うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

アナログの感想文こそ最強だったかもしれない

今週のお題「読書感想文」


読書の好きな子供でしたが、読書感想文については正直あまり記憶がありません。文章を書くのが昔から好きだったので、たぶんノリノリで書いてただろうと思うのですが(笑)、ほとんど覚えてないですね。

私の兄弟はあまり本を読まず、特に読書感想文の題材として選んで差し支えなさそうな本はろくに読まないのではないかと思うような子供でした。なので、夏休みだったか冬休みだったか忘れてしまいましたが、「読書感想文が書けない。代わりに書いてくれ」と泣きついてくるわけです。
代わりに書くわけにもいかないので、私は文庫版の『フランダースの犬』はどうかと提案してみました。誰かに譲ってもらったのか、ちょうど自宅にあったのですね。

私はすでにその文庫版を読んでおり、2本か3本の中編(短編)が収録されているだけで全体的なページが少ないこと、表題作の『フランダースの犬』は60ページほどしかないことも知っていました。いくら本を読むのが嫌いでも、60ページくらいなら読めるだろう。しかも題材は、日本人なら一度は同名のアニメを見たことあるんじゃないかと思ってしまうくらい有名な作品です。アニメとの違いに着目して読んでみて、それをそのまま感想に書くなどすれば、邪道かもしれませんがある程度埋められるだろうと思ったのです。

しかし、休みの終わり近くになって、やっぱり泣きつかれたような気がします…。60ページでも無理かーい!結局本人がどうしたかは忘れました。提出できたんだろうか。

フランダースの犬』と言えば、小学校に置いてあった紙芝居のラストが思いっきり改変されていて笑ってしまった記憶があります。ネロとパトラッシュは助かって、ネロは立派に成人して画家になる、という展開だったはず。あまりにアニメが悲惨過ぎて変えちゃったんだろうか。そりゃ皆が願ったラストではあるだろうけどこれじゃ完全に別物じゃないか、と子供心に思いましたね(笑)。

しかし、あまりにも結末が有名な作品なのでこうして書いてしまうものの、本当ならネタバレになってしまいますよね。ネットに様々に文章を載せるにあたって、ネタバレにはかなり神経を使うようになってしまいましたが、思いっ切り感想を書こうと思ったらそもそもネタバレは必須なのではないか。何となくのストーリーとか登場人物の関係性とか、ある程度説明しないとその作品を読んでいない人には意味不明だし、物語の核心に触れなければその作品について熱く語るのは難しいかもしれない。それを、ネタバレ等々色々気を遣った結果、つい書くのを躊躇ってしまうという。
読書感想文という形なら、いくらネタバレさせても構わなかったのに。読むのは担任くらいだもんな。こんな時、一定の人間の目にしか触れないアナログの方が逆に自由度が高かったな、なんて思ってしまうのです。

ゲームの感想とか映画の感想とかもそうですけど、どこまで思いっ切り書いたり作品について説明したりしてもいいものなんでしょうかね。多少ネタバレさせますよ、と注意も入れて相当手加減しながら書いているものの、本当は思いっ切りディープな考察的な何かを載せてみたいんだよねえ、とちょっとうずうずしています。



「うさぎパイナップルnote分室」を開設しました。フィギュアスケート以外の話題は2018年9月よりこちらに集約させております。心の叫びや日々の呟き、小説から趣味の話、フィギュアスケートの話も時々、要するに何でもあり。週1、2回のペースで更新中なので、お気軽に遊びに来てくださいね。
note.com