会場に行くのは生意気なのかな、などと悩んで遠慮してしまい、地元の大会を見に行く勇気も持てずにいました。

初めてこの目で演技を見たのは、2010年の春に開催された「ダイヤモンド・アイス」。ようやく会場で見られた、と感激もひとしおでした。
当時は町田君がカットされずにテレビで放送されたら喜ぶような状況だった記憶があります…。いい位置につけることはあるのに、どうしてもあと一歩を突き抜けられない選手という印象で、それがもどかしくもありました。

それからも、主にアイスショーでその演技を見つめてきました。最も印象に残っているのは2011年開催の「メダリスト・オン・アイス」。プログラムは『Don't Stop Me Now』。眼鏡にマフラーの地味な青年が、ギターを片手に弾ける夢を瞳に浮かべる冬の夜。
彼の演技が巻き起こした会場の熱狂を、私は忘れることができません。近くの席から聞こえた、「第一部の最後に出てきただけあって、あの男の子は上手だったねえ」と素直に感心する声を、町田君に聞かせてあげたかった。

2012年に地元広島で行われた「スケート感謝祭」で演じた、『ロシュフォールの恋人たち』も非常に思い出深いです。こんな小さなイベントで披露するような演技ではなかった。君の舞台はもっと大きな、広い広い世界のはずだ、と叫び出したくなるような演技でした。
そして町田君の快進撃は、その頃から本格的に始まったように思います。


2012年のカップ・オブ・チャイナ。町田君が初めてグランプリシリーズを制したことを知った私の頭に真っ先に浮かんだのは、「地元の新聞は明日の一面に絶対にこの記事を載せる」という予感でした。
地元の新聞である中国新聞は、私が町田君を知った小さな記事を載せていた新聞社。あれから何度も町田君のことを取り上げていたのです。成績があまり振るわなかったにも関わらず、写真入りで掲載されていたこともありました。

果たして予想は的中。花束を手に笑顔を浮かべる町田君の写真が躍る一面。その記事は今も、私のスクラップブックに大切に貼ってあります。

ソチオリンピックの代表選考を兼ねた2013年の全日本選手権は、男子シングルの代表争いの激しさに非常に胃の痛い思いをした大会でした。3つの枠のうちふたつは確定だろうと予想していましたが、最後のひとつの枠に誰が飛び込むのか、その予測がつかない。最後までハラハラしたその枠を掴んだのは、町田君でした。
地元にゆかりの深い選手がオリンピックに出場する。しかもフィギュアスケートの男子選手が。まさに夢にまで見た物語でした。どの選手にも活躍して欲しい気持ちがあり複雑でもありましたが、町田君の出場は本当に、本当に嬉しかった。

そのソチオリンピックも非常にハラハラしました。ショートプログラムの結果は団子状態、フリーはほとんどの選手にミスが相次いで、銅メダルの行方がまったくわからなかった。町田君にも十分にチャンスがあったのですが、結果は5位。とても悔しかったけど、とても誇らしい入賞でした。
フリーの翌日に地元紙が配布していた号外に、裏面ですが大きく町田君が載っていたことは言うまでもありません(笑)。

オリンピックのエキシビションで演じたのは、『Don't Stop Me Now』。あの日、なみはやドームを熱狂させたプログラム。私がいちばん好きな町田君のプログラム。
あの日、近くの席で素直な感想を呟いていたあの人は、このエキシビションを見ただろうか。あの時の「上手な男の子」が、日本代表としてオリンピックの大舞台で堂々と滑る姿を見ただろうか。どうか、そうであって欲しい。

「逆バレンタイン」などのインパクトある発言等から人気に火がつき、いつの間にか押しも押されぬトップスケーターになっていた町田君。しかし、その絶頂で、彼は突然競技の舞台を退くことを発表します。研究者を目指すというのがその理由でした。
あまりにも突然のことで戸惑い、涙が止まらなかった。けれど同時に、ここまで長い間、地元の星としてその活躍にワクワクさせてもらえたことへの感謝の気持ちにも包まれていました。「ありがとう」「楽しかった」のふたつの言葉を胸に出向いた、2014年のメダリスト・オン・アイス。引退発表の翌日に開催された、全日本選手権エキシビション。客席で声を上げて泣いてしまったのは、あの時だけです。


