うさぎパイナップル

フィギュアスケート旅日記とテレビ観戦記とその他色々色々・ただ書き散らして生きていたい(ライター始めました2018・生活の糧と居場所募集中)

全日本選手権2017雑感①

ついにこの日がやって来ました。四年に一度の最高に胃の痛い全日本選手権です。約15年前にフィギュアスケートを真剣に見るようになった頃はあまり気にとめていなかった大会ですが(す、すみません…。外国人選手から入ったもので…)、昨年は念願叶って会場に観戦にも行けました。今年も見に行きたかったのですがあまりの金欠に諦めざるを得ず自宅観戦でございます。これを掲載する頃にはとっくに大会は終了していることと思いますが(執筆自体は放送翌日に完了しています)、怒濤のシーズンを振り返るということで、よろしければ最後まで目を通していただければ嬉しいです。

まずは女子ショートプログラム。第2グループまではCS放送のみということで私は視聴できませんでした。てなわけで第3グループから地上波観戦です。
地上波冒頭は整氷中の様子から。おお、完全生中継との言葉が。これは期待。

格闘ゲームのキャラセレクトっぽい選手紹介は今回も健在。今年の世界選手権からだっけ?映像や画像のデザインや編集のセンスはいつもフジがいちばんいいですな。
そうだよ、煽りやCM入れながらでも生中継できるんだよ。フジの腕の見せ所だ!

第3グループの6分間練習はやはり紀平さんに注目のフジ。トリプルアクセルが決まると会場からも歓声。
さあ、いよいよこの日を目指して鍛練してきた選手たちの渾身の演技が始まります!

13:磯邉ひな乃
手足が長くて綺麗だ。ノーミスに見えたけどTESカウンター見るとジャンプに全部レビューがついてたかな…。手の動きが大雑把に思えたけど、気持ちがこもったいい演技でした。地上波いきなりこの演技で熾烈な幕開けを予感…。

14:紀平梨花
スピンから始まる珍しいプログラム。スピンのあとにトリプルアクセルをあんなに綺麗に跳べるとは!コンビネーションジャンプも美しい。なのに最後のルッツがダブルに(泣)。ショートの規定に照らして無得点…。めちゃくちゃもったいない…。パーフェクトだったら優勝コースだったかもしれないよなこれ。
あとから振り返るとひとりレベルの違う子がグループに混ざってるって感じだった。年齢制限のため代表選考には無関係とは言え、台風の目には違いない。

15:佐藤伊吹
パキッとしたかっこいい演技。代表争いに関係ないとされている選手たちも皆いい演技が続いている。しっかり見届けたい。ふたつのジャンプとステップにレビューがついてたか?やはり点が伸びない…。

16:竹野比
うん、いい演技だ!レベルは取れてないものもあったようだが、スピンがぶれてなくて綺麗だったし丁寧に滑ってた。こんな編曲の幻想即興曲があるのね。

17:岩元こころ
ほえー、かわいい選手。衣装もちょっと変わり種だが品があってかわいい。TESカウンターはステップがレベル1だったけど何があったんだ?丁寧に滑ってるように見えたのに結構ガンガンレビューつくんだなあ…。あ、プロトコル確認したらステップはレベル2ですね。

18:中塩美悠
ああ、怪我してるのか…。その影響が見てとれる演技だった。転倒こそないがクリーンにジャンプが決まらない。スピードもあるし身のこなしも綺麗なので怪我が本当にもったいない。
しかもこの選曲、『Time to Say Goodbye』って。解説も「集大成」って…。やはり卒業とともに引退してしまうのか…。彼女は地元広島の選手で、ビッグウェーブで何度か演技を目にしたことがあるだけに、終わりが近付いているという事実にはことさら堪えるものがあった…。フリーに進めなくて残念です…。

第4グループ。すごいメンツ…。6分間練習の間に煽りをぶちこんできたフジ。本郷さんの涙にもらい泣きしそうだったよ…。そして坂本さんいいキャラだなあ。これはいけるんじゃないか?

19:新田谷凜
すっごい綺麗な色の衣装。青と橙という配色がとてもお洒落。レビューがふたつ?ついてたがいい演技だった。会心の出来か。カルメンのこの曲人気だよな、今シーズン何度か聞いた気が。

20:三原舞依
ものすごく緊張してるように見えた。それでも前半はさすがの演技だったが、ああ、ダブルアクセルで転倒…。転倒後は明らかに勢いがなくなってしまったように感じた。それでもそれなりの点は出てさすがだったけど。彼女は優しすぎる性格なのかもしれない。このプログラムもどうにも馴染まなかった。
優勝以外ほぼ代表選出の可能性がない彼女。緊張するなって言う方が無理だよな…。会場の手拍子がものすごく、ものすごく応援の気持ちで溢れてた。みんな事情知ってるから…。頑張れ、まだフリーがあるよ。

21:木原万莉子
ループ以外はなかなか調子良く決まってたように見えた。しかし選曲が実に個性的だ、『Creep』とは。この曲で滑ってしまえる選手はなかなか日本にはいない気がするから面白かった。これが最後の全日本という話だが、そうか、もう将来を考える時期なのか…。これだけ滑れるのにな…。

22:永井優香
ああ、コンビネーションジャンプにオーバーターンが入ってしまった。昨年は一時期の勢いはどこへ、という感じでつらそうだったけど、かなり調子が戻ってきたように見えた。よく我慢したね…。身のこなしなどはさすがである。

