うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい(ライター始めました2018・生活の糧と居場所募集中)

世界選手権2019雑感⑩

昨日の続き、本日で男子ショートプログラムについては最終回。記事が長いので3回に分けてお送りしておりました。

しかし、男子の競技がある日のチケット入手は困難だったでしょうね…。あれだけ大きな会場なのに超満員。男子の人気がこんなに上がるなんて、ひと昔前は想像もしていなかったな。

男子ショートプログラム

第5グループ

気がついたら6分間練習が中継されぬまま終わっていた…。はい、アーカイブアーカイブ…。
…で、アーカイブ見たんだけど、何このビチェンコさんの人気ぶり(笑)。


24:ボーヤン・ジン
4回転ルッツで転倒。いつもはもっとえげつない高さが出てる気がするので、そのせいか。でも4回転トゥループのコンビネーションとトリプルアクセルはバッチリですよ!
審議がいくつかついてるが、得点はどうなるだろう。ちょっとだけ演技も硬かった気がする。うーん、思ったほど得点出ないな…。


25:デニス・ヴァシリエフス
トリプルアクセルで転倒してしまった、得点源だけにちょっと厳しい…。コンビネーションはダブルになった?とヒヤッとしたが、セカンドがトリプルだったから何とかなるか…?
スピンやステップはしっかりレベル取っているので、何とかフリーに残って欲しいが…。あ、良かったフリー出られる…。
キスクラやリンクサイドをチェックしてしまうのは許してください。あのスイスのお人はキャラが濃すぎて気にしないでいるのは無理です(←開き直り)。今日は茶色のコートですね。会場暑いって聞いたけどリンクサイドはやっぱり寒いのかな。


26:マッテオ・リッツォ
ジャンプノーミス!特に4回転トゥループは素晴らしかった。指先まで美しい4回転ジャンプなんてそうそう見ないよね。滑りもなめらかで、スピンやステップもレベル4。まさにトータルパッケージの素晴らしい演技でした…!
彼はもう一度ちゃんと生で見てみたい選手なのよ。ああ、今日のお客さん羨ましい。これは高得点が出るはず。おおおおやっぱり!暫定1位!


27:アレクセイ・ビチェンコ
今シーズン調子が悪そうだったので今日の演技も心配してたけど、4回転トゥループ入った!手をついちゃったけど。ミスしたので「やっちゃった☆」という顔でペロッと舌を出すビチェンコさんかわいすぎ。激しく動いてるので噛まないか心配なんですけど!
クリーンな演技ではなかったかもですが、転倒しなかったパワーというか技術はすげえ。フリーもギリギリ進めるかな?


28:ヴィンセント・ジョウ
4回転ルッツにトリプルトゥループのコンビネーションとトリプルアクセル。うう、審議がついてる…。4回転サルコウは私の目にも完全に回転不足で降りてきているように見えた。彼は回転不足がとにかく課題ですよね…。回転が気になって演技に集中できなかったが、これいいプログラムなんだよね…。
でも回転不足は結局サルコウだけだった様子。なのですごい点出た!暫定1位きたあああ!


29:アレクサンドル・サマリン
ああああ、転んでも転んでも4回回っていたルッツがあああ…(泣)。得点が入らない、これは痛い…。コンビネーションは4回転フリップ!でも加点がついてねえ…。アクセルもちょっとギリギリか。
なんか演技から動揺が伝わってくるようだった(泣)。フリーには進めると思うから、挽回頑張れ…!

第6グループ

阿修羅のあの暗殺者の眼差しがリンクに戻ってきて私は本当に嬉しいです…。マイペースな表情の昌磨君、ニコニコ笑顔のジェイソン、違う意味でわりと暗殺者の眼差しのコリヤダ、笑顔のキーガン、ニヒルな微笑みのネイサンで締め 。挨拶見てるだけでテンション最高潮になるな…。


30:羽生結弦
滑り出す前に羽生君の横顔を流れる汗。この時点でもう汗をかいているなんて。少し嫌な予感がした。
スタートの位置に立つ。指先と眼差しから静かに、でも抗えない力をもって流れ出る稲妻のようなものを冒頭のポーズから感じなかった。不安が鎌首をもたげたものの、予想を覆してくる人なので大丈夫だろうと思ったのだが…。

サルコウ…。久しぶりに見たよ羽生君のショートでのパンク。癖とまではいかないと思うが、羽生君結構パンクさせる方だよな…。あああ、ここで出ちゃったか…。このいちばんやっちゃいけないタイミングでこれが出てしまうとは…。

