うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

スケート感謝祭2013

※この記事は昔書いたものを修正して今更載せています。詳細についてはこちらをご覧ください↓

usagipineapple.hatenablog.jp

 

4月中旬頃に毎年ビッグウェーブで開催されるスケート感謝祭。通常の半額で滑れるほか、様々なイベントが行われるちょっとしたリンクの祭り。昨年に引き続き行って参りました。

今年も町田君が出演する、という話は確か昨年の段階で既に聞いていたものの(本人がそう言ってたと思う、スポーツ団体の広報誌とかで)、町田君じゃないんでは?と疑うような後ろ姿の写真のみ掲載されたチラシを眺めて少々不安になっていた昨今。でもとりあえずは信じて行く計画を立て、ちょうど休みにも当たるしラッキー、とウキウキしていた3月の末、事態はまさかの展開を迎える。

4月からのシフト変更でスケート感謝祭当日が出勤になってしまったのだ!
異動しなかった人間でシフトの変更があったのは私だけ。まあなんつーか、運が悪いっつーか。
どうしよう、とあわあわしていたら休みを代わってくれる方が見つかり、どうにか事なきを得ました。ホッ。

そんなこんなで迎えた当日。前日は大雨で真冬のような寒さでしたが、打って変わってさわやかな青空の小春日和。ビッグウェーブは意味がわからないくらい寒いので、外気まで冷えてなくてちょっと安心。

今年は10時からの氷上○Xクイズも見るつもりで早起きして支度したのですが、何故か予定より30分遅い電車で出発。あれも忘れた、これも忘れた、とウダウダしてたらあっという間にそんな時間。
やる気ねえー!
ひとりだし約束もしてないし、町田君が出ない可能性もあるし、ビッグウェーブ寒すぎて何時間もいるの辛いし、正直まあやる気も出なかったであろう、そうであろう…。これが町田君も某スイスの人も出るとかなんとかなんかだったら和太鼓演奏から行ってたと思いますが←8時45分から始まるらしい←んでそんなことあるわけない(笑)

てなわけで10時半頃ビッグウェーブ到着。建物に入ると今年も最初に目に入った野菜の直売所。この日の夜に予定があったので買うつもりはなかったのですが、「美味しいから食べてみんさい」というおばちゃんの言葉にほだされ結局ほうれん草を購入。100円。安い。確かに美味しかったです。

客席に座ってリンクを見るだけなら無料なのですが、一応受付の人に断ってスタンドへ。真ん中の方のいい席には既に手袋等が置かれ誰かにキープされている。野菜も置いてあるなあ(笑)。
今年は1列目にしようかなと思ってとりあえずど真ん中の席に座ってみたのだが、座るなり速攻席を立つ私。
…手すり、邪魔ーーーーー!
上の方で見てても邪魔だし最前列でも邪魔。ビッグウェーブの手すり問題は結構深刻ではなかろうか。見る方にとってはね。
後ろの列を振り返ると、ほとんどキープされている中にひとつだけぽつんと空いている席を見つけたのですかさず座る。左隣には子供が滑るのを見ているらしいお母さん二人連れ、右隣は5席くらいがハンカチ等でキープされてはいるが無人。私のゲットした席はリンクに描かれた赤いライン(アイスホッケー用?)の真上なのでリンクの幅の長い方のまさに中央。
よっしゃー、一番いい席をゲットしたぞー!
ショーを複数公演見る時は1公演は必ず中央を狙います。リンク全体が見渡せて一番見やすいからです。端っこも選手の入退場口や関係者席が近かったりして面白いので、前の方だけど端っこ、なんて席が残ってたらあえて買ったりもします。でも1公演しかないショーだったら中央を取ります。てなわけで今回は私的には最良の席。リンクサイドの方が近いだろうけど、滑るつもりまったくないのに1時間以上前から場所取りのためにひとりでリンクサイドに仁王立ちしてるってねー、相当イタいよそれ(汗)。なので却下。

とりあえず手袋を椅子に置いていったん外に出て、作業所が販売しているマフィンやクッキーを買ったりしてみたが、それ以外にやることもないのですぐに席に戻る。暇潰し用に本も持ってきていたものの全然読まずにひたすらメール打ってたら11時55分に。一般滑走はいったん終了、整氷タイムに。いよいよエキシビションが始まるぞ。
この頃にはすっかり冷え切っていた私は、椅子に敷いていたストールを肩に掛けて震えておりました。でも椅子にも何か敷かないと椅子が冷たすぎてつらい。結局ハンカチを敷いて座りました。もうホントビッグウェーブ寒い(泣)。

