うさぎパイナップル

フィギュアスケート旅日記とテレビ観戦記とその他色々色々・ただ書き散らして生きていたい(ライター始めました2018・生活の糧と居場所募集中)

フィギュアスケートだらだら語り in 7月① ーアサイン・続行・復帰スペシャルー

つい先日もだらだらと語りまくったばかりですが、早速まただらだら語りです。大事件だらけなのでしばらくだらだら語り連発かも。

てなわけで2018-19シーズンのグランプリシリーズのアサインです。アサインですよ!
諸事情でお疲れモードだった私はちょっと早い時間に寝てしまい、ちょうど目覚めたとほぼ同時に始まったサッカー日本代表の試合をぼんやりと見て、また少しだけまどろんで再び目を覚ましたら、発表されたばかりのアサインが!

王者のその名

まずは何よりもこれでしょう。羽生結弦アサイン。ああ、やっぱりNHK杯への出場はなしか。NHK広島県は泣いてるだろうなあ(笑)。世界選手権の結果や出場状況からして、可能性は五分五分かな、くらいだったのでしょうが…。
しかし、出場する大会を見て逆に安心した。ヘルシンキとロシアか!羽生君はヨーロッパの試合に滅法強いという印象がある。ヘルシンキはあの凄まじい大逆転劇の舞台となった土地だし、ロシアは羽生君に様々なチャンスをもたらした場所だというイメージ。つい忘れがちになってしまうが、今シーズンは彼にとって怪我からの復帰のシーズンでもある。少しでも縁起のいい土地から始めてもらいたい気持ちもあった。なのでなんだかホッとしてる。

それでも羽生君にNHK杯に出て欲しかったとはやはり思う。だって地元ですもん、そりゃ期待しますよ。無念の思いもありますが、これで良かったのかなという気持ちも強いです。
その理由のひとつは、前述したように、羽生君がヨーロッパの試合と相性が良さそうなので、復帰戦にはちょうどいいんじゃないかということ。たぶんオータムクラシックあたりには出ると思うけども。

もうひとつは、もしNHK杯に出場となればオリンピック後最初に日本で滑る試合となり、カオス化が避けられなかっただろうということ。
羽生君の人気は、少なくとも日本のフィギュアスケートの歴史においては経験したことがないレベルにまで膨れ上がっている。広島は中四国地方では最大の都市で、野球やサッカーの人気チームも擁する世界的な観光地であり、決して田舎とまでは言えない。だがやはり、小さな街なのである。あの巨大な渦を、この小さな街で捌ききれるのだろうか、という懸念はあった。何とかなるはずだけれど、それでも。

ファンの分母が大きくなればなるほど、ファンも多様化する。ほとんどのファンはごく真面目なファンのはずなのに、ほんの一部のファンが暴走し、それがあたかもその選手のファンの全体像のように映る。これまでにも起こってきたことであり、これからも起こるだろう。

これは本当に個人的なことだけれど、色々あって、羽生君の出るショーや試合にはもう行けないんじゃないかと恐怖感を抱くまでに私は追い詰められていた。羽生君は大好きだ。でもファンは怖い。羽生君のことしか好きじゃないファンが怖い。本当は羽生君のことしか好きじゃないのにいかにも良心的な振りをしているファンが怖い。羽生君にはまったく関係ないのがつらい。地元のNHK杯には行きたいという気持ちが強かったけど、自分がこの恐怖感に勝てるか、まったく自信がなかった。
ものすごく残念ではあるけど、これで少なくとも私は安心してNHK杯を見られるだろう。安心してフィギュアスケートを楽しむことができるだろう。

つらい。何度も書くけど羽生君には全然関係ない話なのが本当に本人に申し訳ない。

しかし、ネタの神様は私にどうしても羽生君の試合を会場で見せてくれる気がないらしいな!ちくしょう負けるかああああ!絶対ネタを提供させてやるからな!←チケット取った試合のいずれも羽生君が欠場だった人←号泣

そもそも、オリンピックの金メダリストが、1シーズンも休養せずに翌シーズンもグランプリシリーズから出てるなんて、あんまり前例ないと思うぞ。しかもそれ2回目だぞ。めちゃくちゃ幸せだよファンは。それだけでもう十分です。でも今度こそ会場で見たいから、競技の羽生君(笑)。そしていつか、広島にも滑りに来てね羽生君。いつまでも待ってます。

