うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

氷艶2019 ―月光かりの如く― 雑感

BS放送を視聴しての感想です。すごーく行きたかった公演なんですけど、相変わらず諭吉が家に寄り付かないため無理でした…。とほほ…。


まずは稽古の様子が流れる。舞台裏も見られるのがテレビ放送のいいところですね。
髙橋君が皆で台本読んで台詞の練習する際に、本気で真っ赤になっててものすごくわかる、と思った…(笑)。あのリアクションは完全に素でしたね。でも周囲の人は皆芝居のプロだから気にしてないんだな(髙橋君の素直な反応には笑っちゃってたけど)、というのが面白くて。でもこの人本番になると間違いなくスイッチ入れてくるだろうな、と確信できるところがね、髙橋君なんですよね。憑依型って言うんでしょうかね。

ステファンとリプニツカヤの練習シーンがたっぷり流れたのも最高でした…。あ、ありがとうございます…!もうこれだけで満足感がすごい。練習着なのに。リプニツカヤが滑るの久しぶりに見るけど、相変わらず綺麗な足の上がり方だし何より美しい…。彼女も出るって聞いてすごく行きたかったんですよね(泣)。

第一幕

いよいよ本番がスタート。スケート靴は履いてる人と履いてない人がいるのね。子役の子とか、がっつりスケート靴履いてがっつり滑ってるのはスケーターかな。
役者さんは氷の上で転ばないようにするだけでも大変だったろうに、スケート靴でちゃんと動けてるの凄い。特に福士誠治さんはかなりちゃんと滑れててびっくりした。今後もこういう機会があれば是非出たらいいのにって思うくらい。

織田君が似合い過ぎてて笑った…。純和風の顔立ちですしのう。悪役の織田君もいいっすね。
髙橋君は平安ってイメージが無かったけど、衣装着て出てくるとやっぱり似合うね。源氏というか牛若丸っぽいイメージだったからかな。

帝になる前の若い装束のステファンが、あまりにハッタリのきいた美形で気品があって、久しぶりに動揺した…。ステファンの外見が整ってることなんてもう慣れっこでいちいち驚くこともなくなってたのに、なんかそういう話じゃないこれ。そういうことじゃないんだ。
しかも非常に品のある舞…。そうか、これは源氏物語をベースにしたファンタジーなのだ。そう考えると、日本人ではない彫りの深い顔立ちのステファンがこれだけ溶け込むのもきっと道理なのである。
狩り?のシーンもかっこいい。髙橋君とステファンが二人で滑ってる時の「スケオタはこれが見たいんだ」感が凄い(笑)。

藤壺に求愛する源氏。例の練習で照れまくってた台詞だけど、良かったちゃんと言えてる(笑)。
んでやっぱり愛情表現はスケートで。こういう艶のある滑りさせたらやっぱりものすごく似合うなあ。これ振付は宮本先生?この「髙橋の魅力をわかってる感」がそれっぽいけど(笑)。

平原綾香も滑れるように練習したのかな。やっぱり歌のシーンになると本領発揮ぶりが凄い。心に響いてきますね。

リプニツカヤがやっぱりめちゃくちゃかわいい…。スピンも健在で、しかもとても映えますね。ステファンは帝の装束で重そうなのにさすがの演技、違和感まったくないどころか何この美しい絵…。

紫の上を奪い合う朱雀と光源氏…?そんな話だっけ(笑)。まあいっか、これはファンタジーなんですよ、きっと。

荒川さんの悪役がものすごく似合ってて素敵だった。悪女系絶対似合うと思ってたのよおおお!キャスティングした人と握手したい(笑)。

第二幕

お客さんどこにいるのかなと思ったら、こういう構造だったのね。客席完全に暗かったからね。
第二幕は太鼓の舞で荒々しくスタート。海賊?おお佳菜子ちゃん出てきた。

ステファンからリプニツカヤ、鈴木さんからステファンへの報われない愛、という感じのセリフのないスケーティングのシーン、やはりスケーターはこれがいちばん語りかけてくるし美しい。セリフがなくてもちゃんと滑りで伝わるんだ、と芝居と平行して見るとよく分かる。
ステファンとリプニツカヤはこの作品を非常に美しいファンタジーにするためにキャスティングされたのかな。幻想的ですらあったわ…。

柚月さんは宝塚の方だったっけ?オスカル的なキャラなのだろうか。おお、それっぽい展開に。なんかもうツボをきっちり押さえてるっていうか。んでやっぱり歌のシーンは見せ場って感じ。スケーターは滑るシーン、役者は芝居、歌手は歌、それぞれ本職の見せ場がちゃんとありますね。

髙橋君が歌ったああああ!意外と上手い!佳菜子ちゃんも歌い出して勇猛な戦いのシーンへ。髙橋君はインタビューの時の喋りからは想像もつかないほどしっかりしててセリフも全然噛まなくて、本当に舞台上で豹変するタイプの人なんだなあと感心。てか出ずっぱりで大変だったろうに…。最後も叫んで歌ってピンで滑って、とほぼ一人舞台。やっぱり暗い滑りさせたら天下一品だなあ。
しかし、ラストはああなるとは思わなかった…。すげえ、宙吊りまでやるのか!織田君も吊られてたけど(笑)。

ステファンと荒川さんの結末も、うおおお…って感じだった。そうか、主役は平原綾香だったのか…。って違うか…。
あと髙橋君とステファンが戦うシーンで、刀持ったまま同時にバタフライするとこが超かっこよかった…。スケオタが見たいのはこれだよ…。

カーテンコール

髙橋君泣いちゃってる。千秋楽だったのか、感極まったんだな…。
出演者の紹介の際、大トリで登場した髙橋君の前に出てきたステファン。そんなに出番なかったのに。よくわかってるなあスタッフの人…。

セリフ全然噛まなかったのに普通に喋るとやっぱり噛む髙橋君に笑った。元に戻ったなあって感じで(笑)。

集合写真撮影後にステファンが何か指差してたけど、カメラ忘れてるって言ってたのかな。周回もしてくれるのね、ステファン今日はいの一番に帰らんの?とか思っちゃった私を許してくれ(笑)。


以上です。途中、私の集中が切れたのかちょっと中だるみしちゃいましたが、想像以上に面白かったです。宙吊りの髙橋君の姿が気を抜くと浮かんでくるくらい(笑)。インパクトあったんですねえ、私にはきっと。

前回の氷艶は全然見られなかったんだけど、和の世界を舞台にしたスケート、すごくいいですねえ。前回も今回もすごく気になってたのよ、諭吉のばかー(泣)。次回があれば今度こそ会場で見たいです。幕末とかいかがですか?華やかさが足りんかしら…。江戸くらいの怪談ものとかも意外と面白そう。もっと遡って日本の神話あたりでも何でもありにできそうね。やっぱきらびやかなやつがいいっすよね。


氷艶の感想を楽しみにしてるって言ってくださった皆さん、ありがとうございました。ちょっとでも楽しんでいただけてたら嬉しいです。
ではでは、また次回の記事でお会いしましょう。




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