うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい(タロット鑑定してます2020・物書き(ライター)始めました2018)

「フィギュアリクエスト企画 もう一度観たいあの演技 第1弾」雑感③

長い長い感想文も本日が最終回。ではでは早速。


羽生結弦
2014年 カップ・オブ・チャイナ
フリー

私にとっては特別なプログラム。この時の様々については過去にも何度か書いてるので、最後にリンクを貼っておこうと思うけど、その頃の気持ちと今の気持ちは何一つ変わってない。羽生君は何も間違ったことはしていない。ひとつだけ間違いがあったとすれば、彼の持つ影響力がおそらく彼が思っている以上に大きくなっていたことを把握していなかったという認識不足だけ。ただ、それは彼でなくても予想外だったことかもしれない。あの時に噴き出した批判や悪意の数々に、私は今も強い不快感を抱いている。自分の物差しでしか物事を測れず、事実も確かめず、19歳の青年の決死の想いや努力を汲み取ることもなく、自分が好きで見ているはずの競技に携わる人々を信じることもない人間たちのその声は、ファントムよりもずっと狂気じみていて恐ろしかった。
上海のリンクに現れた「本物のファントム」。羽生結弦という理性的な人物がたった一度だけ人間の境界から出て見せた純粋な狂気。歌い始めた時は本気でゾッとした。本当の羽生結弦があの日のあのリンクにいたように今は思う。もうあのファントムは二度と現れないだろう。どれだけ批判されようと、あの日見た幻を私は忘れない。
羽生君の涙は何度も見てきたけれど、泣き声を上げているのを聞いたのはこの時だけだったように記憶している。彼のスケートへの強い想いをあの時以上に感じたことはなかった。実はフルで見たのは生放送当時以来だったのだが、何故私がこの選手に惹かれたのか、その答えをこの時に掴んだのだと、改めて感じることとなった。リクエストしてくださった皆さん、ありがとう。もう一度見られて良かった。


宮原知子
2015年 国別対抗戦
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ミスサイゴン。これ好きだったな。彼女のプログラムでもしかしたらいちばん好きかも。
国別だから応援席が楽しいことに。でもこの年はまだ比較的おとなしめ?


浅田真央
2015年 カップ・オブ・チャイナ
ショートプログラム

真央ちゃんのシーズンは平昌まで続くんだろうとこれ見た時は思ったけどね…。楽しそうな真央ちゃんっていちばん見てて幸せになれる。


高橋大輔
2009年 グランプリファイナル
ショートプログラム

高橋君の演技に私が本当に注目するようになったのはこのシーズンからだと思う。あの怪我以降彼は変わった。そしてこの素晴らしいプログラム。高橋君の代表作であるとともに宮本賢二の最高傑作でもあるだろうなあ。


無良崇人
2014年 スケートカナダ
フリー

これは本当に素晴らしい演技だった。無良君の演技でいちばんくらいに印象に残ってる。キスクラの涙も含めて…。泣いてないでみんなに挨拶を、ってな感じのことお父さんに言われてたのね。それは当時気付かなかったかも。
このファントムは残酷なことしそうにもないな。衣装もこっちのバージョンがノーブルで好きでした。


宇野昌磨
2015年 グランプリファイナル
フリー

まだ残る幼さと衣装の色のせいか、森の妖精っぽさがプログラムの前半には滲み出ている、ような気がする。でも後半になると妖精から王者に。2年経って完全に王になったな、と今見ると感慨深いものがあります。


羽生結弦
2015年 グランプリファイナル
ショートプログラム

この番組、初回の放送は2016年か2017年の9月までに放送されたのかな。世界最高点はご本人が更新なさったよ、同じバラードで…。最初に見た頃はこんな難しいプログラム大丈夫か、鬼だよジェフ、なんて思ったものだが、完全に自分のプログラムにしちゃったよね羽生君。


羽生結弦
2015年 グランプリファイナル
フリー

何度も何度も書いてますが私はSEIMEIが大好きです。そのSEIMEIの完成度が最も高かったのがやはりこの時ですかね。何せ当時の世界最高点ですよ。バルセロナのこの氷が好きだって言ってたような記憶があるので、全部の試合をバルセロナでやったらそのうち400点くらい出してたかもしれないよ羽生君←無茶言うな
羽生君の涙に何度目かわからないもらい泣き。ものすごいプレッシャーだっただろうな…。来シーズンからルールが改正されるという話ですし、この時の合計点はもう更新されることはないかもしれませんね。本当に、我々はなんて恐ろしい選手の現役時代に生きているんだろう。しかもこの選手は自分の国の人なんだよ。自分の国の言葉でインタビューも聞けるし話も理解できるんだよ。スケートファンとしてこれ以上に幸せなことってたぶんないよ。って最初の方でも似たようなこと書いてますが許してください(汗)。
何度見てても最後のルッツだけはやっぱり緊張しますがそれも許してください(笑)


以上で終了。番組のオープニングとエンディングには『The Final Time Traveler』が流れてました。この曲好きなんだよな。番組中はCMが一切なかったのですが、名演技揃いだったのでまったく厭きず、最後まで集中して見られました。何せビデオ的なものがないので、久しぶりに見る演技やもしかしたら初めてかもしれない演技が大半だったのですよ。とても充実した時間が過ごせました。テレ朝の持ってる映像だけなので、グランプリシリーズと国別だけなんだけど、それでも十分楽しめましたよ。いい時間だった…。

というわけで、最後にリンクを貼っておきます。探せばまだあるけど、長めに書いてるのはこのふたつかな。後者についてはこのブログでいちばん時間をかけた記事じゃないかと思います。昔書いた文章を載せる予定だったのですが、散々悩んだ結果、元々の内容を要約して別の記事に付け加えるという形にとどめました。要約ですが、私の気持ちが当時と同じことに変わりはないです。

usagipineapple.hatenablog.jp
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