うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

NHK杯2018㉑

エキシビションの後半です。長い長いNHK杯旅日記もいよいよラストスパートです!

エキシビション

★垂水爽空
後半のノービス枠。この子は名前を聞いたことありますね。彼にとってはかなりの大舞台だと思うのだが堂々としてたし演技も確実だったなあ。この度胸で羽ばたいていって欲しいですね。


★マライア・ベル
甘くて爽やかな空気みたいなものが流れてったよね…。かわいいって1000回くらい言いたいよね…。なんかすごく充実してる演技で、かなりいい成績だったのでその喜びがそのまま身体に残ってるみたいな。


★カーステン・ムーア=タワーズ&マイケル・マリナロ
スローな曲と裏腹の、豪快な技の連発。スロージャンプとかリフトとかすげええええええ!最後のぐるんぐるん回すやつすげええええええ!次々繰り出してくるのでポカーンとしてたら終わる(汗)。


★マッテオ・リッツオ
オリンピックで気になった選手なんですけど、もう表彰台まで駆け上がってきて、着実で美しい滑りのできる選手がどんどん上に行けるルールなのかな、という印象が。
地に足のついたロックって感じ。ショートより良かったと思うし、やっと彼のいいところを見られた気がして嬉しかったなー。


ティファニー・ザゴルスキー&ジョナサン・ゲレイロ
美男美女ってアナウンスされてる(笑)。うんそこは強調したい(笑)。リンクにパッと南国の花が咲いたみたい。手拍子できるプログラムは後半には少なかったので待ってました感が。


宮原知子
エキシビションでもミスなしなのすごい。あんまりこういう曲滑ってる印象なくて、すごく新鮮でした。会場では表情までわからなかったが、テレビで見るとすごくいい顔で滑ってますね。


★チェン・ペン&ヤン・ジン
これこれ、見たかったんですよこのプログラム。生で見た方が伝わってくるものがありました。小道具の剣がエキシビションの照明に映えてそれは綺麗で、本当に舞台を見ているよう。このプログラムもとても印象に残りました。


セルゲイ・ヴォロノフ
練習着にしか見えないシンプル衣装ですが、イケメンを引き立てるにはこの方がいいんですかね(笑)。確かに衣装が邪魔してこなくて、ヴォロノフってこんな美しいスケーターだったんだな、って初めてわかった気が…(笑)。この会場で落ちた人絶対いるだろ…。


★ケイトリン・ホワイエク&ジャン=リュック・ベイカ
ああこれ見たかったやつー!ベイカーさんが出だしからキレッキレでもうガン見。氷に寝てうねうね動いてるとこはホワイエクさんへの何かのアピールなのか(笑)?ベイカーさんが持ち上げられてるのも面白い。男女逆リフト。
会場で実際に見るとテレビより何倍も良かったです。会場もめっちゃ盛り上がってました。でもストーリーは会場で見てもやっぱりよくわからんかった。まあ楽しいからいいや(笑)。
優勝者にはアンコールもあり。ベイカーさんがジャケット脱いで白いタンクトップなんだけど、よく見るとさっきの衣装のフリルが首もとに(笑)。衣装完全に変えてくる暇はないですもんね。アンコールもすごく良かったです。さっきまであんなお笑い系だったのに、このシリアスさがすぐ出せるとは。


紀平梨花
ジャンプはもちろん、真っ直ぐなスピンなどやっぱりトータルですごく上手いのがわかるエキシビション。変な力が入ってなくて、見てる方も力まずにいられるんだよね。
アンコール。「りかちゃん」って呼ばれてる。アナウンスが馴れ馴れしい(笑)。アンコールはフリーのラスト部分かな。照明のせいかものすごく雰囲気あった。照明ありのエキシビションプログラムに作り替えても見ごたえありそう。


★ナタリア・ザビアコ&アレクサンドル・エンベルト
ヘルシンキエキシビションは眠くてあまりちゃんと見られず、もう一度このプログラムを見たがってたら翌週すぐ見られたという(笑)。
もうめちゃめちゃ良かった。リフトやスロージャンプが、どれもテレビではわかりづらい高さや飛距離、全体的な形の美しさを持っているのがはっきりとわかる。もうため息出そうでした。
ロシアの人の身体に染み付いてる芸術性のようなものはフィギュアスケートにはよく合う要素なんだろうな。冷たい氷のような女性の心が最後まで溶けない。ああもう、見られて良かった…。てかザビアコさんめっちゃ美人じゃない…?どうもショートカットの美人が好きみたいなんですけど←どうでもいいこの話
もちろんアンコールもあり。リフトに入るまでにまったく力みがないのすごい…。


