うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

全日本選手権2018雑感⑥

BSから地上波に移って後半グループ。番組冒頭は整氷タイムなので、煽りや振り返りやバックステージ。私はこの間に体を暖めている。家が…。テレビの前が寒いんだこの家…。
地上波冒頭に真凜ちゃんのフリー演技の振り返りが流れる。昔はBSが見られず、実はこういう振り返りありがたかった。

女子フリー②

第3グループ

6分間練習丸々流れなかった(泣)。


13:長縄和奏
おおおお、ジャンプノーミス?高さもあって素晴らしい。いい技術があるだけに、せっかくのオペラ座の怪人なのに曲が完全にBGMになっちゃってたのはもったいない。緊張などで余裕がなかったのかもしれないけど、その辺が良くなればきっと点も伸びる…!
衣装めっちゃ見覚えがある。佳菜子ちゃんが着てたよね確か?


14:細田采花
トリプルアクセル2本!2本決まったああああああ!しかも2本目はさらにいいジャンプ!アクセル以外のジャンプも素晴らしい出来で、ステップにも余韻があった。本人も滑り終える頃には満面の笑顔。これは会場総スタオベだろう、そうじゃなきゃ嘘だわ。
23歳なら女子選手としては最年長くらいだろうが、その選手がこれだけ出来るというのは後輩たちにもものすごく力を与えたと思う。高得点に本人も涙。よく頑張った…!


15:白岩優奈
一目見てわかるミスは冒頭のコンビネーションだけかな。2番目のコンビネーションはかなり加点が付いてる。あのスピードから跳んでくるから勢いがものすごい。
最後をジャンプで締めるプログラムなので、ビシッと決まって欲しかったが、今日は成功!展覧会の絵だからもう絵は完成されてるはずなんだけど、最後の一筆をシュッと描くような感じがして、すっごい好きなんですよ、あのジャンプ。


16:青木祐奈
ジャンプの着氷ミスや回転不足があって決していい演技とは言えなかったかもしれないが、それでも全体的にしっかり滑れてたんじゃないかな。優美さみたいなものを感じる演技だった。ノービスの頃に見た輝きみたいなものをまた垣間見たような気がする。
終盤は少し疲れが見えたような気がしたが、そうかジュニアの選手だもんな、演技時間が違うもんなシニアの大会は。


17:山下真瑚
コーチと笑いながらリンクに出てきたので今日は大丈夫かな、と思った通り素晴らしい演技。あんなふんわりしたジャンプなのにあんなに高さが出るなんて…!最後のサルコウだけが惜しかったなあ。回転不足もあったのか…。
この蝶々夫人は「大丈夫です(笑)一人で楽しく頑張れます(笑)」って感じなんだよなー、何となく(笑)。もう夫人じゃなく蝶々そのものだと思えばいい気がする。おお、いい点出た!


18:川畑和愛
前半すっごい良かった、めちゃくちゃ良かった。コンビネーション凄かった…!特に2本目の着氷美しい…!
なので後半の転倒2回がもったいなかった…。そこまでは技術点カウンターもずっと緑だったのに。派手さはないかもしれないが、フィギュアスケートの基本的な部分の良さみたいなものを感じられる演技だったと思います。

第4グループ

リンクインから生中継。これ放送しないで何放送するんだ。6分間練習はやっぱりCM入るけど。
てかアイスコープの比較…。坂本さんジャンプやべえ…。数字だとよっくわかるなあ…。


19:横井ゆは菜
いい表情で滑り出してきたので、これはやってくれるなと思った。着氷が乱れたジャンプもあったが、とにかく高さがあって加点ボタン押したくなる素晴らしいジャンプである。全然気圧されてないしもう十分にシニアでもやっていけるだろう。転倒もなかったし、いい点が期待できそうだが果たして…?おおやっぱり高得点!
ファントムとクリスティーヌ2役なんですな。オペラ座の怪人ならやっぱりそうなるのかな。


20:紀平梨花
最初のアクセルで変な声出た。次のアクセルでもう完全にフォオオオとか言ってた…。ヤバい凄い…。この局面で決めてくるなんて…!
三連続ジャンプにミスはあったが致命的なミスにはならないだろう。何しろこのプログラム、「要らない」ところがない。全部見所なのである。って、あの三連続は咄嗟の判断で着氷ミスをオイラーにしてサルコウに繋げてたのか!こういうところも勝てる要因だろう。
彼女から5人は全員優勝の可能性があり、表彰台争いに関わってくる。しかも枠は3つしかない。そこでこの演技をやってのけるとは…!これは最後までわからない…!
ああああああ、驚異的な点が出た!これはちょっと逆転は厳しいのでは…。しかし最後までわからない…!


21:樋口新葉
ジャンプのミスが少し多かったかもしれない…。でもすごく落ち着いていたように見えた。大舞台に弱いあの樋口さんじゃなかった気がする。怪我の影響がまだあるのかもしれないし、怪我で練習できなかった影響もあったかもしれないが、昨シーズンとは全然違う印象だった。それだけにミスが悔しい。しかもザヤックも…。
それでもやはりある程度点が出た。本人も今はここまでしかやれないと分かっていたのかもしれない、キスクラでも落ち着いてたように思う。


22:三原舞依
ああああああー!ああああああああー!もうこの大会なにいいいいいいい!今日の観客座ってる暇無いがな!
ジャンプを降りる度に天使が一人ずつ降りてくるような気がするのよ。んで最後に天国への道が真っ直ぐ天上まで届くの…!最後のサルコウが好きすぎなんだけど今日もいいサルコウ…!ああああああー!審議結構ついてたけどんなもん知らん。素晴らしかった…!
ひいいいいいいいいいい高得点きたああああああああああ!


