うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

間違えてもやり直せる、どこかよりも優しい銀世界

お題「好きなゲーム」

お題と関係なく書いてたつもりだったのですが、ちょうど良さそうなのがあったので、お題のつもりで投稿します。どっちかと言うとクソゲー好きという救われない人間のわたくしだが(笑)、今回は掛け値のない名作に触れるから安心してください(笑)。って、心配しなくても誰もクソゲーの記事なんて読んでないだろうが(笑)。そして本当に好きなのはやっぱりクソゲーなんだけど←黙れ(笑)

色々ものを考えるのが嫌だったのと、食べるものが全然なくて空腹をごまかすために、久しぶりにゲームを引っ張り出してきた今年の夏。こんな時のゲームはたいへん優秀な頭の暇潰しになりうる。

と言っても、家にあるゲーム機はプレイステーション2ニンテンドーDSのみ。どちらも兄弟のお下がりである。DSはくれたとは言ってなかったかもしれないが(笑)もう1台持っているか上位機種を買ったか何かでもう不要らしい。
どちらのハードもゲームソフトがささりっぱなしだったが、どっちも遊んでない。おそらくこの先も遊ばないであろうその2本はとりあえず無いものとして話を進めると、プレステは友達が引っ越し祝いにくれた「街」しかソフトを所有しておらず、街専用マシンと言っても過言ではない状況。「街」は大変な名作で、このブログでもそのうち語ろうと思ってもいるし、それならせっかくだしこれを遊ぼうかなと考えたのだが、以前やはりそこそこ暑い時期にプレイした際に、ずーっと座りっぱなしでろくに食事もとらずに遊び続けていたところ、尻に凶悪なあせもができて、あせもっていうかなんかもう傷みたいになってしまい大層痛かった、といういい大人とは思えない思い出があるため却下(笑)。…馬鹿に馬鹿って言う奴は自分が馬鹿なんだぞ←小学生の理論

てなわけで選択肢は自然とDSに絞られる。ゲームは寝っ転がってだらだら遊ぶのが基本ですよ←そうか?
しかし実はDSソフトなど我が家には存在しない。ゲームボーイアドバンスのソフトしか持ってないのである。アドバンスのソフトがDSで動くのはたいへん便利で、どっちかと言うとアドバンスのソフトを遊びたくてDSを起動してるようなものです。DSのソフトって1、2本しか遊んだことないかも…。
で、所持しているソフトというのが、「うしろに立つ少女」と「かまいたちの夜」。もう1本「消えた後継者」も持っていて、実はそれを遊ぼうと思っていたんだけど、何故か行方不明。どこやっちゃったんだろう。きちんと分類して片付けてる方なんですが…。おかしいなあ。

そんなわけで2択しかない。夏だし「うしろに立つ少女」かな、と思っていたのだが、気が付いたら「かまいたちの夜」をDSに差していました。そうね、時間を忘れるならこっちの方がいいかもね。

そんなわけで、数年ぶりに「かまいたちの夜」をプレイ。このゲームボーイアドバンス版を遊ぶのは3回目かな。

かまいたちの夜
非常に人気のあるタイトルなので、聞いたことのある方も多いでしょう。
発売はチュンソフトから。もう20年以上前になるのですかね。
吹雪の夜、スキーを楽しむために訪れたペンションで起こる殺人事件。果たして真相は…。

以下、気をつけて書くようにしますがそれでもネタバレになるかもしれないし、ひとつだけどうしてもネタバレになることを書きたいので、気になる方は読まない方がよろしいかと思われます。すみません。

このゲームを初めて遊んだのは友達の家にあったスーパーファミコン版。その友達にはサウンドノベルの草分け的作品「弟切草」を遊ばせてもらった、というか強引に遊ばさせられた(笑)過去があり、それがサウンドノベルとの出会いでした。サウンドノベルは、いわば「ゲームブック」に映像や音楽をプラスしたもので、様々な選択肢を選ぶことで様々な結末へと物語が分岐していきます。小説であれば結末はひとつしかありませんが、複数の可能性を体験できるというのはまさしく「ゲーム」ならではであり、その可能性にたどり着くためにはどうしたらいいのかを探るのもまさにゲームとしての楽しさであって、かつて紙のゲームブックを楽しんだ子供だった私にはとても面白いジャンルでした。
弟切草」はどこか哀愁を帯びた音楽と雰囲気が魅力的で、友達と一緒に楽しく遊んでいました。友達がまだ見ていなかったらしいエンディングを私が出してしまい、しかもどうやらそれが真のエンディングだったらしいことに気付いた時は申し訳ない気持ちになりましたが(汗)、友達はあまり気にしてなかった気もします。じゃなきゃオールクリアしてないのに遊ばせてくれないよなあ。その友達は自分が面白いと思ったものをどんどん勧めてくるタイプだったのですね。

弟切草」が大好きだったらしい友達は、当然のようにサウンドノベル第2弾の「かまいたちの夜」も購入。私はスーファミを持っていなかったので、友達の家に遊びに行く度に「弟切草」同様これをわいわいとプレイしていた時期がありました。犯人がわかっていたのに、名前入力でふざけてしまい、悲惨な結末を迎えてしまったのが最初に見たエンディングだったと思います(泣笑)。最後に出現する某シナリオなんて、友達は既にエンディング見てたのか見てなかったのかわかんないけど私に遊ばせてくれて、あっさりとハッピーエンドにたどり着いた時は「よくわかったね」と褒めてくれました(笑)。弟切草同様、友達が見てないエンディングを私が見てしまったのならごめんなさい。でもやっぱり奴は気にしてなかった気がする(笑)。

