うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

All Japan Medalist on Ice 2012⑧

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

usagipineapple.hatenablog.jp

 

そんなわけでステファン・ランビエール。リンクに滑り出してきた彼は、私のいる座席の下のあたりのアリーナ席をニヤニヤ見ながら登場。客に宇宙人が混じってるから探して来いとでも言われたのか?と聞きたくなるくらいじっくり客席を眺め回していました、ニヤニヤと。何なのアンタ(笑)

サマータイム」のメロディが流れ、始まるステファンの世界。相変わらず客席に目をやってたような。本当になんか探してるの?(笑)
クリスマスだし、後半がノリのいいこのプログラムを滑るだろうな、と思っていたけど、予想通り。そして今日もまた素晴らしかったです。流れるようなジャンプはとても自然で美しく、ステップはそこが氷の上だということを忘れてしまうくらい。当然観客は熱狂、アンコールを求める拍手が鳴り響いていたのですが…
入退場口に消えていくステファンの背中がまだ見えているうちからライトアップされるキス&クライ。始まるインタビュー。今年もゲストにはアンコールはないらしい。
私は言うまでもないですが、私の左右の方もがっかりしてました。ステファンを見に来た客も多いだろうにねえ。全日本選手権エキシビションだし仕方がないのかもしれないけどさ…。

観客のため息の中でインタビューが始まってしまった羽生君はちょっとかわいそうでした。去年もステファンの直後が羽生君だったんですよね。2年連続でさらにかわいそう(泣)
優勝者はひとりずつのインタビューでした。男子の表彰台争いがあまりに厳しくて、殺伐としていたと話す羽生君。高橋君に勝ってしまったことについて、自分はまだまだだ、といった感じで謙遜する彼に対して、女性の声で何やらブーイングが飛んでいたのを私は聞き逃さなかった。はっきりとは聞き取れなかったけど、それは明らかに彼を嘲った言葉でした。
疑いたくはないですが。まあ、高橋君のファンでしょうね。おそらくね。試合の様子を見ても、羽生君に対して客席が冷たく感じられたのに対して高橋君はまったくその逆で、どれだけ多くの高橋君ファンが詰めかけたのか見て取れるようだったから。
でも、それってスポーツを観戦しに来た人間の態度として、どうなんですかね。誰のファンもそんなものなのでしょうが、こんなにあからさまだとやはり悲しいものがあります…。

そんなもやもやした気持ちを吹き飛ばしてくれた羽生結弦の演技。福井でも見せてくれた「花になれ」でした。しかも今日はこの歌の作者である指田郁也さんの生演奏、そして生歌。
…指田さんが噛まないかものすごく気になりましたが彼の挨拶はなかったのでとりあえずホッとした(笑)
歌いながら滑る羽生君、本当に本当に、若木のように瑞々しくて、少年の今だけに許された特別な時を描き出しているようで、スタオベせずにはいられないような演技でした。その場限りにしておくには惜しいプログラムだと思っていたので、福井以降も披露してくれる機会があって本当に良かった。

アンコールはショートプログラムかな?とぼんやり思っていたら、
まさかの「ロミオとジュリエット」!
しかもあの、街をひとつ壊滅させそうな(笑)ステップから!
ステップに入る前の猛々しい形相がよく見える席で大変嬉しかったです(笑)。これがまた素晴らしかった。街どころか星も壊滅させそう(笑)。これも今しか出せない硝子のような青春の危うさと熱さに溢れていて、しかもその魅力にさらに磨きがかかってる。またまたスタオベしちゃいましたよ。

最後のインタビューはもちろんこの人、浅田真央エキシビションのあとは海鮮丼を食べに行きたいと発言して会場の笑いを誘っていましたが、きっと美味しいのを食べたんでしょうねえ。世間はクリスマスイヴだというのに色気もへったくれもない彼女が相変わらずでかわいかったです(笑)。

メアリー・ポピンズメドレーに乗せて軽やかに滑る真央ちゃん。かわいい衣装とかわいい振付だなあ、とテレビではぼんやり見ていたのですが…
このプログラム、生で見た方が絶対にいい。画面からは伝わらなかった、のびのびとした魅力に溢れてる。まるで真央ちゃんがリンクに魔法をかけに来たみたい。文句なしでスタオベでした。
アンコールはショートプログラム「I got rhythm」のステップ。メアリー・ポピンズの衣装が非常にかわいいのでますますかわいくて大変(笑)。本当にあの衣装はかわいい。傘もデザインが合わせてあって凝ってますよね。

そしてエキシビションはフィナーレへ。サンタ帽をかぶって出てくる女子選手に対して、確か田中君以外はかぶらずに登場した男子選手。男がかぶっても可愛くないから(じゃあ田中君は…笑)?などとアホなことを考えていましたが、たぶんジャンプしたら吹っ飛んじゃうからでしょう。実際スピンで吹き飛ばしちゃってる選手が何人かいました。
ステファンもノーサンタ帽で登場し、とてもとても軽やかで美しいジャンプを披露。何故あなたが現役じゃないのかと聞きたくなるほど。もうとっくに諦めているけど、こんな時に少し切なくなる。
最後にシニアの女子3人がサンタ帽着用で登場した際、一緒に出て行こうとしたサンタ帽の外人を発見。間違えたことに気付いて「やっちゃった!恥ずかしい~!」って感じで頭を抱えるアホっぽい外人を大発見。

ステファン…アンタ何やって…(爆笑)

誰かに慰められていたような気もするのですが、あなた1番年上ですよね出演者の中で…。いやいいんだ、変わらないでいておくれ…

そんなわけでラストは全員サンタ帽で登場。やっぱり可愛くないからじゃなかったのね(笑)。
ステファンもしっかりノリノリで、何というか溶け込み過ぎてて「君もう日本人でいいんじゃないの?」って勢いでした。
昨年に続きぬいぐるみの投げ込みもありました。スタンド席なので遠すぎてキャッチはできず。ステファンは早々に私の座席と反対側(私からは見えない位置)の誰かにサンタ帽をプレゼントした様子。同様に各選手によるサンタ帽プレゼントが多発しておりました。

そんなこんなでメダリスト・オン・アイスは終了。昨年が非常にいいショーだったのでイマイチ盛り上がりに欠けるようにも感じましたが、やっぱり楽しかったです。いい体調でステファンの演技が見られたしね(涙)
それにしても、もっと早く書き上げてしまいたかったな。覚えていたはずのあれやらこれやらがすっかり忘却の彼方ですよ…

以下次号。