うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい(ライター始めました2018・生活の糧と居場所募集中)

世界選手権2019雑感⑭

さあ、泣いても笑ってもあと2グループ。この2グループの中から表彰台のメンバーは決まるでしょう。この最終決戦を我々も全力で見届けようじゃないか!

女子フリー②

第3グループ

日本人選手が二人いるからリンクインから映してくれるかも、と期待したらCMに行ってしまったよ(悲)。挨拶見たかったぞ。


13:ガブリエル・デールマン
髪型すごくかわいい、盛り髪が素敵。
前半はものすごく良かったです、ほぼパーフェクトでは。しかし後半に入るとジャンプに乱れが出てきた。体力的に厳しいのかと不安になったが、ジャンプを跳び終えたあとはしっかりと滑っていてホッ。
得点にはちょっと不満そうだけど暫定1位。今できることはしっかりできたのでは?


14:ブレイディ・テネル
どこか焦点の定まらなかったショートとはまったく違う、失敗する気のほとんどしない、非常に気迫のこもった演技でした。特に序盤は絶品だった。ジャンプが演技に溶け込んでいて、非常に見ごたえがありました。
ジャンプやスピンの軸と同じように、演技の軸もほとんどぶれなかったような印象です。素晴らしかったです!
凄まじい高得点!これは順位がまったく読めなくなってきたぞ!


15:ニコル・ショット
前半にほとんどのジャンプを跳んでしまうプログラムのようだが、ちょっと単調に感じるかもしれない。ジャンプもだんだん乱れてきてしまった。しかし、柔らかで落ち着いた表現は、あまりほかの選手には見られない魅力。是非またいい演技でその魅力を見せて欲しいです。


16:ソフィア・サモドゥロワ
ちょっと表情にいつもよりいい意味でのハッタリ感がないように感じたけど、後半でジャンプにミスが。転倒こそないんだけど(さすがミーシンの生徒)、コンビネーションに抜けが…。
トリプルフリップの2本目が規定違反で無得点と出たが、ザヤック?でも得点見る限りはそんなこと無さそうなんだが…。技術点カウンター、結構混乱しますからね。採点表を見るとやっぱり単に混乱してただけみたい。人騒がせな。
ロシア代表としてプレッシャーもあったかもしれませんが、初出場ということを考えても十分に上位ですし、底力も十分に感じました。


17:宮原知子
出だしから非常に落ち着いていた。今シーズンの彼女の演技に時々滲んでいた不安感のようなものがまったくなく、肝が座っていた。トリプルループとコレオの加点凄い…!
それだけに、最後から二つ目のジャンプのミスが悔やまれる。あれは転倒扱いになるのだろうか、会場からは悲鳴が…。いや、転倒にはならなかった様子、ホッ。
回転不足も取られていないようだし、テネルと同じくらいの得点は出してくるだろう。おお、やはり!暫定1位!今シーズンいちばんの演技だったと思います、素晴らしかった。


18:紀平梨花
単独のトリプルアクセルの転倒以外は完璧だった。あの転倒さえなければ恐らく90点近い技術点を出している。転倒しても技術点は80点超え。これはそうそう超えられる点ではないだろう。
もっと気迫のこもった演技なら今シーズンほかにもあったかもしれない。それでも、だ。世界選手権初出場の、シニア最初のシーズンの選手の演技なのか、これが。素晴らしい完成度とトリプルアクセルの破壊力。プログラムも本当に美しい。まさに女子のフィギュアスケートに嵐をもたらす存在だ。
ミスはあったものの、十二分に最終グループにとっては驚異となる得点に違いない。さあ、どうなる…!

第4グループ

ああああ、ああああ…。緊張の最終グループ…!いきなりメドベージェワからとは、もう何が起きるかわかんないよ!あああああ!落ち着いてなんかいられるか!


19:エフゲニア・メドベージェワ
強い、強い眼差し。思わず気圧されるほどの、怖いくらいの女王としての気迫…!
この局面でサルコウとループのコンビネーション…?!しかもあんなにクリーンに。減点されたのはおそらく最後のダブルアクセルだけ。ミスさえなければ紀平さんに近い技術点を出してきただろう。演技を終えて雄叫びを上げているのか。こんな彼女を見るなんて。

私はメドベージェワの演技が好きだが、それは何故かというと、彼女のスケートに「覚悟」のようなものを感じるからだ。母国の期待と重圧と、絶対に負けないという意地とプライドを正面から受け止めて、背負った覚悟。それを、これまでに最も強く感じたフリーだった。変化と苦渋に満ちたシーズンだったのに、よく、よく腐らなかった、投げ出さなかった…!
ショートの得点がここで生きた。メドベージェワが僅差でトップ!


20:マライア・ベル
多少の緊張感はあったように思うが、前半は素晴らしかった。後半で少しジャンプに乱れは出たものの、致命的なミスにはならなかったはず。そのミスにも落ち込んだりせず、いい笑顔で演技を終えた。パーフェクトではなくてもいい演技が続く。何というビリビリした戦いだ…!
彼女も200点超え。200点超えて暫定6位ってどういうこと…(汗)。


21:イム・ウンス
ルッツのコンビネーションのリカバリーが素晴らしかった…!しかも後半で!転倒したジャンプもあったし、些細なミスが命取りになるこの戦いでは順位は落としてしまうだろうが、最終グループの重圧をあまり感じさせなかった。あとは表現力が追い付いてくれば…!まだ若い、きっとこれをいい経験に成長してくるだろう。


22:坂本花織
非常にいい表情をしていた。私はへらへらしてる坂本さんも大好きだが、なんと美しい表情をするのか…。
これは大丈夫だろう、そう信じてとにかく見守る。サルコウは少しヒヤッとしたが降りた。しかしフリップが、フリップが抜けてしまうとは…。だが観客の声援が彼女を助ける。最後のジャンプでリカバリー!
ああ、ああ、フリップだけが惜しい…。ルッツのエラーも取られてないし、それさえなければ暫定でトップに立てただろうに…。でも初めての世界選手権、素晴らしかったです!世界のトップとがっぷり四つで戦えるよ、あなたは…!


