うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

四大陸選手権2015雑感③

ショートプログラムについては本日で最終回。ではでは早速どうぞ。

第5グループ

名だたる選手ばかりのグループですね。みんな若い…。テン君がいる。テン君がリンクにいる。これはほんの数ヵ月前まで当たり前の光景だった。今シーズンもこうやって当たり前のように滑るんだと思ってたのに…。
そうそうテン君、実は不思議な戦績なんだよね。シーズン後半にピタリと調整して合わせてくる感じで。グランプリシリーズで優勝してないのに世界選手権は強かったりして。特にこの頃その傾向が強かったんじゃ。


21:無良崇人
4回転は手をついたが、そこからコンビネーションに持っていく。この底力が出るってことは調子いいのかなと思ったら、素晴らしいトリプルアクセル!何度でも見られるやつ!最後の単独ジャンプも完璧ですごく良かったし、全体的にいい出来。
ありとあらゆる人が滑ってるカルメンだけど、無良君にはマンネリ感があまりなくよく似合う。いい選曲なのでは。衣装も個性的ですよね。


22:宇野昌磨
昌磨君若い…!って言うかまだ子供だよ!そうそう、このシーズンだったっけ、突然(?)高難度ジャンプを次々マスターしたんだよね。不思議なキャラが既に確立されている…。
冒頭からものすごくスピードがある。4回転もきっちり降りたし、トリプルアクセルはすっかりお馴染みイーグルから。コンビネーションもバッチリで、スピンもステップもベテランですか?ってレベル。って言うかすごくいい意味で全然変わってない。既に完成されてる…!これが四大陸のデビューってあんたマジですかー!
中庭先生が得点に吹いてる。いきなりトップに立ったあああ!


23:ジェイソン・ブラウン
ジェイソンもまだ若いな。4回転は両足着氷だったけど、それ以外の要素は素晴らしい。本人のキャラまで組み込んだようなステップの振付と、それをこなせる足さばき。コンビネーションもウキウキ弾むようなジャンプ。なんか1分くらいしかないように感じました。いいプログラムの証拠ですね。
回転不足を指摘されてたけどそのせいかな、得点は思ったほど伸びず。


24:ハン・ヤン
ハンヤンのトリプルアクセル大好き。もう跳んだって言うか空中移動だよなこの飛距離。ホント素晴らしい。
4回転は惜しかった…。うう、残念。中国の選手と言えばジャンプというイメージだけど、彼は少々毛色が違ってとにかく滑りが絶品なのである。いい時の演技を生で見たかった選手の筆頭だな。
おおおお、いい点出た!調子いい時のハンヤン最高ですよね。はああ、生で見たかった…。休養からの復帰待ってる。


25:ミーシャ・ジー
素晴らしいトリプルアクセルから入る素晴らしい演技。ジャンプの回転とかいちいちブレがなくて、スローになるとよくわかりますね。ミスらしいミスもなく、自分で行っている振付も独特の美しさがある。今振付師として頑張ってるのも頷けますよね。いい出来だったので本人も力強いガッツポーズ。
このシーズンくらいからでしたっけ、ミーシャの真面目路線。それまではわりと面白いプログラムのイメージが強かったような。衣装も個性的ですね。


26:デニス・テン
もう何から書いたらいいのかわからぬ。4回転完璧、教科書に載ってるみたい。トリプルアクセルの高さにもため息が出る。コンビネーションも完璧。
ジャンプがすべて決まればテン君にもう怖いものはない。スピンの上手さは言わずもがなだし、ステップはさらに。ああもう、個人的意見だがテン君はステップだ。大好きなんだテン君のステップ…!
その素晴らしいステップで終わるプログラム。泣いてるお客さんがいる。気持ちわかる。非の打ち所のない演技とはまさにこのこと。
テン君は奇をてらったり上手く見せようと必死になったりしてなくて、何でもないようにさらっと滑ってるんだけど、たぶんそれが上手い選手の証拠なんですよ。そして、まるで静かに玉座に佇む王のような風格。これが自然に演技に出せる選手は少ない。選曲もピッタリ。
得点が出て真顔になるキャロルにちょっと吹いてしまった(笑)。あのガラガラの客席に時空を越えて座りたいと思った人、手を挙げて…。こんな素晴らしい演技をあれだけの人数しか直に見てなかったとは…。ああ私は何故こんなに貧民なのか(泣)


しかし、なんという熱い最終グループ。それだけでなく全体的にとてもいい大会ですね。めっちゃ見てて楽しい。ずっと地上波頼りだった私は第1滑走者から競技を見られる機会がほとんど無かったので勉強になるし。

インタビューコーナー。最終グループはみんなインタビューあるのかな。ジェイソンの画面から飛び出してきそうな明るさとテンション(笑)。
テン君のインタビューが今となってはもう貴重になってしまったのがつらすぎるよ…。テン君のルーツである韓国で彼の最高の演技ができたことを考えると、運命だったのかなと思いつつ色々切なすぎる…。


スモールメダルセレモニーにプレスカンファレンスまで。なかなか見られないから嬉しい。昌磨君が喋る時にちょうどテン君が水を口に持ってったのがマイクに見えて、テン君が喋るのかと思った(笑)。
てかもう、プレスカンファレンスでテン君が話してる内容がもう泣けて泣けて…。「僕の夢は叶うでしょう」って…。テン君が言ってるのは平昌の話なんだけど、テン君にあったはずの平昌から先の未来を考えたら…。つらい。テン君の夢を叶えて欲しかった。叶えられる人だったはずだった…。

テン君の演技のあと客席で泣いていた女の人、どうせ流すならこれからもあんな嬉しい涙が良かったよね…。これがテン君のパーソナルベストだったのだな。その演技を選んで流してくれたJ SPORTSにはありがとうしか言えない。
テン君の穏やかな笑顔を見ると涙が止まらなくなってしまった。神様、どうして?どうしてテン君だったの?つらすぎるよ、テン君がいないなんて。もう本当にいないなんて…。考えないようにしてきた現実が、無理矢理止めていた時計の針が、一気にぐるぐると回っていくようで、ただ涙が、たぶんずっとせき止めていた涙が一気に溢れて、止まらなかった。


放送予定時間をほぼ1時間残して終わってしまったが、そんなもんなのかJ SPORTS。フリーとテン君のエキシビションも無料放送してくれるそうなので、楽しみに待ちます。特にエキシビションは地上波で流れてないような気もするし。流れてたらすみません。そして、これが掲載される頃にはたぶん放送も終了してると思いますが。いつも焦らずのんびり予約投稿で、これまたすみません。
フリーについてももちろん感想を書く予定ですので、よろしければまた読んでくださいね。


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