うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

NHK杯2018③

さて、時は流れていよいよチケットの発売が近付いてきます。どうしても行く、と決めていたので、確実にチケットをゲットするために色々準備は進めていました。
ただ、実力もないままうっかりフリーランスになろうと決めてしまった私には諭吉があからさまに足りず(食べるものにも困るレベルに…。今もだし…)、ちょっと無理ではないかと考えるしかなかった時期もあり、それがチケット争奪戦への敗北にも繋がったのかな、と思います。

そうなのです、絶対に全日見るぞ、と決めていたものの、土曜日だけは最後まで取れなかったのです…。

先行抽選、先着販売、チケットトレード、すべてアウト。開催前日におそらくは放出チケットの販売があったとあとから知った時にはもはや涙も出なかった…。私の周囲だけを見渡しても、土曜日のチケットが当たった人よりも当たらなかった人の方があからさまに多かったので、やはり全カテゴリー見られる上に休日にあたる土曜日の競争率は高かったのだな、と当たり前かもしれませんが予想していいでしょう。
どうやら遠方の人には僻地に感じるらしい上、地元の人間の関心が薄い広島という開催地、羽生君が出場しない、といった点から多少は競争率が下がるのでは、と予想していたのですが甘かった。男子だけでも、昨シーズンで引退だと思われていたケヴィンにテン君の振付した作品を滑るヴォロノフ、怪我から復活してきた草太君のエントリー、と話題性に富んでいましたし、オリンピック直後のシーズンで関心も高い上に滅多にない中国地方での国際大会。私の予想以上にファンが期待を寄せる大会だったということなのでしょう。


そしてもうひとつ敗因だと考えられるのが、私が予算の都合上A席でチャレンジしていたことではないかと思います。
A席は最も価格が安く、S席の半分。最も安い席は端だったり後方だったりと決して視界が良くない席であることがほとんどなのですが、今回のNHK杯でもA席は最後方にあたっていました。
しかし、席割をよく見ると、確かに後方なのですが、位置的にはロングサイドの中央部分なのです。リンクからの距離さえ気にしなければ、中央は最も見やすい位置です。むしろ少し距離がある方が、上から見下ろした方がリンクを全体的に見渡せて逆に演技が面白く感じられる場合もあります。テレビではあまり見られない角度でもあり、現地観戦の醍醐味が味わえる位置と言ってもいいかもしれません。それをほぼ確実に、最も見渡しやすい中央の位置で見られるとあっては、観戦慣れしている人の中には狙う人も少なからずいたのではないでしょうか。
さらに、価格が安いこともあり、「地元でやってるからとりあえず見てみたい」という程度の人物ならA席で申し込んでみる場合も多かったのではないかと予想することも可能でしょう。おまけに金曜日と日曜日については広島県が特定の条件下で懸賞も行っており、その対象もA席でした。私は条件にかすりもせず申し込めなかったのですが、懸賞をやるなら金曜日だけにした方が良かったような気もします…。30年ぶりくらいの開催ですし、自治体にも色々予想外だったのでしょうけど。
そして、上記の需要をすべて満たすには、A席の範囲は狭すぎたのです。

途中でそのことに気付いた私は、最も範囲の広いS席も狙っていく方向にシフトしたのですが、おそらくは方向転換の時期が遅すぎました。そう、完全に作戦ミスです。回数は少ないですが、これまでに観た競技はすべていちばん安い席のみ申し込んで当てていたので、何とかなると思っていたのも敗因でしょう。昨年一発で土日を当てたのは(金曜は都合がつくかどうかわからず申し込まなかった)いわゆる「ビギナーズラック」だったのだと思うに至りました…。とほほ。

実は、これまでに申し込んだチケットを外したことは一度もありませんでした。第三希望くらいでどうにか引っ掛かった、ということはありましたが、完全に外してしまうことはなかったのです。ええ、人生初の敗北。昨年のNHK杯の金曜日のパブリックビューイングには外れたけど、あれはちょっと別計算かな。
過去にグリーンアリーナで2回ほどライブ鑑賞したこともありますけど、その時も外さなかった。ちなみに福山雅治氏。ファンクラブでもないのによく取れたね、と友達は言っておりましたが。友達の友達は全敗だったらしかったので。平日を狙ったから取れたんじゃないかと思うけどね。ついでに言うと、そのうちの1回は東日本大震災の前日に行われたライブでした。ものすごく楽しかった翌日にあの惨事だったので、一気に地獄に引きずり下ろされたようで、テレビで見ているだけなのにとてもショックでした…。あの時の気持ちはちょっと忘れられない…。

おそらく、今後も私のチケット運は強いんじゃないかと勝手に予想しています。何故なら「執念」があるから。しかしその執念をもってしても今回は勝てませんでした(泣)。そう、私に足りないものはただただ諭吉。執念も諭吉が不在では威力を発揮できないのです(泣)。ああ、直前の週に行われた浅田真央サンクスツアーを諦めてでもNHK杯に懸けたのに…。いつまでも土曜日が取れないのでサンクスツアーに切り替えようとも思ったのですが、今更過ぎて当然取れませんでした(泣)。


会場で見るつもりだったのでパブリックビューイングにも最初から申し込みをせず、結局土曜日は家で見ました。すぐそこで行われているのに、と残念で仕方なかったですけど、今回はひとつ救いがありました。そう、大会前日に行われた公式練習のチケットが売り出されたのです。
ショーに集中していてあまり試合を見に行っていなかったので、公式練習単体でチケットが売り出されることがどれだけあるのか実際のところはわからないのですが、これまでの記憶にある限りは、NHK杯の公式練習のチケットが販売された、という話は聞いたことがなかったように思います。少なくとも昨年は販売されなかったはずです。
思いっきり平日ですが、そこは地元開催の強み。旅程などを気にすることもなく気軽に見に行けます。しかも、10月に広島で行われるはずだったフィギュアスケートのライターさんの講座が中止になってしまい、そのために確保していた予算がちょうど回せる価格。これ幸いと購入しました。

講座が中止になってしまったのはものすごく残念でしたけど…。スケートファンとしても、今後の自分の方向性の面でも心底お話を聞きたかったのです。そろそろ申し込まなければ、と思っていた矢先の中止で、もし私がさっさと申し込んでいれば中止にならなかったのでは、などと考えると悔やむに悔やみきれませんでした。
以上の点からも想像がつく通り、広島は集客が難しい地域なのです。地元の人間なら誰もが知っているチームを擁する野球やサッカーならともかく、フィギュアスケートに関しては広島では十二分にマイナースポーツだと考えていいのではないかと思います。なので、なかなか大きな大会やショーが開催されることもなかったのではないでしょうか。熱心なファンはいくらでも遠方から訪れる、と今回の件でよくわかっただろうと思われるので、今後は定期的に開催されることを願うのみです。

そんなわけで、結局土曜日以外の3日間を会場で観戦できました。土曜日の予定が立たず最後までわらわらしましたが、地元開催だからこそ対応できた事態とも言えます。自宅から会場に通えるというのがこんなに楽だとは…。お願いだからまた開催して…。

以下次号。


「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。これまでにこちらにも書いていたフィギュアスケート以外の話題は、現在ほぼnoteに集約させております。自分自身の話や日常の話題など、日記的に使ったり小説書いたりしてますので、noteにも是非遊びに来てくださいね。
note.mu