うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

国別対抗戦2017雑感②

昨日の続きです。あっさりめのつもりだったけど全3回くらいにはなりそうだねえ←いつものこと

さて、男子フリー。羽生君が第1グループとは。っても12人しか出てないんだけど。でもケヴィンが少しでも映ったのはそのおかげなのかと思うと嬉しいような悲しいような(泣)。演技が見たかったけど、今回振るわなかったようだからなあ…。

その羽生君のホープ&レガシー。選手紹介時の挨拶でも無表情で心配していたら、やはり殺気がない…。サルコウがすっぽ抜けた、と言うか引っ掛かって跳べなかったような感じで、昨日に続きどこか無理をしているのだろうか、などと不安に思っていたが、まさかある意味四大陸以上の阿修羅が出現するとは…。
いつもの殺気は感じられないものの、プログラムに込めた彼の気持ちが拡がるような演技である。むしろいつもの覇気があまりなく消え入りそうな雰囲気がプログラムに儚さを醸し出していてこれはこれで良かったかもしれない。もう結果を知っていたため、一体このあと何をやらかしたんだ、とドキドキしながら見守っていたら…
おお、4回転サルコウのコンビネーション、非常に美しい。トゥループも決まった。トリプルアクセルは心配してません。サルコウのミスがなければこれまた記録更新コースだったのでは、などと思いつつ見つめていると。

は?今の何?
4回転トゥループからループを挟んだトリプルサルコウ
いつもアクセルでやってるコンビネーションを4回転にしたの?
は?え?何このコンビネーション?
これ最後から2番目のジャンプなのに何普通は冒頭で入れるような超大技しれっと跳んでるの?しかもギリギリだったけどイーグルつけてなかった?
え?あぁ?はい?

うおあああああ阿修羅様のご降臨じゃあああああ←混乱

どうやらこれ世界で初めて公式戦で成功したコンビネーションだったみたいです…。ショートが良くなかった時のフリーはだいたいとんでもないことになる羽生君だが、今回も予想外の方向にとんでもないことになっていらっしゃる。うへへへへははふへ←ついていけなくて壊れました(笑)

しかし彼の最大の武器アクセルを一度しか跳んでないじゃないか、と思ってたら最後に単独で入れてきた。これがいちばん得点稼げるよな。しかし珍しくミス。あれだけ4回転を連発していたのだから体力がもたなかったのかもしれないが、アクセルを失敗するということは調子が良くないんじゃないのかな、とやはり心配になってしまった。あんなわけのわからない超コンビネーションを直前にかましてきてるのに調子悪いとかそういう話じゃない気もするんですけども(汗)

世界選手権のような絶対的な神の存在すら感じさせる圧倒的な演技ではなかったものの、22歳の青年の身体を依代として時折姿を現すあの鬼神は今日も健在であった。結局フリーは羽生君がトップ。ジャンプが2本も1回転になってしまっているのだが、最後に跳んだアクセル以外の成功した後半のジャンプだけで60点くらいあるんだよね技術点…。みんな少々燃え尽きてる感があり完璧に滑る選手は誰もいなかったとは言え、そりゃ勝てんがな、といい意味で呆れました…。

あと印象に残ったのはコリヤダかな。ロシアらしいちょっと不思議な感じのプログラムだけど(笑)今シーズン最後を飾るにふさわしい、楽しい演技で素敵でした。
昌磨君も2回目のフリップ挑戦にワクワクしましたよ。一応チームでの勝利を目指さないといけないとは言え最大の試合と言える世界選手権は終わっちゃってるわけですし、ここで挑戦してみようというある意味での実験的精神は悪いことじゃないと思うな。羽生君もあんなんかましてるわけですし(震)

そう言えば羽生君、あのトゥループのコンビネーションはリカバリーではなく最初から計画して入れたようだが、もし最初のサルコウが成功していたら、最後のジャンプはジャンプの種類制限によりトリプルルッツだったと思われる。と言うことは羽生君の武器であるあの美しいトリプルアクセルを1回しか入れないプログラムになっていたということだ。それはそれで非常にもったいない気がする。しかしこれ以上4回転の本数を増やすにはトリプルアクセルを犠牲にするしかないのが現状である。これを打破するには4回転の種類を増やすしかない。それはそれでかなりの困難を伴うし怪我のリスクも高い、などと思っていたら、国別後に放送された報道ステーション、じゃなくてサンデーステーションだったっけ、その番組内で羽生君が練習中に跳んだ4回転ルッツの様子が流れる。
…素人がわかったようなことを言うのもおこがましいのだが、これ、さらっと実戦に投入してきたとしてもまったく不思議ではないのでは…。これまでの技術を完璧の域に高める方向で行くのか、それとも。羽生君の発言によると前者のようだが、でもシーズン最後にあんなジャンプをねじ込んでくるような人物ですからねこの人(汗)。何にしろ、来シーズンの羽生君の戦略が非常に楽しみであります。…なーんか4回転アクセルできそうとかしれっと言ってたし(汗)。サンデーステーションとても面白かった。羽生君の技術解説もっと聞いてみたいです。

しかし生放送じゃなかったのは残念である。世界選手権のあの興奮は生放送だったことも大いに手伝ってもたらされたものだと思うからだ。私は結果が判明している場合は待ちきれなくてさっさと見てしまうので(むしろ文字だけの速報を追いながらむちゃくちゃに緊張しているという)緊張感がまったくなく、自分自身も世界選手権で燃え尽きてしまっていたこともあり、かなりダラダラと見てしまいました…。

うーん、3回で終わるかしら(汗)。明日に続く。