うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

プリンスアイスワールド2018 広島公演⑪

サラはもう一曲を熱唱。流れ出す『Time To Say Goodbye』。以前ファンタジー・オン・アイスで彼女が歌うのを聞いたことがあるけど、あの時は岡本知高さんとのデュエットだったから、ソロでの歌唱は初めて聞く。美しい歌声が会場を包む。
その声をまとわせながら、村上佳菜子が滑る。薄く紅を差したような白い布がひらひらとなびく衣装とあいまって(たぶんこのひらひらした部分途中で一度幕の向こうに消えた時につけ足したんだと思うけどちょっとうろ覚え)、ファンタジックな雰囲気を作り出す。でも佳菜子ちゃんの演技にいつも感じる、力強い生命力のようなものは健在で、ちゃんと現実の中にある、消えていったりしない確かな何かに見えた。
テレビによく出演するようになったことが影響しているのだろうか、見せ方が本当に上手くなったな、と感じた。美しかったです。素晴らしいコラボレーションだったと思います。
佳菜子ちゃんがサラさんの歌で滑るの全然知らなかったので、ワクワクしながら見られました。

サラは2曲で退場。もっと歌ってくれてもいいですぞ、とか思っちゃったけど、きっちり作り込まれたショー全体の構成が既にあるから、そんなわけにもいかないよなあ。
そのあと出てきたのは本田望結。おおおおー、望結ちゃんの生演技もすごい久しぶりなんですよ。2013年の国体の開始式とアート・オン・アイス日本公演以来じゃないかな。東京オリンピック誘致したいです!というえらいひとの本音が滲み出ていたあの開始式…。まあ楽しかったからいいですけど。あの頃はまだ小さかった望結ちゃんも、すっかり素敵なお嬢さんに。
THE ICEの放送でも流れていたプログラムですが、生で見ると望結ちゃんの身体的な表現力や、客席へのアピール力がすごくよくわかる。やっぱり目を引くんですよね。なかなかジュニアの子がここまで洗練された自然な演技はできないと思うので、感心して見てしまいました。

再びプリンスアイスワールドチームが現れます。目にも鮮やかなショッキングピンクの衣装。しかもこの曲は!この曲は!『Don't Stop Me Now』!あああああ泣く、色々思い出してノリノリだけど泣く←アンビバレンツ
こういうノリノリプログラムって実は立ち見客にはありがたいんじゃないかと思います。じっと立ってると足にくるんですよ。特に今回は開場ギリギリまで外で立って待っていなければならなかったので、入場時にはもう足が痛かった人もかなりいたのでは。少し体を動かしている方が、足の痛みから気も逸らせるし、実際足の負担もちょっと減らせるんじゃないのかなあ。私がそう感じただけですが。じっと見てる人からかなりノリノリだった人まで色々いたけど、私みたいに足が痛くてじっと立ってる方がつらかった、っていう人もいるかも。でも、それ以上にショーが楽しくて自然に体が動いたんでしょうね皆さん。私含めて。

かっこいい群舞を満喫して前半が終了するのかな、と思ってたら、ここで客を乗せていたあの椅子が再び登場。乗せられていたのは高橋大輔。肉離れで残念ながら今回滑れなかったんですよね。現役復帰してきっとすごく追い込んでいるのであろうその演技が見られるとワクワクしていたのだけど、無理して怪我が悪化し競技に出られなくなってしまったら元も子もないので、こればっかりは仕方ないと思います。焦らずゆっくり治して欲しいです。
紺色の、厚手の練習着みたいな格好で現れた高橋君は、マイクを手に観客へ挨拶。滑れなかったことへのお詫びを述べ、豪雨災害のことにも触れていました。高橋君は岡山の出身なので、他人事ではなかったのではないでしょうか。たとえ高橋君が滑れなくても見に来ていたファンもたくさんいたのでしょうね、高橋君のバナータオルがいっぱい掲げられてました。結構いろんな色があるんですねえ。

ショッキングピンクの衣装の小林君とハグして、再びプリンスチームに椅子を押されてカーテンの向こうに消えていく高橋君。2部も盛り上がってください、って感じのことも言ってたかな。そう、これで第1部は終了です。もし高橋君が滑ることができていたら、たぶんここじゃなくて2部に登場してたんじゃないのかなあ。たぶんね。

休憩に入ってすぐ、飲み物を買いにロビーに下りました。やはり外で待っていた間の暑さに対して水分が足りず、ちょっと気持ち悪くなってたんですよね、ヤバかった。ホントのホントに、夏場のショー等々で並ばれる方は、水分はしっかり確保してきてください。足りると思ってたんですけど想定以上に暑くてダメでした。
冷たい水をガブガブ飲んで生き返る。はあああああ、助かった…。自販機の商品は結構売り切れていたので、やはり皆さん水分が不足気味だったようです。油断せずしっかり補給しましょう。次回は準備を忘れないようにな自分…。
階段を下りている時から、むせかえるような花の香りがしていました。ロビーには出演者へのスタンド花がぎっしり。わりと広いロビーだったので、たくさん置けて良かったんじゃないかなあ。ずらりと並べてあるので壮観でしたし。
帰りにゆっくり見よう、ととりあえず会場内へ戻る。リンクから遠いせいもあるけど、なかなか涼しくならないなあ…。外よりは断然マシだけどね。

以下次号。