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個人演技のトップバッターはナム・グエン。確かバンクーバーオリンピックのエキシビションに出てた子だよね。まだ子供なんだけど、あの時の印象に比べるとやっぱり大きくなってる、という感じが。
羽生君やフェルナンデスと一緒にオーサーコーチの指導を受けている関係で今回滑ったんだろうけど、カナダの将来は安泰だなって感じの演技でした。スマイルともう1曲有名なやつ、両方マイケル・ジャクソン?曲調が変わってからの不敵な踊りっぷりなんて既に大物感が。ほんの子供にしか見えないのに、末恐ろしい。
二番手は郡山智之。2年前の福岡公演も福岡出身の中庭君と南里君の引退公演(南里君はプリンスアイスワールドにも出てたから現役引退って意味だろうけど)を兼ねていたけど、今年は彼がその枠で出演しているようです。
曲はリバーダンス。私は彼のことを名前しか知らないと思っていたけど、プログラムを見ていたらどこかで演技を見たことがあるような気がしてきた。日本人男子でリバーダンスと言えば本田武史ですが、どうも本田君と違うイメージのリバーダンスに記憶があるので、それがこれだったような。勘違いかもしれませんが。たぶん全日本?うーん。
彼の代表作というだけあって、たいへん見応えのあるプログラムでした。とても気持ちがこもっているのも伝わってきたし、回を追うごとに良くなっていって、日曜日はスタオベしたかもしれない。音によく合ったステップは非常に秀逸で盛り上がりました。最後の舞台にふさわしい演技で締めくくれたんじゃないでしょうか。日曜日はたくさんのスケーターが袖で見ているのも見えました。いいものを見せてもらえて良かったです。
続いては今井遥。土曜日と日曜日で違うプログラムを滑ってくれました。
土曜日は今シーズンのショートプログラムだったかな、メンデルスゾーンの上品な曲。プログラムも上品でいい。衣装がむちゃくちゃかわいかった。薄いピンクと白で、ふわふわとして、彼女にとてもよく似合う。遥ちゃんは衣装がいつも本当にかわいい。女子の中では彼女の衣装がいちばん好き。
日曜日は以前も滑ってたエキシビションプログラム「朝からゴキゲン(←だったかな)」。オレンジの夏らしい衣装。実は金曜日にリハーサルの様子をテレビが放映した時、リンクで流れていたのがこの曲だったので、今回もコレなのかな、とわくわくしていたらメンデルスゾーンで、なんだか狐につままれたような気持ちだったのですが、やっぱり滑る予定だったのね。このプログラムかわいくて大好きなのです。
土曜日昼公演はいい出来だったのですが、あと2公演はミスが目立ってしまって残念でした。土曜日にスタオベしておけば良かったな、ちっ。
そう言えば土曜日昼公演の左隣の席には家族連れらしい2人だか3人だかが座っており、私のすぐ隣が父親?らしき男性だったのですが、この男性、どうやらさほどスケートに興味がないらしく、男子スケーターの演技の際はあからさまにDSだかなんだかを取り出してリンクを見ようともせず、その反面女子スケーターの登場時には身を乗り出すようにして見始めるという、絵に描いたようなヒヒオヤジ。「なんでお前がそんないい席に座っているのか」と正座させて問い詰めたくなるようなクソオヤジだったわけですが、このオヤジがやたら「かわいいな」を繰り返していたのがこの遥ちゃん。遥ちゃんの可愛さがわかるとはオヤジなかなかやるな、とちょっとだけ親近感を覚えたのだが、本当にこの一瞬だけ。興味がないならどうぞお帰りください。この距離だしお前の態度に気付いたスケーターもいるんじゃないのか?(怒)
目の保養タイムが続く。彼が出演すると知って非常にテンションが上がっていたのですよ私は。というわけで(どういうわけだ)ブライアン・ジュベール。
ジュベールの衣装はカラフルな水玉が刺繍されたつなぎ。絶対どこかで見たことあるやつなんですけど。でも新しいプログラムって言ってなかったか?ジュベールの物持ちの良さにはいつも感心する。決して使い回しだなんて…ゲホゲホ。
このプログラムのスタート位置はショートサイド中央あたりのプレミア席の間近。ちょっと客席に視線を投げただけで悲鳴が上がるほどの美形である、暗がりの中をジュベールが近付いてきてすぐそばでスタートポーズを取ったら、そりゃ黄色い声も出したくなるであろう。…しゃがんで片膝をつき音楽が鳴るのを待っていたジュベールが、その声を聞いて思わず吹き出しているのを見てしまった時の私の気持ち。
クッッソかわいい…←真顔
ジュベールの笑顔の破壊力は凄まじい。非常に端正な顔立ちであるだけに、全人類の半分(=女性)の本能に揺さぶりをかけるような笑顔は想像を超えた何かであり、まさに天井知らずの威力である。そんな大袈裟なことを真剣に考えたくらいあの吹き出しちゃってる顔はかわいかった。当日券バンザイ。
だがそれ以上の衝撃が日曜日に待っていた。例のごとくショートサイドの客席の間近で待機するジュベール。音楽が流れ出すとともに立ち上がったジュベールは、ジュベールは、立ち上がったと同時に「ニカッ」と笑ったのである。「ニカッ」と。
もうね、スタオベするしかないと思いました。ジャンプ全部失敗でもスタオベしようと思いました。何だあれ。反則だろあんなの。もしかしたらまたファンの悲鳴に笑っちゃったのかもしれないが、ジュベールの不思議なほど邪気のない笑顔は人類の至宝なのでどうでもいいです。
そんなわけで今回もしっかりジュベールウイルスに感染(笑)。何なんでしょうねこの人。よく考えなくても今年で29歳のフランス人男性がかわいくて仕方なく思えるなんて地球はどうかしている←どうかしているのはお前だ
プログラムは男性ボーカルのフランス語の曲。何だか色気のある曲で、これまでのジュベールにありそうでなかった感じ。近くで見るとジュベールの肉体は実によく鍛え上げられていて、細身が多い男子シングルのスケーターの中ではかなり線が太い。そんな肉体が放つ技の数々は力強くて見応えがありました。ショートサイドに向けて演技してくれることが多かったので、前回の福井以上にジュベールが堪能できて満足ですええもう。
以下次号。