彼が現役を退いてからは、色々考えてできるだけあまり深く追わないようにしていました。ショーでの滑りは見たいと願っていたものの、それもなかなか叶わなかった。
けれど、ショースケーターからも引退すると知った時。頭を殴られたような気がしました。どうしても最後にその勇姿を一目見たいと、私は心の底から願った。その心からの願いは潰えるはずでした。しかし、奇跡としか思えない天のはからいで、私は最後の最後にチャンスを掴むことができたのです。あの時助けてくださった方には、いくら感謝しても足りません。

それは2018年のプリンスアイスワールド広島公演。最終公演でした。突然のセレモニーに驚きながらも清々しい笑顔を浮かべ、花束を手に幕の向こうに消えていったその姿を、私は一生忘れないでしょう。
本当に彼がショースケーターを引退したのはその年の秋に行われたカーニバル・オン・アイスでしたが、私が彼を見送るのは、おそらく地元広島でなければならなかったのだろうと私は思っています。

長年大きな大会もアイスショーも開催されず、都市の規模を考えればスケートファンにとっては不毛の地に近かった広島。その広島に、自分の心の琴線に触れるスケーターが現れ、私が大ファンだったステファン・ランビエールにその才能を見出だされるなどして飛躍のチャンスを掴み、ついにはスポーツ選手の夢であるオリンピックの舞台を踏み、世界の舞台に大きく、大きく羽ばたいていく。その過程を見守り続けられたこと。
これが奇跡でなくて何が奇跡なのでしょう。私にとって「広島」は町田君と切り離せないキーワードでした。だから、最後に彼を見送るのも広島でなければならなかったのです。小さな新聞記事に彼を見つけた、この広島の地で。

町田君は、私にとっては特殊な立ち位置のスケーターでした。広島で生まれ育ったわけではなく、街そのものは好きだけどそれほど思い入れもないと思っていたこの広島で応援し続けたからこその思い入れ。今後のことはもちろんわかりませんが、もしかしたら同じ立ち位置でここまで応援できる選手には、もう出会えないかもしれません。


ショースケーターを引退してからはあまり表にも出てこないだろうし、ますます静かに応援しようと勝手に思っていましたが、ショーの解説などで活躍する姿に思った以上に出会えて嬉しい限りです。情報量の多い、内容の濃い解説は是非一度堪能していただきたいですね。面白いですよ(笑)。

できるだけ静かに応援しようと思っている理由のひとつは、いつまでも「広島の町田君」にこだわっているのも申し訳ない気がするからです。彼の活躍の場はとっくの昔にこの広島を遠く離れている。些細な風に吹き飛ばされる砂粒のようなファンの思いでしかなくても、「広島」に縛り付けたくはなかった。ビッグウェーブの客席で叫び出したかったように、彼の活躍する舞台はもっと広い、広い世界のはずだから。

ごく普通の、素朴な青年に見えていた彼は、いつの間にか非常に個性的で、信念を持った人物に生まれ変わっていた。でもどちらの彼も元から彼の中にいたのかもしれません。滑る姿を見ることはおそらくもうできないけれど、彼がこれから開き続けるであろう扉を、これからも遠くから静かに、そしてとても楽しみに、見守っていたいと思います。

私は町田君の豪快なジャンプが大好きでした。いつか広島のリンクで見せてくれた、空に舞い上がるようなトリプルルッツは、今もこの瞳に焼き付いて、離れないでいます。きっとずっと、いつまでも。




