うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

Continues ~with Wings~ ライブビューイング①

本日から数日にわたって掲載する一連の記事は、月単位で寝かせておいたものです。色々と思うところがあり、執筆だけしておいて、自分の中でゴーサインが出た時に掲載しようと決めていました。寝かせておいたのは本当の本当に個人的なことで、単なる「気持ちの問題」です。ですけれども、私にとってはとても大切な記事になると確信して執筆を行いました。もしよろしければ、今回の一連の記事は、最後まで目を通していただければ幸いです。全部で11回の予定です。長い記事となりますが、どうぞラストまでお付き合いください。


そのショーの情報を最初に見かけたのは、3月の初旬だっただろうか。確か詳細の発表を延期するとあっただけで、分かるのは日程と場所と、出演者が羽生結弦だということくらい。だがその僅かな情報とタイトルから、これはおそらくオリンピックの凱旋公演ではないかという予想はついた。四年前に比べたら時期が早い気がしたが、ほかのショーの日程を考えると早目の開催しかなかったのかもしれないし、凱旋公演ならばむしろ少し早い方がいいだろう。何よりもものすごくタイトルが羽生君っぽかった。そのことと羽生君だけが出演者として発表されていることとを考え合わせたら、凱旋公演と判断するのが妥当だと思った。発表が延期されたのは羽生君の足の状態がハッキリしていないとかそんなところだろう。

それから10日ほどして詳細が発表され、やはり凱旋公演だったと判明。ただし羽生君は怪我の治療中のため滑らないという。四年前は経済的に厳しく諦めてしまったので(毎年行ってるファンタジー・オン・アイスを優先した)今度こそは、という想いでいたが、自分の現状を鑑みれば絶対に無理である。何でもそうだが、実際に会場で見るのがいちばん楽しく、魂にも刻まれる。どうしてもどうしても見に行きたかったけど、戦うまでもなく戦線離脱するしかなかった。

発表からほどなくして、私は夢を見た。ものすごく馬鹿馬鹿しい夢だった。ここからはその馬鹿馬鹿しい夢の内容だということをご理解の上でお読みください(汗)。

どこかのアイスショーを見ている私。どうやらオープニングが始まったらしいのだが、現れた羽生君の姿に度肝を抜かれる。黒いTシャツ?姿の羽生君は、腰をワイヤーでぐるぐる巻きにして空中から登場した。まさかのワイヤーアクション。て言うかアイドル?確かにこれなら滑らなくてもいいかもしれないけど、普通に危ないからさお兄さん!(汗)
しかしその後に登場したスケーターも全員ワイヤーで吊られていた。何故か女装プログラムの衣装のプルシェンコ田村岳斗氏、名前わかんないけどペアかアイスダンスの人、と次々現れ、最後はキラッキラの黄色のシャツにキラッキラの笑顔でトマシュ・ベルネルが豪快に宙を舞ってオープニング終了。私は前の方で見ていたのだが、まさに頭上までスケーターが迫ってきて、ものすごく迫力はあるけどぶっちゃけ危ない。オープニング終了後は左右の席の人と「誰も滑らないのかよ!ちゃんとスケート靴履いてるのに!」とツッコみまくっていた。

…目が覚めてから即「アホか自分」と頭抱えましたよね(笑)。見に行けそうもないけどどんな内容になるか楽しみ過ぎて見たんだよなこれきっと(汗)。ついでに夢の中では「6月に岡山で開催されるショー」ってことになってたが、そんな予定はもちろんない(笑)
ネタとしては面白いかな、と思ったのだけど、いくら夢でもワイヤーアクションなんて危険かもしれないものをネタにするのはちょっと気が引けるかなと感じ、いつものように知り合いに「こんなアホな夢見た」とメールするにとどめる。まだ出演者が発表される前のことで、夢に登場していたメンツを考えると四年前のショーをどうしても彷彿とさせ、よっぽど楽しみにしてるんだな自分、ととりあえずひととおり笑って終了させていたのだが。