続行のその名

で、さらにアサイン。パトリックやハビエル、ヴァーチュー&モイヤなどの顔触れが見当たらないことに切なさを覚える中、コストナーヴォロノフの名前を見つけてホッとする。しかし、それらの中に、まったく予想だにしていなかった名前があった。

ケヴィン・レイノルズ
しかもエントリーはNHK杯

何かの冗談かと思った。ケヴィンは昨シーズンでの引退を明言していた。四大陸の素晴らしい演技が最後なのだろうと思っていた。みんなそう思っていたはずである。
だが、バルデやパトリックにはあった、カナダのスケート連盟からの正式な引退の発表がケヴィンについては行われた記憶がなかった。自分が見逃しただけかなと思っていたが、どうしても思い出せなかった。それを不思議に思っていた。

初期のアサインにはあった名前が消えてしまうのはよくあること。まだこれが確かなものかどうかはわからない。
ただ、ただ、今ここに名前があるということは。少なくともケヴィンはまだ引退していない。続ける意志がまだあるということ。

アサインの文字がぼやける。涙が出てきた。
私はケヴィンの演技を一度もこの目で見たことがない。四大陸に行けなかったことも本気でつらかった。もう二度とその機会は訪れないのだろうと唇を噛んだ。

でも。でも。もしかしたら。
自分の暮らすこの土地で、最初で最後のチャンスを掴めるかもしれない。
奇跡だ。
これは奇跡だ。

まだ、ぬか喜びはできないけれど。誰が出場するのであっても全日見に行くつもりでいたNHK杯ですが、絶対にこの機会を逃すまい、と固く誓っています。
NHK杯については、また日を改めて語ろうと思います。スケートファンにとって思い出深い大会になるのではないかと、今からワクワクしています。

復帰のその名

アサインについてはもうちょっと語りたい気持ちではありますが、またの機会に譲ります。長くなりますが、今日はこの話題にもどうしても触れておきたい。

7月1日、フィギュアスケートにおける新年。CSも無料放送デー。テレ朝の『もう一度観たいあの演技』を朝からガン見していた私は、久しぶりに見る現役時代の高橋大輔の姿に思っていた。
彼はもう戻って来ないのだろうか。

前述したように、ファンの分母が大きくなればなるほどファンも多様化する。高橋君のファンもそうだった。井戸端会議で、会場で。何故そんなことをするのだろう、そこまで言うのだろう、というファンにたくさん出会った。
高橋君は好きだ。ほとんどのファンがごく普通に応援していることも知っている。だけど、声の大きな人のがなり声は、耳を塞いでも届くものらしい。
高橋君を嫌いにならないように、ファンと本人は無関係だと自分に言い聞かせながら、私は彼を見守ってきた。

あれだけ嫌がっていたはずの高橋君の一部のファンと同じ行為に、今や羽生君の一部のファンも手を染めている。
繰り返される、馬鹿馬鹿しい小競り合い。自分が好きなはずの人を信じられず、その人が命を懸けている競技に敬意も払わず、ただ自分の不安を解消するための心底くだらないけなし合い。

もう終わりにしたかった。して欲しかった。
何故、平昌オリンピックのインタビューの際、高橋君は羽生君の隣にいられなかったのだ。
このままでは、あまりにも二人が可哀想だ。彼らはただフィギュアスケートを愛し、真剣に向き合っているだけなのに、そのひたむきな気持ちを、それぞれのファンだからというだけでこんなにも踏みにじっていいのか。
二人が、日本のフィギュアスケート選手で良かったと心から思ったまま、競技生活を終えることはできないのか。このまましこりを残したままでいいのか。
本人たちはそんなに気にしてないかもしれないけど、本人たちにファンに気を遣わせるような真似をさせているのだとしたら。本当にそれで満足か?我々はどこまでいってもただのファンでしかないのに。

きっともう叶わないことだけど、もしも高橋君が戻ってくるのなら。
戻ってくるのなら、今度こそ本当に、二人を心から讃えることが、我々ファンにできないか。ひとりでも多くの人が、分け隔てなく、フィギュアスケートのファンとして応援できないか。
私は、彼が本当に競技の舞台を去ったような気がしていなかった。ずっと不思議な感覚だった。
画面の中を踊る高橋君に、私はもう叶わない願いをそっと重ねていた。