※本日の記事は、過去にnoteに書いていたフィギュアスケートの記事の再掲です。noteの方で読んでくださった方がどれくらいいらっしゃるかわかりませんが、スケートメインのブログであるはてなの方がよりたくさんの方に読んでいただけると思い、掲載からある程度時間も経ったことから改めてこちらにも掲載しました。再掲載にあたり、少しだけ加筆修正しています。

note掲載時に、スキやオススメ(サポート)をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。普段なかなか反応をいただけないので嬉しかったです。特にサポートは生活が助かったので本当にありがたかったです、後光が射して見えました…(涙)。はてなも、特にアカウントがなくてもスターがつけられるようになったらいいのになあ。

元の記事はこちらです↓
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すべての思いを閉じ込めた記事はこちら↓
usagipineapple.hatenablog.jp




「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。フィギュアスケート以外の話題は2018年9月よりこちらに集約させております。心の叫びや日々の呟き、小説から趣味の話、フィギュアスケートの話も時々、要するに何でもあり。週1、2回のペースで更新中なので、お気軽に遊びに来てくださいね。
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翡翠の羽、星の音色・はてな版(長い長い解説?つき)

夜の闇の黒がどんな黒だったか、赤く輝く星の色がどんな赤だったか、思い出せなくなっていた。
元々壊れていた左の眼には、世界は濁ってぼんやりとしか映らなかった。
自分がどこを歩いているのかも、忘れていた。

だから、突然両の手のひらのなかに落ちてきたものが何なのか、すぐには理解できなかった。

それは星の欠片だった。やわらかくてあたたかくて、見たこともないくらい綺麗で、名前もわからないのに、とても懐かしい気がした。

本当は、気付いてた。これはとても大切な欠片だって。
君の長い睫毛に揺れるプリズムから、君の黒い瞳の宇宙から、こぼれてきた星の欠片。
気が付かない、振りをしたんだ。気が付いても、哀しいだけだと思ったから。

僕はその欠片に名前を付けなかった。名前を付けずに、そっと鍵をかけて、ガラスの箱の底の底に、眠らせておくつもりだった。
でも、でもね、それでもその欠片は、本当に綺麗なんだ。あんまり綺麗で、しっかり蓋を閉めたはずなのに、隙間から翡翠や蒼玉みたいな色の光のかたまりがこぼれ落ちてくるんだ。

それを集めないでいられるほど、僕は嘘吐きじゃなかった。

光のかたまりからは音が聞こえる。不思議で、懐かしいリズム。それは星の欠片が時々奏でる、懐かしい歌。どんな音色よりも綺麗な、君の心の音。少なくとも、僕にとっては。

僕の手のなかで光が集まって、蝶々になる。空気に透ける、碧や翡翠の羽。静かに羽ばたくと、時々音が羽から落ちる。歌うように、こぼれ落ちる。

蝶々には羽があるから、僕の手のなかから翔んでいってしまう。僕のまわりで翔び続ける蝶々もいるけど、遠くまで遠くまで旅をする蝶々もいるみたいだ。
僕があの星の欠片を捨ててしまわない限りは、蝶々は空気に溶けるようにいつまでも翔んでいられる。

時々だけど、蝶々は僕のところに戻ってきていた。
遠くの空の色に、うまく混ざれなかったのかと思っていた。
よく見ると、それは僕の宝物の星の欠片から生まれてきた蝶々じゃ、なかった。
羽の形も、翡翠の色もとてもよく似ているけど、これは僕の蝶々じゃない。

僕の知らないところで、僕には見えないところで、僕の腕を離れた蝶々を、君が見つけていたなんて。
砕けた欠片が星の元に帰っていくように、君の指先に止まっていたなんて。
君は僕の蝶々の代わりに、君の手のひらから生まれた蝶々を、僕に帰してくれていた。
僕が気が付かない振りをしている間に、こんなに、こんなに沢山。

