うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい(ライター始めました2018・生活の糧と居場所募集中)

フィギュアスケートだらだら語り in 3月③ ~『ねほりんぱほりん』スペシャル~

ずっとこの番組をネタに記事を書きたかったのですが、はてなブログとnoteとで内容を分けてしまったので、取り上げるとすればはてなではなくnoteかな、と何となく思ってました。
ところが、まさかのテーマが放送されたので、まさかのこの「フィギュアスケートに関するテレビ番組の感想をだらだら語るシリーズ」で語ることになっちゃったよ!ミラクル!三井!←トリックがお好きな方以外には意味不明で申し訳ございません


てなわけで、本日は3月6日にEテレで放送された『ねほりんぱほりん』について。サブタイトルが「羽生結弦選手に出会って人生が変わった人」。見るしかないだろ?ねほりんぱほりんを見続けて3年、「ついにこの時が来た」感すらあるよ!

ねほりんぱほりん』とは、NHKらしからぬ尖った番組である。でも、時々NHKはこういう方面でヒットを飛ばすような気がする。
声は変え、顔にはモザイク。どこの誰であるかわからないように処理を施して行われるインタビュー。よく見かけるはずである。それを人形劇の形で表現したのがこの番組。ぶっちゃけまくったトークも、殺伐とした話も、かわいらしいぬいぐるみが喋る形になっていることでまろやかになる。散りばめられたギャグや司会の絶妙さもそれに拍車をかけ、深刻になりすぎない程度に本音を抉り出す。
たいへん面白い番組で、私は出来る限り毎週見てます。放送時間が遅いため、しょっちゅう寝落ちしてしまいますが(泣)。正月特番も毎年寝落ち…(泣)←正月特番見るほど好き

ネトゲ廃人」「腐女子」「宝くじ当選者」など、尖りまくった人々やなかなか話を聞けない人々にスポットを当て続けるこの番組の中でも、私はとある回がたいへん印象に残っている。
それは「国会議員秘書」。仕事の内容についてももちろん面白かったのだが、私が最も心に残ったのは、「激務の日々をSMAPが支えた」というエピソードであった。出演していた国会議員秘書(元、だったはず)はSMAPのファンだった。SMAPについて語るその姿はそれまでのエピソードをすべて吹っ飛ばすほどの愛と説得力に満ちていた。
SMAPすげえ。好きなものがあるってすげえ。私は心から感心した。

羽生君のファンが取り上げられると知った時、私の頭に浮かんだのはこの回だった。仕事内容にスポットを当てていたらSMAPの話が出てきた、という国会議員秘書の回とはもちろんコンセプトは違うけど、同じ視点で語られる内容になっていればいいな、と私は勝手に期待していたのである。その勝手な期待は、裏切られることはなかったように思う。


番組冒頭に登場したのは名優・高倉健だった。番組を間違えたかと思った。しかし、ここで引用されていた高倉健の言葉(だよね?)で、今日の回はおそらく神回になるだろうとほぼ確信する。ただの勘である←いつものことなのでスルーで…

ウシ澤さんの話が途中で切られたり、YOUさんがひたすら白鵬の話してたり、爆笑しながら見続ける。羽生君に人生を変えられたという出演者は3名で、年齢や職業、「落ちた」過程はそれぞれ違うものの、皆羽生君のディープなファン。誰かが羽生君のことを語るのを、目を輝かせて頷きながら聞いている様子が完全にガチ…。あ、でもわかります、超わかります…。

「ソチ落ち」「ぴょん落ち」などの専門用語(笑)も飛び出す中、「まったく知らなかった存在に強烈に惹き付けられる」エピソードが非常にリアリティーと説得力をもって語られる。対象が羽生結弦ではなかったとしても、同様の経験をしたことのある人にはその心情が手に取るようにわかったのではないか。
私はそれが、ヤグディンだった。何気なく見ていたソルトレイクシティーオリンピックの男子ショートプログラム。衝撃だった。あの時オリンピックを見ていなければ、おそらく今の私はいない。羽生君のファンになることもなかっただろう。
嫌いだったインターネットで情報を収集し、買い集められる雑誌はすべて買い、自伝やカレンダーの購入に飽き足らず、どうしても本人の演技をこの目で見たくて、夜行バスに飛び乗ってショーへ向かった。故障を抱えたヤグディンを現役選手として応援できたのはほんのわずかな間だった。でも、あの日々は本当に濃かった。擦り切れるまでビデオを見た『Winter』。あれがすべての始まりだったのだ。


