※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓
ステファンはもっと後だろうと油断していたら、油断し過ぎでした。もう登場でした。油断してたから入退場口を最初からガン見できなかった(泣)。気付いてすぐガン見したけど。
ステファン・ランビエール、登場。
曲は「リゴレット」。有名なオペラですね、見たことないけど。
優雅に、しっとりと滑り出すステファン。鳥が舞うようなジャンプ。なびく黒髪。氷の上に花が咲き始めたよう。ここはもうステファンの世界。
曲調が変わり、ユーモラスな振付に。よろけてみたり、ステップの途中に軽くジャンプしてみたり、軽快で滑稽で、自由でおおらかで、ひたすらに明るくて、これまた見たことのないステファン。ステファンの演技で笑いが起こるなんて。本当に引き出しの多い人だなあ。最近まで出ていた喜劇の成果もあるのかなあ。
途中、へイッ、という掛け声がかかるんですけど、やたらその声が大きいと思ったら、ステファンも一緒に叫んでました。
声、でかっ!(笑)私の席にまで聞こえたよ(笑)
Cさんの目の前で叫んでいたそうです。頑張って来られた甲斐がありましたね☆
このプログラムは動画で見たことはあったけど、断然生で見た方がいい。これほど惹かれるとは思わなかった。エキシビションの間ずっと、「さっきのリゴレットがもう一度見たい」という思いがどうしてもどうしても湧いてきて、ほかの人ごめんね…という気持ちでした。
このプログラム、ちょっと短いよね。短いから余計にそんな気持ちが強くなったのかもしれません。
なんだか、とてもふわっとした、やわらかな気持ちで見ていました。ちょっと不思議な感覚。
最後のスピンは目の前。今更説明の必要のない絶品のスピン。
即、スタオベ。会場中が彼に惹き付けられているのを肌で感じる。
客席に挨拶して回るステファン。私の席の真下近くでのみ投げキッスも飛ばしてました。アリーナに旗振ってる人でもいたのだろう。ありがとう、その人(笑)
完全に姿が見えなくなるまで立ったまま拍手を送りました。ああ、まだまだ見ていたい。アンコール、出てきてくれるかなあ。何を滑ってくれるかなあ…。
アンコールの拍手が鳴りやまない中、登場したのは羽生君でした。ゲストにはアンコールがなかったのです。
去年はアンコールあったよね?ゲストが多いからかなあ。正直がっかりでした…。でもこの空気の中で滑らなきゃいけない羽生君に対しても失礼だし、早く気を取り直さないと。
そんなわけで、続いては羽生結弦。プログラムは去年の「白鳥の湖」。
何度か見たことのあるプログラムだったことと、リゴレットの余韻から覚めることができなくて、いい演技だったのにあまり集中できませんでした。ごめん羽生君(泣)
アンコールは「ロミオとジュリエット」のラスト。やっぱりこのステップいいよね、鬼気迫ってる。アンコールにはスタオベ。
お次は村上佳菜子。おお、白い衣装のあのプログラムだ。
福岡で見たこのプログラムに、命の躍動感のようなものを感じた私。今回もそう思いました。曲のせいかもしれないけど。
羽生君の演技が犠牲者への鎮魂なら、佳菜子ちゃんの演技は生き残った者を未来へ導く力だと思いました。私にとっては17歳のふたりの演技こそが、このメダリスト・オン・アイスにおける震災へ捧げるプログラムでした。私の勝手な感想ですけど。
いい演技でした。スタオベ。
アンコールはちょっとミスってたね。ありゃりゃ。
ここで地上波放送用のインタビューコーナー。キス&クライに高島彩と国分太一が登場し、羽生君と佳菜子ちゃんに色々質問します。
私の位置からはさっぱり見えないので、スクリーンを見ていました。
ふたりでいろんなスケーターの話をするって、誰の噂してるんだろうね(笑)
コーナーが終わるとゲストタイム。申雪&趙宏博です。待ってました!
2003年の世界選手権。真夜中に放送されていたそれを見て、彼等の演技に涙を流したことを思い出す。あれ以来、ずっとこの目で見たいと思っていたペア。
やはりリンクの雰囲気が違う。歳月を重ねた者にしかできない演技。これが円熟というものか。
高いツイストリフトに感激していたら、スロージャンプで申雪を投げた後趙宏博が転倒してしまった。お腹を打つように倒れたからびっくりして、思わず声が出てしまいました。あんまり転ぶイメージがなかったのに、かなり盛大でしたしね。
ステファンの時にゲストはアンコールがないことがわかってしまったせいでしょう、拍手はなし。アンコールももちろんなし。やるならアナウンスが拍手を促すはずですから。ちっ。
さて、再び日本代表が登場。小塚崇彦。
私は彼のファンなんだけど、生で演技を見るのは去年のメダリスト・オン・アイス以来。なかなか縁がないんだよね。
相変わらずアセンションしそうな曲(笑)。彼の演技は上から見た方が楽しいかも。本当にスルスルと滑るんだもの。
しかしジャンプはミスが多くて、ちょっと残念。
アンコールはフリーのナウシカ。見たかったから嬉しい!
全日本のフリーは本当に良かった。小塚君がナウシカの登場人物に見えたもの。世界選手権では是非「小塚君ってナウシカの映画に主人公として出てたよね?」と錯覚するような演技をして欲しい…。
そんな幻想が見えるような素晴らしいステップでした。ゾクッとしたくらい。衣装も青いし、まさに青き衣の人だよ(笑)。スタオベスタオベ。
この名曲で小塚君が滑ってくれるなんて、感無量です。
以下次号。