うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

フィギュアスケートつらつら語り in 4月④

※随分昔に書くだけ書いて下書きとして放置していた文章ですが、時期的に載せられる記事があまりないので(泣)、そっと発掘してみます。


私はプロ野球チームのある土地の人間なので、野球はじっくりではないけどわりと見るし結果もチェックしてるんですよ。んでね、ご存じの人も多いでしょうが、野球も微妙な判定がわりかしあるんですよね。スローを見ながら解説者も「これは難しい」って悩むようなやつ。
解説者も悩むやつなんて観客も選手も、もちろん審判にも悩ましいでしょうよ。それでも、アウトかセーフか決めなきゃいけないわけですよ。一瞬のことを確実に捉えられる目は無いしそんなカメラも無いわけで。どうしたって誤審は発生する。

野球はスポーツとしての人気も規模もフィギュアスケートとは桁が違う。動くお金もたぶん桁が違う。選手は職業としてお金貰ってるのであって、成績は選手生活を左右する非常に重要なもの。「間違ってました」で済まされないのは書くまでもない。
審判の判定に激怒して監督が退場させられたり(笑)乱闘騒ぎになったり(笑)たまに見かける光景ですよね。今のは怒ってええやろ監督、って思うこともあるよ。でも、怒れば判定が覆るようならそもそも審判もルールも要らんのですよ。

んで、選手や監督が怒るんならともかく、ただ見てるだけの観客やファンは単なる部外者なわけで、その部外者が判定に怒って、たとえばグラウンドに座布団投げたらどうなると思う?もしその観客が退場させられても文句言えないと思うんだけど。当たり前だよ。迷惑行為だよ。いくら怒ってもやっていいことと悪いことがある。
一部のスケートファンがやってるのは、この「グラウンドに座布団を投げる」行為と一緒だと思うんですよね。そんなものに「ジャッジは常に正しくあるべき!ファンを納得させろ!一切の間違いは許さん!」とか言われても、私は「無視でいいんじゃね?なんなら退場で」としか思いません。金払ってるとか関係ねーよ。その席、楽しく見てくれるファンに譲れ。チケット取れない人何人いると思ってんだ。

忘れもしないよ、ホームランをホームランじゃないって言われたあの誤審。確か誤審だったって後から謝ってくれたらしいけど(滅多にないことらしい)、もしホームランだったらその試合勝ててたかもしれないんだよね。んで、その試合勝ててたら、クライマックスシリーズに進出できたかもしれないんだよね、たった1試合の差で。でも、試合の結果は覆らない。
ごめんで済むか。どれだけ野球チームの成績次第で街の空気が変わると思ってるんだ。あの時何年優勝してなかったと思ってるんだ。最終戦に勝てずクライマックスシリーズをたった1試合の差で逃し、泣き崩れた大瀬良の姿を私は一生忘れん。
それでも、誤審のあった試合以外でひとつでも勝てていたら、とも言えるんだよ。それを分かっているから、審判のせいにしても究極的にはしょうがないって分かっているから、暴動みたいなものは起きなかったんだよ。起きてたらごめんな。どっちにしろ、今更蒸し返したって本気で無意味。

スケートだって一緒じゃない?回転不足の判定がひとつ、本当に見間違いだったかもしれない。でも、そのジャンプ以外の、たとえば転倒したジャンプを綺麗に跳べてたら問題なく勝ててたって場合も多々あるんじゃない?点数が低かったことをジャッジのせいにする前に、見るところは別にあるんじゃないの?
選手やチーム可愛さのあまりに、責任を転嫁するから批判の対象を間違うんだよ。そこまで固執するのはね、選手やチームのためじゃなくて「贔屓が勝てないことによる自分の中の不快な感情に耐えられないから」でしかないんだよ。全部お前自身のためだろうが。それが透けて見えるから「余計なこと言わずに黙ってるのがいちばんですよ」と呆れちゃうんだよ。


