うさぎパイナップル

主にフィギュアスケートの旅日記とテレビ観戦記とお題記事・ただ書き散らして生きていたい

NHK杯2020雑感⑤

さあ、大会2日目です。ペアがないしアイスダンスも出場者が少ないので大会の時間そのものがちょっと短いですね。気温もこの時期にしては高めなので、見る方としては楽でありがたい。湯たんぽ抱いてひざ掛けしてるくらいでも十分。まあ、自宅だってことなんですけどもね(泣)。
ではでは、早速感想をどうぞ!!

女子フリー

第1グループ

1:ユ・ヨン
昨日の出来の良くなかったショートから一転、なかなかのフリーでした!!前半は特に素晴らしかったですね、トリプルアクセルも綺麗に降りました。後半でコンビネーションが飛べないなどミスが出てきましたが、最後のジャンプでリカバリー。回転不足判定もいくつかあったものの、実力を発揮したフリーだったのではないでしょうか。
素敵な衣装ともあいまった、ブランド物のキラキラしたスカーフみたいな演技も素敵でした。すみません、どう表現したらいいのかわからないんだけど、綺麗とか優雅とかそういう言葉は妥当じゃない気がして…。


2:浦松千
衣装元に戻ったのね?ミスサイゴン。この白ベースの衣装も美しくて本人によく似合ってますね。
後半でジャンプのパンクなども見られましたが、前半はしっかりと決まっていましたし、特に最初のコンビネーションのセカンド高くて良かったです。全体的に流れるしなやかな美しさが堪能できて、いいプログラムだなと思います。
全日本ジュニアの演技の印象を払拭できたかな?キスクラで笑顔が出ててホッ。採点に時間がかかってて本人もそう声が漏れてるのを実況に拾われちゃってる(笑)。ルッツとフリップにアテンションが全部ついてて、回転不足判定もあるから時間かかったのかな。


3:荒木菜那
美しい衣装ですね、色がとても綺麗なブルー。風の色みたいだ。
曲も『風の谷のナウシカ』。小塚君はプログラムのために演奏してもらって録音したらしいけど、彼女もそうなんだろうか、この編曲の感じは。
ジャンプの転倒が2本。高さがあるジャンプのセカンドで転倒したりしてもったいない感じだった。綺麗に跳べてるジャンプは迫力あったしね。
せっかくナウシカなのでここでメーヴェっぽいスパイラルが欲しいとか勝手に思っちゃいましたごめんなさい。


4:本田真凜
ラ・ラ・ランドっていろんな人が滑ってるけど、曲が真凜ちゃんを選んだんじゃないかって思うくらい真凜ちゃんにピッタリで、いつ見てもウキウキするよこのプログラム。少女期にしか出せない気まぐれな魅力に満ちてますね。
荒川さんの声でなんとなくわかるんですよね、回転不足。なので得点的にはあまり伸びないかもしれないですけど…。ラストのトリプルトゥループの入り面白かったな。怪我の回復具合がそんなに良くないのかな、荒川さんももっと上の構成でできるみたいなこと言ってるけども。


5:川畑和愛
冒頭のコンビネーションや次のループなど、素晴らしい高さがあって思わず「うおお」と声が出ちゃうほどだったんですが、フリップで転倒したあたりからジャンプが崩れてきてしまった。立て直せないまま終了してしまった感じでいろんな良さが出せなかったかな、無念。
前半は日本の少女で後半は世界に羽ばたいていくイメージって、ステファンの作ったストーリーかなあ。川畑さんの飛躍を願ってイメージしてるみたいに聞こえたけど、どうなんでしょうね。


6:三原舞依
森の妖精とのことですが、衣装もそれをイメージしてるみたいですが、え、本人がもう妖精で良くない…?
緑の葉に落ちる露をぱちんと跳ねながら遊ぶ妖精のようである。マイナスイオン。空気清浄機のCM来そうですけど。ミントの香りとかしてきそうなんですけど。
スピンもめっちゃ雰囲気あっていい。ジャンプもミスなく(ふたつほどqついてましたが)、あの彼女が戻ってきた感。最後はガッツポーズ!!!いやあ、素晴らしい演技でしたね…!!いいものを見た、心が洗われた…。きたー、高得点出たー!!!

