うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

NHK杯2019雑感⑦

大会2日目も佳境。女子のフリーが始まります。大本命が当たり前のように優勝をさらっていく中、今大会唯一優勝者が読めないのが女子だと予想されます。今シーズンの傾向から、当たり前に滑ればコストルナヤですけど、それでも最後までわかりませんよね。

それでは、ドキドキの女子フリーです!よろしかったら最後までつたない感想文にお付き合いください。

女子フリー

第1グループ

1:カイラニ・クレイン
おお、なかなか良かったのではないでしょうか。ミスなく滑ってくれるとこちらも嬉しいですね。荒川さんが指摘しているように、回転不足判定があれば得点はそれほどにならないのかもですが…。うーん、やはり回転不足がふたつにルッツのアテンションも。フリーの順位は8位か。


2:マエ・ベレニス・メイテ
冒頭のコンビネーションジャンプ素晴らしかったなあ。綺麗に決まると高さも迫力もありますね。その調子で行って欲しかったんですが、後半はトーンダウンしてきてしまったかもしれない。荒川さんも疲れてきたかも、と指摘を。当たり前だけど、4分滑るって大変なんだな。


3:メーガン・ウェッセンバーグ
うーん、ジャンプが噛み合わなかった。パンクと思われるものや転倒が多く、得点としては厳しくなってしまうだろう…。演技や雰囲気には柔らかな清涼感があり、そういった意味では見ていて気持ちがいいのですが。ジャンプが決まってくればきっともっと素敵なプログラムなのでしょうね。


4:ソフィア・サモドゥロワ
相変わらずノーミス女王ですなあ、素晴らしい。曲が曲なのでもっと迫力が出そうな気もしますけど、わざとこれくらいに抑えてるのかもしれないですし。相変わらず片手タノ入ってるのね。しかし回転不足が今シーズンは多いと荒川さん。ああホントだ、3つも…。大技がないから、それが多いと上位には食い込みづらくなるよなあ…。


5:横井ゆは菜
ショートとイメージが全然違う衣装なのも、ショートがかなりインパクトの強いプログラムなので、ギャップがあって目を惹きますね。しかも昨シーズンのオペラ座とも全然違うから、色々差が楽しめて楽しい。
ルッツかな、2番目のジャンプがダブルになったこと以外はすごく良かったですね。コンビネーションがラスト2本に入ってる諸刃の剣プログラムだけどしっかりこなしてる。ザヤックがあったようだけど(ダブルトゥループが3つあった?)、それでもなかなかの得点が!頑張った!


6:スター・アンドリュース
プログラムの最初がコレオ。あまり見かけない構成だけど、物語の序盤を表現する手法と考えたらピッタリかもしれない。曲もストーリー性のありそうなものだったので、どんな話なんだろう、と考えながら見られて面白かった。こういう風に考えるとジャンプも全部表現に見えてくるから不思議。
ちょっとジャンプミスが多かったかなあ。もっと調子のいい演技で、色々物語の想像の幅を広げさせてもらえたら嬉しいかもしれない。めっちゃ勝手な解釈なんですけどね。

第2グループ

昨日男子のショートの時にも思ったけど、ロシアのジャージ、ジッパーにスケート靴のチャームがついてる。めっっっちゃかわいい、欲しい…。


7:山下真瑚
おおおおお!おおおおお…!素晴らしい…!怪我が良くなってきたってことかな、完全にジャンプが復調してる…!トリプルフリップ以外プロトコルにマイナスもない。
滑り終えた本人の笑顔がすっごく嬉しい…。ひとつ前の大会、どうしたんだろうって思うくらい調子悪かったからなあ。
山田コーチの貫禄。リンクサイドでもキスクラでもさすがです。


8:アリーナ・ザギトワ
あとがない状況。必ずいい演技してくるだろうと思ったけど、やはり思った通りだった。もう、滑り出しから気迫が違った。静かに静かに、集中を研ぎ澄ませているのが伝わってきた。本当に素晴らしい演技…!非の打ち所がない。美しいルッツとループのコンビネーションからもう圧倒された。まさに女王の演技。これは何度でも見られる。
このプログラム、タノジャンプ似合いますね。遺跡っぽくて。やはり高得点。これは後に滑る選手にはプレッシャー…!ステップと、あとスピンにもレベル3のものがあったし、回転不足もあったから、まだ伸ばせるってことか…。


9:イム・ウンス
序盤にジャンプのミスが続き、立て直してきたかなと思ったものの、どうもいつものキレが演技になかった気がする。最後に跳んだジャンプでも激しく転倒してしまい心配したが、最後まで滑り切った。しかし本人の目には涙が…。こんな日もあるよ…。とてもかわいらしい衣装のプログラムなので、またいい演技で楽しませて欲しい。


10:紀平梨花
トリプルサルコウからスタート。タイミングが合わなかったのかトリプルだったが、これはもう4回転を入れる構成にしていくということだろう。しかもトリプルアクセルが2本ともとても美しく決まった。この安定ぶりは大きな武器になる。着氷がどうか、というジャンプが1本あっておそらくそれが回転不足だったことと、ステップがレベル3だっただけで、ほぼ完璧な演技。会場の興奮も伝わってきた。素晴らしい、素晴らしい演技だった…!凄いぞこの大会…!


11:アリョーナ・コストルナヤ
紀平さんが素晴らしい演技をしたことは知っていただろうが、そんなのものともしない演技であった…。トリプルアクセルの2本目が綺麗に決まらなかったが、転倒はない。おそらく回転も足りていないだろう。しかしミスはそこだけ。冒頭のトリプルアクセルの高さは群を抜いているし、もうまったく隙がない。ジャンプの質の高さはさすがの私にもわかる。
しかも若手の選手の中では演技者としてずば抜けている。魅せる力に長けてるのですよ。これは高得点が出るはずだが、紀平さんよりもザギトワよりも高い。エテリ門下の若手が総なめで終わりかグランプリシリーズ…!


12:カレン・チェン
思わずどうしたんだろう、と声に出てしまったほどジャンプが噛み合わない。パンクや転倒が続き、これは得点は覚悟がいるかも…。スピンやスパイラルはとても美しかったのですが。ショートの調子が維持できれば良かったのですけどね…。うーん、こんなに順位を落としてしまうとは…。


終わってみれば日本の女子めっちゃ頑張ったな。横井さん4位ってすごくない?
コストルナヤ、喋るとまだ少女なのにあの強さ…。ホントに「あの」ロシアの3人で総なめにしちゃったよ。ファイナルはあの3人で潰し合いか。どんな地獄だよこれ…。ちょっと過去に想像もしたこともないような試合が見られそうでめちゃ楽しみです。
てか150点出してる選手3人いるとか、なんすかこの大会いいいいい!紀平さんはルッツが戻ってくればコストルナヤとはがっぷり四つで戦えそうだし、ここに4回転が入ったら十分ロシア勢3人とも渡り合っていけそうね。すげえな。明らかに昨シーズンより強いのもすげえ。

熱戦だった女子の試合も終わり、残るはいよいよ男子フリー。本当に今更ですけど、明日の記事にもお付き合いいただければとても嬉しいです。もちろん、長いですよ(笑)。




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