23:宮原知子
三原さんがものすごい点を出したので、このまま高得点が続きそうな気がしたし、何よりいつもの彼女ならノーミスするだろうし、ショートの点差もあるので彼女が優勝するかと思ったのだが、まさかのジャンプのミスが…。単独のルッツはジャッジによっては減点されている。それだけなら何とでもなったかもしれないが、リカバリーしたもののコンビネーションジャンプが乱れてしまう。前半素晴らしかったし、いつものようにノーミスすると思っていたので、さすがに彼女にもプレッシャーがあったんだろうか…。
でも凄い点が出てる。あのミスでもこの点か…!強い…!ああ僅差で紀平さんが勝った…!


24:坂本花織
うおおおおおおおー!おおおおおおおー!もう日本語忘れたあああああああー!
振付をファイナル後にブラッシュアップしたっていう実況の言葉がすぐ分かった。ステップが明らかに違う、これはレベル4、わかる…!そこだけじゃない、全体的に違う。拡がりが全然違う…!猛スピードで飛んできたカモメがぐいっと空へ浮かび上がるように羽ばたいていく姿が見えた気がした。広大な海から押し寄せてくるような、圧巻の演技…!伝説のプログラムが生まれた瞬間…!
ルッツだけが審議だったが、あとのジャンプはもう、加点ボタン叩きまくりながら見たかった…!しかも彼女の最後の課題、しなやかな表現がここにきて揃った。プログラムとしても絶品だった。
最後のスピン。客席にめっちゃ笑顔のお姉さんいるよ。もうスタオベしたくてウズウズしてるんじゃないかな絶対。ああやっぱり跳ね上がるようにお立ちになられた。わかる!めっちゃ気持ちわかる(笑)!
得点出た瞬間叫んでしまった。ついに坂本花織が全日本の頂点に…!よくぞこの激戦を制した…!

坂本さんを初めて見たのは、2014年のメダリスト・オン・アイスだったはず。町田君の引退もあったし、細かいことはあまり記憶にないんだけど、その時何故か印象に残って、覚えておこうと思ったのが彼女だった。だから、ジュニアの大会や全日本でもこっそり注目してたし、オリンピックにも「出られたらいいなあ」ってひっそり思っていた。
あのメダリスト・オン・アイスに行ってなかったら、私は坂本さんに「気付かなかった」かもしれない。会場で、自分の目で見ることは大事だと改めて思う。印象に残っても大舞台で活躍できない選手もいるけど、あの時彼女に感じた「何故かわからないけどこの子はまた見たい」という強いパワーみたいなものは、間違いじゃなかったんだな…。

もうジャンプだけの選手だなどと言われることもないだろう。本当に素晴らしい演技だった、まだ胸が震えてる。私は酒を飲むと吐くしお腹壊すしテンション下がるし控えめに言って最悪なんだけど(汗)、それでも坂本ファンの皆さんと祝杯をあげたいと思いました…。この余韻に浸ってたかった。


ものすごい試合でしたね。どこの世界選手権かと思いましたよ…。三原さんがあの得点で表彰台にのれないなんて誰が思うよ…。マジで開催国枠とかあってもいいんじゃないか、今シーズンは日本なんだし!だし!と無茶なことを言い出してしまうくらいだよ…。
いやほんと、誰が優勝でも全然おかしくなかった。最後までわかんなかった。樋口さんは今回フリーでミスが多かったけど、怪我から復調すれば多分相当やってくれるんじゃないかと思ったし、三原さんは十分優勝に値する演技。紀平さんもこの些細なミスで順位が入れ替わる戦いで驚異的な追い上げ。宮原さんは点が出るまで連覇かと思ったしショートは圧巻だった。しかし、最終滑走の坂本さんが文句のつけようのない演技で全部ひっくり返してしまった。最高の勝ち方だし、誰もが納得し、胸を打たれる優勝だったと思う。なのに本人があの無邪気な喜び方ですからね(笑)。今回の大会を見て、フィギュアスケートを好きだと思った人、絶対いっぱいいると思う。


番組終了後、直後に始まる『Mr.サンデー』で表彰式の様子や、表彰台の3人のインタビューが。インタビューかわいかった、めっちゃくちゃ関西(笑)。宮原さんの一人称が「知子」だったのが意外だったんですが、めっちゃ喋り方かわいくて悶えました…。最後は坂本さんがいい締めをしてくれた(笑)。

女子は当分この「誰が勝つのかわからない」という痺れる展開が続くのだろう。演技はもう好みで選んでいいような気がするけど、順位はスポーツである以上付けるしかない。小さなミスで順位が入れ替わる、容赦のない戦いになるけれど、それ以上に最高に面白い。北京までの3年、我々ファンのワクワクは止まりそうにない…!


明日はいよいよ決戦、男子フリー!これ書いてる今はまだ始まってません。熱いクリスマスイブになりそうです…!


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