君のやさしい手のひらが翔び立たせた翡翠の羽。
星の欠片から聞こえる音が、蝶々の羽からも聞こえる。
君のあたたかい、心の音。

僕の蝶々は懐かしい星のにおいに惹かれるように君の元へ辿り着いて、君の蝶々は僕のガラスの箱の底に眠る星の欠片を探し当てるように僕の元へ辿り着く。

僕が君の星の欠片を見つけた日のことを君は知らない。
君が僕の蝶々を見つけた日のことを僕は知らない。

それなのに、気が付いたら僕たちのまわりには、碧や翡翠の羽の蝶々が、こんなに沢山舞っている。気が付いたら僕の壊れた左の眼に映る世界は、こんなにも透明で、鮮やかだった。

蝶々は何も話さないから、何故僕のまわりを翔んでいるのか、僕には尋ねる術がない。
僕も僕の手のひらから翔んでいく蝶々にひとつだけお願いをしていた。君には何も話さないで、って。
僕がこの星の欠片を宝物にしていることを、君に知られるわけにはいかないと思った。
君の心の音に、いつまでも綺麗であって欲しかったから。

蝶々の羽の翡翠を通して空を見つめる。あんなに遠いと思っていた君の向こうの星空が、手の届きそうなくらい、近くに広がる。
蝶々の羽の音に導かれるように、僕はもう一度君の瞳を見つけて、君はやっとほんとうに僕の輪郭を瞳の中に描き出す。

君の声を聞かせて。
蝶々の羽の音の代わりに、君の声を。
それは、もしかしたら、もしかしたら。
翡翠の羽音に紛れた僕の声を君は見つけるだろうか。
それは星の欠片だけに聞かせていた言葉。

君の星が奏でる音を、僕は僕がいつか燃え尽きてしまうまで、聞いていたい。

本当は、気付いてた。これはとても大切な欠片だって。
僕はずっと、ずっと君を、探していたんだよ。



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いつも「なんすかこのポエム」としか言いようのないスケートの感想を楽しみにしていてくださる皆様、こんにちは(笑)。試合やショーの中止が相次ぎ、私自身も金欠のためなかなかそれらを見られない毎日のため、そろそろ皆様ポエムに飢えていらっしゃるのでは…(笑)と思い立ち、noteにこそっと載せていたポエムをはてなに再掲してみました。突然何事かと思ってしまった皆様ごめんなさい(笑)。

数年にわたってショーや競技の演技の感想を書き続けているうちに、私は少しずつ自分の作風を思い出してきました。作風と言うか、元々の自分とでも言うのでしょうかね。
ひとつは「笑いを取らずにはいられない自分」。これは忘れることなくずっと自分のそばに在ったものです。エッセイ系は基本このスタンスですね。ユーモアって結局サービス精神だと思うのですよ。できれば深刻になり過ぎるよりクスッと笑っていただきたい、そんな気持ちで書いてるのがエッセイ。それが過ぎて「ふざけてんのか」と怒られたり、たまに真面目に書くと「この人怖い」とか思われたりして弊害も多いですけどね…。とほほ。

もうひとつが、「ホントにこれいつもの人が書いてるんですか?」とツッコまれることもしばしばな、ポエム入った何か。最も発動するのが羽生結弦選手が素晴らしい演技をした時ですね。いつも読んでくださる方ありがとうございます(笑)。
そうですね、羽生君でたとえたらわかりやすいか。羽生君の寒いギャグにツッコミを入れずにはいられない自分と、羽生君の美しい演技に感動するあまりポエムを呟いてしまう自分と、両方が存在していて、それがかなり両極端だということです。ある程度長く読んでくださってる方にはなんとなくイメージできるのではないかな、ととりあえず勝手に想像して話を進めます(笑)。


日常生活で「ポエムな自分」が表に出る機会はあまりないので、自分が元来相当なポエマーだということはついつい忘れがちです。しかし、私はこのポエマー部分が実は本体です。笑いを取りに走る性格もまあ元々なんでしょうけど(笑)どっちかというと後から作った対外的なものですね。人に嫌われないための自分。ってもそんな苦じゃないのでやっぱり元々のものなのでしょうけど。