まさか、まさにその日に。
高橋大輔現役復帰」の知らせを聞くなんて。

衝撃だった。
衝撃を受けると同時に、ものすごく落ち着いて「ああ、やはり」とも思っている自分が不思議だった。

私が高橋君のことを知ったのは16年前の春だった。高橋君がジュニアの世界選手権で優勝したことを告げる新聞記事。彼は岡山出身なので、隣県である広島の新聞は少し大きめに扱う傾向があった。
決して大ファンだったわけじゃないけれど、ずっと彼の動向は追っていた。あの新聞記事を読んだ日から。フィギュアスケートのファンになったばかりの当時の私が、最初に覚えた若手の日本人選手が彼だった。

あまりスケートが好きじゃないのだろうかと思ってしまったこともあった。ガッカリしたことも怒ったことも。でも感動したことも泣かされたこともたくさんあった。一人の人間が氷と離れたり寄り添ったりしながら紡いでいく人生を、シナリオのないその物語を、遠くからずっと眺めていたような感覚だった。

そして、彼はまた戻ってくるのだと告げた。スッキリとした、清々しい表情で。今までに見てきたどんな彼よりも、迷いのない姿で。

かつて世界の頂点に立った人が、その同じ舞台でもう一度チャレンジャーとして一から始めるなんて言えるだろうか。オリンピックのメダリストにまで上り詰めた人が、ブロック大会から全日本を目指すなんて言えるだろうか。相当の想いがなければこの決断はできなかったはずだ。
カッコいい。めちゃくちゃカッコいいよ高橋君…!

もちろん本人が言う通り、4年のブランクは大きいし道程は厳しいだろう。しかし折しも行われたルール改正が彼に味方しないとは限らない。チラリと流れた美しいトリプルアクセルの映像を見る限り、彼次第ではあるけれど、全日本出場は決して難しい話ではないだろうと私は感じている。
どの選手もそうだが、高橋君は特にその日のコンディションや心境が演技に影響するスケーターだと思う。もうあとのない状況などで演じられたプログラムは絶品だった。だから、技術的にどこまで戻せるかはわからないにしろ、少なくとも素晴らしい、本当に素晴らしい演技を見せてくれるのではないかと私は確信に近い思いを抱いている。

あの喋り方は全然変わってなくて、ああ、競技者としての高橋君のインタビューだな、と懐かしくもなった。ふと頭に浮かんだことではあったけど、本当に復帰するなんて。ワクワクする。なんて熱いシーズンの幕開けなんだろう。

オリンピックを66年ぶりに連覇した怪物。オリンピックですらいつもと同じように臨んでいた怪物。その二人がしのぎを削る日本の男子シングルに、高橋大輔が戻ってくる。彼らが人生を懸けているその舞台ごと、愛して応援できるファンでいたい。ディープに追いかけたり、深い知識をつけたりする必要はない。ただ、彼らが人生を懸けているフィギュアスケートに、敬意を払えるかどうかだけ。それは誰のファンであっても同じこと。

私の個人的な意見だけれど、ライバル選手を貶めるようなことが平気で言えてしまう人は、誰かのファンであってもスケートファンではないのだと思う。ハマった当初は誰か特定の人物のファンから入る人が大半だろうからいいけれど、いつまでもそのままだという時点で、私は少し身構える。
愛し方は人それぞれ。いつまでも誰か一人、ごく一部だけを愛していてもまったく構わない。でもこの競技は、その誰かが一人だけで行っているのではない。運営の人、サポートする人、そしてライバル。何かが欠けるだけで、愛しているその誰かは誰かとして成り立たなくなる。そこが見えていない人と、私は楽しく応援できるとは思えない。たとえ同じ選手のファンであっても。

大好きな選手は私にもいる。全員を同じ熱量で応援することはできない。すべての情報を追うことはできない。
それでも私は、私のできる範囲で、私の受け取れる範囲で、フィギュアスケートのファンでいたい。命を懸けて。

正直自分の人生に関しては、今は何にも見えていない。もがいてはいるけれど見えない。偉そうなことが言える立場じゃまったくない。でも、そんな人間でも精一杯応援することはできる。精一杯受け取ったものを熱く語ることはできる。
今シーズンも、このブログはそんな暑苦しいブログでありたいと思います。暑苦しいだけで詳しいことは何も書いてないし、私が泣いたり叫んだりポエムを書きなぐったりしてるだけですが、もしもお付き合いいただける方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ今シーズンもよろしくお願いします。

ああもうホント、最高だよお前ら。男子シングル最高過ぎ。めっちゃ応援するし。一緒に最高のファンになろうよ、私たちもさ。ね?
めっちゃ長い記事ですが、とにかく書いてしまいたいことをまず一気に書いたところこうなりました。すみません!またぼちぼちと語っていきます。
すべての選手にとって、最高のシーズンとなりますように!