うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

スケートカナダ2018雑感④

地上波・BSともに視聴。お名前の前に★がついてる方は地上波でも放送のあった選手です。

女子フリー

第1グループ

1:ダリア・パネンコワ
ショートプログラムを見た時は少し心配しましたが、フリーはショートよりずっと良くてホッとしました。本人も滑り終わったあとすごく安心した笑顔になってて、ああああ良かったなあ…、と泣きそうになってしまった。
やっぱりタノは加点されなくなったのか。みんなやるようになったしな。それでもタノの体勢で跳んでるってことはこれで慣れちゃったってことなのかな。


★2:松田悠良
振付はジェレミー・アボットなのか、ずっと現役時代を見てきたスケーターたちが次々と指導する側に回っていくなあ…。バレエ音楽とのことだったけど確かにバレリーナのイメージが自然に浮かんでくる感じ。
実際には回転不足判定をいくつも受けていたとは言え、とても丁寧な演技でしたね。品の良さが伝わってくるような。怪我で大変だったみたいなのにそれに腐ってないのも伝わってきたよ…。えらいな…。


3:アレイン・チャートランド
着氷こらえたりジャンプ抜けたりもしてたけど、プログラムはとても素敵だったし見ごたえがありました。最後まで惹き付けられた。アメリカより良かったように見えたけど、やっぱり回転不足判定が多かったのか…。回転不足をものすごく取られる選手とそうでもない選手がいるということは、跳び方の癖ってことだよなあ。それは修正が大変だ…。


4:アリシアピノ
ジャンプの着氷に乱れもあったし、最後はちょっと曲に遅れちゃったかな?でもデビュー戦とは思えないくらい堂々としてて見入っちゃったよ。カナダの女子は迫力があるが、これまた違った迫力のある選手だなあという感じ。
織田君の選手たちへの指摘が興味深い。コーチをやってることも影響してるのだろうなあ。


★5:エフゲニア・メドベージェワ
タンゴという選曲もあるのだろうが、気迫がほとばしるようである。あの鉄壁の、ノーミスのメドベージェワが戻ってきた。これが世界記録を更新し続けてきたあのメドベージェワ、と納得する以外にない素晴らしい演技である。
やはり基礎的なものがまったく違うのが、髪型や衣装、曲のイメージがこれまでとガラリと変わっているからこそはっきりとわかる。ごまかしのきかない、これが女王の実力。まだ時間が必要かもしれないが、オーサーの手腕に心から期待している。煽りでも流れたけど、平昌の涙を見ると今も胸が詰まるようだ。彼女の目標を是非果たして欲しい。彼女ならできると私は思っている。

第2グループ

6:エリザベート・トゥルシンバエワ
出だしがあまり良くなかったので心配したが、後半になるにつれてどんどん流れを取り戻してきたように見えた。いい印象で演技が終われて良かったのでは。
ブエノスアイレスの◯◯シリーズは秋がいちばん好きだな。ちょっと狂ってる感じがいい。それを考えると演技が品行方正過ぎるように感じたが、これは私の勝手な印象なので実際は全然問題ないと思います(汗)。


7:スター・アンドリュース
中盤は良かったんだけど、後半かなり疲れているように見えた。終盤にかけての曲の盛り上がりが凄いので、力強さが残っていれば最高なのだけど。私が見ても回転不足かなというジャンプもあったけど、スケートアメリカよりはずっと良かったんじゃないかな。アメリカの時はキスクラですごく落ち込んだ顔してたから…。


8:マライア・ベル
多少ミスがあっても素晴らしい出来で進んでいたのに、ああ最後のジャンプで転倒。あれが惜しかった…。しかし想いの伝わってくるような演技だった、昨シーズンまでとはまったく違う印象。特にコレオは胸に迫ってくるようでした。とてもいいプログラムですね。


★9:樋口新葉
ジャンプはあまりいい出来ではなかったかもしれない。冷静にコンビネーションのリカバリーも出来ていて、出来ることはやれていたと思うけど。全体的に覇気もなかったように見えた。でもスピン美しかった…。
しかしいくらミスがあっても得点こんなに低いとは。ああ回転不足…。本当に厳しいんだな…。
衣装の青と赤、髪の毛の黒、靴の白で四季を表してるのかな、なんて勝手に思いましたがたぶん関係ないですね…。各季節を表す色ってその4色でしたよね確か(青春・朱夏・白秋・玄冬)。間違ってたらごめんなさい、うろ覚えなので…。


★10:エリザベータ・トゥクタミシェワ
トリプルアクセルの転倒こそあったが、女子は滅多に入れないトリプルアクセルの転倒ですからね、ちょっとわけが違う。それ以外はとても良かったのでは。ジャンプの上手い選手だなとしみじみ思う。着氷がとても美しい。着氷が上手いと印象が全然違う。
すごい定番の美しいプログラムを滑ってみて欲しい気もするけど、ミーシン門下でいる限りそれはないような気もする(汗)。ロシアの女子は今でこそ若手の台頭が凄いけど、しばらく低迷してたように見えた時期のあったロシアの女子に彼女の登場はセンセーショナルだった記憶がある。腐らずにここまで滑り続けてくれて感無量です。


★11:山下真瑚
ものすごい演技でしたね…!去年までジュニアだったのにこの度胸。すごい、すごすぎる…!
冒頭の三連続の1本目、いつ見てもすごい高さである。だがそれだけじゃない、ジャンプまったく危なげなかった。スピンもとても正確だと思う。ジャンプが決まる度に嬉しそうにしていたのも印象的。これはカナダのお客さん一発でファンになったでしょうな…。
昨シーズンは「え?帰って来なくていいよ?気にせずひとりで生きていくから(笑)」みたいな蝶々夫人だったけど(笑)、今シーズンはちょっと待ってる感が出てきた(笑)。


ショートのミスがなければメドベージェワが優勝してた可能性が高いので、ショートのミスは本当に怖いなと改めて思ったのと、トゥクタミシェワの優勝に胸が熱くなったのと、山下さんすげええええええ(白目)ってのと、実に見所の多い大会でしたね。今シーズンの女子は何がどうなって誰がどうなるのか全然読めねえ!最後まで目が離せないシーズンになりそうです。

さあ、いよいよスケートカナダの感想文も明日で最終回。エキシビションの感想で明日もお会いしましょう!


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