うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

NHK杯2018⑤

そしてついに大会前日。公式練習の日を迎えます。
その前日から、「歩いている人が全員NHK杯に出場するような気がしてくる」というレベルにテンパっていたのですが(笑)、公式練習当日ともなるとテンパり具合は最高潮。元社畜の癖が抜けずに朝5時とか6時とかには起きちゃうくせに、どうして私は予定の時間に家を出られなかったのか…(血涙)。

ここ数年ずっと悩んでいるのだけど、たぶん私は病的に心配性なところがあり、家を出る前に強烈な不安に襲われることがある。会社員だった頃は毎日だったので、その不安をなだめられるように色々「チェックポイント」を設定しなければならなかった。いつまでもチェックを繰り返す私を止められるのはただひとつ、「これ以上出発が遅れたら遅刻する」というもっと強烈な不安だけ。説明が難しいし自分でも馬鹿馬鹿しいのだけど、とにかく本当にしんどい。この「異常な不安」に足を引っ張られ続け、すべての事が思うようにいかない。私が貧しい暮らしに陥ったのもこれが大きな原因だと思われる。これじゃ仕事にならないからです。昔はこんなに心配性じゃなかったので、余計につらい。いつも何かに怯えていて、些細なきっかけで簡単に壊れてしまうのです。つらい。
もう性格なんだなと諦めながら、強いストレス状態が要因だと予想されるのでできるだけストレスから離れることを選び、時間はかかったけど以前よりはずっと楽に家を出られるようになっていたのに、何故、何故今日に限ってこんなに不安に襲われるのだろう、と暗い玄関で心底げっそりした。結局出発をかなり遅らせて家を出る。落ち着かないまま出掛けるよりは良かったかもしれないけれど、ああこれは女子の公式練習に間に合いそうにない…。楽しみにしてたのに…。号泣…。

しかし、家さえ出てしまえば今回ほど楽なスケート観戦はない。荷物の準備も、ホテルや新幹線や夜行バスの手配もまったく要らない。目を瞑っていても乗れる、日常的に使用している交通機関で会場まで行ける。最高でーーーーす!←笑


そんなこんなで会場付近に到着。目を瞑っていても歩けるくらいの場所ではあるが、グリーンアリーナそのものにはそんなに頻繁に行くことはない。でも、「地下に潜りさえすれば間違いなく着く」ということは認識済みである。地下。とりあえずポイントは地下!
一体何億年ぶりに来たっけ、パセーラ…。久しぶりの見慣れた風景を通り抜けて、グリーンアリーナへ繋がる地下道を急ぎ足で歩く。適当なところで地上に上がり、NHK杯仕様に装飾された黄色い柱を見つけて胸が高鳴る。ああ、本当にNHK杯はここで行われるんだ…。

既に公式練習の入場時間は過ぎているため、入口は閑散としている。手荷物検査を受けていよいよ中へ。自由席なので、どこの入口から入ってもいいそうな。

そう、公式練習は完全に自由席でした。なので早くから行って並んでおくのが正解だったと思うのだけど、私があの体たらくだったもので…(泣)。チケットの販売時には午前中の女子の公式練習から見学できる、との案内だったと思うのですが、実際にはその前にアイスダンスとペアの公式練習も行われていて、開場と同時に入ればペアの公式練習も見られたらしい。ああああ…(泣)。いつもギリギリに入場してたけど、早めに入場した方がどうも色々見られて楽しいらしい、ということを今回学んだので、次回からは教訓を活かそうと思います…。

自由席とは言っても、アリーナには座れずスタンド席のみ。それでもこの日がいちばんいい席に座れるはずだったのだが、当然ながらスタンドの前列は既に人でいっぱいだった。とにかくどこかに座らないと、と急いで適当な席に腰を下ろした私は、座った途端にとある人物の姿を認めてその場から動けなくなる。

ステファンがいた。少し遠目だったけど、あれは間違いなくステファンだ。ステファンが広島にいる。本当に広島にいる…。

もうそれだけで胸がいっぱいになってしまって、男子の公式練習の第1グループはほとんど何にも覚えてないです、ごめんなさい(汗)。ステファンから目が離せず、もちろんリンクも見ていたけれどリンクサイドにほぼ集中してしまいました…。レポートを期待していた方、申し訳ありません(泣)。


自由席なので、おそらく休憩目的などで誰かが席を移動するたび、前の方の見えやすい席は争奪戦になっていました。私はだいたい負けていて(汗)、結局いちばん前をぶん取る計画は果たせず。まあそもそも出遅れすぎですよ(汗)。
けれども、後ろの方でもかなり見やすいぞ、ということにもこの公式練習で気付く。スタンドのいちばん後ろの席あたりからの眺めも確認してみたのだが、表情などがわかる距離ではないにしろ、十分によく見えるではないか。後方とは言え中央なので逆に見やすいのでは、と予想していたA席も、これは本当に快適に観戦できそうである。スタンド席は切れ目なくぐるりと会場を取り囲んでいて、どこからでもリンクを見下ろせるのもいい。

そう言えば、某韓国アイドルの追っかけをしている人が言っていた。グリーンアリーナは「神会場」と呼ばれていると。ほかの会場では豆粒くらいにしか見えない歌手が、グリーンアリーナでは最低でもマッチ棒くらいのサイズで見えるため、人気があるのだそうである。過去にライブで訪れた時はそこまで近いと思わなかったが、私がライブ目的で訪れたのはこのグリーンアリーナを含め広島のホールだけなので会場の広さを比較できなかったからかもしれない。
しかし、フィギュアスケートの鑑賞目的ではそれなりに様々な会場に出向いている。それらの会場と比較しても、確かにグリーンアリーナは指折りに視界良好だった。それは会場が狭いということでもあり、チケット争奪戦になってしまったのはこの会場のサイズも大きな原因だったのではと思うけれど、現地観戦の楽しさを味わえるという点では非常に適した広さだと言えるのではないか。豆粒にしか見えなくても会場でしか味わえない臨場感はあるけれど、どうせ見るならしっかり演技が見えた方が良い思い出として心に残るだろうから。

客入りはそこそこで、前の方は埋まっていたがスタンド上方はスカスカだった。公式練習だけは直前まで余裕でチケットが取れたのだけど、なるほどこれなら慌てなくても良かったな。発売当日に、発売時間と同時に購入する勢いで買いました(笑)。ただ、競技のチケットは文字通り争奪戦だったので、この通り気軽に見に行ける日があったのは良かったのかもしれない。
なので、この日だけは会場も少し寒かった。リンクからじわじわと冷気が立ち上ってきて、膝掛けがないと少しつらかったかもしれない。翌日以降はむしろ暑かったので、会場の気温は観客の数にも左右されるのだと学びました。こんなにスカスカのショーになんて行ったことないしさ。

以下次号。


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