2017年のグランプリシリーズも総決算。すべての決着がつく瞬間がやって参りました。
放送直前にわらわらと帰宅したため放送開始後もしばらくわらわらしていて、あまり煽りが気にならなかったのはいいのか悪いのか…。
今日もジュニアの演技から。しかし本日は日本人選手だけでなく優勝者も。大技対決で煽りたかったのか?というわけでジュニア女子フリー。
・紀平梨花
冒頭はトリプルアクセルとトリプルトゥループのコンビネーション。女子選手がこれを競技で成功させたのは史上初らしい。誰かとっくに跳んでそうな気もしてたけどそうだったのか。やはり女子のトリプルアクセルは迫力があって見ていて気持ちがいいな。
しかし次のアクセルはシングルに。ほかのジャンプは良かったかな。曲は『道』、衣装かわいい。まだまだジュニアの演技かな、とは思う部分もあったけど、これだけ滑れるのに4位ってどういうこと…(汗)。可能性はあまり高くないかもしれないが彼女の全日本優勝も有り得るよね。彼女自身は年齢制限に引っ掛かってしまうので無関係とは言え、その場合代表選考はどうなるんだろう…。
・トゥルソワ
じゅ、13歳…。ロシアにはどれだけ逸材が…(←以下うわ言のように繰り返す)。冒頭は4回転サルコウ?!でも明らかな回転不足に転倒、残念。4回転サルコウ以外のジャンプはすべて後半の構成らしい。そうか、メドベージェワと同じコーチか。着氷が乱れたジャンプもあったがそれがどうしたってレベルにタノとか回転の速さとかすごい…。演技はまだ子供のそれだったけど。ジュニアの女子、まるでフィギュアスケートと言うより「スポーツ」だ。フィギュアスケートは元々スポーツだけど、もっと純粋に肉体の力だけを競う競技みたいになってるよーな…。
今日もファンファーレに驚く修造。本当に驚いてるのかもしれないが、今日もどうせ生放送に見せかけた録画なんでしょ?もう確認もしなかったけど(泣)。
6分間練習前の挨拶、あの濃いメイクでもかわいい笑顔のケイトリン。たっぷり6分間練習を映してくれるのは有り難いと言えば有り難いのかもね。
①カロリーナ・コストナー
後半の3連続コンビネーション、3つ目がダブルに。本当はトリプルだったようだ。最後のコンビネーションもこらえた感じ。でもあとはノーミスだったんじゃ。彼女の場合はジャンプを跳ぶ度にいまだにドキドキするのだが、これだけ転倒しなくなったのはやはりミーシンがすごいということか。ジャンプの難易度は低いのかもしれないが、無機質なリンクをけだるく戯れる神々のおわす天界に変えてしまう演技はほかの選手にはできない。お金払いたいと思いました←意味不明だが言いたいことが伝われば
②マリア・ソツコワ
衣装がグレーのものに変更されている。めっちゃくちゃ素敵…。なんて上品なんだ。6分間はソツコワのこの衣装ばっかり見ちゃったよ。173cmなのか、競技の性質上持って生まれた見栄えの良さはかなりものを言うよなあ。
タノジャンプも見慣れてきたし、回転不足も取られなくなったみたいですね。普通に跳んだ方が綺麗だとは思うけど努力は買いたいし、そもそもジャンプ高くて実に美しい。貴族の邸宅の庭園で飛沫をあげる噴水にこぼれる月明かり、たとえるとそんな感じの、ものすごく贅沢な時間がリンクに流れてるみたいだった。いい演技だけどあまり点が伸びないという印象の選手だったのに、どんどん調子を上げてるっていうかピントが合ってきてる感じがする。
③樋口新葉
冒頭のジャンプも素晴らしく、ステップまではとても良かった。手拍子が力になると思ったが、逆にプレッシャーになったのかもしれない。ダブルになってしまったジャンプがふたつも…。でも最後フリップをコンビネーションにしてリカバリー、最低限のミスに押さえる冷静さはあった。
今シーズン絶好調だったので、どうしたのって感じだったけど、やはり緊張に負けてしまったか。彼女はプログラムの印象とは裏腹に繊細なんだろうな…。200点超えてるんだよ、泣かなくていいのに…。でも悔しかったよね…。このフリーは今シーズンの女子でも指折りのいいプログラムだと思うので、是非自信持ってパーフェクトに演じて欲しい。
④ケイトリン・オズモンド