凍り付く会場。演技からも動揺が感じられてハラハラしたが、そこはさすがに羽生君である。トリプルアクセル、4回転のコンビネーションと確実に決める。コンビネーションは危なかった気もしたが何事もなかったように加点のつくジャンプに修正し、よくレベル3判定になるステップもレベル4。サルコウさえ抜けていなければ恐ろしい点が出たはずだ。
羽生君の動きから動揺が感じられて、ロステレコムで目にした氷の精が秋の空気を纏って舞うような人間離れした美しさには少し欠けたかもしれないが、たぶんそれはあまりにも高いレベルを求めすぎている。要素がひとつノーカウントになったとは思えない技術点の速報値を横目に見て、それでもトップかそれに近い点は出してくるだろう、と気付いた私は彼の恐ろしさに戦慄した。

得点発表。やはり予想に近い点が出ている。この人、破壊神か何かだろうか。ショートでは致命的とも言えるミスをして、この得点を叩き出せるなんて。私はそのことに、この日最も驚愕した。
さてキスクラの羽生君である。まったく笑ってない…。全然笑ってない…。今回は平昌くらいから恒例になりつつあった、ショートの得点で逃げ切るという作戦が使えない。今シーズンはパーフェクトにフリーを滑っていないし、怪我も完治していないので不安要素もあるだろう。

だが、羽生君はこれまでに何度も、あとがないという状況で驚異の追い上げを見せてきた選手でもある。ヘルシンキの世界選手権のことは記憶に新しい人も多いだろう。神は同じ事をさせるつもりなのだろうか。どっちにしろ、このまま黙っている選手では絶対にない。あのキスクラでの表情からして、フリーには爆発的な力を出してくる予感しかしない…。ぜんっっぜん笑ってなかったですし。何なら顔怖かったですし!

会場も真っ白になったのかもしれないが、こういう時こそ応援しようぜ。静かなプログラムだし、キャーキャーワーワー言えないとは思いますが…。

ところでアイスコープがやっと羽生君のトリプルアクセルを計測できましたね。何なのあの飛距離と高さ。決して背の高い人でもパワーのあるタイプでもないのにな。是非全選手のデータ並べて見せて欲しい…。


31:宇野昌磨
フリップで転倒。審議がついてる。うーん、回転不足に見える。コンビネーションのセカンドもダブルになってしまった。要素抜けこそなかったが、そこまで高得点は出ないかもしれない。いつもほど身体も動いていないように感じた。あの昌磨君にも焦りが出ることがあるのか…。
うううん、やはり…。フリップ回転不足だな…。この時点でスモールメダルにも届かないとは。最終グループに残れるだろうか。まさか昌磨君にそんな心配をすることになるなんて思わなかった。羽生君はわりとジェットコースターなので慣れているが(あんまり慣れたくないですが、泣笑)、昌磨君についてはどこか安心してたので動揺してしまう。でも、そんなに悪い点じゃないのも確かだ。彼も巻き返しに期待である。


32:ジェイソン・ブラウン
トリプルアクセルに審議がついてるが、素晴らしいノーミス!コーチを変えた成果が花開いた。スローでオーサーがジャンプしてるのも目に入ったわ。4回転入ってないのにあの技術点…!PCSも出なきゃ嘘だろう。
これは1位くるんじゃないか?と思ったらやっぱり!アクセルも大丈夫だったみたいね。
4回転なしでできるマックスの演技に近いんじゃないだろうか。ジェイソンが嬉しそうだとホッとしますね。


33:ミハイル・コリヤダ
この大観衆。ひょっとして上位に行けるんじゃないかという期待もあったかもしれない。これはいつものパターンだと思った…。
案の定4回転は3回転に…。コンビネーションも3回転トゥループを跳んでしまったのでセカンドをダブルにするしかなく、得点が下がってしまう。全体的にとてもちぐはぐな印象を演技から受けた。これでは彼の魅力の美しい滑りも活かせない。やはり点が伸びない。コーチも渋い顔に…。
彼は技術的なことが問題じゃないような気がする…。このままだといつまでも同じ事を繰り返してしまうんじゃないだろうか。いい打開策が取れればいいが…。


34:キーガン・メッシング
キーガンさん何故そんなカナダ伝統みたいな髪型に…。いやそんなことはいいんだ(汗)。
4回転トゥループで転倒、審議ついてる。でもトリプルアクセル降りたしあとは問題ないだろうと思ったら、まさかのコンビネーションのセカンドが入らない…。いつものキーガンののびのびした滑りじゃなかったとも思う。
うーん、男子なんだか変な空気に…。得点も全然伸びない。回転不足は大丈夫だったようだが伸びなかった。キーガンも十分上位を狙える選手なだけに、なんか男子の行方が全然わかんなくなってきた…。