右隣の座席をキープしていた女性のグループは、いったんその席を放棄したもののまた数人で戻ってきていました。どうやら町田君ファンのグループらしく、別の席で一緒に見ようとしたがこっちの方が見やすい、と戻ってきた様子。それで正解だと思うけど。
ざわざわしてきた客席で聞こえてくる様々な会話から、様々な町田君情報が判明。そんなことがあったのか、ふーん。しかも、クイズ大会には今年も町田君が参加したらしいではないか。おまけに参加者から町田君に質問もできたんだって。
滑る気は皆無だったので見るだけだっただろうけど、でも質問コーナー、質問コーナー…。見たかったんですけど…。
今年もローカルショーの利点をまったく活かせないまま終わったな…。ガクリ

気を取り直して(泣)。エキシビションの前には出演者の練習時間が設けられています。女の子が4人、男の子がひとり、リンクに滑り出してきます。
男の子はもちろん町田君なんだけど、登場しても名前を叫ぶ人もなく、もしかして気付かれてないのか?と疑うほどの静けさ。髪型もちょっと伸びた坊主だし、衣装も黒いズボンに白いシャツでまるで高校球児だし。髪型が変わると誰かわからなくなることあるよね←お前だけだよ
でも豪快なジャンプは明らかに町田君。2度目くらいに跳んだ高いジャンプに対して近くに座ってた親子連れが「トリプルルッツー!」と叫んでいた。ジャンプの見分けがつくなんてコイツらできる、と言いたいところですがどうやら子供がスケートを習っている様子?ちなみに私はまったくジャンプの見分けはできません。もう諦めました←血の涙
町田君は少し早めに練習を切り上げていました。どこぞの少年が「あの男の人が早く帰ったのは着替えるからだよ」と言っていたが、おそらくはあのプログラムを滑るから着替えてこないと思うぞ、と突っ込みたいのをこらえる。

練習時間も終了し、いよいよエキシビション開始。トップバッターは小学校低学年くらいの女の子。桑、なんとかさんだったような…。場内のスクリーンに名前も表示されるし戦績の紹介もアナウンスされるのに、全然覚えてなくてすみません。
まだ小さいせいかとても短いエキシビションだったけど、連続ジャンプも跳んだりしてなかなかすごい。素直に感心。

続いて小学校高学年くらいの女の子2人がひとりずつ演技を披露。2人とも名前忘れちゃってすみません。どっちかはりりかちゃん、だったような…。
どちらの子も上手。たぶん1回転だけど3連続ジャンプも跳んでたし、スピードはないけど丁寧に滑ってる感じ。広島の将来は明るいね。

そして去年も出演していた中塩美悠さん。全日本に出場するだけあってさすがに上手い。去年はジャンプが不調だったように記憶してるけど、今年はノーミスの素晴らしい演技だったと思います。
てかノートルダム清心なんだ。文武両道なんですねえ←広島では有名な進学校

最終演技者はもちろんこの人、町田樹。練習の時は静かだった観客も彼の名を叫び、すぐ近くの席の女性はビデオカメラを構え、私より先に来て最前列に座っていた女性はリンクから乗り出すようにしてシャッターを切りまくっている(←ほかの出演者にもそうだった気がするけど)。
読み上げられる戦績を聞いていると、本当にいい結果を残せたシーズンだったな、と感慨深くなりました。シーズン後半で失速してしまったのは残念だったけど、来シーズンこそは彼の実力を存分に発揮して欲しい。

私から見てリンクの左側でポーズを取る町田君。ほかの出演者の時もそうだったけど、曲がかかるのが遅かった…。
ああ、またこのプログラムを見られるなんて。そう、あの白いシャツはこのプログラム。「ロシュフォールの恋人たち」。

ジャンプはすべて完璧。スピンもステップも素晴らしい。指先の表現もやわらかく、情感に溢れた美しい演技。その姿を目で追っていると涙が出そうになってきました。
結局ノーミス。やっぱりこのプログラム、いい。また見られるなんて思わなかったから本当に幸せ。しかもノーミス。
今年も本当に本当に、こんな素晴らしい演技をこの広島で見せてくれてありがとう。チャンスを逃さないでいられて良かった。シフト変更の時点で諦めるという選択肢もあったから。
この演技を、来シーズンは最後まで保つことができますように。本当はこんな田舎でこんなすごい演技しなくていいんだからね?(泣笑)
そういえば今年はシャツが全然脱げなかった。去年はお腹丸見えだったのに。いい方法を見つけたようですね(笑)。