この時期にこれだけハッキリ覚えてるショーの夢ってさ…。パターン的にはちょっとあやしいぞ…。
何度か書いてるけど、私はたまに予知夢を見る。予知夢と言っても身内の危機とか世界の変動とかいったものは一切見ず、主にフィギュアスケート関連のちょっとしたことだけである。いちばん多いパターンが「行きたいけど諸事情で諦めたスケート関連の何かの夢を見ると結局行くことになる」というもの。絶対無理、と思っていたショーにも何故か都合がついて行けるようになる。夢を見たその時には何を指しているのかわからないことも多いのだが、行けるかどうかの可能性を探っているうちに「あれ?」と気付くことがある。反対に会場に行くまで気付かないこともある。どうしても行きたくて運命を動かしたというよりは「逆らえない」という感じで気が付いたら会場にいる。
もちろん、全然関係ないただの夢を見ることも多々ある。広い会場でジョニーがジャンケン大会をしているのを客席で見てる、といった感じの意味不明の夢もよくあるが、普通に意味不明のまま終わる。今回もそういう意味不明の夢だと思っていたのだが…。

全国の映画館でライブビューイングが行われると知った時、ああたぶんいつもの予知夢だな、と半ば自分に呆れながらも素直に思った。私にとっての映画のイメージがきっとワイヤーアクションなんだ…。私の知らないことは知ってることに形を変えて出てくるんですよ、大抵。何だよそれ、わけわかんねえよ自分(汗)。相変わらず発想が貧困だな(汗)。

だが、正直ライブビューイングすらも経済的に厳しかった。細かく当たった宝くじなどを引っ掻き集めれば(1000円とか300円とかだけど縁起がいいなと思ってそっと置いておいた要するに小銭貯金とか、最後の手段にと手をつけないでいたお金とか、少額の色々…)ギリギリ出せるかもしれないが、ほとんど諦めるつもりでいた。せめてライブビューイングだけでもどうしても見たかったので、悔しくて涙を流す程だったけど、それでも諦めるしかない、しょうがないと思っていた。

ところがである。その昔本当にお世話になった方と久しぶりに連絡を取る機会があった。ずっと年賀状のやり取りもしているし、私の現状を気遣って声をかけてくださることもあり、決して音信不通などではなかったのだが。
なんとその方も羽生君がお好きだと言うではないか。初耳だった。もしかして凱旋公演のことをご存じないのでは、と話題に出したら、やはりまったく知らないという。あまり大々的に宣伝されておらず、普段からツイッターに張り付いているガチな羽生君ファン(笑)くらいしか気がつきそうになかったので無理もない。あれよあれよといううちに、ライブビューイングにご一緒することになった。急展開だった。
それでもやはり悩んだのである。諦めた方がいいんじゃないかと。今はすべてを諦める時なのではないかと。だが同時に、これは恩返しだと思った。本当の本当につらかった時に、自分の娘のように可愛がり、手を貸してくださった方に、ほんの少しでも恩返しできる機会だと思った。きっといつまでもお元気でいてくださると信じているけれど、いつまでもご無沙汰しているうちに再会するチャンスが失われてしまうことがないとは言えない。
これは羽生君がくれたチャンスかもしれない。私はずっとずっとその人にお礼がしたかった。ただ一緒に見るだけだけど、これがはじめの一歩になるかもしれない。その方が画面越しででも羽生君に会えて楽しんでもらえるなら、そのためのきっかけを作ることができたのなら、それはほんの少しでも恩返しできたことになるし、これをきっかけにさらに機会を作っていけるようにすればいい。

私は決断した。誰に後ろ指をさされてもいい、見よう。あんな夢を見せてまで私を導く何者かがいる。これはきっと、どうしても私が見届けねばならない何かがある。これまでに何度も何度も謎の夢に逆らえず、気が付いたら会場にいるという経験を繰り返してきた私にとって、それは決して不思議な感覚ではなかった。慣れというのは恐ろしいものである。
言っておくけれど、私はスピリチュアルとか霊とかは全然信じてない。どっちかというと苦手です。ですがこれまでに書いてきた予知夢の数々は残念ながらガチです。ネタならもっと座りのいい、綺麗に形を作ったネタにします。あのわけのわからなさは脚色してないからです。わかりやすくするために書く時は表現を考えたりはしてますけど、それくらいです。
まあ、後出しにすれば信じてもらえないのも当然だと思いますけど、そんな方は私の知り合いに尋ねていただければ送ったメールが証拠として残ってますよたぶん(汗)。私も自分が送ったメール見て内容を確認したりしてますし…。
とりあえず適当に流してもらって構わないので、私の記録として書かせてください。私も「考えてもわかんないからネタとして楽しんであとは放置」という心境に至るまで散々自分を疑って悩んだので、何じゃそりゃっていう皆さんの呆れた顔は見なくてもわかるくらいわかるんですよ(泣)。

以下次号。