昔書いた文章を発掘したので今更載せるシリーズ。久々。でもないか←どうでもいい
長かったので2回に分けてお送りします。では以下をどうぞ↓↓↓
そんなわけで(どんなわけ?)NHK杯。
★28日
女子ショートはまったく見られず。男子もほとんど携帯のテレビで見た。しかし演技の良し悪しもわからないレベルの電波状況で、結果をリアルタイムに追ってる…程度の視聴にしかなりませんでした(泣)。
録画機器もBSもないので、結局今に至っても見られてません。もう見る機会ないかも(放送時に見られなかったものはすべてそうなってるのがここ数年の状況)。村上君見たかった…。佳菜子ちゃんも…。
★29日
ようやく家のテレビで落ち着いて見られる。
女子フリー。すみません疲れて少しうつらうつらしました…。
ゴールドはクリスティーヌっていうかアナと雪の女王?レオノワが熟女になっててびっくりした。てかアメリカ国歌をひっさしぶりに聞いた気がする。だってペアやアイスダンスの表彰式なんて放送しないしさ。
女子は14年ぶりくらいで日本人がファイナルに出られないのか。今のジュニア選手がシニアで戦うようになれば状況も変わりそうだけれど。佳菜子ちゃんはここいちばんで実力を発揮できないのがいつも惜しい。
男子フリー。始まる前から胃が痛い。
バルデ良かったよね。しかし6分間練習に緊張し過ぎてバルデの演技が音速で記憶をすり抜けてしまう(泣)
て言うか羽生君衣装変えたのね。フリルはやめたのですか。青年って感じでいいんじゃないのか。ジョニーじゃないよねこれ?どうなんだ?
リギーニの編曲わけわかんなくていいわ(笑)、などと言ってるうちに羽生君。
あれ、いつもの「あなたこれから人でも殺しに行くんですか?」と尋ねたくなるような形相じゃない。普通の男の子なんだけど、羽生君…。
これはヤバいかも、と思ったらやはり4回転が決まらない。得意なトリプルアクセルまで失敗。その他のジャンプなどはきっちり跳べているのだけど、やはり点が出ない。
本人はわりとサバサバしたいい表情をしていたけど、これはもうファイナル進出の可能性は低いだろうと覚悟を決める。カップ・オブ・チャイナでの羽生君の涙に本当に胸が痛み、出来ればファイナルに行って欲しいと願っていたので…。
しかし、羽生君のファイナル進出の可能性は低くなっただけで消えたわけではない。3位に入れば大丈夫、と言われていたのは「ほかの出場者が何位であろうと確実に進出できるのが3位以内」というだけであって、実は5位くらいまでなら可能性はあったのである。
5位でも出場可能となる条件は、アボットが上位に入らないことと羽生君の得点がジェイソン・ブラウンを上回ること。300点近い得点を出したこともある羽生君ならその条件はクリアできるかと思われたが、残念ながら下回ってしまった。よって羽生君は絶対に4位以内に入らなければならない。
羽生君の後に滑るのは4人。ヴォロノフのファイナル進出は羽生君と同じ条件なので、下位に沈まなければ可能性は高く、カナダで優勝している無良君に至ってはかなり下位でも可能性大。村上君はNHK杯にしか出場していないので、たとえ優勝してもポイント的にファイナルには行けない。なのでファイナルの出場争いにはまったく関係ないのだが、彼の順位によってほかの選手が得られるポイントが変わるため、決して無関係ではない。いちばんの鍵となるのはアボットで、彼が優勝すると羽生君は4位でも進出できない(はず)。アボットのファイナル進出はNHK杯で優勝しなければほとんど不可能らしいが、羽生君が絶不調の今その可能性は十分にある。
しかし、これから滑る4人は「ある程度コンスタントに上位に入る安定した実力のある選手」ではない。パトリック・チャンや高橋大輔のような選手ね。もう皆ベテランなのだが、これまで表彰台の常連になれなかったということはかなりの波や詰めの甘さがあるということなので、正直ガタガタに崩れてしまう可能性は十分にあった。なので全然読めない。
そんな中ヴォロノフ。最後の方はお疲れな感じだったがそれなりにまとめて、おそらくファイナル確定、という演技。
村上君は素晴らしかった。2年前のNHK杯は肩脱臼して棄権だったっけ。あれはかわいそうだった。リベンジできてホントに良かった。
そして問題のアボット。選曲もいいし相変わらず美しい滑りだったが、このジャンプでは点が出ないだろうと素人目にも思ってたらやっぱりー(泣)。いつもより雑だった気もしたし、まさかの5位。アボットが実力を発揮すれば今回は優勝が狙えたのに!(泣)やっぱり自爆大王なのかアボット(泣)。しかしこれで羽生君のファイナル進出はたぶん決定。複雑過ぎる…。アボット好きなので(泣)
無良君は順当に優勝だと思っていたのにまさかの出来(泣)。いつもの無良君だった…(泣)。無良君は私が見てる時は絶対にいい演技しないんだけど(泣)。すみません私なんぞが見て本当にすみません(泣)。
しかし衣装素敵だな。髪型は一生これにしてください!絶対オールバックより素敵←単なる私の好みですごめんなさい
結局まさかの村上君優勝である。まさかとか言って申し訳ないが、通常なら羽生君が大本命過ぎるから…。
あまりに一般での知名度がなさすぎて「なんでマエケンが出てるの?」などと言われてしまい息ができなくなるくらい笑いつつも泣いた。全日本出てたよ毎年?映ってたと思うんですけど?(泣)
でもいい涙だったな。自分はどうせ順位が落ちるから、などとショート後の会見で冗談言ってたが、今回は優勝に相応しい演技をしたのは村上君だけだったよ。ショート見たかったのう…。
ちなみにアボットはショートで30秒以内に演技を開始しなければならないルールに抵触し、1点減点されている。この減点がなければ羽生君はファイナルに進出できてない。また羽生君も、二つ目の4回転に失敗し3回転になってしまったことで、同じ種類のジャンプを2回以上跳んではいけない、というルールに引っかかりかけていた。以前は3回転以上だったが今年から2回転ジャンプにもこのルールが適用されたとかで、村上佳菜子ちゃんが引っかかったのはこれ、だったはず。違ってたらすみません。だが二つ目のトリプルアクセルが1回転になってしまったことでこれも回避。もしこのアクセルに成功していて最後にトリプルルッツを跳んでしまっていたら、そのトリプルルッツは0点になっていた。恐ろしい。
まさに薄氷を踏むような勝利ですが、羽生君は確か初めてファイナルに出たときも、優勝以外ではムリ、という状況で優勝し、ホントにギリギリの得点差で決定したはず。この強運こそが彼がチャンピオンになれた要因であろう。主人公になるために生まれてくる人というのはいるものである。
以上、今更感に溢れ過ぎる3年前の文章でした。続きはまた明日。