うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

第68回国民体育大会冬季大会 スケート競技会(ショートトラック・フィギュア)アイスホッケー競技会開始式⑤

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

usagipineapple.hatenablog.jp

 

もうかなり記憶があやふやなのですが、まずはお偉いさん3人からご挨拶。確か最初が東京都知事猪瀬直樹。初めて生で見たわ。豆粒だけど。我々の座席の斜め向かい側だった貴賓席の真ん中あたりで挨拶してたと思います。「猪瀬ー!」と誰かが叫んでいた(笑)。
見てください、客席はいっぱいです!と両手を広げて感激する猪瀬氏。結構空席あるよ、と言いたいのをこらえる(汗)。この閉塞感を打破するには是非ともオリンピックが必要です、なんて力説したり、やっぱりというか何というか、東京都がオリンピック誘致に躍起になっているのがひしひしと伝わる挨拶でした。これだけスポーツで盛り上がるお土地柄なんですよ、という必死のアピール。一応これ、国体だからね?(汗)
あとは文部科学大臣(民主党が負けてなかったら田中眞紀子が来てたのかなって思ったからたぶんそう)となんか偉い人(男の人だったこと以外記憶なし)。でもどっちにしろ言ってることは「オリンピック東京でやりたい」でだいたい説明付いたと思う。覚えてないけど(笑)。

さすが行政機関だなと思ったのは、スクリーンに手話での通訳と同時字幕がきちんと表示されていたこと。普通のショーでお目にかかることはまずないだろうからね。もちろん話者の様子も大きく映し出されていて、以降もスケーターの演技や場内の様子がずっと表示されていました。
ちなみに開始までの間も、場内アナウンスとともに字幕と手話通訳がずっと流されていました。

3人目の挨拶ともなると待ちくたびれた観客から「挨拶はもういいよ…」などという声が漏れていましたが、歓迎アトラクションだけが目当てだというのがハッキリわかってもう何というか。せっかく来たんだから私は最初から最後まで味わい尽くすよ。なんたって西日本からわざわざ来たからね!(泣笑)

ようやく挨拶が終わり、ついに歓迎アトラクションがスタート。まずはオープニング。本田望結、神宮アイスメッセンジャーズ、本田武史の順で登場してきたでしょうか。
そして、ステファン・ランビエール。あなたにどうしても会いたくて思わずバスに飛び乗ってしまったよ。
スイス人なのにうっかり日本の国体なんか出ちゃってアウェイじゃないのかしら、大丈夫かしらと心配していた私とAさんですが、その必要はまったくありませんでした。もうね、大歓声。一番人気でした。彼目当ての観客どんだけいるのか。ってか私もだけど(汗)。もう何なの(笑)
しかしその歓声はもしかしたら衣装のせいかもしれません。スケートファンならすぐに思い出せるであろうあのプログラム。バンクーバーオリンピックで滑った、ウィリアム・テル。あの深い緑の衣装に、ステファンはその身を包んでいました。まさか本当にまた見られるなんて。
実はウィリアム・テルじゃないかと予想していたのです。ステファンの今年度のプログラムのうち、この国体の場で滑るとしたらチャイコフスキーくらいしかないかな、と思っていましたが、あれはちょっと長い。それなら何があるだろうかと考えていたとき、スウェーデンで行われたアート・オン・アイスのプロモーションでどうやらウィリアム・テルを滑ったらしいと聞いて、そうか、それがあった、と思い至る。元々ショートプログラムだったから短いし、オリンピックで滑っているし、曲も非常に馴染みが深い。いかにも行政が選びそうなプログラムだと思いました。ステファンは自分で選んだような口振りでインタビューに答えていましたが、東京都から打診があったとしてもおかしくないよな、と私は勝手に思ってます。
スイスの英雄のプログラムを日本国の大会で滑るって、スイスで坂本龍馬とか桃太郎とか滑るようなものだと思えば不思議はない…ことはないけど(笑)、まあアリなんじゃないのかな。

最後は荒川静香。どこでだったか忘れたけど大会のマスコットキャラクター、ゆりーと着ぐるみも登場したと思います。オープニングが終了してスケーターが捌けていく際に、ステファンがゆりーとと仲良さそうに入退場口に消えていったのは確かこの時だったように記憶しています。なんかね、ちょっとかわいかった。

さて、ここからは個人演技。最初に登場したのは本田望結。「みゆ」ちゃんと読むのだが、私は何故かずっと「ゆめ」ちゃんだと思っていた。思いっ切り間違っていた。すみません(汗)
なかなか売れてる子役なので、彼女の人気の程がどれだけ抽選に影響するのかが不安要素のかなりの部分を占めていたのですが、実際どうだったのだろうか。さすがにステファンだけで15000人も応募しないだろうし。ほかのスケーターもしかり。

肝心の演技ですが、子役をやっているだけあって魅せ方をちゃんと知ってる感じでした。上手だよこの子。なかなかこんな年齢で表現力に優れた子っていないんじゃないのかなあ。やっぱり演技力や表現力もある程度持って生まれたものなんですね。そしてそれはスケート以外の場面でも同じってことなんだろうな。きちんとプログラムを滑っているのは初めて見ましたが、将来が楽しみだと思いました。

続いては神宮アイスメッセンジャーズ。シンクロナイズドスケーティングのチームです。
シンクロはテレビで放送されることがなかなか無いし、生で見たのも2010年のドリーム・オン・アイス以来だったかもしれない。リンクの確保が大変らしく真夜中に練習しているのをドキュメンタリーで見ましたが、そこまでしてシンクロに懸けてるのを知ると応援したくなっちゃいますね。でもリンクが少し狭かったのかなあ、ちょっと滑りにくそうな感じでした。

そして本田武史。生で見るのは実はまだ2回目、2年前のスターズ・オン・アイス以来だから本当に久し振り。
黒い衣装の本田君。本当に素晴らしい演技でした。現役選手と比べても遜色ない。メダル・ウィナーズ・オープンのために相当絞ったなんて噂も聞きましたが、そのままのコンディションを維持しているのか。
クリスマスの頃には確か「もうステファン以外に浮気はしない」とかなんとかトチ狂って宣言していた気がするが、早速マニフェスト違反しそうでした(笑)←マニフェスト(笑)
この演技が見られただけでも来た甲斐があった、と言いたくなるくらい素晴らしかったのですが、しかしそれでもメインイベントはまだこれからなのですよ。

以下次号。