最初のコンビネーションの高さとスピードすごい、すごすぎ。壁にぶつかりそう。前半すごく良かったし闇に降臨する黒い女王みたいな雰囲気もなかなかだったが、後半に入るとループがダブルになった上サルコウも転倒。彼女は相変わらずフリーが課題のようだ。でもグランプリ2大会よりはずっと良かったように思いました。冬の池で羽ばたく鳥の姿が見えたよ。
彼女のプログラムは漫然と滑ってるところがあまりなくて、あれだけ高いのに普通の助走で跳んでるジャンプもほとんどないのかな?そりゃ点も出るだろう、と今回よくわかった気がする。
⑤アリーナ・ザギトワ
赤いひらひらした衣装が少女らしくてかわいい。コレオシークエンスにスピンにステップと、前半はゆったりとした空気。ジャンプ跳んでないの忘れそうだが、ジャンプ攻勢は後半に。まずはコンビネーションが3つ。フリーでもルッツとループのコンビネーション、次に跳んだジャンプはセカンドがオーバーターン?でもくるくるした振付と取れないこともないという最低限のミスな感じ。スピンが入ってから今度はソロジャンプを畳み掛ける。曲の盛り上がりも最高潮に。ひとつ微妙なジャンプがあったくらいで綺麗なタノジャンプが続き最後がダブルアクセル。初出場のファイナルの舞台で大きなミスなし、すごい。
よく考えなくても無茶苦茶な構成なんだけど、それをうまく音楽に合わせて違和感を無くしてる手腕は凄いし、演技にまだ残る幼さやぎこちなさがまたそれらと合っているんだよな…。コストナーとは別の意味で今しか滑れない。優勝おめでとう。
⑥宮原知子
ジャンプはノーミスに見えたけど回転不足があったのか…。点が伸びなかった。あれだけ高さがなくて跳んでるというか左右に移動してるという印象すら受けることもある彼女のジャンプでは、高く跳ぶ選手たちより確実に短いであろう滞空時間で回転数を満たすにはほんの少しのタイミングのズレも許されないのだろうな…。でもそれはそれだけ回転が速いということで、ある意味職人芸かもしれないな。動体視力が測定不能な勢いで欠けてる私には回転不足がはっきりわかることはあまりないのだけど、個々人の跳び方のクセやカメラの角度で判断が分かれることがあるのかなあ、解説の指摘とジャッジの判断が違うこともあるし。ジャッジが正しいのだろうけど…。
プログラムはもっと魅力を引き出せるものがあったのでは、と思わないでもないけど、滑りたい気持ちが前面に出てていい演技だったと思う。耐えてたんだよね…。彼女は皆がノーミスだと勝てないのではと心配していたが、それに近い状態かもしれないな今…。ジャンプをすぐにどうにかするのは難しいだろうから…。でも彼女は精神的に強い。おそらく日本の女子で最もメンタルが強いんじゃないか。彼女をトップ選手にしたのはきっとその強さだ、最後はそれがものを言うのかもしれないね。
ところで彼女にはもっとかわいいメイクがあるんじゃないかといつも思うんだけど、少々派手じゃないと氷上では目立たないんでしょうか(泣)。
転倒はケイトリンのひとつだけか。恐ろしい大会なんだけど…。ものすごい接戦だったし見に行けた人は勝ち組ですな。これあくまでファイナルに出場できた選手だけでの争いだから、ここにもっといろんな選手が加わるオリンピックはこんなもんじゃない激戦だよな…。あわあああわあわわわあわ←落ち着け
この争いに日本の選手が割って入るのは正直厳しいかもしれない。日本の選手がダメなんじゃなくて世界のレベルが高過ぎる。その壁を破るには、成績とか実力だけじゃなく、もしかしたらそれ以上に「爆発力」が必要なのかもしれないな。諸刃の剣ではあるけれど…。全日本のことを思うと死にそうですけど、心を無にしてその時を待つしかないですね。我々に出来るのはそっと応援することだけ。
アイスダンスも凄い大会だったと伺ったのですが、地上波では競技が行われていたことすらもわからないほどでしたからな(泣)。お金があったら私だって会場行ってるよ(泣)。逆立ちしたって無理だったよ(血の涙)。
明日いよいよ最終回。時差にもめげず今更な記事にお付き合いいただいた皆さん(これ一週間以上前の予約投稿なので私も今更感をチェックのために読みながら感じているだろうと思う)、あと少しですのでよろしければ最後までお付き合いください。全日本でそれどころじゃないかもしれないですけどね。私はたぶんそれどころじゃないと思うよ←知らんわ