そもそも、ポエムな自分って恥ずかしいものです。普段は隠しておきたい。何せ自分そのものですから。しかし、何かに強く心を揺さぶられたときには、この本体が思いっ切り出てきてしまうのです。私にとってはステファンや羽生君はそんな自分の本性を表に引きずり出してしまうほどに心を揺さぶってくる存在なのです。彼らの演技が私の心の琴線に触れやすいということなのでしょう。

揺さぶられた感情のままに感想を綴ってしまうので、まるでいつもの人じゃない(笑)誰かが書いてるみたいに見えますが、実はまぎれもない私本人が書いている。むしろこれが本来の私の文体なのです。しかしあまりにポエムが過ぎるので、どうなんだこれは、と自分でもドキドキしながら載せていました。あまり読者がいないこともあり好き放題書けたということもその要因でしたかね。
しかし、そんなポエム極まりない文章を気に入ってくださる方がいらっしゃることを私は知るのです。本当にありがたい、ありがたい話です(涙)。


そうか、こんな文章も存在してもいいのか。ていうか自分は元々こういう人間だった。じゃあ、時々なら表に出してもいいかな。けど演技の感想以外では実はそんなに書く機会がない。この文体が活きられる道は…。そうだ、創作だ。
子供の頃にいろいろ嫌な思いをしたり、創作なんて特別な人がやるものだと思うようになったりして、すっかりそれらから離れて久しかった私は、少しずつnoteに短編小説や詩を載せるようになりました。私のnoteはそんなに読む人もいないので、気楽な練習や実験のつもりで。何せ何年も書いていなかったから、どうやって書いたらいいのかがわからなくなっていた。いや、知らなかったのかもしれない。

心にたまっていたモヤモヤをそのまま吐き出すと怖い文章になるから、そっと詩に変換してみる。何となく眺めていた窓の外の雲の色から言葉がこぼれてきて、詩を綴らずにはいられなくなる。そんな風に「書かずにはいられなくなった」時だけ、私の創作は生まれてきます。読んでもらえたらという気持ちで書いてもいるけど、ある意味自分のためのもの。特にポエムはそうかもしれません。小説はもうちょっと、客観的に見ながら書いていますけども。そうじゃなきゃ書けないですね。ものすごく短い小説はそうじゃないけど。あれは詩に近い。

めちゃくちゃ落ち込んだ気持ちから生まれてきた創作なんて、あとから読み返すともう同じ気持ちにはなれないから意外と面白かったりするんですよ。これどうやって書いたんだろう、もう同じもの書けないやって(笑)。文学とか音楽とか芸術なんてものはそんな風に、喜びやら悲しみやら怒りやらのどうしようもない感情をどうしようもなく作品の形にしただけで、その作品が時々とんでもなく美しくて、我々はそれらに勝手に感動したり共感したりしてるだけなんだろうなって思ったりします。その感動や共感を仕事として計画的に生み出せる人ってすごいですよね。私はそれができなくて、ただ「そうせずにはいられない」だけだから、お金稼げなくてこんな貧乏してるんだろな。


そんな風に、基本的に自分の中のゲージがたまった時に「そうせずにはいられなくて」書いている創作は、特にポエムは、言ってしまえばほとんどが自分のために書いている内向きなものです。しかし、ひとつだけ、外に向けて書いた詩がありました。それが今回再掲したポエムです。
出せない手紙の代わりに、そっとしのばせた1行の中に本当は詰め込んでいた言葉に行き場を与えるために、「そうせずにはいられなくて」書いた詩。でもそれは、いつもとは違うもの。

