うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

この街にはきっと野球が必要だから

お題「#応援しているチーム


広島東洋カープ」を応援しています。

広島出身でもないし、父が巨人ファン、兄弟がヤクルトファン、祖母が阪神ファン、祖父がどうにかカープファン、と親族内でも完全に嗜好がバラバラ。子供の頃は、それほどカープに興味はなかったと思います。

巨人ファンの父がよく野球中継を見ていたので、野球に馴染みはありました。野球漫画に大ハマリして子供向けのルールブックまで読んでいた時期もあったっけ。運動が大嫌いで、自分がプレイすることはまずなかったのですけど。

そういう環境ではあったので、やはり子供の頃にカープについて書かれた本か何かを読んだ時に、強く感銘を受けてしまったのかもしれません。貧乏球団だった頃のカープの選手が、安い寝台車の床に寝て遠征先まで移動した、という内容だったと思うのですが(うろ覚えなので間違ってたらすみません)、そこまでして野球を続けてくれた先人たちのおかげで今も球団は広島の街に根付いているのか、とふるふる感動してしまった覚えがあります。

でも本当に身近に感じるようになったのは、大人になってからかもしれない。街に出ればカープのグッズを見かけ、ごはんを食べに入った店のテレビにはカープ中継が映し出され、仕事に行けば休憩時間にカープの話。ローカル番組も、勝てなかろうがどうしようがカープのキャンプの情報を流す。
広島に暮らしていると、カープは本当に身近以上に身近な存在なのです。山や川がそこに在るがごとく、カープも在る。広島を離れて暮らしたり、方々に旅行に出掛けたりすると、どれだけ広島の街とカープが密接な関係にあるか改めて気付くのです。一種の宗教と言っても過言ではないかもしれませんね(笑)。


そのカープが、25年も優勝から遠ざかっていたカープがついにリーグを制覇した時、どれほど広島の街がお祭り騒ぎになったかは言うまでもありません。当時の報道を覚えていらっしゃる方もおられるかと思いますが、まあとんでもない騒ぎでした(笑)。

私はあの日、所用で出掛けていて、カープが優勝するかもしれないからどこかの店でテレビでも見つつ知らない人と騒ごうか、と画策していたのです。しかし、急に体調を崩してしまって、泣く泣く帰宅したのでした。今考えると、迷走神経反射ってやつかなあ。冷や汗が出て気持ち悪くなるやつ…。体質なのか年に数回は起きるんですよね、特に暑い時期に(泣)。
なので、家で横になりつつテレビを見ていたのですけど、前年に古巣のカープに戻ってきた黒田と新井が抱き合って泣く姿はスポーツ史に残る美しい絵だったのではないかと思いました。その感動の胴上げの最中に、まさかカンチョーして回ってる選手がいたなんて…。だからあの人はあんな凄い守備が可能なんだなと納得したエピソードです。ええ、菊池…(笑)。

優勝セールのやり方がわからなくなっていた、なんて話も聞くくらいあまりに久しぶりの優勝だったその年から、カープは3連覇。まさかこんな強いカープを見られる日が来るなんて。子供の頃のことは覚えてないですし。
優勝する度に街は浮かれ続けていましたが、いちばん面白かったのはローカル局の浮かれぶりだったかもしれない。優勝パレードは教育テレビ以外の全局で中継するわ、朝の帯番組を潰して騒ぎ続けている局はあるわ…。その日たまたま広島を訪れていた他県の方は「どうかしてるよここの県」って思われたかもしれませんね(笑)。

でもそれが広島なのである。試合の中継はもちろんのこと、カープ関連の特番でも容赦なくゴールデンの全国番組をぶっ潰して放送。視聴率取れるんでしょうな。カープが25年ぶりに優勝した時の視聴率なんて「昭和のプロレスか?」って思っちゃったほどあったような…。
中でも伝説なのは、急遽組んだ2時間番組なのに(もちろんゴールデン)、メインのはずの黒田の会見が10分程度で終わってしまい、達川が喋り続けて2時間持たせたTSSの特番じゃないでしょうか。私はちょうど黒田の会見が終わったあたりから見始めたので、ひたすら達川が喋るのをめっちゃハラハラしながら見てました(笑)。2時間持たせた達川さんはさすがでしたが、広島以外では不可能じゃないでしょうか、こんな番組(笑)。

そもそも、オフシーズンともなると選手が出演する番組も多いですしね。私にとって正月番組と言えば、箱根駅伝ではなく「カープの選手のゴルフ」でした…。カープファンの方は移住を考えてもいいレベルかもしれませんな。もし自分が他県民のカープファンだったなら、これだけ現地でのコンテンツが充実していれば、オタク気質の私はたぶん本気で考えると思います(笑)。


野球中継は私にとってはあまり思考の邪魔にならないためよく流しているのですが、最初から最後までじっくり見ることはあまりありません。でもぼつぼつとですけど、プレイを見てると楽しくなってきますね。正直言って詳しくはないですけど、今の守備は凄いとかこの打球は凄いとか、素人目にもわかることはありますし。

菊池選手の守備は素人が見ても感心してしまいます。今の抜けたよね?え、取った?投げた?嘘、アウト?!なーんて叫んだことが何度あったか…。球場で実際に見てみたいものです。鈴木誠也選手の強打者ぶりには、彼もあの羽生結弦選手と同じ、スポーツに特に秀でた人物の多い世代だったっけとこれまた感心します。いつかその羽生結弦選手との対談が見たい。

個人的には大瀬良投手を応援してますね、こっそりと。クライマックスシリーズ進出がかかった試合で敗戦してしまい、ベンチで泣き崩れる姿か忘れられなくて。ちょうどその日、試合中に球場の横を通過したので余計に。今、どれだけの人間があの球場で祈っているのだろうとはらはらしたことを覚えています。それだけに、彼の涙は胸に突き刺さってしまいました…。
今や彼はカープのエース。あの日の涙が彼を強くしたのだろうか、なんて考えてしまいます。今シーズンはなにげに強打者っぷりを発揮していてそういう意味でも注目ですね(笑)。

コロナウイルスの影響で開幕は遅れに遅れ、やっと開幕してもこれまで通りの人数を動員できない状況。野球中継のない春なんて初めてだったんじゃないだろうか。これまで通りの開催の形ではなくとも、テレビから野球中継が流れてくる日々に、日常を感じている今日この頃です。
このイレギュラー尽くしの中で、選手の皆さんも関係者の皆さんも大変では済まないことがたくさんあるでしょうが、今シーズンも最後まで楽しませてもらえたらな、と思っています。今年こそ日本一の優勝パレード、お待ちしています!なんか今年、今のところ成績良くないけどお待ちしてます(泣)!


追伸:新井さんは癒しですね(笑)



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