前にも書いたことだけど、昔パワハラ上司のターゲットになったことがありましてね。資料が1冊間違った場所にあったからって、私のせいだって言いふらされたりとかね、色々あったんですよね。でもね、私はその資料がそこにあることすら知らない、触ったこともなかったんですよ。
私が気に食わないから、実際にはまったく関係ないことでも全部私のせいにするし、そいつがギャースカ騒ぐとだんだんみんなそれが正しいような気がしてくるわけ。でも、そいつはもちろんダメだし、そいつの言葉を信じる方も十分にダメなわけですよ。
一部のスケートファンがやってるのは、これとまったく同じことだと思ってます。そいつらのよくわからんプライドとやらを守るために、ターゲットにされて延々と叩かれる方の身にもなってみろ。その言葉に知らないうちに惑わされてる皆さんも反省してほしい。全員素人なのに、ホントに何を知ってるって言うの?素人だからわからないので教えて下さい、って態度じゃないでしょ、少なくとも。
ちなみに前述の上司は仕事はぜんっっぜん出来なかった。でも人にはものすごいレベル、不可能なレベルを勝手に期待して、出来なければ怒り狂ってた。一部のスケートファンはやはりこれと同じだと思います。あんたさ、人に要求する前にまず自分の職場の人に土下座して回るのが先なんじゃない?って冷めた目で見てしまう。

心の底からかかわり合いになりたくない。脳が疲れる。何より怖い。人間だと思えない。甦るトラウマの数々。
私が基本「素人口を出さず」を貫いているのは、間違いが起きること前提で(もちろん無い方がいいけど。ホームランの件でお察しください)その競技やシステムや関わる人を信じたいと思うからです。
そして、こういう人間をやめてるファンの人をシャットアウトしたいから。本気で嫌なの。うっとおしいの。怖いの。もううんざり。片鱗が見えるだけでも怖い。この人もっと年取ったら偏屈になって同じことやってそうだ、と予感がすると怖くて震える。
でも、カテゴライズすればこの人たちは「普通の人」になるんだろうと思う。それがますます怖い。
私は基本的に、誰にでも主義主張はあると思うしいろんな考え方や人がいていいと思うし、それらに耳を傾けてみたいとも思ってる。話を聞いてもらえないのは誰だってつらい。
だけど、この手の人種だけは無理。今までに酷い目に遭ったことしかない。もはや天敵。誰とでも平等に接してくれるね、って褒められてた私だけど、どうしても無理。本当に申し訳ない。

クライマックスシリーズを逃した翌年から三連覇したチームには、一気にアンチが増えました。あんなにいたっけ?スケートファンの中にもそういう人がいて、スケートに関してもアンチ体質なのが見え隠れしていた。誰かの不利になるような不確定情報が好きだったり。でも、自分の好きな対象がそういうことされるとめっちゃ怒るの。じゃあ自分もやるなっつうの。
アンチは生来の体質なのだろうか。アンチDNAでも存在するのだろうか。きっとスケート以外のどの分野でも同じように怒るだろうから、スケートのルールが云々って話じゃないような気がするんだけど。

「こういう人もファンだから、どんなファンも納得して見られるような競技に」とか、本気で全然思いません。店にも客を選ぶ権利はあるし、客にも同席したくない客の種類ってあるんですよ。罵声がうるさい客を客として受け入れたせいで、従来の上客や普通の客が寄り付かなくなったとあっては、店も大損失だよ。でもそれを店の努力不足だって言うのがうるさい客なんだよ。おかしいだろ。
もちろん、よりスマートな判定やルールに変わっていくことは必要だと思う。でも、それとこれとは別だと思う。問題をすり替えないで欲しい。

あの涙を覚えているから、エースとなった今の大瀬良の姿は頼もしい。あの悔しさを知っているから、チームは翌年から三連覇できたのかもしれない。
それは慰めかもしれないけど、いつまでも誰かの間違いにしつこくこだわり続けるより、そんな風に考えを切り替える方が、ずっとスポーツを楽しみ、愛せる人生でいられると思う。私は、そっちの方がずっといい。
かかわり合いになりたくないって言ってるけど、人間の気持ちは変わっていくことだって多いと思う。今は怒り狂ってるあなたとも、いつか笑って一緒に応援できる日が来るといいな、私はそう思っているよ。


一昨年の7月に書いた記事も、そっと置いときます。また違う角度からですけど、私の想いは一貫して、変わらないので。
usagipineapple.hatenablog.jp





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