うさぎパイナップル

フィギュアスケート旅日記とテレビ観戦記とその他色々色々・ただ書き散らして生きていたい(ライター始めました2018)

いつか転機と言い切るための

その日、私がそのお店に入ったのはまったくの偶然でした。
たまたま見つけたそのお店で、私はある占い師の噂を耳にしました。
何でも恐ろしく当たる手相鑑定師がいるという。しかも遠方ではなく地元に。元々占い好きで、しかもその頃どうしたらいいのかわからないほど悩んでいた私にはとても気になる話でした。早速私はその人の情報を調べ、鑑定事務所のドアを叩きました。

私の手のひらを一目見たその方はあからさまに動揺し、両手で頬を叩いて気合いを入れてから鑑定を開始しました。どうやら私はずいぶん変わった人間の手相をしていたようです(汗)。「超マニアックなオタクの手相」という非常に破壊力のある鑑定結果に爆笑しつつも、私はその方のある言葉がとても印象に残りました。

「あなたは普通の世界にいようとするからいけないんです。だからずっとうまくいかなかった。でもあなたのことをわかってくれる組織にいれば大丈夫。自分のいるべき世界にいるようになれば、人生も開けてきます」

自分がかなりズレた人間であることは自覚していたのですが、だからこそ私は「普通の人になりたい」とずっと思い続けてきました。ごく幼い頃はそうでもなかったのですが、社会人になった頃にはとにかく普通の人間に擬態して目立たず騒がずごく当たり前に生きていこうと必死でした。裕福とはとても言えない家庭で育ち、とにかく安定した稼ぎを得なければ、そうやって家族を支えなければ自分は生きている価値がない、とものすごく強固に思っていたことも大きかったと思います。その感覚は正直今も根強いです。

でも、その言葉を聞いた瞬間に、長年私を縛り付け、押さえ付けていた何かから解放されるきっかけが生まれたのだと、今にして思います。
あの瞬間が、私の転機でした。

実は鑑定に出向いた際にも、「今が転機です」とはっきり言われたのですが、その転機とは、まさにこの鑑定のことだったのだろうと確信しています。

ただ、その時はまだ、何だかんだとごく普通に、普通と呼ばれる方法で生きていくつもりでいました。このまま「どこへ行っても居場所のない自分」を繰り返していても取り返しがつかなくなるだけで未来はない、とどこかでわかっていながらも、誰にも頼らず、誰かに後ろ指を指されたり笑われたりもせず、日々の暮らしに困らないことだけを人生の目標に、変わらない生活を続けていこうと思っていたのです。薄々、無理じゃないかな自分、と気付いてはいましたけど、世の中には普通じゃなくても普通の世界で生きている人が実際にいらっしゃいましたから…。それで周囲から疎まれても、それでも生きていけるならそれでいいんだと思い込もうとしていたのです。

それから長い年月をかけて、散々、散々逡巡した結果、私は生き方を根本的に変えることにしました。これまでの自分であれば考えられない決断でした。長い話になるので差っ引きますが、私の置かれていた環境と私がそれをどう受け止め続けてきたか、等々、様々なことを考え合わせても、それはまず有り得なかったのです。

どうせ貧しく、苦労しかない人生ならば、好きなことで貧乏しよう。
どこにも居場所がないのなら、たったひとりでも、自分のためだけの場所に居よう。
体力的な問題など、ほかにも理由は山程ありますが、私は自宅でも働ける、フリーランスになることに決めました。中でも、書くことがちょっとかなり大好き(笑)なので、とりあえずライターを勝手に名乗ることにしました。勝手に名乗ってるだけなので、実態は無いに等しいですが(汗)、ともかくそこから始めてみようと。それが本当に自分に適しているかどうかは判断できる段階にないので、とりあえず、なんですけどね。
正直、今も安定して生きられるならその方がいいとどこかで思っています。その気持ちは消えることはないだろうと思います。それでも、最初で最後の大博打のつもりで、私は賭けに出ることにしました。

あの手相鑑定を受けていなければ、たぶん私は「無理して普通に生きようとしなくてもいいのかもしれない」と思うことは今もなかったかもしれません。普通が悪いという意味ではなく、私には向いていなかった、というだけのことなのですけど。
これまでにも転機と呼ばれるものは人生において幾度も訪れていたような気がしないでもないですが、やはりあの時こそが最もその名にふさわしかったのではないのかな、と振り返ってみると思います。
ただ、まだ何も成し遂げてはいないし、本当にスタート地点に立っただけなので、転機として書いてしまうのはどうなのかと思ってはいるのですけど…。こういうのって、成功した人がそのきっかけとなる出来事を書くものですよね?(汗)なので、テーマとは正確に言えばズレがあるのだろうなと思っていますが、自分に渇を入れる目的もあってこの記事を書かせていただきました。

このブログを開設したのも、あの手相鑑定がひとつのきっかけです。表に出たくない、という気持ちがとても強かったので、長年ずっと躊躇していて、鑑定後にもやはり当分躊躇していたのですが、半ば無理矢理に近い形で始めました。わざわざ私のブログを見る人なんていない(笑)と気付いてからは気も楽になり、今は毎日ブログを更新するのがとても楽しくてワクワクしています。
今後私がどのような道を辿るにしろ、このブログとはずっと歩いていきたい気持ちでいます。こうやって大好きな文章を書く場所を見つけられただけでも、そのために思い切れただけでも、私にはとても大きな転機だったな、とやっぱり思います。

あの日鑑定で聞いた言葉が本当になるように、あの時決断して良かったと言えるように、今はただその未来を目指して、走っていこうと思っています。最初の目的地は「私のことをわかってくれる組織」かな…。ってあるのかそれ?(汗)←いきなり前途多難

#わたしの転機

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