フィギュアスケートは不思議な競技です。我々が名演技として挙げる演技と、選手にとっての大切な演技が、時に違うことがあったりします。優勝した選手の演技は記憶にないのに、表彰台に乗ることすらなかった選手の演技が強烈に印象に残ることすらあったりします。とても繊細なスポーツなので、ミスなく完璧に滑った時がいちばん印象に残りやすく名演技にもなりやすい、それは疑いもなくそうなのですが、それだけで説明しきれる競技ではないのです。
ジャンプの回転が足りていなかった。スピンのレベルが取れていなかった。決して完璧な演技ではなかった。それなのに、どうしようもなくその演技に心を揺さぶられるとき。それはきっと、選手の想いや人生や感情や、それだけでは表現しきれない何かが、演技にあふれ出していた時なのではないでしょうか。そんな演技に出会えるから、フィギュアスケートは面白く、そんな演技が存在するところがフィギュアスケートというスポーツの特性なのではないかと私は思っています。

私にとって、これはそういう詩なのです。きっと完璧ではないし、GOEなんてたいしてつかないかもしれない。けど、私にとっては、一生のうちに一度滑れるかどうか、いや、もう2度と滑れないとわかって演じたプログラムのようなものなのです。たったひとりのために、人生のすべてをかけて演じた、生涯でたった一度だけの渾身の演技。

だから、試合を見て欲しかった。けど、その試合のチケットが、ぐちゃぐちゃに引きちぎられて落ちていたのを目にしてしまったとき。チケットを破いたのは別の人かもしれない、落としたチケットが踏まれて破れただけかもしれない。でもチケットには半券がついたまま。もしかしたらチケットを持たずに控室で見ていたかもしれないけれど、そんなことはわかりはしない。

もし、そんな演技がこの世に存在していたならば、私ならせめて、観客として覚えておきたいと思う。いえ、きっと選手の意図を知らずとも、何かを感じて胸を震わせたと思う。それがフィギュアスケートだから。
皆さんがどう思うか、どう感じるかは私にはわかりません。こんな中二病の腐れポエムなど読むだけ時間の無駄だったかもしれません。けど、誰か一人だけでもいい、少しだけでいいから拍手を送ってあげて欲しい。この演技に、詩に、私という人間そのものの溢れた何かに、墓標を与えてあげて欲しい。確かに存在していたという証を。スケートを愛する皆さんになら、もしかしたらこの気持ちが伝わるかもしれないと思った。だからあえて今回、この詩を選んだのです。


時々取り出して眺めていた大切な大切な宝物が無くなってしまっていたことに「僕」は気付いてしまった。何か理由があったのだとしても、宝物を与えてくれた君が自らそれを奪ったという事実は、美しく輝き続ける星の欠片を粉々に砕いてしまうには十分でした。けど、「僕」はその欠片を永遠に捨てられないことにも気が付いてしまった。「僕」はいつかとは言わずに燃え尽きて、「僕」の手のなかで生まれた翡翠の蝶は、永遠に漆黒の宇宙を彷徨い続ける。
これが物語なら、林檎の欠片がこぼれたり、ガラスの靴が落ちていたりして奇跡は起きる。けれど彷徨う翡翠の蝶を見つけても、懐かしい星のもとへ通じる道を教えてくれる人は誰もいないでしょう。それが現実だから。

せめて、永遠に言葉の海を漂うことになった翡翠の蝶を、誰かが目にしたのなら、綺麗な羽の色だと呟いてくれますように。何十年、何百年先のことでも、いいから。


ふふふ、確かにいつものポエムは私が書いていたということがわかっていただけましたでしょうか(笑)。今シーズンは果たしてポエムが書けるかどうか非常に怪しくなってきましたので、とりあえずこんな形で爆発させておきました(笑)。スケート鑑賞はただ楽しいだけでなく、ポエムな自分を全開にしても許される数少ない機会でもあるのに、本当にとほほです。コロナの馬鹿。

明日のことなんて誰にもわからない。明日私が消えてしまっても、誰かがこの世界の最果てに立っている、本当の私を自分自身の手で埋めた私の墓標を訪ねてきてくれますように。


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「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。フィギュアスケート以外の話題は2018年9月よりこちらに集約させております。心の叫びや日々の呟き、小説から趣味の話、フィギュアスケートの話も時々、要するに何でもあり。週1、2回のペースで更新中なので、お気軽に遊びに来てくださいね。
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