35:ネイサン・チェン
最終グループの空気が変だったのでどうなることかと思ったが、ネイサンとジェイソンだけが飲まれなかった。アメリカ強い。
今シーズンはショートであまりいい演技ができてなかったけど、ここに来てパーフェクト!うわあ、これはもうショート1位は固いな。衣装が不思議なことくらいじゃないか、今回のプログラムの穴は…。い、いや、きっと滑りやすいんだよ、そうだよ…(汗)。
おおお、ひとりだけ100点超えた!4回転の種類をたくさん持ってて回転不足気味でもなく、スピンもステップも確実。怪我さえしなければ世界の上位をキープし続ける選手だろう。素晴らしい最終滑走でした。
このプログラムのネイサン、個人的に目が怖いんですが(笑)、これはこれで危険な魅力があってよろしい。


どうも男子の競技には不穏な空気が流れていたが、ジェイソンとネイサンはそれをものともせず素晴らしかった。ジェイソンはむしろひとりだけめっちゃ楽しそうだった。試合だということを忘れるくらい(笑)。
おお、アメリカ男子全員最終グループか。みんな美味しいものでも食べたかな、って関係ないわ(笑)。日本で人気のある選手ばかりだし、日本で滑ることが彼らの力になったのかもしれない。

ショートいちばん良かったのは個人的にはリッツォかも。パーフェクトパッケージという言葉は今日はリッツォにいちばん感じた。フリーもミスがなければいい位置につけてくるだろう。ハビエルが引退しても、ヨーロッパ男子には大きな大きな希望の星が…!

昌磨君も最終グループ残れて良かった、ホッ。ダブルにしたのはわざとだったのか。転倒や要素抜けを免れて確実に上位に食い込むためか。冷静だ…。うん、昌磨君もきっと大丈夫だろう。


てか、ジャンプの得点1本丸々ないのにスモールメダルって、やっぱり破壊神だなあの羽生結弦氏は…。正直、最終グループすらヤバいんちゃうかとサルコウすっぽ抜けた時には思ったわよ…。ご本人も頭が真っ白になったそうだが、我々も真っ白になっておりましたよ…。
羽生君はかけられている期待も、強者故に理不尽にぶつけられる妬みの感情も桁違いだろうから、それを考えると真っ白にならざるを得ない。あの若者の細い肩にかかってるものを思うと、時々たまらなく切なくなるんだよ…。本人はきっとそれすら楽しんでいるんだろうけども、繊細なんだろうな、と感じることもたくさんあるわけで。

でも、悔しいとか頭真っ白とか1面に書かないで、って笑いながら記者にお願いしちゃうあたりや、昌磨君の得点が思ったより低くてびっくりしてる様子とか、試合に戻れて嬉しいんだろうな、みんなと戦えて嬉しいんだろうな、という気持ちも伝わってきた気がする。公式練習も楽しそうだったし。
怪我は治りきっていないようで心配だけど、フリーで燃え上がるだろう黒い炎が楽しみでしょうがないです。プレスカンファレンスの記念撮影、まったく目が笑ってませんでしたし!目が笑ってない!久しぶりだな!変わってねえなオリンピック2回も勝ってるのに!変わらないでいて欲しい…。


しかし、結構フリーに進出できる得点が厳しかったですかね。第1滑走のフェンツが滑った時点では、彼はフリー行けると思ったんですが…。ジュリアンのあの演技でフリー進出ギリギリとか、デニスはよく4回転なしでフリー残れたな…。もはやショートから4回転が必須になってしまうとは。どうなってんだよこの競技。
あと個人的に印象に残ってるのはミハルです。ステップ絶品でした。

この時点で、埼玉に来ているスケートの神はもしかしたら少年ジャンプの愛読者かもしれない、と少しだけ、ふっと浮かんだ。いや、編集者かもしれない。神がまたその筆を振るうのではないかと、そんな気がしてきたのだ。もしかしたらその筆は、もっと先まで見据えた筆かもしれないと。
いや、そんなポエムじみた妄想は今は置いておこう。最高のフリーになることを、ただ願うのみだ。

以上で大会2日目は終了。3日目からはアイスダンスが始まります。ではでは、また明日の記事でお会いしましょう。



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