第2グループ

今日は挨拶も映してくれて嬉しいぞ。テンション上がるぞー。


7:河辺愛菜
トリプルアクセル何とかこらえた。転倒はしなかったけど回転は足りなかったか…?qか、あともうちょいか…。ほかのジャンプで転倒もあり、完璧な演技とはいかなかったですけど、決まったジャンプすっごいかっこいい。
なんか彼女、しっかり固い軸が体の中に一本入ってるみたいで、シャープさとは違う、ただの迫力とも違う何かがあってカッコいいですね。衣装の色も濃いブルーで渋くていい。少女の可愛さを前面に出す系統ではなく、こういう系統の演技ができる選手というのも個性があっていいですね。


8:横井ゆは菜
トムとジェリー。私が知らないだけかもしれないけど、なかなかこれを題材に選ぶスケーターっていなかったかもねえ。よく耳にするあのメロディがワクワク感を煽ります。
素晴らしいダブルアクセルからスタートしたんですけど、どうも彼女にしてはジャンプの調子が今ひとつ…。ジャンプがガンガン決まって行けば、表現面も乗ってコミカルさをもっと爆発させられたんじゃないかと感じるので、ちょっともったいない印象でした。
おお、マスクがトムとジェリーだ、遊び心があるね。そういう抜かりないところも好き(笑)。


9:松生理乃
全日本ジュニアに続いて素晴らしい演技…!!!すっかり全日本ジュニアで魅了されてしまったんですけど、本日でそれが錯覚じゃなかったと確信してしまいました。
ふわりとした美しいジャンプが続いて、ラストのコンビネーションまで非常にシャープな出来。細やかな表現もとても繊細で、午後の柔らかな空気の中で耳を傾ける音楽や木漏れ日の音や、名画の一枚みたい。あー、素晴らしい。見終わってもじわじわと心が洗われてくる…。素敵でした…!!採点表を見ると細かいミスは見受けられるのですけど、それでも納得の高得点です!!


10:山下真瑚
4回転サルコウ!!回転足りてないように見えるけど、転倒はしなかった。次のトリプルルッツサルコウでリズムが崩れたか。パンクもひとつあったけど、決まったジャンプは高さが素晴らしいので加点がたくさんもらえそう。あれなら4回転も跳べそうな気がしてきますもん。おー、ルッツのコンビネーションなかなかの加点。
ショートプログラムが彼女に馴染みすぎているせいなのか、フリーはまだそこまでの感じが無くて、滑り込んで彼女にフィットしてくるのが楽しみですね。


11:樋口新葉
トリプルアクセル降りたあああああ!!!qついてたけどもそれでも試合で決めたあああ!!!!!ちょっとそれでエネルギーを取られたか、ダブルにパンクしたジャンプも2本ありましたけど、決まったジャンプはさすがの完成度です。ステップもたいへん渋くていい。なんか渋い。納得のレベル4。
これは今後に繋がる演技となったのではないでしょうか。本人がガッツポーズしてしまうのも納得ですね。
衣装は変更されたのかな。黒と赤でよりポエタっぽいイメージに。おお、暫定1位!優勝は誰の手に!!!


12:坂本花織
音楽が鳴る前の顔が緊張してて大丈夫かとドキドキしましたが、心配無用でした!!パーフェクト!!!!うおおおおおおおおおおおおお会場行きたかったああああああああ!!!!!
すべてのジャンプが完璧すぎる。ダブルアクセルはもうなんかダブルアクセルの域超えてるよね、ハンヤンのトリプルアクセルを彷彿とさせる幅。プログラムも素晴らしい。映画いまだに見たことないんだけど(笑)映画より面白いのでは?と見たことないのに言い出しそうになるレベル。
ジャッジの前を片足上げて滑ってくとこ、今日はジャッジを全員なぎ倒していくんじゃないかと思うくらいの超迫力でした。彼女の滑りの特色を活かし切ったスピード感の溢れる、ツンとした美しさとシャープさのある素晴らしいプログラム。NHK杯行った人、あんた勝ち組…。うらやましすぎる…。
圧勝でした、ものすごい得点。コレオの加点すげええ!!!でもショートもフリーも完璧に揃えてきましたからね、これは納得でしょう。


松生さん3位か、頑張りましたな。今後のことを考えると大技を入れることも必要となるでしょうが、それだけでもダメで、ミスなくGOEを稼いでいくことがどれだけ大切かということを改めて感じさせましたね。
坂本さんやっぱ緊張してたんだなあ、顔でわかったもん。でもそれが今回はいい演技に繋がったようで良かった。彼女の演技を見た後のこの爽快感は何なんだろうねえ。病みつきになっちゃうんだよそれが。

はー、いいものを見ました。変則的な開催となったNHK杯ですけど、カオリサカモトに何度目か分からないけど惚れ直したので私は満足です…。
ではでは、次回はアイスダンス・フリーダンスの記事でお会いしましょう。




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