演技終了後、町田君の名前入りうちわらしきものを振る人とか、リンクに花を投げ込む人などが数人。去年はこんな人たちいなかったと思うけど。本来はショーで花の投げ込みはしちゃいけないものだと思うんだけど、誰も注意してないしどうでも良さそう。どんだけアバウト…。
エキシビションの最後はほかの出演者も登場して挨拶。マイクを渡された町田君、滑り終わったばかりで息も上がっていたせいか最初は噛み噛みで「変になってすみません」などと謝っていましたが、夏にはリンクが閉鎖されるため練習環境を求めてほかの県まで行かなければならない広島のスケーターの現状を嘆きつつも、そこからいいスケーターが生まれてきているから応援よろしく、といった内容をしっかりと語ってくれました。
このスケート感謝祭の翌日にリンクの営業は終了、夏にはプールに変わってしまうビッグウェーブ。年中リンクにしてください、という町田君の心の叫びにも聞こえたが、全国的にリンクの数が減少しているらしい現状では仕方がないのであろう…。
ほかにも、何か自分で立てる企画も考えている、などといった話題も。何だろうね。
話している間も、みんなで手を繋いで挨拶してくれた時も、町田君の位置はずっと赤いラインの上だったので、私の目の前。寒い思いした甲斐があったと言うべきなのだろうか。でもホントにずっと目の前だったからちょっと照れる…。
町田君はちゃんとお花を拾って、手を振ってリンクから消えて行きました。
町田君は言うまでもなかったけど、ほかのスケーターの子たちもみんな素敵だったな。いい演技を見せてくれて本当にありがとう。

選手たちが去り、リンクは再び一般滑走タイムに。さて帰りますかね。
予定の時間まで街をさ迷おうかとも思ったが、あまりにも体が冷えたのでいったん帰宅。お土産のつもりで買ったクッキーも結局自分で食べちゃいましたすみません(笑)。街でお金使っちゃうとあとあと困るからこれで良かったのだろう。どうしても行きたいアイスショーがふたつ控えているからね、1円単位で節約中…。そもそも旅行中でもない限りひとりで外食もしないし、帰って安いパンかじりましたよ、ええ。
ちなみにその日の予定でここぞとばかり食べまくったので、絶対3kgは増えたと思ったら何故か増えるどころか減ってた。何も食べなくても増える時は増えるのに、人体って不思議…。

そんなわけで、今年も満喫しましたスケート感謝祭。実質交通費だけでエキシビションを楽しめるなんて夢のようだ。いつも今回の交通費の100倍くらいかかってんじゃないの?←遠い目
インターネット動画で演技を見るのがあまり好きじゃないので、自分の目で演技を見られる機会は今後もできる限り逃さないようにしたいと思いました。特に今回は、トップスケーターが地元で、しかも無料で演技してくれるというそうそうない機会だったわけですし見逃す手はありませんでしたよ。今まで何度もそういう機会をふいにしてきたので余計に。
来年はこんなローカルイベントに気軽に来られないくらいの躍進を期待しつつも、また町田君の演技を広島で見られることを願って筆を置きます。
…来年こそは○Xクイズから行こう(血涙)

ー終ー

2017年追記:私の期待通り、町田君にとって大躍進のシーズンとなった2013年。町田君がスケート感謝祭に出演したのもこれが最後でした。もっと前から見に行っておけば良かったな、と後悔しきりです。でも、この時諦めずに見に行って、本当に良かったなと今でも思います。広島ではもう長い間アイスショーも大きな大会も開催されておらず、町田君がビッグウェーブで滑る姿を見ることはもう二度とないかもしれません。選手生命の短いフィギュアスケートという競技は、次があると気楽に考えていたらもうその機会はなかった、ということも起こりやすいように思います。アイスショーという機会はあるけれど、地元で開催されない限りは行かない、などと言っていたら、もしかしてもう一生そんなチャンスは訪れない可能性だってあるわけで。いつか町田君が、アイスショーをこの地で開催してくれることを、見果てぬ夢として心に抱いていよう、そう思ってはいますけどね。その時はチラシ配りのお手伝いくらいはしたい。…いらないか、そんなの(笑)