23:森千夏
ダブルアクセル転倒。ああもったいない…。さらさら流れるスケートなのでこのくどい曲じゃない方が良かったんじゃないかな。衣装がとても綺麗。ステップも皆なかなかレベルとれないのに4だったのかな?今回すごくステップの判定に厳しい気がする。ステップだけじゃないか…。

24:坂本花織
コーチとゲラゲラ笑ってたのでこりゃいけるなと思ったらやっぱり!スピンもステップもとても伸びやかで美しく、明らかにレベルが違うのがわかる。ジャンプも問題ない。レビューがひとつもなかった上にスピンとステップは全部レベル4か?思わず画面に向かって拍手。素晴らしい!
テレビ画面に表示されるより先に本人が得点見て興奮してる。その様子から高得点が出たことははっきりしたが、本当に素晴らしいスコアだった。またまた拍手。しかしいいキャラだな、この明るさがあれば世界に割って入れると思うなあ。コメントにも大物感があるな。

整氷が入りインタビューなどが流れてから、ついに最終グループ。6分間練習から緊張感がほとばしる。

25:松田悠良
ほー、キャサリンジェンキンスの曲なんだ。衣装がめちゃくちゃ素敵!地上波で流れた選手の中では彼女のこの衣装がいちばん好きかも。結構レビューついてたけど、代表争いで手に汗握る観客の緊張をほぐしてくれるようなとても品のいい優しい演技だった。素敵でした…。

26:樋口新葉
ああ、緊張してるように見える…。心配した通りアクセルがシングルに。そのあとは良かったがアクセルの点が丸々入らないのはやはり痛かった。でもまだ十分食いつける位置につけてる。彼女の敵は明らかに「緊張」だ。大丈夫、いつも通りやればきっと大丈夫だよ!

27:宮原知子
全日本を何度も制して世界の舞台でも戦い続けてきた経験値の差がくっきり出たと思った。緊張はしていたかもしれないが、若い子とは踏んできた場数が違う。ベテランの貫禄だった。さすがである。さすがという言葉しかない。
しかしジャンプにはレビューがついていた。やはり回転不足がひとつ…。もうオリンピックまで時間がない、修正は難しいかもしれない…。このジャンプで世界に割って入れるかどうか、彼女はそこが鍵かな…。

28:白岩優奈
ああ、ダブルアクセルが(泣)。今日はアクセルがご機嫌斜めになる氷なのか。さらさらと美しい演技なのだが、このメンツではインパクトに欠けてしまったかもしれない。

29:本郷理華
素晴らしかった…!なんて高いコンビネーションジャンプ。コンビネーションは彼女がいちばん良かったよ。熱い執念を感じる、本当に本当に素晴らしい演技だった。本日の家庭内スタオベ二人目です。これは涙も出るだろう、本当によく食らいついた…。さすがに長年第一線で戦ってきただけある。
ところで、これいいプログラムだなと感じた時の振付師がシェイリーン率の高さがえらいことになっているんですが。あの人すごいな…。

30:本田真凜
本郷さんで沸いた会場の空気に飲まれてしまうかと思ったが、動じないどころか非常に才能を感じる演技である。やはり上手い。それだけにループが実にもったいなかった。衣装もとても綺麗だし、演技の最初に見せた笑顔も実にかわいかった。あともう1年オリンピックにまであれば、この才能を世界に送り出せたと思うのだが…。時の運というものだろうか。ステップは彼女がいちばん良かったなと思います。レベル3だったようだが私は好きだ。

バックヤードでヤバイヤバイを繰り返す坂本さん。そうだろうなあ、代表争いに名は連ねていたけど一般的な知名度が低いせいかあまり取り上げられてなくてダークホース的扱いだったもんなあ。いやでもヤバいどころか十分いけると思うよ?世界に割って入るためにもしかしたらいちばん必要かもしれない「爆発力」は彼女がいちばん持ってると思うぞ。
これは最後までわかりませんね。今更ながら枠の縛りがもどかしすぎる。でもどうか、皆が全力を出し切って、納得のいく結果で終わって欲しい。本当にもうそれだけです。

しかしTESカウンターの仕事ぶりが素晴らしい。素人目には全然わからない(少なくとも私はほとんどわからん)回転不足やレベル判定に暫定とは言えいち早く気付け、得点が出た際の納得感がこれまでと比べ物にならない。
何故これまでこういうテクニカルな放送や生中継をやってもらえなかったかって言うと、「視聴者はバカ」だと思われてるから、だと私は思う。週刊誌やテレビのクッソしょーもない内容を信じている人は多い。近年はインターネット上の情報もそこに名を連ねるだろう。自分の頭で考えず、疑いも調べもせずに鵜呑みにする人がこんなにいるのかと、仕事の休憩時間等々にいつもびっくりしていた。こういう人たちが主な視聴層なのだから、そりゃバカでもわかる放送しかしてくれないわけである。良心的な放送したって見ないじゃんお前ら、って。
だから、我々はバカじゃないってことをせっかくのこの機会に示さなきゃならない。オリンピックの代表がかかった試合ということで視聴率はそれだけで取れるだろう。それゆえによけいな装飾のない放送に踏み切ってくれたと私は考える。今後もこの方針を貫いてもらうためには、我々もテレビ局の情熱に応えねばならない。この決戦をしっかり目に焼き付けよう。いかに面白く見応えがあったか、ずっと覚えていよう。冷静に、でも熱く、熱く応援していこうじゃないか。だって我々は、こんなにフィギュアスケートが好きなんだから。

明日に続く。今回長いですよ!←予告