宇野昌磨
これもテレビより会場で見た方が良かったです。なんか不思議な曲なんだけど、呪術的な巻き込む力というか、観客の魂の中の何かを呼び覚ます感じがある。こんなに面白いプログラムだとはテレビでは気付かなかった。昌磨君の、ある意味作り込んだ芸術というよりは本能で滑っているようなところをうまく引き出してると思った。
そしてアンコール。紀平さんに続き「昌磨君」って呼ばれてる。確かメダリスト・オン・アイスのアンコールで高橋君を「大ちゃん」って呼んでたことあったけど、場内アナウンス同じ人かな(笑)。
って、そのアナウンス聞いて「帰ります」って言ってたんかい待機中に(笑)。ぶれねえ(笑)。アンコールで滑ったのはショートプログラムですが、この衣装でも違和感があまりなくて面白かった。
そうそう、顔のペイントがすごく派手だったので、バンケットまでに落とせるの?なんて心配してたけど(笑)、あれデニス君が描いたのね。絵心のある子だなと思ってたが、フェイスペイントまでこなすとは。器用な人だなあ。


そしてエキシビションはフィナーレへ。まずはペアが登場、ロシア・中国とアメリカの二組で二組ずつ同時にデススパイラル。すげえええええ。時々やってるの見てたけど、実際にこの目で見ると迫力と衝撃が桁違い。それからアイスダンスの選手が華やかに登場して、シングルの男子が6人。やんちゃな感じでいいですな。昌磨君はクリムキンで最後崩れたのか、わざとなのかなあれは(笑)
女子が登場する頃にはもはやどこを見たらいいのかわからん状態。最後はエンベルトさんたちが中央でぐるぐるリフトして、その周りをみんなぐるぐる回るという演出で終了。

挨拶の際にはフラッグスケーターの子達も一緒に手を繋いでいたが、トップ選手たちと一緒に氷上に立てて一生の思い出になったんじゃないのかな。次は君たちがトップの座を目指すんだよ…!
ここでこれを書いておかなければならないだろう。フィナーレの曲が流れ始めてすぐに、それが何の曲か気付いた私の胸の震えを。
それはかつて、この広島でトップを目指し、広島から世界へ羽ばたいていった選手が、オリンピックの舞台で世界中に披露したプログラムの曲だった。『Don't Stop Me Now』。プログラムの主は、もちろん町田樹

ほかの大会のエキシビションで流れるのを聞いたこともあるから(羽生君がめっちゃ町田君の振付やってて爆笑したけど…。好きだったんかな(笑)。羽生君は町田君になついてたよね…)、単によく使われるだけで「たまたま」なのかもしれないけど、なんて運命的な「たまたま」なんだろう。町田君が広島で滑っていなかったら、NHK杯が今年開催されることはなかったんじゃないかと思う。彼が選手としてNHK杯に出場できたら最高だったけれど、それはもう叶わないこと。「たまたま」なのかもしれないけど、この27年ぶりに広島で開催された国際大会の最後に、本当に最後の最後に町田君の姿をそっとリンクの上に思い出した人は、私以外にもきっといるんじゃないかな。
『Don't Stop Me Now』。これは私の想像だけど、それはもしかすると、ロックスターになることを夢見る眼鏡にマフラーの青年が、空想の中なのか夢の中なのか、望みを叶える物語。でも物語を演じていた主人公は現実に抜け出して、本当にオリンピックの舞台に立つという夢を叶えてしまった。この街の冬の星空の下、白い息を吐きながら夢を描いていたあの赤いマフラーの青年のように、町田樹に続く選手がまたこの街から現れて欲しいという願いを込めた選曲にも思えた。神はエピローグまで手を抜かないおつもりらしい。


最後に周回。3回ほど回ってくれたかな。先頭は昌磨君で、そのあとをスケーターたちが続く。ここでもゲレイロさんの身長が際立って高くて目がいっちゃう。てか美形…。美男美女だしあのカップルこれから応援しようかな、なんてぼんやり思ってたら、ぜんっぜん違う方向から知人が「ゲレイロ応援する」と言い出して、私たちの新たなアイドルが図らずも一致した…!アイスダンスのイケメンをひっそり応援する我々のムーブメントは、ブルザから始まりチャーリーに続き、今度はゲレイロ。私がこの知人と何故スケート仲間になったのかわかる気がしました(笑)。これからもよろしくお願いいたします(笑)。

そう言えば、どうやらエキシビションに出演したチームロシアで記念撮影してた様子。しかもどーもくんたちと一緒に。何故?しかし、今年のNHK杯はロシアの選手の美しさや芸術性が個人的にすごく印象に残りました。これが歴史と伝統なんだな、という音楽性や表現。そしてスケーターそのものが美形。ロシアがいちばん美形率が高いのではと思ったくらい。
そのあとに金メダリストだけでの撮影も行われていて、ジャンプしながら撮ってるのが見えた。どこの会場でもやるんですかねあれ。後ろに立ってるどーもくんたちがシュール…。

ノリノリ系やギャグ系プログラムが少なくて、特に後半に入ってからしばらくはバラード系が多かったのはちょっとバランスが悪かったかも。今シーズンはわりと面白いプログラムが多かったのに、NHK杯だけ偏っちゃったんでしょうねたまたま。
会場は全日通して温かい空気で、いろんな国の国旗が飛び交っていました。日曜日はショートサイドのアリーナがめちゃくちゃノリが良くてちょっと混ざりたかったです(笑)。

次回、ついに最終回。以下次号。


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