23:アリーナ・ザギトワ
コンビネーションジャンプ、よくこらえた…!審議がいくつかついているので回転不足判定がどう出るかだけだが、暫定の技術点は紀平さんと同じくらい出ている。ショートの得点差もある、おそらくこのまま逃げ切るだろう。

滑り終えたその表情は涙をこらえているように思える。オリンピック金メダリストのプライド、プレッシャー。結果が出ない時期もあり、悔しかっただろう。でもこの大一番で、ミスのない演技をやってのける強さは本物だ。もう誰も彼女を疑ったりはしないだろう。女子の金メダリストが翌シーズンも休養せず競技を続けている姿を私は見たことがない。過去にはあったのだろうが私はない。前例の少ないであろうことから彼女は逃げなかった。
ああ、ぶっちぎりの得点!優勝は彼女で決まりだろうが、残りふたつのメダルの色は最終滑走者に託された…!


24:エリザベート・トゥルシンバエワ
4回転サルコウ降りた!降りた!この最終滑走の局面で!史上初の快挙!これは得点として非常に大きい。決まるか決まらないかで順位は大きく変わったはずだ。
コンビネーションジャンプにミスは出たが、技術点はザギトワや紀平さんに近いものが出ている。PCSがどれくらい取れるか、ショートプログラムの得点差がどう出るか。これは最後までわからないが、おそらくは…!ああ、3位以下と僅差で2位!

これは本当に勝手な感想でまったく根拠はないのだけど、私にはショートの彼女の演技に、寄り添うテン君の姿が見えた気がした。テン君はたぶんこの会場にいる。その魂が彼女に力をもたらすような気がしたのだ。
もちろん、そんなセンチメンタルは無関係で、表彰台に立ったのは彼女の努力の結果だけれど。本当に、昨シーズンとは別人かと見まがうほどの、地に足のついた美しさのある演技だった。


優勝者インタビューや表彰式はアーカイブ配信でチェック。ノーカットですからな。いい時代になったねえ。
「金メダル」より「優勝」って日本語で言う方がめっちゃ「勝った!」感があるな。3人とも本当にいい笑顔…。それぞれに背負うものが大きかった選手が勝った、という印象です。


エテリとオーサーの生徒(ただし元エテリ)が表彰台という、エテリ最強伝説がまたもや生まれた、凄まじい戦いだった。オーサーの指導力もやはり本物である。オリンピックメダリストを何人も輩出した手腕は伊達じゃない。
最後に順位を決めたのが4回転サルコウだったことが、女子の新時代が来ることを物語っていた気がする。難易度の高いジャンプが女子の競技では抜群の破壊力をもたらす、それがこの大会によって証明された。そうだ、4回転ジャンプを跳べるジュニア選手たちが、この群雄割拠のシニアの世界に殴り込みをかけてくるまでもう間もなくだ。

ザギトワは得点的に頭ひとつ抜けているが、坂本さんまでは誰がメダルでもおかしくなかった、それくらい僅差だった。メドベージェワがアクセルをミスしていなければメドベージェワが、紀平さんがノーミスなら紀平さんが、フリップが抜けなければ坂本さんが銀だったのではないだろうか。ものすごく見ごたえのある試合だった。
本当に誰が表彰台でもまったくおかしくなかったので、メダルに輝いた選手たちにはこれ以上ないほどの称賛をおくりたい。凄い、凄いことだ。

個人的にはメドベージェワの表彰台に最も心を揺さぶられた。この僅かなミスが勝敗を分けるギリギリの戦いで、表彰台をもぎ取ったのは彼女の経験と、絶対に勝つのだ、負けられないのだという覚悟だったと思う。
今シーズンいい成績が残せていなかったのに代表に選ばれたことで色々な声もあったようだが、彼女を選んだスケート連盟の目は正しかったということになる。それはおそらく当然のことで、我々外野よりずっとずっと的確な判断を下せる専門家の決断を、素人が主観であげつらってるのがそもそもおかしいんじゃないだろうか。おかしいと言うか、みっともない。

それからテネル。最も集中した演技をしていたのはテネルだったように思う。ショートの出遅れがあったとは言え、あの演技でもメダルに届かないとは…。日本の女子もほぼメダルみたいなものだった。胸を張っていい。あとリャボワは今後注目かな。ヘンドリクスのフリーも個人的にはすごく好きでした。


とりあえず現在の女子シングルを漫画にするとしたら、掲載誌は少年ジャンプ一択ですね。りぼんとかちゃおとかじゃないですね絶対。主人公が女子でも少年ジャンプです!

そうそう、翌日以降のフジテレビのワイドショーなどで見たのですが、インタビュー中の坂本さんなど、リンクサイドか控え室かわからないが待機している日本女子が、トゥルシンバエワのサルコウに目を剥いている様子が印象的でした。みんなものすごく素で驚いてて、本当に凄いことだったんだな、と改めて実感。
日本女子の面々も十分に強かったし、今後何年もビリビリする戦いを見せてくれるだろうと思うと、楽しみでしょうがないです。もしかしたら北京に向けていちばん面白くなるの女子かもな。

ではでは、明日はアイスダンスの感想でお会いしましょう。こちらも超激戦になりそうです。いや絶対なるわあれは…。汗。



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