「食費しか削るところがない」「お金はかかるけど生命維持費だから実質タダ」という発言(間違えてたらすみません)には首が千切れるほど頷いた。それです。まさにそれです!まったく同じ!
「趣味にお金を使う」ことに苦言を呈する人は少なくありません。私は様々な事情でたいへん貧しく、給料も安い仕事をしていたので、お金を貯めろとか見に行くのをやめろとか、いろーーんな人に言われてきました。家計簿を自作し、収支を徹底管理し、自活して学費を返済して、工夫して工夫して安月給をやりくりして出向いていても、そういうところはすべて無視して言われてました。

でもね、それって「死ね」って言ってるのと同じなんですよ。日常だけに目を向けていても幸せな人はそれでいいんです。けど、非日常に適度に触れていなければガス欠を起こすタイプの人間もいるんですよ。そういう人間にとって、「好きなものに触れること」は生きていることと同じなのです。まさに生命維持のために必要なんです。
ハナっからそのタイプもいれば、突如として好きなものに出会い、追いかけずにはいられなくなる人もいるでしょう。たまたま対象がアイドルやスポーツだっただけで、それが洋服とかお酒とか、ペットや家族という人もいるはずです。人によって好きなものが違うだけなのに、想像力を持ってもらえないものかな、とずっとずっと思ってきました。そもそも、「貧乏人は息以外するな」って言ってるのと同じだからな?そんなこと言う権利あんたにあるのかね?

…すみません、私怨が混ざってしまいました(笑)。
乗り物の座席は4Aを選ぶとか、お店で柚子の飲み物頼んじゃうとかいう話にも激しく頷く…。私はよく高速バスを利用してショーや試合に行きますが、3Aは予約しようとするとわりと埋まってます(笑)。私の長年のスケート友達は会うたびに柚子製品をお土産にくれます(笑)。この私も、コーヒーが自慢の店なのに問答無用で柚子茶頼んだりしてます(笑)。ええ、何も聞かないでください…。


出演していたファンの皆さんは、理性を保ちつつ羽生君を応援しているのが伺えましたね。どのスケーターもそうですが、ファンには色々なタイプがいます。表ではまともな人ぶっていても、裏では他人に悪意をぶつけたり、出待ちの常習犯だったりすることもあるわけです。それを見抜くのは時に難しい場合があります。
実際に人の親であるファンも多いのでしょう、「過保護な母性の暴走」のようなものを感じることも多々あります。「凄い選手を応援している自分は凄い」と勘違いするタイプの人も多くいます。ほとんどのファンはごく普通の方ですが、会場で、ネットで、時々そういった「どす黒い何か」に触れることは正直キツいのです。ファン同士がそうなのだから、スケーター本人のことを思うと…。
あくまでテレビを通してのことですけど、今回の出演者の方々は、純真に好きなんだろうな、というのが伝わってきたと思います。実際、ほとんどのファンはそうだと思うのですよね。声の大きい人がどうしても目立ってしまうだけで。ぬいぐるみトークにすることで、何故か陰に隠れがちだった「ほとんどのファン」が可視化されたような感があります。

応援の仕方は人それぞれ、好きの度合いも人それぞれでいい。ただ、スケーターのファンになる上でひとつだけ忘れてはいけないのが、「フィギュアスケートという競技に敬意を払う」ことだと私は思うのですよ。
我々がその選手に出会えたのは、彼らがフィギュアスケートを選んだから。コアにはフィギュアスケートがあるのですよ。そこに興味が持てるか持てないか、は大きなポイントだと思うのです。結局、その選手単体しか見ようとしないから、不平や不満だらけになってしまうのではないでしょうか。
スケート連盟やジャッジがいなければ競技は開催されない。テレビ局がいなければ競技の放送もないし、出版社があってこそインタビューや写真を拝める。コーチやご家族、共に切磋琢磨する選手たちがいて、初めてその選手は我々の前に選手として姿を現してくれるのです。スケーターはそのスケーターだけで存在しているのでは決してない。その視点がすっぽり抜け落ちている人には、私はどうしても警戒してしまいます。彼らは結局、好きだと言いながらスケーターを信じていない。そして最悪の場合、アンチと化してしまう。

