うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

NHK杯2017⑭

さあ、今年のNHK杯の最後を締めくくるエキシビションです!何年ぶりだよ、まともにNHK杯エキシビションを見るのは(涙)。

まずは各国の国旗を手に子供たちが滑り、それからどーもくん、そして選手たちの入場。どーもくんたちを構ってから自分の位置に向かっていくスケーターとどーもくんに興味ナシの(笑)スケーターに分かれていて、そこばっか注目してしまった。どうでもいいだろうそこは(笑)。

華やかにオープニングが終了すると、続いて個人演技へ。もうわりとうろ覚えなので(汗)、順番等間違ってたらごめんなさい。

①吉田陽菜
ちっちゃい女の子が出てきた、と思ったら曲が007?随分年齢的にギャップのある曲を、などと思っていたが、とんでもなく上手でまったく違和感がなく、びっくりした…。こりゃNHK杯エキシビションに選出されるはずである…。

②アレクセイ・ビチェンコ
おー、いきなりビチェンコ。彼のエキシビション見るの初めてかもしれないわ私(涙)。さっきがノービス?の子だっただけに、突然猛烈に渋い世界に放り込まれた感じ(笑)。黒い衣装のビチェンコさんもかっこいい。

③須藤澄玲&フランシス・ブードロ・オデ
めちゃくちゃ聞いたことある曲、何だっけこれ。切ない雰囲気が出てて素敵だった。ペアは「人間が二人になることで生まれる物語」を味わえるのがとても好きだ。人間が二人になることで、物語の拡がりは2倍にも3倍にもなるんだな、って感じる瞬間が楽しいのだ。

アダム・リッポン
出てくるなりジャッジ席の方に行ってマイクを手にしたので、「昨日は誕生日でした!お祝いありがとう!」とかなんとか言うのかな、なんて思いながら見ていたら、
あれ、なんか音楽流れ出した。本人はマイク持ったまま。

「…歌うの?」
思わず呟いてしまった私同様、ざわざわしながら顔を見合わせる客席(汗)。
って、ほんっとーに歌い出したんですけど!!!←今大会最大の衝撃

まさかの事態に一瞬思考が停止したが、すぐに思い直す。これはたぶん口パクで、歌ってる演技をしばらくしてから滑り出すんだろうと。そういうプログラムなんだろうと。普通はそう思いますよね?(汗)

しかし一向に滑り出さないアダム。一回ちょっとだけターンしたかな、それくらいで、明らかに足元に注力していない。つまり、歌うことに集中している。
ってことは口パクじゃなくて本当に歌ってるのかよ本人が。あまりにも上手いから歌手の声だと思ってたよ!ええええええ、凄い、滑ってないけど!何だこれ凄い、滑ってないけど!

そして一曲歌い上げたアダム。客席からはスタオベの嵐である。思わず私も立ってしまったし実際そのくらい上手かったのだが、なんとアダムはそのまま帰っていくではないか。
「…これで終わり?」
またまた思わず呟いてしまった私同様ざわざわしながら顔を見合わせる客席再び(汗)。しかしアダムはとうとう、滑ることなくリンクから消えていった…。

いまだかってこんなフリーダムなエキシビションプログラムが存在しただろうか…。
この衝撃の後に誰が何を滑ってももう印象に残らないよ…。おめでとうリッポン、君の勝ちだ←意味不明
しかし歌唱力は本物だったと思う。あの広いリンクの隅々まで響き渡るいい歌声だった。スケーターの歌と言えば「代々木体育館でいたたまれなくなった思い出を忘れたい」というイメージですと言ったらわかっていただける方にはわかっていただけると思うのですが(泣)、今回それが覆った感じです。いや、あれはあれで楽しそうでかわいかったんですけどね…。とりあえず来年のファンタジー・オン・アイスのゲストはアダムで決まりだな。マジで呼んでください(笑)。

村元哉中クリス・リード
今回のエキシビションでいちばんかわいそうな登場順だったの間違いなく彼ら…。あのリッポンのあとじゃ記憶から抹消されるのも仕方がないですがな(泣)。今度はもっと目立つ位置で出て来てね(泣)。いやホントに素敵だと思ったものこのカップル。また演技を見られる時が楽しみ。

本郷理華
こういうクールでノリのいいプログラム、よく似合いますよね。衣装も黒で、長身の彼女だからこそ着こなせるカッコいいものでした。日本人選手は全員エキシビションに出るのかなと思ってたけど、出ない選手も結構いましたね。時間的にもしょうがないのかな。

⑦クリスティナ・アスタコワ&アレクセイ・ロゴノフ
ロボット?操り人形?とても不思議で、でも叙情的なプログラム。からくり時計の人形と時計職人の物語で、時計職人が修理したら人形が勝手に動き始めて…、みたいな話を勝手に想像してたけどちょっと違うかな。もう一度じっくり見てみたい。

友野一希
あれ、どこかで見た衣装だな。前にも滑ってたよねこれ?彼にとっては素晴らしいNHK杯になったんじゃないかな。楽しそうに明るく滑ってる姿がとっても印象に残るので、あとは安定して成績を出していくだけ!

⑨アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッテ
ラノッテはチャップリンが似合うよなあ、と思ってたら、あれ、もうひとりチャップリンが!こういう演出が自然に出来るところが彼らのいいところだよなあ、なんて楽しく見てると、チャップリンの片方がリンクから消える。しばらくすると素敵なドレスの美女がチャップリンの目の前に…。この時のラノッテの演技は素晴らしかった。競技のプログラムが非常に密度の濃いものになっているせいか、エキシビションプログラムは軽く流すような印象のものが増えてる気がするけれど、これだけ手の込んだ本気のエキシビションプログラムを滑ってくれる彼らは本当にプロだなと思いました。

長洲未来
彼女も黒い衣装だ。黒多いな。しかもプログラムもノリノリ系。本郷さんとちょっとかぶってしまった感じ。彼女の方が体のしなり具合とか全体的な余裕とか、一枚上手でしたかね。第一部のトリにふさわしいさすがの演技でした。今シーズンの未来ちゃんは目が離せないな。

第一部は以上で終了、後半へ続きます。以下次号。