その後、プレイステーション2で発売された「かまいたちの夜2」もプレイ。これは兄弟が買ってきたので、自宅で遊び続け3日くらいでクリアしました。ゲームが気持ち悪すぎて早く終わらせたかった(泣)。凄惨な事件が発生してもそれなりの品はあった前作と大きく異なり、ひたすらグロいだけのシナリオばかりで、もう二度と遊びたくないです(泣)。こういうのが好きな人は楽しかったでしょうけど…。映画でも漫画でもそうですが、ゲームのリメイクや続編というものはたいてい悲惨な結果に終わるのですけど、このシリーズもご多分に漏れずそうだったようですね(泣)。「かまいたちの夜3」も遊びましたが、もはやどんな内容だったかすらも覚えていないです(泣)。

ところで、その「かまいたちの夜3」には一作目のメインシナリオも収録されていたのですが、それを遊びながら、そう言えば結局1だけはオールクリアしてないよな、と思い至り、いつか購入してプレイしよう、とぼんやり考えていました。どうせならごろごろ遊べる方がいいから買うならゲームボーイアドバンスかな、とゲームのお店に行く度に探しましたがなかなか見つからず、箱も説明書もない中古をやっと発見したのは数年後。念願叶ってようやくオールクリアできましたが、2と比べるとこれ別のゲームかな、と思うくらい面白かったです(泣笑)。もうね、2がホント気持ち悪すぎて、とにかく記憶を上書きしたかった(泣)。

弟切草」で顕著だった、ストーリーの繋ぎの不自然さもほとんどなかったし(ゲームシステム上あの破綻ぶりは仕方なかったのかもしれないが…。よくわかんないけど)、ミステリーらしく展開には整合性があって、バッドエンド行きの展開に事件解決のヒントが含まれているあたりなどもゲームならでは。さすがミステリー作家のシナリオ、たいへんよく練られています。サブシナリオも無理のない展開で、ギャグシナリオもしょうもなくて楽しい。もしスーファミ版発売時に自分で買って遊んでいたら、あの「暗号」を躍起になって探したんだろうなあ。文字を読む楽しさ、そしてゲームを遊ぶ楽しさ。その両方が味わえるなんて、私にはうってつけのゲームだったと言えます。

このゲームボーイアドバンス版にはスーファミ版にはなかったフローチャートが。これのおかげでプレイ時間が大幅に短縮できたのでは。それでもすべてのチャートやエンディングを埋めるにはそれなりに時間が必要なので、それが目的でプレイするわけです。とにかく全部埋めるまで集中する。そうやって空腹やら余計な不安やらをごまかすわけですね(泣)。
つまらないゲームであれば逆にストレスになったりもしますが、再プレイに耐える面白さとちょうどいいボリューム(2日もあれば終わる)、「金のしおり」になればコンプリート、と明確な目標が設定できる、寝ながらでも遊べるので体力が落ちていても大丈夫。これらの条件が揃ったゲームボーイアドバンス版「かまいたちの夜」は、私なりの「頭のリセット」手段としてこれまたうってつけなわけです。

そう、長いゲームはもうやる気がしない。って言うか無理。何故なら私はコンプリートするまでやり込むタイプだから。いわゆるロールプレイングゲームにおいて、宝箱を全部開けないと気が済まない奴と残して先に進めても平気な奴のふたつに世界は分かれるが(そういうことにしておいてください)、私は完全に前者です。時間がそれなりに確保できた子供の頃ならともかく、社会人になった今は正直きつい。ゲームの続きが気になって仕事に集中できなくなるのはまず過ぎる(泣)。

また忘れた頃に、そして何も考えたくない時に遊ぼうかなあ。もう一度遊びたいと思ってるゲームはいくつかあるのだけど、ハードが手元にないんですよね。ソフトもないけど。実家を発掘すればあるはずだけど、足の踏み場もないのにどうやって…(泣)。昔は帰省の度に片付けていたけど、どれだけ掃除してもその隙間にガラクタを詰め込み、挙げ句の果てに「お前が片付けたから大事な物がなくなった」と逆ギレされて、一切手を出すのをやめました。そんな大事なものなら自分で管理しろ。てか私触ってないんですけど。…これもんのネタが掃いて捨てるほどあるのですが、情け無さすぎて結局当たり障りのないことしか書けてないですね。当たり障りのない範囲ですよ、これでもね。私の人生って何なんだろう?バッドエンドルートしかない、超難解で救われない選択肢の連続だったさ。

なんかうまいことゲームに繋げたが(笑)、最後にネタバレバリバリの疑問点を記させて欲しい。
金のしおりになっても、フローチャートの126と127が埋まらないのは、容量の都合でカットされたシナリオがあるから、でファイナルアンサーなのでしょうか?それとも私が見落としてるだけ?微妙に数字が抜けてるのが何ともスッキリしないんですが(泣)。

そうそう、長野に何度かフィギュアスケートのショーを見に行ったことがあるんだけど、ホテルを探していて「クヌルプ」の名前を見つけた時はハッとした。「かまいたちの夜」の舞台となったペンションには実在するモデルがあって、それが長野県にある「クヌルプ」というペンションなのだそうです。ゲーム同様、雪深い季節に泊まってみたいものです。…ビッグハットに行くために利用するのは完全に間違ってるのでそれとは別の機会に(笑)。