応援してる選手が勝ったら嬉しい。でもそれは我々が勝手に喜んでるだけ。勝ったのは我々じゃないんです。負けた時だって一緒です。我々が負けるわけじゃない。どこまでいっても、我々は目の前に現れた人を勝手に応援してるだけなんです。関係ないんですよ、我々は。選手の人生とはまったく。
けど、そこを切り離して考えられない人々がいる。何もかも自分の意識の支配下に置きたがる人がいる。我々がそういう国民なのか、強い者を引きずり下ろそうと躍起になる人々もいる。そういった人々が、時に選手の心までも傷付けてしまう。

でも、そうじゃない。そんな人ばっかりじゃないよ。あなたのことが素直に大好きな人はちゃんといるよ、という羽生君へのエールにも思えました、番組が。NHKに「Continues ~with Wings~」最終日に会場なり映画館なりに出向いた人がいるんじゃないのか。羽生君に「大丈夫、私たちは君が好きだよ」って伝えなくちゃって使命にかられた人がいたんじゃないのか。1月に放送された『アナザーストーリーズ』のことも考え合わせると、私はそんなことを死ぬほど勝手に想像してしまいました。ええ、完全に妄想です。ぜってー関係ねー。うう、すみません…。


今まで書いてませんでしたが、実は私も羽生君からファンレターのお返事を頂きました。あまり書かない方がいいかな、と思って触れていなかったのですが。
お返事が来ると聞いていたので、遠慮して書いたことがなかったけど、一度だけ、どうしても、という思いを綴って(きっと余計なことなんですけどね…。すみません…)プレゼントボックスに入れました。そうそう、番組に出てきたプレゼントボックスの再現度に笑っちゃった(笑)。

私の元にお返事が届いたのは、平昌オリンピックの開催まで一週間を切った、2月3日でした。こんな時にまで返事を出そうとしてくれたことに、私は感激して泣いてしまいました。一体何通届いているかもわからないファンレターに、こんなグッズまで作って丁寧に返事をくれるなんて。
私はずっと羽生君の連覇を信じていたけど、あの時に完全に確信しましたね。羽生君が勝つことを。この人は、私の出会った誰とも違う。本物だと。
でも羽生君だって完璧に生きてるわけじゃない。神様でもない。本当に普通の人だというのも伝わってくる。だって彼には嘘やごまかしがないじゃないですか。だからこそ稀有な存在であり、だからこそ信じられるんだと私は思うのですよ。情報として与えられる、目に見える範囲の羽生君にちゃんとすべてがあるのに、それ以上を手に入れようとする必要もないし、余白や裏側を類推する必要もない。受け取って咀嚼する段階では自分の感性を入れていいけれど、羽生結弦という存在そのものの輪郭をそのまま見ていればいいのに…、といろいろな方を見ながら私は思ってます。

…さすがに冷凍はしないけど(笑)、私が死んだら一緒に燃やして欲しいです…。メ◯カリで売ったら化けて出るからな…。


話にまとまりがなくなってきちゃったんで(まあ…、だらだら語りだから…←誤魔化すな)この辺で終わりにしますが、羽生君がいつかNHKのラブコールに応えて『ねほりんぱほりん』に出演する日が来たら、私は正座してガン見します。テーマは「オリンピック金メダリスト」。バレッバレ!バレッバレですがな!そもそもそんなラブコール送られてないだろ、と冷静に突っ込んだところで今度こそ終了いたします(笑)。

「好き」を免罪符にしていいわけじゃない。でも、何かを大好きだと思う気持ちは、時に誰かを救い、誰かの心を動かすことがある。「大好き」という想い、それはいちばん簡単にかけられる幸せの魔法なのです、きっと。



「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。フィギュアスケート以外の話題は2018年9月よりこちらに集約させております。心の叫びや日々の呟き、小説から趣味の話、フィギュアスケートの話も時々、要するに何でもあり。毎日更新中なのでお気軽に遊びに来てくださいね。
note.mu